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2024年版|介護士とは?資格・働き方・やりがい・給料等を徹底解説

更新日:

サポートが必要な高齢者や障害者の毎日を支える介護士。高齢者の人生を支えるというやりがいある仕事です。介護の仕事に興味はあるけれど、初めてで不安…という方は、仕事内容や働き方、給料事情が気になっている方も多いかと思います。

そこで今回は、介護士とはどんな仕事で、どんな働き方をしてどのくらいの給料事情なのかなどを解説します。介護士の仕事に関心のある方はぜひ参考にしてください。

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介護士とは?

「介護士」とは、介護資格の正式名称ではなく「介護施設や介護事業所で介護の仕事をする人」を指す言葉です。

具体的な資格や定義は存在せず、介護初任者研修や実務者研修、介護福祉士などの研修を修了した方や、未経験で介護業務に従事する方など、介護スタッフの呼称としても用いられます。また、「介護士」の呼称は、全国一律ではなく、介護スタッフ、ケアワーカー、ケアスタッフなど、介護施設によって異なります。求人情報などを見ていると呼称がバラバラで違和感を持たれる方もいますが、「介護の現場で働くスタッフ=介護士」と覚えておくと良いでしょう。

介護福祉士との違いって?

「介護士」と「介護福祉士」は似たような名称であるため、それぞれの違いが分からない方もいらっしゃるかもしれません。両者は、介護現場で利用者様の「自分らしい生活、自立した生活」をサポートすることに変わりはありませんが、大きく異なる点が3つあります。それでは「介護士」と「介護福祉士」の違いについて詳しく見ていきましょう。

1.資格の有無

「介護士」と「介護福祉士」の大きな違いは、資格の有無です。

介護士は資格を持っていなくても介護の現場で働くことができますが、介護福祉士は「社会福祉士及び介護福祉士法」によって定められた国家資格です。

介護福祉士は介護職のキャリアパス上位に位置し、介護士が目指すキャリアアップ資格となっています。介護福祉士は、専門知識と質の高い介護を提供することにより、介護が必要な方に対してサポートを行い、介護職のリーダー的存在として活躍します。介護福祉士になるには、介護福祉士国家試験の受験資格を持っていること、3年以上の実務経験、介護職員実務者研修の修了、そして国家試験の合格が必要です。

2.仕事内容の違い

「介護士」は、介護施設や介護事業所で、利用者様に対して「身体介護」や「生活援助」などの日常生活のサポートや介護サービスを提供します。

一方、介護福祉士も同様に介護業務を行いますが、介護士との違いは介護のエキスパートとして介護現場で働くヘルパーや介護士に対して助言や指導を行うことです。専門知識とスキルを介護士に伝え、利用者様のより良い生活と介護負担の軽減を目指した介護を提供します。また、ケアマネジャーが作成するケアプランに連動する計画書「介護計画書」を作成するのも、介護福祉士の仕事の一つです。

3.給与の違い

「介護士」と「介護福祉士」は、給与面でも違いがあります。厚生労働省が発表した『令和3年度介護従事者処遇状況等調査結果』をみると、下記のとおりです。

介護職員の平均給与額の状況(月給・常勤の者、保有資格別)
介護職員処遇改善加算(Ⅰ)~(Ⅴ)を取得(届出)している事業所における介護職員
(月給・常勤の者)の平均給与額について

  • 介護福祉士:328,720円/月
  • 保有資格なし:271,260円/月

POINT

資格の有無によって月に5万円以上の差がでる!

参照元 厚生労働省:令和3年度介護従事者処遇状況等調査結果の概要 介護職員の平均給与額の状況(月給・常勤の者、保有資格別)

介護福祉士は国家資格者であることからより幅広い業務に携わることができ、介護士に比べると給与は高い傾向です。また、職場により支給額は異なりますが資格手当による給与の違いも大きいでしょう。

  • 介護資格なし:資格手当なし

  • 介護職員初任者研修修了者:5,000円~10,000円/月

  • 介護福祉士実務者研修修了者:10,000円~20,000円/月

  • 介護福祉士資格手当:10,000円~30,000円/月

    介護士は無資格・未経験から働くことができますが、介護の資格の有無は給与に大きく影響することが分かりますね。

介護士の働き方って?

介護士の活躍の場は多岐に渡りますが、その仕事内容や対象となる利用者様層は職場によって異なります。やりがいをもって働くためにはご自身に合った職場を見つけることが大切ですが、種類が多いため、それぞれの違いやどんな職場なのか分からないと悩んでいる方も多いでしょう。

ここでは、介護士の主な職場である「入居施設」「通所施設(デイサービス)」「訪問介護」について紹介します。

入居施設

加齢や障害、認知症などにより在宅生活が困難になった高齢者が入居する施設で、その種類は以下4つに区分されています。

・介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)

原則、要介護3以上の要介護高齢者を対象にした生活施設で、終の棲家としても対応しています。常時介護が必要で在宅生活が困難な方に対して、日常生活のサポートや機能訓練などを提供します。

・介護老人保健施設

介護が必要な高齢者に看護、医療が整った環境のもと介護サービスやリハビリなどを提供し在宅復帰を目指す施設です。病状が安定し常時治療の必要はありませんが、在宅での生活に不安がある方が対象となります。

・介護療養型医療施設

療養や医師による医学的サポートが必要な高齢者を対象とし、介護等の世話及びリハビリ、介護、その他必要な医療ケア(痰の吸引や胃ろう、経鼻栄養、酸素吸引など)を提供する長期療養施設です。2024年3月末をもって廃止することが決定しています。

・介護医療院

介護療養型医療施設の廃止後の受け皿として誕生した「介護医療院」は、長期療養が必要になっても“生活の場”としての機能をもっています。日常的な医学管理が必要な重介護者の受け入れや看取りやターミナルケア、介護、日常生活の介護サポートなどを一体的に提供します。

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以上4種類の入居施設のうち、特別養護老人ホームの働き方の一例を紹介します。

特別養護老人ホームで働く介護士は、基本的に早出・日勤・遅出・夜勤のシフト制で働きます。仕事内容は入浴・排泄・食事・移動、移乗・レクリエーションなどで、シフトやその日のスケジュールによって役割が分担されます。夜勤もあるため体力的に大変な面もありますが、介護の基本的な知識や技術、実務経験をしっかり身に着けることができます。

研修や教育体制が充実している職場が多く、介護職員の人数も多いので指導してもらいながら実践を通じて学べることがメリットです。

介護度の高い方や認知症の方も入所されているので、臨機応変なケアを学ぶことができるでしょう。

通所施設(デイサービス)

通所施設(デイサービス)は、在宅で生活している高齢者に対して入浴や食事、機能訓練、レクリエーションなどを日帰りでサービス提供します。同居されている家族のレスパイト(介護者の負担軽減)としての役割ももっています。ほかに通所系の介護サービスには、機能の維持回復訓練や日常生活動作訓練を行う「通所リハビリテーション(デイケア)」・認知症の方を対象にした「認知症対応型通所介護」などがあります。

デイサービスは比較的自立度が高い方が利用され、基本的に日帰りでサービス提供するので日勤での働き方が中心になります。中にはお泊りデイサービスもあり、こちらでは遅出や夜勤といった働き方をします。

平日のみ営業しているデイサービスでは土日祝日に休みがあり、休日関係なく営業されているデイサービスではスタッフが交代で休みをとることになります。施設によって特色は様々で、リハビリを中心にしたデイサービスやレクリエーションに力を入れているデイサービスなどがあります。

朝から夕方まで1日のスケジュールや時間が決まっているので、家庭と仕事を両立させたい方やワークライフバランスを大切にして働きたい方にもおすすめです。

比較的要介護度軽度の方が利用されていますので、介護職初心者や夜勤に不慣れな介護職の方も働きやすいでしょう。

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訪問介護

訪問介護は、訪問介護員(ホームヘルパー)が在宅生活をする高齢者の自宅を訪問し、ケアプランに定められた介護サービスを提供します。仕事内容には、入浴介助や排泄介助などの「身体介護」・洗濯や掃除、調理などの「生活援助」・「通院等乗降介助」などがあり、得意分野を活かした仕事が可能です。訪問介護には、夜間帯に訪問介護員(ホームヘルパー)が自宅を訪問し、入浴・排せつ・食事・安否確認などの介護サービスを提供する「夜間対応型訪問介護」もあります。

登録ヘルパーの場合、サービス提供の時間(週2回、1日1時間/週3回、1日2時間など)でシフトに入り、短時間で働くことができます。

正社員ヘルパーの場合は、フルタイムの常勤で働き、管理者やサービス提供責任者などの役職についていることが多いです。

残業が少なく直行直帰もできる職場が多いので、家庭・育児などと両立したい方やマンツーマンで寄り添ったケアがしたい方にピッタリです。

訪問介護員として働くためには、介護職員初任者研修の取得が必要です。

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介護士の給料って?

介護労働安定センターによる『令和3年度介護労働実態調査』によると、2021年(令和3年)の介護労働者の平均月給は244,969円。

参照元 介護労働安定センター:令和3年度介護労働実態調査

介護士の平均給与は、地域や施設、職務内容などによって異なり、ニーズによって上記の金額を上回るケースもあります。最近では、介護職員の人材不足が深刻化しており、給与水準も上昇傾向にあります。

介護士の給料や収入の上げ方については以下の記事をご参考になさってください。

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介護士の悩みって?

「仕事にやりがいは感じているけれど大変」な介護の仕事。介護現場で働く介護士はどんなことに悩んでいるのでしょうか。

ここでは介護士の悩みをみていきましょう。

仕事内容とお給料が見合わない

介護職は介護を必要とする方の生活支援をするという、超高齢社会において欠かせない職種です。仕事内容も日常的な世話から身体介護、健康管理、リハビリテーション、関係機関との連絡・調整、利用者や家族とのコミュニケーションと、幅広い業務を担います。さらに介護職は24時間365日体制で働く必要があることから、ストレスや疲れがたまりやすいという特徴があり、肉体的にも精神的にも負担が大きくなります。

このように社会的に重要な業務を担っているにも関わらず、介護職の平均給与は一般企業で働く方に比べると低い傾向があり、「仕事内容とお給料が見合わない」と悩んでいる方は少なくありません。

しかし、働き方改革や介護職員処遇改善加算の推進によって着実に介護士の給料は上昇傾向にあります。

これからも介護士の働きやすい環境を整え、適切な給与が支払われるように改善されることで高齢化社会における介護の質を向上させることにつながるでしょう。

人間関係

介護士の退職理由の上位にあげられるのが職場の「人間関係」。介護の仕事は、利用者様や家族、医師や看護師・ケアマネジャーなど他職種間、介護職間など人との関わりが深い仕事です。風通しの悪い人間関係だと、毎日のストレスが蓄積されるだけでなく利用者様へ良い介護を提供することも難しいでしょう。スタッフ間の人間関係や派閥争いに巻き込まれ、現場を去る介護士も少なくありません。人間関係の悩みは、多忙な介護現場でのコミュニケーション不足が要因となっているケースが多くみられます。

しかし、人間関係の悩みは介護業界だけの話ではありません。どこの業界で働いても人間関係の悩みはつきものです。風通しがよく、気持ちよく働ける職場環境作りも「やりがいの一つ」と感じられる方は向いているといえるでしょう。

体力的にきつい

介護士は、介護度の高い利用者様のケアや長時間の立ち仕事により身体的な負担が大きく、腰痛は職業病ともいわれています。また、介護施設における夜勤業務も生活バランスを崩しやすく、体力的にきついと悩んでいる介護士は少なくありません。

しかし、介護職員初任者研修を受講し、適切な介助法やボディメカニクスを身につけることで体力的な負担を軽減することができます。介護者の負担を少なくすることは利用者様にとっても負担の少ないケアの実施につながります。

また、日常的に自身の身体をケアすることを心がけたり、夜勤がきつい方は夜勤のない職場や働き方に変えることで体力的な負担を軽減させることも可能です。

介護士のやりがいって?

介護の仕事は、身体的な負担が大きく大変というイメージがありますが、介護士ならではのやりがいを感じるシーンがあります。ここでは、介護士のやりがいについて紹介します。

感謝される

介護士は、身体的なケアや日常生活の支援を通じて、利用者様の「自分らしい生活」と「自立支援」を行う仕事です。日々のコミュニケーションや寄り添いを通じて信頼関係が構築され、時には利用者様の悩みや不安を共有することもあり、心のケアも行います。

利用者様や家族から感謝されることが多く、「介護の仕事をしていてよかった」とやりがいを感じることができるでしょう。また利用者からの感謝だけでなく、介護者自身も「お世話させていただいている」という感謝を実感できる仕事でもあります。

高齢者とのふれあい

利用者様と楽しみや悲しみを共有できる点も介護士ならではのやりがいのひとつです。

一緒に歌を歌い、テレビを見ながら世間話をしたり、昔話に花を咲かせたり…
症状によって会話がスムーズでない利用者様もいらっしゃいますが、会話がなくても寄り添うだけでコミュニケーションができ信頼関係を築くことができます。高齢者とのコミュニケーションを通じて、人生経験や価値観を知り、相手の気持ちに寄り添ったサポートを提供できるようになるでしょう。

キャリアアップを目指せる

介護士の中には、介護の将来性について「生活していけるだけの給料が得られるのか」「家庭と仕事の両立は実現するのか」など将来の展望を危惧する方も少なくありません。しかし、介護の仕事はニーズが高く、仕事がなくなることは考えにくく安定した雇用が期待できます。また、キャリアパス構築や資格支援、IT導入など働き方改革や処遇改善が推進されています。未経験・無資格からスタートしても「介護職員初任者研修」や「介護福祉士」などの資格を取得していくとことで、キャリアアップや資格手当で給与アップを目指せます。

介護職は「資格」と「経験」で給与が上昇するキャリア制度が整い、働いた期間が評価に結び付くので、未経験スタートでもキャリアアップしやすい職種であるといえるでしょう。

また実務経験を重ねると「ケアマネジャー」へのポジションアップも目指せるので、将来性の高い仕事といえるでしょう。

介護士の魅力とは?

「介護士になりたい!」という方は、働く上でどんな魅力があるのか気になっている方も多いかと思います。介護現場で活躍する介護士は、どんなことに魅力を感じて働いているでしょうか。

働き方の選択肢が豊富

介護士の活躍の場は多岐に渡り、特別養護老人ホームや有料老人ホームやデイサービスや訪問介護など、職場によって勤務時間や業務内容も様々です。

自分の適性やスキルや、経験、職場によって、ライフスタイルに合わせた働き方ができるためプライベートをより充実させることが可能です。

正社員だけでなくパート、アルバイト、派遣社員、契約社員、夜勤専従など、ライフスタイルに合わせた働き方ができます。

特に訪問介護は短時間のシフト勤務が可能で、週に1回・1時間・1コマからOKという職場もあるので、家庭と仕事を両立しやすいです。

年齢・性別関係ない

介護士は幅広い年齢層が働いています。年齢や性別、これまでのキャリアに影響されず、年齢や体力に合わせて長く安定して働ける仕事です。

個々の適性や年齢に応じた働き方ができるほか、人生経験を活かして自分に合った働き方ができるでしょう。若手人材にはない人生経験や人間力を求め、そのような人材を採用したい事業所は多いものです。また介護の資格取得には年齢制限がないため、年齢を重ねてもキャリアアップを目指せる職種といえます。

未経験でも出来る

介護の仕事は職場によって未経験・無資格でも働くことができる仕事です。また、人材育成に積極的な職場が多く、未経験でも研修やサポートが充実しているところがあります。

未経験で不安な方は、介護の入門資格である介護職員初任者研修の受講をおすすめします。資格を得ることで介護の基礎を身につけることができるばかりか、より幅広い業務に携わることができるため、安心して介護士としてのキャリアをスタートできるでしょう。

人生のお見送りができる(筆者体験談)

特別養護老人ホームやグループホームでは、ターミナル(終末期)ケアを実施することがあります。ターミナルケアとは、最期まで安らかで尊厳ある生活を送るための医療・看護・心理・社会的支援などの総合的なケアのことを指します。職場や利用者様、家族の希望によっても異なりますが、「住み慣れたホームで仲間(他の利用者様)に囲まれながら最期を過ごしたい」と希望する方も少なくありません。

私たち介護士は、ターミナル期に入った利用者様について、医師や看護師と相談しながら「どんなケアをすればいいのか」と悩み、何度もカンファレンスを重ね、利用者様が安心して最期を迎えられるように計画します。カンファレンスとは、家族やその利用者に関わる介護士や医師、看護師、リハビリ職など各関係機関の専門職が集まり、介護や今後の方針について意見交換や情報共有を行う場を指します。

例えば、音楽が好きだったA様には、好きだった「青い山脈」を流してあげたり、ワイワイにぎやかな雰囲気が好きだったB様は、フロアにベッドを移動して寂しくならないように過ごしてもらっています。利用者様のこれまでの生活や好みに合わせて環境を整え、ターミナルケアを実施します。

身寄りのいないC様のターミナルケアのときの話です。

亡くなる数日前、「ここにいてよかったわ、みんな優しくしてくれて嬉しかった。ありがとうな」と言われました。普段は少し偏屈で近づきにくい印象のCさんでしたが、私たちを信頼してくれて最期は「ほんまにおおきにな」と言いながら笑顔で旅立たれました。穏やかな最期、その人らしい旅立ちをサポートできたとき、「本当に介護の仕事をしていてよかった」と感じます。ターミナル(終末期)ケアは臨機応変な行動力や対応力、対話力が必要です。

専門職として日々新しい知識を吸収し、技術の向上に励みたいと思うモチベーションにつながっています。

介護士の資格は何がある?

介護職の魅力は未経験・無資格からスタートできますが、介護士が取るとキャリアアップを目指せる資格があります。採用面や実務面でも基礎的な知識やスキルが身に着いているという点で資格がある方が有利になるので資格の取得をオススメします。

では、介護士の資格をみていきましょう。

介護のキャリアパス

介護職員初任者研修

介護職員初任者研修は、未経験・無資格の方が介護職の入門資格として目指す研修であり、介護士として働くために必要な知識や技術を身につけるためのものです。養成校では、130時間の受講と試験の合格が必要であり、座学や実技講習を通じて、食事、入浴、排泄などの介助や生活援助など介護の基礎的な知識やスキルを習得することができます。

受講期間は養成校によって異なりますが、1カ月~3カ月で修了することができ、夜間や休日に対応しているところもあるため、働きながらでも資格取得を目指すことができます。

また、介護職員初任者研修を修了すれば、訪問介護に従事することもできるため、働き方の選択肢が広がります。

カイゴジョブアカデミーでは、最短1カ月で介護職員初任者研修の資格を取得することができます。早く資格を取得し働きたい方には、ぜひおすすめです。

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介護福祉士実務者研修

「介護職員実務者研修」では、無資格者の場合ですと養成校で450時間の受講時間と、6カ月~1年の研修を含むカリキュラムを受講し、介護過程の展開や医療的ケア(喀痰吸引や経管栄養など)も含め、介護現場で即戦力として実践的な知識やスキルを身につけます。受講するために必要な資格はないため、未経験の方や介護職員初任者研修を受講していない無資格の方でも受講できますが、基本的には、介護経験者や介護職員初任者研修を受講していた方がさらに深い知識やスキルを学ぶためのスキルアップ資格となります。

介護職員初任者研修修了者は130時間分の科目が免除され、受講料も割引になります。

介護福祉士国家試験の受験資格には、2017年より介護職員実務者研修の受講修了が義務付けられています。そのため、介護福祉士を目指す方には必須の資格となっています。また、訪問介護事業所のサービス提供責任者の必須要件にもなっています。

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介護福祉士

介護福祉士の仕事内容は、介護保険の理念に基づき、心身の状態に応じたケアを提供し、ADL(日常生活動作)とQOL(生活の質)の維持向上を目指すことが目的です。介護福祉士は、介護士のスキルアップ資格であり、キャリアパス上位の国家資格です。介護のエキスパートとして、リーダーや管理者として活躍することができます。

資格取得には、3年以上の実務経験と介護職員実務者研修修了、介護福祉士国家試験の合格が必須です。

介護福祉士は、介護施設や訪問・通所介護事業所、医療施設など様々な場所で活躍し、介護現場での介助だけでなく、介護職員の指導や利用者へのサポートなど仕事の幅も広がります。介護業界でのニーズが高く、安定した仕事が確保できるだけでなく、認定介護福祉士やケアマネジャーなどキャリアアップを目指すこともできます。

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介護士に関するよくある質問

ここでは、介護士を目指している方が気になっていることについて、現役介護士に質問してみました。

介護士にはどんな人が向いているの?

介護士に向いている人は「気配り・心配りができる人」です。

介護士が働く上で最も大切なことは“気づき”。感情をうまく表出できない利用者様や認知症や寝たきりで言葉を発せない方も多いため、相手の気持ちに寄り添い心身の変化に気付ける人が向いています。小さな変化であっても、体調不良の合図や事故、トラブルにつながることもあります。このような“気づき”は、介護現場の安全・安心の観点から介護士に求められているスキルです。

コミュニケーションが得意じゃないけど大丈夫?

介護士は利用者様や家族、他職種との関わりが多いため「コミュニケーションスキルが高い人」に向いている仕事といわれています。しかし介護士を目指している方の中にはコミュニケーションは少し苦手、という方も少なくありません。

会話が苦手でも、観察力があったり、利用者の抱える問題をどうやったら解決できるかといった思考や優しい心の持ち主であれば人と接することが苦手な方も大丈夫です。

まずは“笑顔で挨拶”から始めてみましょう。

介護士と介護福祉士の給料の違いはどれくらいか

介護士と介護福祉士は、どちらも「介護現場のスタッフ」であることに違いはありませんが資格や業務内容が異なります。介護福祉士は専門的な知識やスキルをもつ国家資格者であるため、介護リーダーや医療的ケアに携わる機会も多く幅広い業務を担います。一方で介護士は、職場により無資格・未経験でも働くことができます。

厚生労働省の『令和3年度介護従事者処遇状況等調査結果』によると、介護福祉士の平均月給は32万8720円、保有資格なしの介護士は27万1260円です。

その差は5万7460円もあることが分かりました。介護福祉士は基本給が高めに設定されていることや役職手当、資格手当を支給されることが多いでしょう。経験や地域によっても異なりますが、一般的に介護士に比べると介護福祉士の方が高い給与を得ることができます。

まとめ

介護の仕事は大変な部分もありますが、魅力も多くとてもやりがいのある仕事です。慢性的な人手不足の介護業界では、2025年243万人の介護人材が必要になるといわれ、介護士は、これからの時代に欠かせないニーズの高い職種であるといえるでしょう。

カイゴジョブアカデミーの介護職員初任者研修では、介護の基本的な知識とスキルを学ぶことができます。介護職員初任者研修を修了すれば、不安なくケアに向き合うことができ、介護士として実務経験を重ねることで、自分自身のキャリアビジョンに合ったステップアップを目指せます。

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吉田あい写真
この記事の著者吉田あい
プロフィール
大阪府出身。現役のケアマネージャー
専門は「高齢者介護論」「社会福祉援助技術論」「介護現場におけるリスクマネジメント」
特別養護老人ホームや居宅介護支援事業所などの現場で、介護職を10年以上経験。介護講師経験3年。
WEBライターとして、介護・医療・転職・健康などのジャンルで執筆700本以上。
カイゴジョブアカデミーにて、介護の仕事や資格について、実体験を踏まえたお役立ち情報をお伝えします。
保有資格
介護支援専門員(ケアマネージャー)、介護福祉士、社会福祉士、メンタル心理カウンセラーなど