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更新日:2022/7/8

認知症について学ぶなら!介護職員初任者研修がおすすめの理由って?

認知症について学ぶなら!介護職員初任者研修がおすすめの理由って?

少子高齢社会を突き進む中、介護が必要な高齢者の増加とともに認知症高齢者の増加が懸念されています。

介護がはじめての方にとっては「認知症ってなに?」「どう対応すればいいの?」と分からないことばかりではないでしょうか。

ご安心ください!介護職員初任者研修を受講することで、認知症の知識と対応スキルを身に着けることができます。
今回は認知症の実際と初任者研修を受けることで業務や私生活に役立つことなどをご紹介します。

認知症についてもっと知りたい方や、これから介護職を目指す方はぜひ参考にしてください。

増える認知症

2025年には日本の人口が最も多い世代である団塊の世代が75歳を迎え、全人口に対して18.1%、2,000万人を超える方達が後期高齢者になるとされています。
そして前期高齢者を含めると、65歳以上の高齢者数は3,677万人となり全人口の30.3%が高齢者という予測です。
その中で認知症高齢者は約700万人、65歳以上は5人に1人が認知症になると予測されています。
社会全体で認知症への理解を深める取り組みが大切ですが、特に認知症高齢者との関わりが多い介護職は、認知症の深い知識と適切な対応力が求められます。

認知症とは

まず、認知症の知識を深めるために認知症とはどのようなものなのか、状態や種類についてみていきましょう。

認知症のイメージ

みなさんがもつ“認知症”のイメージはどのようなものでしょうか?
例えば、「徘徊して警察に保護される」「何度も同じことを話す」「幻覚や妄想を訴える」など、ちょっと面倒くさい・人に迷惑をかけるといったイメージがある方もいるのではないでしょうか?
また、認知症になったら「何もできなくなってしまう」といったネガティブなイメージを抱く方も多いかと思います。

確かに脳の病的変化によって、認知機能が低下するため日常生活全般に支障が出て不便さを感じます。
また、周囲の人間にとっても「また同じこと言っている」「さっきも言ったのに」と煩わしさを感じることも多いでしょう。

“認知症”と一言でいっても、その人や引き起こされる疾患によって症状が異なります。
ひとくくりにすることなく、正しい知識を身に着け、適切に対応することが必要となります。

認知症ってどんな状態のこと?

認知症は、「脳の病気や障害など様々な原因により、認知機能が低下し、日常生活全般に支障が出てくる状態」とされています。

大切なのは疾患名ではなく「引き起こされる症状」であるということです。つまり、認知症によって正常に発達した知的・認知機能が低下し、日常生活や社会生活に支障をきたすのです。
認知症になった方は、「これまでできていたことができなくなってしまった」という焦燥感や「これからどうなってしまうのだろう」という将来への悲観や不安感をもちます。

本人がしんどいのはもちろん、家族をはじめ周囲の人々が正しく理解できず、諦めや苛立ちなどをもつケースもあり、高齢社会の現代においては、認知症への正しい理解が必要とされています。

認知症の種類「4大認知症」

認知症には様々な種類がありますが、代表的な認知症は主に以下の4つとなります。

1.アルツハイマー型認知症
2.脳血管性認知症
3.レビー小体型認知症
4.前頭側頭型認知症

65歳以上では、アルツハイマー型が最も多く(67.6%)、血管性認知症(19.5%)、レビー小体型認知症(4.3%)と続きます。
そして前頭側頭型認知症を加えたいわゆる『四大認知症』が多くの割合を占めます。


1.アルツハイマー型認知症

進行により脳が萎縮することで、日付や自分の場所が分からなくなる「見当識障害」や「言語の理解力の低下」、「物盗られ妄想」、「徘徊」などの症状が現れます。
発症後もしばらく自立生活が可能で進行は比較的穏やかですが、重症度が高くなると入浴や排泄、歩行や会話も困難な状況になり、日常生活全般に介助が必要となります。


2.脳血管性認知症

脳の血管障害でおきる脳梗塞や脳出血によって起こる認知症です。
脳血管性認知症は、「まだら認知」があり特定の分野では問題ないけれど、それ以外は何もできないといった症状がみられます。また、症状の出現と落ち着いているときなどに変動がみられますが、他の認知症と同様に日常生活に支障をきたす「記憶障害」や「認知機能障害」も伴います。


3.レビー小体型認知症

脳の神経細胞が原因不明に減少する変性性の認知症、他の認知症よりも早い進行が特徴です。
「記憶障害」を中心に、「幻想や妄想」、「パーキンソン症状」が出現し、気分や態度、症状の日内変動があります。


4.前頭側頭型認知症

前頭葉と側頭葉を中心とする神経細胞の変性により生じる認知症で、脳の萎縮が確認されます。
前頭葉は社会性や人格、言語を司り、側頭葉は記憶、聴覚などを司りますので、前頭側頭型認知症を発祥するとこれらが正常に機能しなくなります。
「社会のルールから逸脱した行動(例えば万引きや暴力等)」や「言語障害」、「人格や行動の変化」、「感覚鈍麻」などがあります。
症状は緩徐に進行しますが、発症後6~8年程で寝たきりになる可能性が高いとされています。

POINT

認知症の中でアルツハイマー型認知症が最も多く、血管性認知症とレビー小体型認知症がこれに次いで多い

軽度認知障害(MCI)

近年注目されているのが軽度認知障害(MCI)です。
認知機能低下の訴えがあり、まだ認知症ではないが放置すると認知症になる可能性が高い、中間にいるといった状態です。
日本神経学会「認知症疾患診療ガイドライン2017」によると、MCIと診断されても適切な対応を行えば約16~41%の方は認知機能が正常な状態へ回復するとされています。
MCIは早期発見・治療が症状の進行予防や改善につながり、家族や周囲の“気付き”や対応が大切になります。

介護職員初任者研修で学ぶ認知症

これまで認知症についてお伝えしましたが、現在介護職として働いている方はどれくらいの知識と理解を得ているのでしょうか。
介護職の入門資格となる介護職員初任者研修は、ホームヘルパー2級から生まれ変わった資格です。大きな変更点の一つは、認知症に関する学習が追加された点です。
まず、なぜ認知症の科目が追加されたのか、ということをお話させていただきます。

認知症の項目が介護職員初任者研修で追加された背景

「認知症になったら病院に行って治せばいい」と言う方も多いですよね。
しかし、治療や投薬によって認知症の進行を遅らせることはできても、完治させることや認知機能障害、生活障害を回復させることは困難です。
日常生活や心身の状態に支障が出るため、徐々に自立した生活は難しくなり周囲のサポートが必要な状態になります。
住み慣れた地域で生活する方も多いですが、困難になった場合はデイサービスの利用やグループホーム、特別養護老人ホームなどの入居を検討する方もいらっしゃいます。
これらの介護サービスを利用する際、介護職の適切な関わり次第で認知症の進行が緩和することがわかっています。
ですから、できるだけ自立した生活を継続し、楽しみや喜び、希望をもって暮らせるように介護職としてサポートするためには、介護職が認知症の特徴や性質を理解することが大切になります。
このような背景から、認知症への理解を深め、尊厳ある適切なケアを学び、実践できるようにと、ホームヘルパー2級から介護職員初任者研修という資格に生まれ変わり、『認知症の理解』という科目が新たに追加されたのです。

介護職員初任者研修『認知症の理解』で学ぶ内容

介護職員初任者研修で学ぶ認知症に関する科目は『認知症の理解』です。
厚生労働省の「介護員養成研修の取扱細則について」から学ぶ目的や内容をみていきましょう。

以下引用

【ねらい】
介護において認知症を理解することの必要性に気づき、認知症の利用者を介護する時の判断の基準となる原則を理解している。

【学ぶ内容】

1.認知症を取り巻く状況

認知症ケアの理念
○パーソンセンタードケア、○認知症ケアの視点(できることに着目する)


2.医学的側面から見た認知症の基礎と健康管理

認知症の概念、認知症の原因疾患とその病態、原因疾患別ケアのポイント、健康管理
○認知症の定義、○もの忘れとの違い、○せん妄の症状、○健康管理(脱水・便秘・低栄養・低運動の防止、口腔ケア)、○治療、○薬物療法、○認知症に使用される薬


3.認知症に伴うこころとからだの変化と日常生活

(1)認知症の人の生活障害、心理・行動の特徴
○認知症の中核症状、○認知症の行動・心理症状(BPSD)、○不適切なケア、○生活環境で改善

(2)認知症の利用者への対応
○本人の気持ちを推察する、○プライドを傷つけない、○相手の世界に合わせる、○失敗しないような状況をつくる、○すべての援助行為がコミュニケーションであると考えること、○身体を通したコミュニケーション、○相手の様子・表情・視線・姿勢などから気持ちを洞察する、○認知症の進行に合わせたケア


4.家族への支援

○認知症の受容過程での援助、○介護負担の軽減(レスパイトケア)

認知症ケアの理念として、“利用者中心のケア”やできないことに目を向けるのではなく、“できること”に目を向けたケアを行うことを学びます。
認知症の性質や適切なケアを学ぶことは、実際の介護現場で知識やスキルをもって適切に対応する一歩につながります。
また、相手の立場にたって考えたり声かけをしたり、本人や家族の苦悩やストレスに寄り添うといった対応がしやすくなるでしょう。

介護現場における認知症ケアの実態

認知症の症状はその人によって大きく異なり、物忘れから徘徊、せん妄、帰宅願望、暴力行為と様々で、その症状の現れ方や程度は日内変動をする場合も多くあります。
「認知症の人への接し方が分からない」「どうケアしたらいいの?」と、悩む介護職員は多いものです。
実務経験を重ねた介護職であっても悩むことはありますし、特に、未経験・無資格から介護業界に入った方は初めて見る光景に驚くこともあるでしょう。
そして認知症の方の行動やケアが介護者のストレスになることもあります。

介護現場では認知症ケアのどのようなことに悩んでいるのかみていきましょう。

不安の連鎖

介護者のストレスは介護を受ける側のストレスに直結します。
介護職員が不安をもちながらケアをしていると、認知症の方も不安に感じるということです。
認知症について理解し、安心感を与えるケアを学ぶための研修、それが介護職員初任者研修です。

BPSDによる暴言暴力行為

BPSDとはBehavioral and Psychological Symptoms of Dementia略で、認知症の行動と心理症状である周辺症状、という意味をもちます。
認知症の症状には、徘徊、物盗られ妄想、弄便、興奮状態、抑うつ状態、昼夜逆転、幻覚、せん妄、暴言、暴力などがありますが、これらの行為行動をBPSDと言います。

BPSDは認知症介護の課題となり認知症ケアのコミュニケーションの難しさのひとつです。

介護職から利用者に対する暴力や虐待などが、よくニュースで取り上げられ問題となっていますが、利用者からのBPSDに悩む介護職も少なくありません。
実は、「介護サービスの利用者から、暴言・暴力を受けたことがある」とアンケートで回答した方が介護職全体の9割にものぼるほど、介護職にとって身近な問題なのです。

BPSDは生活歴や性格、環境によって症状の表れ方が異なるため、介護職は一人ひとりに合った対応に苦慮することが多くあります。

「介護職のケアが認知症を進行させている?!」

入居者からのBPSDの出現や認知症進行が起こると、家族から「介護職の態度や介護の仕方、ケアのアプローチが悪いんじゃないか」と言われることがあります。

利用者からの暴言や暴力行為によって、怪我や精神的苦痛を受け、さらに家族からの心無い言葉によってストレスを感じる介護職は少なくありません。

介護職員初任者研修が介護現場で役立つこと「アプローチ力」

認知症ケア、特に先述したBPSDは介護職にとっても大きなストレスとなります。
それを我慢し続けることで退職や虐待につながるケースもあり、適切なケアとともに介護職の心を守る対応が必要となります。

「認知症だから仕方ない」という言葉をよく耳にしますが、ケアをする介護職は“認知症だから”といって何があっても我慢し続けるのか?というとそうではありません。


介護職は高い専門性をもった介護の専門家として、認知症高齢者の様子を観察し、どのようにアプローチすればいいのか検討するのです。
そして時には医療的なアプローチの導入といった次につなげるケアを実践します。

例えばBPSDがある場合。
介護職や周囲の利用者・入居者に影響がある場合は、暴言、暴力行為の状態確認とともに生活歴、性格、認知症の状態や医学的な管理について、家族や他の専門職にてケアカンファレンスを実施します。

何が原因で暴言、暴力行為があるのか、その解決に向けて対処方法や対策を検討する際に、介護職員初任者研修で学んだ『認知症の理解』が大いに役立ちます。
無資格で未経験、介護や認知症の知識がまったくゼロの場合、認知症の方を前にして立ち往生してしまうような状態に陥るかもしれません。

しかし介護職員初任者研修を受講することで、認知症に関する知識やスキルを身に着けることができます。
完璧な対応とまではいかなくても、声かけや行動へのアプローチ、そして誰かに相談するといった対応を身に着けることができるのです。

介護職員初任者研修が介護現場で役立つこと「臨機応変力」

認知症ケアは、

・マニュアル通りにはいかない
・何が起こるか分からない
・ハプニングは日常茶飯事
です。
また先述した通り、認知症は十人十色ですから、介護現場では「臨機応変力」も必要になってきます。「臨機応変」とは、その時・その場に応じた適切な対応をすることですね。
ではどうやって臨機応変力を身に着けるのでしょうか?
一番の近道は「認知症ケアの引き出し」をたくさん作ることです。

介護職員初任者研修では様々なハプニング事例をもとに、臨機応変に対応するスキルを学びますので、「認知症ケアの引き出し」を増やす下地を作ることができる
のです。

臨機応変さが求められる場面の例を挙げると筆者のこのような体験です。

トイレの場所が分からないAさん

グループホームに入居し始めたAさん。
訪問介護やデイサービスなどを活用しなんとか在宅生活を継続されてこられましたが、最近になり夜間地域で徘徊するようになり、家族の希望もあり入居となりました。
歩行や排泄は一部介助程度で、まだまだお元気な方です。

入居後、「トイレの場所が分からなくてずっと探しているんです」とスタッフから申し送り。
誘導しても次には分からなくなり、スタッフの少ない夜間帯などは自室の箪笥の中や靴の中に排泄してしまうように。
グループホームでは気になったことがあればすぐにカンファレンスを開催していますので、こちらを議題にあげスタッフ間で話し合うことになりました。

・「箪笥を撤去してしまおう」
・「寝るときは靴を隠してしまえばいい」
・「夜間だけおむつを履いてもらおう」
様々な意見がありましたが、本人の尊厳を無視した意見もチラホラ。
せっかく自分で歩行できてトイレにも本来行けるはずなのに、歩くための靴を隠したり、排泄意欲を低下させたりすることは言語道断のケアです。
実はこの意見、無資格・未経験で入職されたスタッフが言った内容です。

自宅では問題なく一人で行けていたトイレなのに入居するといけなくなったのか?
「トイレに行きたい」という気持ちがあるのになぜトイレまで辿りつけないのか?

と、スタッフが話し合って出た結論はコレ。
「トイレがトイレに見えないからじゃないか」です。
これだけみるとどういうことか分かりませんよね。
Aさんの家は昔ながらの和住宅でトイレも古いもの、一方グループホームのトイレは壁と調和させたドアの少しお洒落なもの。
一見するとトイレの入り口かどうか分からないのです。

そしてもうひとつ。
「トイレって言葉が分からないのでは?」
「Aさん、いつも“便所に行きたい”って言っている」と。

グループホームのトイレの入り口が分からず、さらにスタッフが声かけする“トイレ”という単語にもピンときていなかったのです。

そこでスタッフはトイレの入り口に大きく『便所』の看板をつけ、Aさんに伝えました。
この日からAさんに対してはトイレではなく便所と言い換えるようになりました。

そして看板を付けた日の夜、居室から出てこられあたりをキョロキョロした後、すぐに便所に向かいました。

少しの工夫と関わり方でAさんの劇的な変化を体感した事例です。

ズロース(下着)13枚事件

特別養護老人ホームに入居するBさん、ある日「暑い、暑い…」と居室からフロアーに出てこられました。
夏でもなく発熱かと思い居室に誘導し、バイタルチェック…平熱。
どうしたんだろう…?
ふと下を見ると腰回りが普段の3倍以上あるんじゃないか?という位こんもり!
その腰、一体どうしたの!?
Bさんに声かけしズボンを下すと、ズロース、ズロース、ズロース…合計13枚ものパンツを履かれていました。
少し丈のあるパンツなので、太もも部分は食い込み脱いでもらうのも一苦労。
「ちょっときついかなって思ったの、へへっ」と笑いながら話すBさんでした。

このエピソード、筆者を含み認知症を学んだ介護職が対応したので「Bさんお茶面なことしたね」と、笑い話になりました。
しかし、認知症の理解がない介護職だと「時間がないのに仕事を増やして!」と文句の嵐になったことでしょう。

上記の体験談のように認知症ケアは、
・マニュアル通りにはいかない
・何が起こるか分からない
・ハプニングは日常茶飯事
ということがお分かりいただけたでしょうか。

認知症は十人十色で、日内変動もあり、正解や100%完璧なケアはなく、方法もひとつではありません。
また認知症になっても「感情」と「感覚」は最期まで残ることが分かっており、スキルの引き出しを活用し、感情や感覚に寄り添ったケアを実践することが必要となります。

経験のある介護職がどんな認知症の方にでも対応できるのは、この引き出しの多さからです。
目の前の認知症の方に対して、「どのケアがニーズにマッチするのか=どの引き出しがいいか」を実践しているのです。


介護職員初任者研修で認知症への理解を深め、「臨機応変」のスキルを磨いていきましょう。

認知症ケアでの劇的な変化は稀

認知症ケアについての知識やスキルが不足している介護職は、劇的な変化を求めているケースが多くみられます。
例えばコミュニケーションや関わり方を工夫することで、入浴を拒否していた方が笑顔でお風呂に入ってくれるようになった」などといったドラマチックな展開は稀です。
先述したAさんの事例は、筆者の介護人生の中でも、びっくりするくらいの数少ない成功例なのです。
5回~6回に1回程度、うまくいけば御の字くらいに思っています。

「お風呂に入ってほしい」と強く願う介護職の気持ちと「どうしても入浴はイヤだ」という利用者の気持ちが拮抗した結果、完璧なケアを追求し過ぎた介護職が空回りしてしまうこともしばしば。
時間をあけて声かけしてみたり、違うスタッフが誘導したり、様々な工夫はしますが、「もう絶対に今日は入らないぞ」という日があるのも事実です。
入浴することだけに固執し過ぎてしまうと、入浴担当と拒否する利用者とのバトルが始まります。
「なんのための・誰のためのケアなのか」という部分が置いてきぼりです。
もちろん、よりよいケアは必要ですし介護職としての熱意も大切ですが認知症ケアに関しては100%完璧なケアを実施することは難しいのです。
「今日はやめとこうか」と、時には一歩下がってみることも必要でしょう。


介護の専門職としてよりよいケアを提供したいというのは当たり前のことですが、臨機応変な対応をすることが大切です。

認知症の知識、私生活で役立つことも

「介護が必要な状態になっても、認知症になっても住み慣れた地域で自分らしく暮らす」
「地域全体で見守りをされながら安心して暮らせることができるまちづくり」
これらは、厚生労働省の高齢者福祉政策として推進されている考え方です。

介護職員初任者研修で認知症を学ぶことで、介護の仕事に役立てる以外にも地域で認知症の方を支える役割の1人として支援することができます。
また、正しく認知症を理解することで偏見やネガティブなイメージに固定されず、適切な情報を発信していけるでしょう。

職場だけでなく、自身が住む地域の見守り隊や認知症の方の住みやすい環境づくりのための(ボランティア)活動をされている方もいらっしゃいます。
もし家族や周囲の人が認知症になったときでも、適切な対応ができるので気持ちにも余裕が生まれます。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
認知症の実際と初任者研修を受けることで業務や私生活に役立つことなどを紹介しました。

なにも知識がないまま認知症ケアに携わってしまうと、解決に向けたアプローチや対応方法が分からず、ストレスだけがたまってしまい、退職に至ってしまう可能性もあります。
一方、介護職員初任者研修で『認知症の理解』を学べば、適切な対応方法や臨機応変力を身に着ける土台を作ることができます。

ケアに正解がないからこそ、あらゆる引き出しを作り、あらゆるシーンに対応できるように準備することが大切なのだと思います。
認知症について「学びたい・悩んでいる」という方は、まず介護職員初任者研修を受けて、認知症の方の世界を知ることから初めてみてはいかがでしょうか?

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この記事の著者

吉田あい


大阪府出身 現役のケアマネージャー
専門は「高齢者介護論」「社会福祉援助技術論」
「介護現場におけるリスクマネジメント」

特別養護老人ホームや居宅介護支援事業所などの現場で、
介護職を10年以上経験。介護講師経験3年。
WEBライターとして、
介護・医療・転職・健康などのジャンルで執筆700本以上。

カイゴジョブアカデミーにて、介護の仕事や資格について、
実体験を踏まえたお役立ち情報をお伝えします。

【所持資格】
・介護支援専門員(ケアマネージャー)
・介護福祉士
・社会福祉士
・メンタル心理カウンセラー
など