更新日:2018/07/09
介護職員初任者研修の取り方(通信・通学)
これから介護職員初任者研修を受講しようとお考えのみなさま。実際に介護の仕事に就こうと思っていても、どうやって資格を取得したらよいのかお悩みではないでしょうか?
もしくは、資格取得したくても日中は子育てや仕事があって、なかなかその時間がとれないと思っておられませんか。
実は介護職員初任者研修には、通信教育と通学の方法があります。また、通学も受講される方の状況によって、さまざまな時間帯での受講が可能です。
この記事では、これから介護職員初任者研修を受講しようとお考えの方向けに、通信講座と通学講座の違いについてまとめています。ぜひご一読いただき、みなさまの資格取得にお役立てください。
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1.介護職員初任者研修とは
それでは介護職員初任者研修とはどのような講座なのでしょうか。この章ではまず介護職員初任者研修についてまとめています。
介護職員初任者研修の目的
介護職員初任者研修とは、短期間で介護のプロを養成するために作られた講座です。初めて介護の仕事に携わる方向けに、基本的な介護の知識を一通り学ぶことができます。
また、介護の上級資格である介護福祉士の取得につながる、入門資格の側面も持っています。介護職員を募集しているほとんどの施設が、介護職員初任者研修の受講修了者を求めているため、受講修了することで介護のプロとして様々な職場に就職しやすくなります。
介護職員初任者研修のカリキュラム内容
介護職員初任者研修のカリキュラムで130時間の研修が義務づけられています。
これはどのスクールで受講しても同じです。行われる講座は座学と実技に分かれます。講座は下記の内容で行われます。各項目の時間数については、都道府県によっても若干変わる場合があります。
- 職務の理解 6時間
- 介護における尊厳の保持・自立支援 9時間
- 介護の基本 6時間
- 介護・福祉サービスの理解と医療との連携 9時間
- 介護におけるコミュニケーション技術 6時間
- 老化の理解 6時間
- 認知症の理解 6時間
- 障がいの理解 3時間
- こころとからだのしくみと生活支援技術 75時間
- 振り返り 4時間
合計130時間
この講座の中に、実技として排せつの介助(おむつ交換)、入浴、清拭の介助、車いすの介助、ベッドからの移乗の介助、ベッド上での体位変換などの実技が含まれます。
また、ICF、QOL、ADLなど医療、介護にかかわる専門的な概念の学習も行われます。このほかに、基礎的な医学の知識や認知症の学習、高齢者の心理など、介護に関わる仕事以外にも、人生に役に立つ学習ができるのが特徴です。
介護職員初任者研修とホームヘルパーの違い
ホームヘルパー2級との違い
介護に関わる入門資格として、今までホームヘルパー2級がありました。この資格は、介護
職員初任者研修の実施に伴いなくなりました。同じような資格ですが、介護職員初任者研
修とは少し違いがあります。
ホームヘルパー2級の目的
ホームヘルパー2級は名前の通り、在宅での介護に関わる知識と技術を学ぶことを
目的としていました。介護職員初任者研修は在宅だけではなく、施設介護も対象にした内
容になっています。それだけ介護の業界でも、クオリティーの向上が望まれている証拠で
す。
ホームヘルパー2級のカリキュラム内容
ホームヘルパー2級の研修時間数も、介護職員初任者研修と同じく130時間が設定
されていました。ただし、施設演習やレクリエーション演習があるなど、内容の一部が違
います。
ホームヘルパー2級にあって、介護職員初任者研修にないもの
施設演習
実際に介護施設にうかがって演習を行う研修です。介護職員初任者研修ではなくなる代わりに、研修内で行う実技実習の時間が増加されています。
レクリエーション演習
デイサービスなどで行われているレクリエーションを、実際に行う演習もホームヘルパー2
級ではありました。こちらも介護職員初任者研修ではなくなっています。
介護職員初任者研修にあって、ホームヘルパー2級にないもの
修了試験
研修終了後の試験が実施されています。ホームヘルパー2級は、受講だけで資格取得できましたが、介護職員初任者研修では試験合格が必要です。ただし、もし落ちても何度でも再受験可能です。試験はほとんど選択式ですが一部記述式もあります。7割正解すれば合格となる試験ですが、受けた方のほとんどが合格しています。介護福祉士の試験のようになかなか受からないものではありません。
2.介護職員初任者研修を”通信”で取る方法
介護職員初任者研修には通信講座もありますが、下記に注意が必要です。
通信だけでは介護初任者研修を取得できない
介護職員初任者研修は、通信講座だけでは資格取得できません。必ず実技講座があります。自宅で通信講座が可能なのは、座学部分のみになります。このため、通信講座とあっても通学講座(スクーリング)と併用になります。
通信と通学の併用とは?
通信ではできない実技の実習が入るため、併用して受講することになります。通信でできる講座のメリットは、自宅で好きな時間に勉強ができるというところです。
また、通信講座を利用することで通学講座よりも早く資格取得することも、講座によって
は可能です。
通信による学習時間の上限は?
40.5時間まで
通信講座で学べる内容は、130時間の講座の中で40.5時間までの内容です。残りの時間は
スクーリング研修といって、通学で学ばなければいけません。スクーリングの時間のほう
が、通信講座で学習可能な時間よりも多くなります。それだけ実際の介護業務は、実技が
重要な仕事であるといえます。
※一部地域で通信学習を行政が許可していない場合があります。
3.介護職員初任者研修を”通学”で取る方法
それでは次は介護職員初任者研修を通学で取る方法です。
通学で取得する
通学講座で介護職員初任者研修を取得する場合、講座の実施団体によって受講生の時間に
合わせたさまざまなプログラムが用意されています。
通学で介護職員初任者研修を取得する際の流れ
・土曜日だけの受講で取得する場合
働きながら資格取得する方向けに、土曜日だけの受講で取得できるコースです。この場合、受講日は土曜日の9時~17時まで、3~4ヵ月で取得できます。
・月曜~金曜日の受講で取得する場合
日中9時頃から夕方まで受講するプログラムです。この場合、約1ヵ月で資格取得できます。
・1ヵ月以内で取得する場合
通信講座と併用し、座学の部分を自宅で行い実技を通学講座で行う講座です。この場合、最短15日ほどで資格取得できます。かなり詰めて行われるため、しっかりと勉強する用意は必要です。
4.介護職員初任者研修の勉強方法
受講中に要チェックと言われた箇所やテキストの要点を復習する
介護職員初任者研修の講義は、原則テキストに従った内容です。受講中に大切と指定された部分や、テキストの要点を押さえておけば間違いありません。
提出課題のレポートの見直し(解説をよく読むなど)
各講座のセクションごとにレポートの提出が求められます。この提出課題に沿ったレポートの見直しをしっかりと行いましょう。
そのほかの効果的な勉強方法
受講生を振るい落とす講座ではないため、日々講義で学んだ内容を復習しておけばまず落ちることはない試験です。このため、特別な勉強方法よりも、テキストをしっかり見直すことをメインにしましょう。
また、一部記述式の問題が出題されるため、要点をまとめて記入する練習もしておくと良
いです。
実際の試験は100点満点中70点をとれば合格する試験です。ほとんど受講生全員が合格します。試験そのものよりも、むしろ受講そのものが大変なのかもしれません。
5.まとめ
ここまで介護職員初任者研修の取り方(受講の仕方)についてまとめてきました。
受講された方のほとんどは、まず間違いなく資格取得できる講座ですが、講座を受講する
時間や受講費用をどうするかは大変お悩みになるところでしょう。
今回書かせていただいた内容をぜひ参考にしていただき、みなさまにとって受けやすいスケジュールで介護職員初任者研修を受講してください。
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