更新日:2018/07/06
介護職員初任者研修の授業内容は?
2013年に新しい介護の資格として、「介護職員初任者研修」と「実務者研修」ができました。これらは、介護福祉士になるための重要な研修になります。その中でも介護職員初任者研修は、介護をしたことがない初心者を対象とした研修です。こちらは通学と通信教育で受けることができ、最短で1ヵ月ほどで修了証がもらえます。では、その授業内容とはどんなものでしょうか?また、研修終了後には試験などがあるのでしょうか?
\ 介護職に転職するなら /
カイゴジョブアカデミー の 特待生キャンペーン-
POINT 1
初任者研修の受講料を
当校が実費負担! -
POINT 2
就職・転職サポートも
無料! -
POINT 3
就業後も
無料サポート付で安心!
目次
1.介護職員初任者研修の授業内容
初任者研修には、国によって定められたカリキュラムがあります。
これらを受講して、最後の修了試験で合格点を取って初めて資格がもらえます。
カリキュラム内容(ここでは一部記載しています。)
職務の理解(6時間)
介護職員と一口にいっても、その種類と業務内容や現場は多種多様です。この講習では、介護職員の心構えと仕事内容を学習していくことになります。
また、介護業界は介護職員だけでは成り立たない業界です。そのほかの業種がどのように連携しているのかも、一緒に学んでいきます。
授業の内容
授業内容はほかの授業と比べると、いたってシンプルになります。ですが、内容は介護の中でも基本の部分です。介護施設の種類やなぜ介護職員が必要とされていて、どのような心がけが必要なのかを学びます。場所によっては、オリエンテーションからこの講義に入るところも多くみられます。
時間数
授業時間は6時間です。この6時間で介護職員の基本を学ぶので、取りこぼしがないようにしましょう。
介護における尊厳の保持・自立支援(9時間)
この講義は、介護における人の尊厳と、それに合わせた自立支援が受講内容になります。
いかなる時も人の尊厳は尊重されるべきで、それに合わせた介助をしなくてはいけません。
また、介護の最終目的は、介助を必要としても最低限の生活が自力でできるようになることです。ここでは、要介護者が自立をするための講義も受けます。
*授業の内容
授業内容は、人の尊厳と自立に向かうための介護になります。人の尊厳を守るとはどのようなことか、また守るためには何が必要か。自立に向けた介護には何があるのか、またどのような方法があるのかを学ぶことになります。先に紹介した「職務の理解」と同様に、介護の基本となる部分です。
*時間数
時間数は9時間です。こちらはこれから先も重要な部分となるので、必要な時間も多めになっています。
授業の総時間数
総時間数
以上のように各講義には必要な時間が決められており、全体では130時間です。受講時間の中には実技の講習もあり、講師の動きを見て、実際に行ってみることでできるものなので、受講中に取得できるようにしましょう。
通信で受けることができる時間数の上限
では、通信講座の場合はどうでしょうか? 通信講座では40.5時間以下が、自宅での自己学習の時間に充てられています。残りの時間は、講座が定めているスクリーニングに参加することで消化されます。
通学(スクリーニング)しなければいけない時間数
単純計算で行くと、90時間が通学で受講する時間ですが、通学となるとその時間通りに受講しなければなりません。そのため受けられない講座がある場合は、振替で受講することができます。
2.介護職員初任者研修の授業がどのように役に立つか
介護・認知症に対する考え方が変わる
自分がこれからする仕事とはどんなものなのか、そこから授業は始まります。身内に介護が必要な方がいなければ、この講習が初めての介護になります。
また、認知症には様々な症状があり、毎日様子が変わります。こちらも接したことがなければよく分からず、怖いと思ってしまうかもしれません。これらを講座で受講することによって、「介護と認知症とは何なのか」を学ぶことができます。
家族・親戚の介護に活用できる知識を身につけることができる
もし、家族・親戚に介護が必要な人が出た場合、この講座を受けていれば助けることができます。
講座では身体介護から、介護を受けるための制度なども学びます。制度を知ることは、認知症と介護が世間にどう理解されているかを知ることであり、身近に介護が必要になった際、きっとその知識が役立つでしょう。
介護業界に就職する際に有利になる
介護業界に就職を考えている際、この資格を持っていると有利になります。介護の求人は基本無資格でもOKなところが多く出ています。ですが、雇う側としてはやはり資格を持っている方が希望です。無資格で未経験だと、施設側は一から介護を教えることになります。この資格は介護の基本を学習してきた証拠になるため、施設側としても即戦力として対応することになるでしょう。
介護福祉士を取るための足掛かりになる
現在介護福祉士を取るためには決められた受験資格があり、この資格がその中のファーストステップとして紹介されています。詳しい条件としては、上位資格の実務者研修に加えて実務経験3年が必要です。
また、介護福祉士は国家資格で、給与などにも大きく影響を与えます。経験や給与などを見返して、介護福祉士を取りたいとなった時に役に立つ資格です。
資格手当などの給与が増額する
職場によっては資格手当がつくことがあります。その額は少額ですが、それでも積もれば大きな差です。無資格で就職するよりは、給与面でも有利になります。
また、転職する際にも資格があることで職場選びの幅が広がり、給与アップも狙えるでしょう。
3.介護職員初任者研修の授業が週に何コマあるか
コースによって異なる
初任者研修で通学のみを選んだ場合、都合にあわせて受けるコースが選べます。
自分の受けるペースと都合に合わせて、無理のない受講をしましょう。
*平日コース
こちらは平日昼間に受けるコースです。日中に集中して行うので、取得期間もほかのコースに比べて短期間になります。1コマ60分として1日6コマ、最短22日で受けることになります。ですが、集中して受講することになるので復習時間の確保に注意しましょう。昼間に時間が空いていて、急いで資格取得したい場合はこちらをお勧めします。
*夜間コース
現在就業中で、夜しか時間がない場合は夜間コースを選択することもできます。ですが平日コースと違い、一度に受講できる時間は2~4コマほどです。そのためかかる時間は、平日コースの3倍ほどになるケースが多くみられます。
また、仕事の後に受講することになるので、勉強する時間の確保も必要です。日中は無理だけれど夜なら受講できる、週末だけ受けるより空いた時間を使いたいと考えるならこちらも良いでしょう。日々、忙しい中での学習となるので注意が必要です。
*土曜コース
ゆっくり時間をかけて勉強をしたい、資格取得を急いでいないなら土曜コースもおすすめです。こちらは毎週土曜日の受講となるので、そのほかの6日間で予習復習ができます。
かかる期間は、日に6コマで週1日通ったとして5ヵ月程です。自力で予習と復習をして判らないことがあった場合、通学時に講師に質問することも可能です。自分のペースで勉強がしたい、深く理解したいと考えるならこちらも一つの手になります。
取得方法によって異なる時間
初任者研修は通学と通信+通学の2種類の受講スタイルがあります。どちらを受けるかによって、かかる時間も変わってきます。
*通信+通学
こちらは自宅で自己学習して、決められたスクーリングをするコースになります。
先にもお話ししましたが、スクーリングの時間は約90時間です。スクーリングは、1日6~7コマほどの授業で13~15日かかります。それ以外は自宅学習となるので、自分の都合で進めることができます。頻繁に通えない場合などに、こちらを選択するのが良いでしょう。
*通学
こちらは、初任者研修過程の全てを学校に通う形になります。130時間分、通学しながら受けることになります。
ですが、近くに学校がない場合は遠方まで通うことに。通える範囲に学校があり、時間の都合がつくなら通学形式もよいでしょう。
4.介護職員初任者研修の授業の理解度をどうやって測るか
受講やスクーリングの最後にあるのが、修了試験です。
この結果をもって、授業をどの程度理解したかを測ります。
通信の場合
通信講座の場合、各カリキュラムの最後に簡単なテストがついてきます。こちらをスクールに提出し採点してもらうことで、自宅での受講を終了したことになります。簡単なテストには合格基準があり、これを満たさない場合は再提出になる場合もあります。
授業の最後に修了テストがある
研修の最後には、初任者研修修了試験があります。こちらを合格することで、晴れて研修修了資格を得ることになります。試験の内容は、これまで学習してきた各カリキュラムからの出題です。もし苦手なカリキュラムがあるなら、修了試験までに復習するようにしましょう。
テストの合格ライン、難易度
気になるテストの合格ラインは、100点中70点です。
初任者研修のテストは、全研修を受講した人のほぼ全てが合格する難易度です。
難しいテストではないですが、しっかり復習をしてのぞみましょう。
5.まとめ
介護職員初任者研修の授業などについてお話しましたが、いかがだったでしょうか?
この資格は最近できた資格のため、受講できるスクールも増加しています。
中には、終了後に就職先の支援やアフターケアを売りにしているところもあります。自分にどれだけの時間があって、どのぐらいの期間で資格取得したいかを考えて受講するコースを選ぶとよいでしょう。