介護職員初任者研修は履歴書に書けるの?正しい書き方とは
介護職への就職・転職に大切な履歴書。これまでのキャリアを確認する職務経歴書とともに、面接に進むための必須アイテムです。自分をアピールし、担当者にいい印象を与え採用を有利に進めるためには、履歴書の書き方に注意しなければいけません。
応募された履歴書を確認すると、意外と盲点となっているのが「免許・資格欄」です。介護職の入門資格である介護職員初任者研修を修了しているのにも関わらず、記載されていない方が少なくありません。
そこで今回は、履歴書に記載できる介護職員初任者研修の正式な書き方から、修了見込み予定の場合の書き方、さらには履歴書に記載した方がよい理由やメリット、書き方の失敗例、ヘルパー2級の場合の書き方などを解説します。履歴書の「免許・資格欄」でお困りの方はぜひ参考にしてください。
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*初任者研修 または 実務者研修
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目次
履歴書の資格欄に書いてもいい?
履歴書には「免許・資格欄」があります。介護職員初任者研修を修了したけど「研修」と書かれているので、履歴書の「免許・資格欄」に書けるの?と悩んでいる方は多くいらっしゃいます。
結論:書いてOK!
介護職員初任者研修の修了証は受講修了の証明なので、履歴書に書くのを躊躇してしまう方も多いものですが、介護職員初任者研修は、履歴書に書くことができます。介護業界への転職には「基礎的な介護のスキルや知識をもっている」というアピールが重要です。
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研修中の方はどうする?
では、介護職員初任者研修をまだ受講修了していない方はどうでしょうか?
介護職員初任者研修を受講中
研修は修了したけど、まだ修了証が手元にない
という方は書いてもいいのか気になりますよね。この場合は、「修了見込み」という方法で記入できます。
「介護職員初任者研修修了必須」と書かれている求人でも、
受講中で修了見込みの方
修了試験は終えたがまだ手元に修了証がない方
の場合でも、基本的に「修了見込み」として応募できるケースが多いです。
介護職員初任者研修は修了試験がありますが、しっかり受講していれば「修了証がもらえない」ことは考えにくいので、求人側もそれだけで合否を決めない可能性が高いからです。気になる求人があれば、介護職員初任者研修を受講中でも積極的に応募してみましょう。
介護職員初任者研修を履歴書に書いた方がいい理由とは?
介護職員初任者研修は、介護の基礎的な知識やスキルの習得を証明するものになります。介護施設や介護事業所では未経験・無資格の募集もしていますが、「できるだけ即戦力となる人材を採用したい」気持ちが強く、有資格者の採用を重視しています。
そのため介護職員初任者研修を修了し、資格を取得したことは介護職への就職、転職においてアピールできるポイントになりますので、しっかり記載しましょう。
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介護職員初任者の正式名称な履歴書の書き方は?
履歴書の免許・資格欄には正式名称で書くのがマナーです。介護業界や介護の資格は、通称や略称で呼ばれることが多いため、いざ応募しようと思って履歴書に向き合ったとき、正式名称が分からないと気づくことがあります。
履歴書の免許・資格欄はあなたのキャリアやスキルをアピールする重要な項目です。特に介護業界では、資格の有無によって職場の配置基準や収入(資格手当)が異なるため、取得した免許や資格について正しく記載する必要があります。介護職員初任者研修は、介護現場では“初任者研修”と略され呼ばれることが多いですが、履歴書に書く場合はこのように書きましょう。
「令和〇年〇月 介護職員初任者研修課程 修了」
または、
「令和〇年〇月 介護職員初任者研修課程 修了見込み(修了予定)」
取得年月が不明の場合は空欄でも構いません。介護職員初任者研修は「修了」と書くのが正しい書き方です。
間違い注意!ホームヘルパー2級の場合はどう書く?
2013年、ホームヘルパー2級が廃止され「介護職員初任者研修」が新設されました。「介護職員初任者研修=旧ホームヘルパー2級」といわれ、介護現場では同等の扱いがされています。そこで、ホームヘルパー2級と介護職員初任者研修は同じ資格と勘違いし、履歴書に間違って記載される方がいます。
この2つは異なる資格ですので、ホームヘルパー2級をお持ちの方は、「介護職員初任者研修」という名称を履歴書で使用することはできません。
実際にあった履歴書失敗談①
筆者が採用担当者として“介護職員初任者研修修了”という記載を履歴書で確認し、書類通過。応募者との面接まで進みましたが、詳しく話をする内に、正確には「介護職員初任者研修修了」ではなく「ホームヘルパー2級」という方がいらっしゃいました。
当時、介護職員初任者研修修了者の採用にこだわっていたわけではなく、即戦力として働けるスタッフが欲しいという思いで募集していました。応募者に悪意があったわけではなく「一緒の資格だと思っていました」という勘違いだったこと、そしてキャリアがあり、スキルも申し分ない方でしたので採用の運びとなりました。しかし、「介護職員初任者研修修了者」を確実に採用したい、また有資格者こだわりのある介護施設・介護事業所では不採用となるケースもあるでしょう。
実際にあった履歴書失敗談②
介護職員初任者研修を修了し履歴書に記載される方の中にも、実は書き方が間違っているという方が多いです。
「介護職員初任者研修 資格取得」
「介護職員初任者研修 合格」
「初任者研修」
このように履歴書に記載し応募される方がいますが、全て正解ではありません。先述したように「令和〇年〇月 介護職員初任者研修課程 修了」が正しい書き方です。
書き方だけで採用を見送ることはしませんが、履歴書は公的な書類ですので、丁寧に正しく書かなくてはいけません。
応募するにあたって、そのひと手間をかけたかどうかは、仕事への熱意や応募者の人柄を表します。今はインターネットですぐに正しい情報を知ることができますので、しっかり調べて記載することが大切です。
ホームヘルパー2級の履歴書の書き方
ホームヘルパーは馴染がある呼び方ですが、正式名称ではありません。ホームヘルパー2級の資格を所持している方は、履歴書の資格欄には「平成〇年〇月 訪問介護員2級養成研修課程修了」と書きましょう。
先述した「実際にあった履歴書失敗談」のように、ホームヘルパー2級をお持ちの方が「介護職員初任者研修課程 修了」と書いてしまうケースがありますが、介護職員初任者研修を修了しているわけではないので注意しましょう。
介護職員初任者研修を履歴書に書くメリットは?
履歴書に「介護職員初任者研修課程 修了」と書くメリットには以下のようなことがあげられます。
基礎的な介護技術。知識を持っていることの証明になる
仕事への姿勢・向上心のアピールにつながる
介護職員初任者研修は介護福祉士のような国家資格ではありませんが、履歴書に書く意義は十分にあります。慢性的な人材不足が続く介護業界の就職・転職市場は、応募者側に有利な売り手市場です。
無資格・未経験での募集も多い中、「介護職員初任者研修」レベルのスキルがある、というアピールは他の応募者との差別化につながり、採用は有利に進むでしょう。
積極的に介護に関する学習を行ったことへの介護職への熱意や前向きな姿勢を採用担当者に伝えることができます。また介護業界は明確なキャリアパスが提示され、キャリアアップを目指せる業界です。介護職員初任者研修を第一ステップとして、介護福祉士実務者研修や国家資格である介護福祉士へのキャリアプランの形成につなげられるメリットもありますね。
介護職員初任者研修修了という武器を有効に活用し、履歴書でしっかり自己アピールしましょう。
関連記事:介護職の志望動機・志望理由の考え方って?例文や面接の突破法もご紹介>>
まとめ
介護職員初任者研修は履歴書に書けるのかどうか、また正しい書き方について解説しました。履歴書は自分自身のスキルをアピールする武器になります。履歴書は応募者の顔であり、介護職員初任者研修は介護業界のキャリアパスの第一歩となるものなので、正しく記入し積極的にアピールすることが大切です。
介護職員初任者研修は国家資格ではありませんが、介護職を目指す方にとって重要な資格であり、採用側も研修を修了しているかどうか重視しています。
無資格・未経験で採用する介護施設や介護事業所も多いですが、介護の基礎的な知識や技術の習得、介護への意欲を知るためのスケールにもなりますので、就職や転職では有利になるポイントです。現在無資格の方は、ぜひ介護職員初任者研修の受講を検討されてみてくださいね。
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受講費用*&
テキスト代 -
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サポート
*初任者研修 または 実務者研修
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- この記事の著者 吉田あい
- プロフィール
- 大阪府出身。現役のケアマネージャー
専門は「高齢者介護論」「社会福祉援助技術論」「介護現場におけるリスクマネジメント」
特別養護老人ホームや居宅介護支援事業所などの現場で、介護職を10年以上経験。介護講師経験3年。
WEBライターとして、介護・医療・転職・健康などのジャンルで執筆700本以上。
カイゴジョブアカデミーにて、介護の仕事や資格について、実体験を踏まえたお役立ち情報をお伝えします。
- 保有資格
- 介護支援専門員(ケアマネージャー)、介護福祉士、社会福祉士、メンタル心理カウンセラーなど
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この記事の監修者
カイゴジョブアカデミー
編集部
- 介護専門の資格講座学校「カイゴジョブアカデミー」の編集部です。
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