介護職員初任者研修の「実技試験」って?実技試験の内容をご紹介

これから介護職員初任者研修(以下、初任者研修)を受ける人は実技試験の内容や難易度が気になるのではないでしょうか。この記事では、初任者研修の実技試験について詳しく説明します。これから実技試験を受ける人や内容を知りたい人はぜひ参考にしていただければ幸いです。
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介護職員初任者研修の実技試験とは
初任者研修の実技試験で代表的なものをいくつか紹介します。
ベッドメイキング、体位交換
介護用品を揃えベッドを作業しやすい高さに調整し、シーツを使用しベッドメイクを行います。ベッドメイクではしわにならないようしっかりとシーツを伸ばし、サイドが三角形になるよう整えていきます。
体位交換はベッドで仰向けになった状態の利用者に、起き上がってもらう介助を行います。腕を組み、足を曲げて横向きに体位を変えて、足をベッドから出し、肩を支えながら起き上がってもらいます。
衣類の着脱
椅子に座り、片麻痺になった状態の利用者の衣類の着脱を行います。前開きのボタン付きの衣類で行われ、衣類を着る時は麻痺している腕から袖を通し、脱ぐ時は麻痺していない方の腕から袖を外します。ズボンを下げる時は、座ったままの状態からお尻をずらしながら下げています。ズボンを着せる時も同様に、お尻をずらしてズボンを上げていきます。
排泄の介助
片麻痺の状態の対象者を、ベッドで端座位の状態からポータブルトイレへ移乗します。ベッドで端座位の状態からポータブルトイレの手すりに掴まってもらい、体をサポートしながら立ち上がります。ポータブルトイレの前まで移動し、ズボンを下げポータブルトイレに座ってもらいます。排泄をしている間はひざかけを掛け、排泄をしている部分を隠し待機します。
食事の介助、口腔ケア
食事介助は水分と食事の摂り方を介助します。食事ではメニューに何があるのか説明してから口に運んでいきます。しっかり噛んで飲み込んでいるか確認しながら、次のご飯を口に運んでいきます。水分は咽込んでしまわないよう、少しずつ口に運んでいきます。口腔ケアでは口腔ケア用のブラシを使って介助を行います。声をかけながら口の中を綺麗に磨いていきます。口腔ケアで咽込んでしまわないよう、ブラシの水分は少なめにします。
歩行、移乗の介護
片麻痺の状態の方を、ベッドで端座位の状態から車いすに座ってもらいます。麻痺していない方の手で車いすに掴まってもらい、立ちやすい足の位置を確認し、車いすへと移乗介助します。車いすに座った後は、座り心地の確認を行います。
実技試験に落ちることはあるのか?
利用者にとって危険な行為があったり、教えた内容と全く違う動きをしたり、声かけを全くしなかったりすると落ちてしまう可能性があります。しかし、試験前に実技の流れを講師が教えてくれますし、練習時間もたっぷり設けられていますのでそこまで心配する必要はないでしょう。
落ちた場合の再試験、追試の有無
実技試験に落ちた場合は再試験があります。再試験は初めの試験と同じ内容の実技か、受講した際学んだ別の実技の内容です。筆記試験もスクールによっては補講と追試があります。補講や追試は有料のスクールもあるので、補講や追試の内容とその料金は事前に確認しておくと安心でしょう。
介護職員初任者研修の実技試験の留意点
実技試験を行う際、どのようなことに注意をして試験を受ければよいのかご説明します。
体力不足や小柄な人はボディメカニクスをしっかり習得しよう
実技試験では排泄介助や移乗があります。食事介助やベッドメイクは介助者の負担はそれほど大きくありませんが、排泄介助や移乗介助は介助者の負担が大きくなります。身長が高くて大きな利用者だとなおさらです。特に小柄な人や体力不足が心配な人は、身体に負担のかからない介助の仕方「ボディメカニクス」をしっかり学びましょう。
怪我のないように集中して
注意散漫だと怪我や事故につながりやすいです。試験に集中できていないと移乗する際や歩行の介助をする際に、転倒あるいは転落してしまう可能性があります。試験を受ける際は相手から目を離さず介助し、動きや様子を常に確認し適切な介助ができるようにすることが大切です。相手を転倒、転落させてしまうと危険な行為とみなされ、不合格になってしまう可能性があります。
十分な声かけ
試験で声かけが全くないのは不合格の対象となってしまいます。声かけがない状態で介助をされると利用者が不安になってしまうからです。体を動かす時、様子を確認する時、些細なことでも声かけしましょう。声をかけすぎだからといって不合格になる可能性は低いです。試験本番は緊張して上手く声かけができないかもしれませんが、しっかり練習すればいつも通りの声かけをすることができるでしょう。
学んだことを、学んだまま
学んだやり方を自分流に変えないことは非常に重要です。実技試験は演習で学んだことをどのくらい理解しているのか見ています。移乗介助では、足の位置や対象者を抱える時の腕の位置など、学んだとおりに行うことが大切です。やりやすいからと自分流で介助してしまうと、学んだことを理解していないと評価されてしまいます。学んだことを正確に行うことが、合格へのポイントになります。
初任者研修の詳細や取得のメリットなどは以下のページをぜひ参考にしてください。
介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級)の詳細はこちらから>>
まとめ
これから初任者研修を受ける人はしっかり復習し練習すればきっと合格できますので、肩の力を抜いて受講してください。これから初任者研修を受けたいと思っている人は、一生役に立つ資格ですので、ぜひ受講してみてください。
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