介護職員初任者研修や介護福祉士実務者研修
介護の資格取得ならカイゴジョブアカデミー

更新日:2023/05/19

介護職員初任者研修修了者は無資格者とどう違う?

介護職員初任者研修修了者は無資格者とどう違う?

高齢化が進み、4人に1人以上が高齢者の日本では、介護に携わる人のニーズが高まり続けています。

介護の仕事は利用者と直接関わる中で、利用者の生活を支える、とてもやりがいのある仕事であると同時に、専門的な知識や技術も必要とされる仕事でもあります。

そのような介護の仕事をするために、最初の一歩となる資格が「介護職員初任者研修」です。

今回は、この介護職員初任者研修について、資格の取得方法や待遇、業務内容等について無資格の場合と比較しながら紹介していきます。
介護の仕事に興味を持っている方が介護の仕事に関する具体的なイメージを持ち、資格取得や仕事に活かしていただければ幸いです。

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1.介護職員初任者研修とは

介護職員初任者研修とは、介護に携わる上で最低限の知識と技術、さらには業務を実践する際の思考プロセスを身につけ、基本的な介護業務を行うことができるようにすることを目的とした研修です。
以前はホームヘルパー2級と呼ばれていましたが、2013年4月1日の介護保険法施行規則改正に伴い廃止され、それに代わって介護職員初任者研修が生まれました。

【生まれ変わった背景】

「ホームヘルパー2級」は基本的に在宅の方を対象とした訪問介護サービスを想定したカリキュラムでした。
時代の変化と共に様々な介護サービスの需要が高まり、カリキュラムの見直しが行われました。
2013年4月から新しいカリキュラムがスタートし、介護職員初任者研修修了者はより広い範囲の介護業務に携わることができるようになっています。

介護職員初任者研修(旧:ヘルパー2級)を詳しくみる

カリキュラム

研修カリキュラムの内容は、大きく以下の10項目に分けて講義・演習が行われます。

No. 項目 時間
1 職務の理解 6
2 介護における尊厳の保持・自立支援 9
3 介護の基本 6
4 介護・福祉サービスの理解と医療との連携 9
5 介護におけるコミュニケーション技術 6
6 老化の理解 6
7 認知症の理解 6
8 障害の理解 3
9 こころとからだのしくみと生活支援技術 75
10 振り返り 4

合計・・・130時間

以上のように、合計130時間をかけ、介護の基本的な知識と技術を身につけるカリキュラム構成となっています。

取得方法

介護職員初任者研修都道府県で指定を受けたスクールが開催している研修を受講し、修了することで取得できます。
取得方法は「通学のみ」または、「通信+通学」です。全130時間の研修プログラムのうち、「通信+通学」を選択した場合は、40.5時間を上限として通信で受講することが可能です。
実技講習やグループワーク等が行われるため、「通信のみ」では取得できないので注意が必要です。

「通学」については、受講可能な日程を選びやすいよう豊富なコースを用意しているスクールが多いのが特長です。
例えば、土曜のみのコースや、曜日固定の平日コースなどです。
受講期間については、最短1ヵ月程ですが、平均的な受講期間は4ヵ月程です。
1週間に何日通学できるかによって受講期間は異なります。
このように、修了時には同じ扱いとなる「介護職員初任者研修」ですが、修了までのスケジュールは人それぞれです。自分の生活スタイルに合うコースで受講し、修了を目指しましょう。

介護職員初任者研修(旧:ヘルパー2級)を詳しくみる

2.無資格と介護職員初任者研修の違い

介護職員初任者研修の目的やそのカリキュラム等について紹介しましたが、ここでは、介護職員初任者研修を修了することで、無資格者と何が変わるのかという点について、順に紹介していきます。

業務内容

無資格者でも介護のお仕事に就くことはできますが、利用者のご自宅で介護サービスを提供する訪問介護サービスについては介護職員初任者研修の資格が必要です。

訪問介護の業務内容は「身体介護」、「生活援助」、「通院等介助」に大きく分けられますが、無資格者ができる業務は、総合事業の生活支援の提供などに限られます。
一方、介護職員初任者研修修了者は、訪問介護の全サービスを提供できるようになります。
このように、無資格者と比べて介護職員初任者研修修了者は自らが関われる業務の範囲・内容が、各段に広がります。

待遇面

業務内容に制限のある無資格者と訪問介護における全ての業務ができる介護職員初任者研修の有資格者とでは待遇に差が出ます。
基本給に差がなくても、有資格者に対しては資格手当の形で差をつける事業所もあります。

・常勤の場合

常勤の場合のお給料

常勤職員で介護職員初任者研修資格取得者と無資格者では、月収では約2万5千円、年収では約30万円の差があります。

・非常勤の場合

非常勤の場合のお給料

非常勤職員で介護職員初任者研修資格取得者と無資格者では、月収では約2千円、年収では約2万3千円の差があります。
以上のことから、雇用形態が異なる場合でも初任者研修取得者の方が無資格者よりもお給料が高いということが分かります。

さらに、求人数についても有資格者向けの求人の方が多く、需要が高いため就職にも大変有利です。
以下は初任者研修以上の資格が必須の求人数と無資格でも応募できる求人数のデータです。

有資格者と無資格者の求人数の違い

初任者研修以上の資格保有必須の求人数は無資格でも応募できる求人数の約3.5倍です。
介護業界への就職・転職をご検討の方は介護職員初任者研修の取得をおすすめします。

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採用面

雇用形態に関わらず、初任者研修の有資格者は就職・転職時にも大変有利です。
なぜならば、基本的な介護の知識やスキルが身についているため、即戦力として現場に入っていただきやすいからです。
また、採用面接の際も、初任者研修修了者の方がやる気を感じられ、長く勤めてくれそうだと期待されやすい傾向があることから、就職・転職時に大変有利となります。

キャリアアップ

介護職員初任者研修は、「介護福祉士実務者研修」や、「介護福祉士」「ケアマネジャー」の資格取得にもつながっていく最初の資格です。

介護のキャリアアップ資格

・実務者研修とは

実務者研修は、介護福祉士試験を受験する際に実務経験3年とともに必要となる資格です。
初任者研修修了者は450時間の研修のうち130時間が免除され、4カ月程度で取得できます。

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・介護福祉士とは

介護福祉士は、ケアマネジャー試験を受験する際に実務経験5年と共に必要となる国家資格です。
介護のプロフェッショナルとして活躍します。

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・ケアマネジャーとは

ケアマネジャーは介護業界で相談援助業務を行う際に必要な資格です。
介護サービスが必要な利用者やそのご家族からヒアリングをし、ケアプランの作成などを行います。

詳細はこちらから>>

介護業界は「資格」と「実務経験」でキャリアアップできる仕組みが整っていますので、介護業界でキャリアを積みたい方は早めに取得することをおすすめします。

3.介護職員初任者研修についてよくある質問

これから介護職員初任者研修を取得しようとする方は、どのように研修を受講すれば良いのでしょうか。
よくある質問をまとめました。

Q1.独学で取得できる?

A1.独学で取得することができません。研修の受講と全課程修了後の修了試験に合格する必要があります。

Q1.通信のみで取得できる?

A1.自宅学習の通信だけでは取得できません。15回程度の通学が必要になりますので、通いやすいエリアにあるスクールを探すことが重要です。

Q2.受講資格は?

A2.受講するために必要な資格や経験はありませんが、日本語の読み書きが不安な方や妊娠中の方は制限がある場合がありますので、直接スクールにお問合せください。

Q3.スクール選びのポイントは?

A3.研修内容は、国が定めたカリキュラムがあり、その中で内容に偏りがないように、十分留意することとされていますから、どのスクールで受講しても極端な違いはありません。

スクール選びのポイントは、「場所・日程・費用」です。
受講料の相場は5万円~10万円と差があり、なるべく費用を抑えたいという方は多いものです。
しかし、いくら安くても遠かったり、都合の悪い通学日程のコースしかないスクールを選択してしまっては意味がありません。場所と受講スケジュールはよく確認し、自分の生活スタイルに合うスクールを選びましょう。

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受講費用を気にせずに就職まで目指せる就業支援付のコースです。スクールの場所は全て駅チカで、豊富なコースをご用意しています。介護業界で就業をご検討中の方はぜひお気軽にお問合せください。

Q4.試験はある?

A4.介護職員初任者研修では、研修日程の最終日に受講内容を確認する筆記テストが行われます。
受講生の習熟度を測るためのもので、100点満点中70点以上を取れば無事に研修修了となり、合格率はほぼ100%と言われています。テスト前には研修で使用したテキスト等をよく見直しておくと良いでしょう。

4.まとめ

これから、日本は団塊の世代の方々が全員75歳以上となり、介護サービスへの需要が高まるとみられている2025年問題等、高齢社会への対策が急がれています。
そのような中で、専門的な知識や技能を持った介護スタッフは必要不可欠な存在です。
その最初の一歩として位置する介護職員初任者研修について紹介させて頂きました。これから介護の仕事を始めようとする人や、介護の仕事に興味を持っている人の参考になれば幸いです。
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介護未経験の方が安心して働きやすい優良介護事業所を中心にお仕事をご紹介していますので、お仕事をお探しの方はぜひお気軽にお問合せください。

この記事の著者

吉田あい

大阪府出身 現役のケアマネージャー
専門は「高齢者介護論」「社会福祉援助技術論」
「介護現場におけるリスクマネジメント」

特別養護老人ホームや居宅介護支援事業所などの現場で、
介護職を10年以上経験。介護講師経験3年。
WEBライターとして、
介護・医療・転職・健康などのジャンルで執筆700本以上。

カイゴジョブアカデミーにて、介護の仕事や資格について、
実体験を踏まえたお役立ち情報をお伝えします。

【所持資格】
・介護支援専門員(ケアマネージャー)
・介護福祉士
・社会福祉士
・メンタル心理カウンセラー
など