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家族介護が必要?おばあちゃんの様子がおかしいと思った時の対処法

更新日:
介護職員とおばあちゃん

大好きなおばあちゃんの様子がどこか変、とても心配。そんな時はどうすれば良いのでしょう?
人は年齢を重ねると共に、体力が落ち、体が思うように動かせなくなることや病気になることがあります。これらの症状が表面化すると、今まではできていた日常生活に支障が出てきます。
今回は、そのような状況を見たり、感じたりしたときに家族として取るべき対応や家族介護ををまとめていますので、ぜひご一読ください。

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おばあちゃんに介護が必要かどうかの判断基準

身体的な面

介護が必要か判断するポイントとして、身体的な面から生活に影響が出ている場合があります。
具体的なポイントとして以下のようなことが挙げられます。

  • 一人で、続けて歩くことが難しい
  • 布団からの起き上がりがスムーズにできない
  • 立ち上がる時に、どこかにつかまりながらじゃないと立てない
  • 手足の爪が伸びている(爪切りが届かない)
  • 食事の時によくむせる
  • ここ最近で急に痩せた

認知症

認知症は、高齢者の約4人に1人が発症すると言われおり、決して他人事ではありません。おばあちゃんの行動に異変を感じたら、認知症の可能性を考え、病院を受診しましょう。
認知症の初期の症状には以下のようなものがあります。

  • 同じことを何度も繰り返し言う
  • 約束していたこと自体を忘れる
  • いつもできていた簡単な作業や計算ができない
  • 今いる場所がわからなくなる
  • 部屋の片づけができなくなる
  • 同じものをいくつも購入している
  • 料理の味付けが急に変わった

介護が必要になった場合、家族は最初に何をするの?

それでは、おばあちゃんの様子がおかしいと感じて、介護が必要だと思った時に、何をすれば良いのでしょうか。ここでは、介護サービスを利用するまでの流れについてご紹介します。

市町村の窓口、地域包括支援センターに相談する

介護の必要性を感じたら、おばあちゃんの住んでいる市町村の福祉課などの窓口、または地域包括支援センターに相談しましょう。介護サービスを利用するためには、要支援または要介護と認定されなければいけません。

要介護認定の流れについて

  1. 介護保険被保険者(おばあちゃん)は、保険者(市町村等)に要介護認定の申請をします。
  2. 申請を受けた市町村では、おばあちゃんの自宅等に調査員を派遣して、認定調査を行います。同時に、市町村はおばあちゃんの主治医に対し、主治医意見書の作成を依頼します。
  3. 市町村は、認定調査票と主治医意見書の内容をコンピュータに入力し、全国一律の基準により、一次判定を行います。
  4. 二次判定として、介護認定審査会において一次判定結果、認定調査票、主治医意見書を基に要介護度、有効期間が判定されます。
  5. 市町村は、判定の結果をおばあちゃんへ通知し、介護保険被保険者証に要介護認定の結果を記載します。

要介護度とは

要介護認定では、介護を必要とする度合いを、最も軽度の要支援1から最も重度の要介護5までの7段階で評価します。要支援と要介護では利用できる介護サービスに違いがあり、また要介護度によって介護保険を利用した介護サービスの上限に違いがあります。

ケアプランから介護サービスまで

おばあちゃんが要介護認定を受けたら、次はどんな介護サービスを受けるかを決めます。おばあちゃんに必要な介護サービスを一緒に考え、どのように介護サービスを利用するか計画してくれるケアマネジャーという専門職の方がいます。
おばあちゃんは担当のケアマネジャーを決めて、おばあちゃんのための介護の計画書(ケアプラン)を作成してもらいます。そして、ケアプランに基づきデイサービスや訪問介護事業所などから、介護サービスを利用します。

おばあちゃんの介護に適している服

おばあちゃんが介護サービスを利用することになった場合、どのような準備が必要になるでしょうか?
ここでは介護サービスを利用する時に適した服の選び方をご紹介します。

ゆったりめの服

体にピッタリとフィットする服は、着脱が難しいだけでなく、動きが制約されることもあります。袖ぐりの広い服が良いでしょう。ただし、大きすぎる服は袖や裾が引っ掛かりやすくなるため注意が必要です。

前開き型・かぶり型の服

手が背中に回らないことが多いので、前開き型やかぶり型の服が着脱がしやすいでしょう。

大きなボタン、ホック、マジックテープの服

小さいボタンやファスナーなどは、着脱する際、本人だけでなく介護者も扱いにくいものです。大きなボタン、ホック、マジックテープが扱いやすいので良いでしょう。

袖口や腰回りがゴム製の服

腰回りのベルトは着脱に時間がかかり、トイレなどで慌ててしまうことがあります。袖口や腰回りはゴムのものが良いでしょう。

肌に優しい素材の服

高齢者は皮膚が弱く、服の素材によっては肌に負担がかかります。柔らかく、吸湿性・通気性の良い生地を選びましょう。

おばあちゃんの好みの服

上記の点を考え服を選ぶと、地味なスエット上下になってしまう方がいます。確かに楽な服装には違いありませんが、おしゃれをすることは生活に彩りを与えて、認知症の予防に繋がる場合があります。おばあちゃんの好み、希望を聞いたうえで服を選びましょう。また、厚着をしすぎると汗をかいたり、トイレで衣服の脱衣に時間がかかったりするので、保温性のある服を選び、すっきりとしたおしゃれを目指しましょう。

おばあちゃんの介護の方法

介護は大きく分けて、自宅で家族介護する場合と入居系事業所に入居する場合に分けられます。

自宅で家族介護する場合

おばあちゃんに住み慣れた自宅で生活してもうらうために必要な介護サービスを利用します。
利用できる介護サービスとして、ホームヘルパーさんが自宅に来てくれる訪問介護、事業所へ通って介護や機能訓練を受ける通所介護などが挙げられます。
夜間に対応できる介護事業所の数が少ないため、夜間帯は一人暮らしの場合は一人で、ご家族と同居している場合はご家族が介護を行うことになり、不安や負担を感じることがあります。

家族が介護職員初任者研修を受ける

おばあちゃんが自宅で生活していくためには、ご家族の協力と適切な介護が必要となります。ですから、ご家族がおばあちゃんに適切な介護を行えるように介護職員初任者研修で介護の基本を学習することはとても良いことでしょう。
また、介護職員初任者研修修了資格は、将来介護業界で働く時に有利になります。介護職員の中には、ご家族の介護の経験が介護職員として働くきっかけになった方もいらっしゃいます。初任者研修の詳しい講座情報は以下のページよりご確認ください。

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入居系事業所に入居する場合

特別養護老人ホーム等に入居することで、おばあちゃんが安心して生活できる介護サービスです。24時間介護スタッフがいるので、夜間帯の不安がありません。
この場合は、老人ホームによって必要な金額が違い、大きな経済的負担が生じる可能性があることと、おばあちゃんが自宅から引っ越しすることを了承しない場合があることです。

まとめ

おばあちゃんの様子がいつもと違う、何かしいな、と感じたときにどうするのかをご紹介しました。介護が必要なのか、介護が必要になった時に何をすればいいのかなどは、今すぐには使わないかもしれませんが、知っておいて良かったと思う時が来るでしょう。
介護の悩みは他人には言いづらいものです。ここで紹介した内容が、介護で悩んでいる方の参考になれば幸いです。

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