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介護士になるには、何か資格が必要?

更新日:2022/04/06

介護士になるには、何か資格が必要?

介護士になるには、何か資格が必要?

介護未経験から介護士になりたい、介護の仕事がしたいけれどどんな資格が必要なのか分からないと一歩踏み出せない方もいらっしゃるのではないでしょうか。介護士になることで広がるキャリアをはじめ、ステップアップの方法には様々あります。

今回は、介護士(介護職員)の仕事内容や資格、介護士になるためのルートについてご紹介させていただきます。これから介護士を目指している方は、ぜひ参考に資ください。

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介護士っていったいなに?

「介護士」は資格の名称や種類など正式名称ではなく、介護施設や介護事業所において、介護の仕事に従事する人を表す言葉です。そのため「介護士」のという資格は存在せず、介護士の明確な定義もありません。しかし、介護福祉士や介護職員初任者研修を修了した方など介護職員・介護スタッフ・介護従事者として働く人の総称として一般的に用いられています。

介護士は介護の職種を表す言葉なので、介護業界でよく耳にする“介護福祉士”は介護職の資格のひとつとなりますので間違えないようにしましょう。

介護士の仕事内容

“介護士”は、介護施設や介護事業所において、介護が必要な方に対して日常生活のサポートや介護サービスを提供します。介護サービスは、大きく「身体介護」と「生活援助」に分けられます。

関連記事:介護士はどんな仕事?具体的な仕事内容を解説!

身体介護

介護を必要とする方へ、食事や入浴、排泄など日常生活に関わる身体動作への介助、衛生管理などを行います。

生活援助

在宅や有料老人ホームなどで生活する方に対して食事や洗濯、掃除、買物、服薬管理など日常生活でのIADL(手段的日常生活動作)のサポートを行います。介護士は、直接的な介護だけでなく他にも様々な業務があります。
では、介護士が行う身体介護・生活援助以外の役割をみていきましょう。

その他の業務

・要介護者とその家族への相談援助、サポート

介護士は、介護が必要な利用者だけが対象ではありません。その家族も対象に含み、本人と家族との円滑な関係構築や穏やかな生活が送れるよう相談援助や助言を行います。

・社会活動支援

介護を必要とする方が住み慣れた地域で安心して生活できるよう地域住民や周りの方との対人関係を支援することも仕事のひとつです。地域の介護ネットワークを構築したり、本人が社会参加できるように地域の活動や情報を提供したりします。

・ヘルパー、介護士への指導

国家資格である介護福祉士は、介護現場で働くヘルパーや介護士に対して指導や助言をするのも仕事です。介護福祉士の専門知識とスキルを伝え利用者のよりよい生活と介護士の介護負担の軽減を目指します。

・介護計画の作成

介護サービスはケアマネージャーの作成するケアプランに基づいて提供されます。介護現場では介護福祉士やサービス提供責任者がケアプランに連動する計画書として、介護の目標やケア内容を記載した介護計画書を作成します。根拠に基づいた介護課程が展開された介護計画書は、本人のニーズとケアを明確にし、他職種との良好な連携につながります。

・レクリエーション

生活の場となる介護施設やデイサービスでは、四季折々の行事やお誕生日会やクリスマス会などのイベント、日々のレクリエーションが実施されます。本人の意欲向上や気分転換、メンタル面のケアにつながります。楽しく参加できるようなイベントやレクリエーションを考え、実行するのも介護士の役割のひとつです。

介護士のなり方・ルート

介護士になるには、これまでお伝えしたような介護の資格を取得してから介護職として働く方法と、無資格・未経験から働く方法の2種類あります。

1.介護の資格を取得してから介護職として働く方法
2.無資格・未経験から働く方法の2種類

では、それぞれみていきましょう。

1.介護の資格を取得してから働く

介護現場で働く前に、スクールで決められたカリキュラムを受講・修了し、介護の資格をとってから就職する方法です。スクールの受講費用はかかりますが、明確な目標をもち学ぶので集中して学習に取り組めます。スクールで学んだ内容は実務の中で、インプット⇔アウトプットを繰り返して身に着けていきます。すでに基礎的な技術を学んでいるので、介護現場での不安が少なく自信をもって働くことができるでしょう。介護の世界を全く知らない方にとって、スクールでの講師からの介護現場の話や福祉機器や用具を使った実践的な学びは、“介護を知る”大きなメリットになりますね。

また、採用面でも無資格の方に比べると“有資格者”ということで有利になるので、豊富な選択肢から自分に合った職場を見つけやすくなることもメリットのひとつです。

2.無資格・未経験で働く

介護の仕事は、無資格・未経験OKという求人も多数あり、介護士になるために資格は必須ではありません。今すぐに働きたい、すぐに収入を得たいという方は介護現場で働きながら資格取得を目指す方法もあり、介護現場の実際の知識を身に着けるメリットがあります。人材不足に悩む介護施設や介護事業所では、常に求人を出しているところもあり無資格・未経験でも採用される確率は高いでしょう。
しかし、直接利用者の身体に触れる身体介護を行うためには最低限、介護職員初任者研修修了者を採用条件にしているところが多く業務の幅が狭まってしまう可能性があります。例えば、主な業務は食事の準備や洗濯、掃除などの生活援助中心や介護補助などになります。

介護現場のチームの一員として活躍するなら、介護職員初任者研修を取得してから働く方がやりがいもあり、実践でも不安なく仕事と向き合えるでしょう。

介護士になるための代表的な資格

介護士=介護現場で介護職として働く、ということですが、介護士になるための資格があります。

※介護業界は無資格・未経験でも働くことはできますが、採用面や実務面でも基礎的な知識やスキルを身に着けておくといった点で資格を取得しておいた方が有利になります。

介護士になるための資格には以下の3つがあります。

  1. 介護職員初任者研修
  2. 介護福祉士実務者研修
  3. 介護福祉士

では、それぞれ資格の内容とルートをみていきましょう。

1.介護現場で活躍する知識とスキルをもつ「介護職員初任者研修」

介護職員初任者研修も介護福祉士と同様に、介護を必要とする方が安心して生活できるようサポートする資格です。

 介護職員初任者研修のルート

はじめて介護を学ぶ方、介護未経験・無資格の方を対象にした資格で、スクールで130時間の受講が必要になります。多様なコースが用意されているので、働きながら資格取得を目指すことができます。無資格でも働くことはできますが、資格を取得していた方が働き方の選択肢が広がり給料アップにつながるメリットがあります。

スクールでは、食事、入浴、排泄などの介助や生活援助など介護の基礎的な知識やスキルを学びます。根拠に基づいた介護、実践的な介護技術を身に着け、介護チームの一員として活躍できる人材を目指します。

訪問介護事業所で働く訪問介護員(ホームヘルパー)を目指す方は、必須資格となります。

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2.実践的なスキルと医療ケアを身に着ける「介護福祉士実務者研修」

介護現場の即戦力として実践的な知識やスキルをもち質の高い介護サービスを提供できる介護人材を目指す、実務者研修。受講資格はないので、未経験の方も受講できますが介護職員初任者研修に比べると介護経験者を対象にした資格となります。

 介護福祉士実務者研修のルート

スクールで450時間の受講時間と6カ月~1年の研修を含むカリキュラムを受講します。介護職のステップアップ資格として、「介護過程の展開」、「医療的ケア(喀痰吸引や経管栄養)」などより実践に役立つ専門的知識や技術を身に着けます。訪問介護事業所のサービス提供責任者の必須要件であり、介護福祉士国家試験を受験する方も、実務経験3年とともに介護福祉士実務者研修は必須となります。

POINT

介護職員初任者研修と介護福祉士実務者研修の受講資格は、学歴や年齢、資格の有無などの制限はありません。

そのため中卒の方も資格取得を目指すことができます。介護の知識が全くなくても誰もが受講でき、介護職のキャリアパスを歩むことができます。

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3.介護のエキスパート「介護福祉士」

介護職のスキルアップ資格、キャリアパスの上位になる国家資格で、高齢の方や疾病や障害により不自由な方の生活をサポートします。介護福祉士は介護施設や介護事業所、医療施設など様々な場所で活躍し、介護現場での介助だけでなく介護職の指導や利用者へのサポートなど仕事の幅も広がります。介護業界でのニーズが高く、介護職のキャリアアップ資格となります。

介護福祉士のルート

介護福祉士は、介護福祉士の受験資格を持ち国家試験に合格、登録することで介護福祉士として名乗れるようになります。介護福祉士の資格取得まで3つのルートがあります。

  1. 介護現場で3年以上・540日以上の実務経験を積み実務者研修を修了
  2. 養成校を卒業
  3. 福祉系高校を卒業

この3つのルートを経た後に介護福祉士国家試験を受験し、合格を目指します。

無資格、未経験でも介護士として働きながら介護福祉士を目指すことができるので、介護士としてキャリアアップしたい方におすすめです。

介護福祉士が働く場所は在宅・施設と大きく分けられますが、介護施設や介護事業所だけでなく障害者施設や医療施設、学校など介護・福祉を必要とするあらゆる場所で活躍できます。働き方も正社員、契約社員、派遣社員、パート、アルバイトなど、ライフスタイルに合わせた働き方ができることが特徴です。

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まとめ

介護士(介護職員)の仕事内容や資格、介護士になるためのルートについて紹介させていただきました。介護士になると、様々な利用者と関わることできるので大きなやりがいがあり、多彩な価値観を養うことができます。また、安定した求人と雇用が確保されるので将来的にもメリットが多い仕事です。

無資格・未経験でも飛び込むことができる介護の仕事ですが、資格を取得して働くことで業務の幅が広がりキャリアプランの一歩を歩むことができます。

スクールで学ぶ知識やスキルも介護の現場でさらに深みをもち、自分なりの介護観をもった介護士として成長することができるでしょう。ぜひ資格をとり、介護士としての第一歩を踏み出してください。

吉田あい写真
この記事の著者吉田あい
プロフィール
大阪府出身。現役のケアマネージャー
専門は「高齢者介護論」「社会福祉援助技術論」「介護現場におけるリスクマネジメント」
特別養護老人ホームや居宅介護支援事業所などの現場で、介護職を10年以上経験。介護講師経験3年。
WEBライターとして、介護・医療・転職・健康などのジャンルで執筆700本以上。
カイゴジョブアカデミーにて、介護の仕事や資格について、実体験を踏まえたお役立ち情報をお伝えします。
保有資格
介護支援専門員(ケアマネージャー)、介護福祉士、社会福祉士、メンタル心理カウンセラーなど