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サービス付き高齢者向け住宅とは?資格・仕事内容・給料などを徹底解説

更新日:
サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)とは?資格・仕事内容・やりがい・給料などを徹底解説!

サービス付き高齢者向け住宅(以下、サ高住(さこじゅう))は、高齢者が必要な支援を受けながら、自分らしい生活を実現できる「住まい」です。
サ高住での仕事を検討されている方は、実際に自分が働けるかどうか気になりますよね。
そこで今回は、サ高住の特徴から必要とされる資格や仕事内容、働き方、お給料、サ高住で働くメリットなどについて解説します。
サ高住の仕事に関心のある方は、ぜひ参考にしてください。

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サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)とは?

サービス付き高齢者向け住宅は、国土交通省・厚生労働省の「高齢者住まい法(高齢者の住居の安定確保に関する法律)」に基づくバリアフリー構造の賃貸等の住宅で、「サ高住(さこうじゅう)」といわれています。
入居者が自分らしい生活を楽しみながら、介護・医療と連携し、安否確認や生活相談などのサービスが提供されます。

サービス付き高齢者向け住宅の特徴は?

サ高住は、「介護施設」ではなく「家(住まい)」という区分になっているため、特別養護老人ホームや介護付き有料老人ホームと比べて、生活における自由度の高さが特徴です。
高齢者が住みやすく安全な設備構造になり、必要に応じて介護サービスを受けることができます。

サ高住は、少なくとも以下2つのサービスを提供することが定められています。

  1. 安否確認
  2. 生活相談(食事の提供、清掃・洗濯等の家事援助等)

サ高住の入居対象となる方は次のいずれかに該当する単身・夫婦世帯です。

  1. 60歳以上の方
  2. 要介護/要支援認定を受けている60歳未満の方

サ高住は、「一般型」と「介護型」の2つに分けられ、それぞれ以下のような違いがあります。

1.一般型

一般型のサ高住は、高齢者住まい法に定められた基準を満たし、登録された住宅です。独居の高齢者や、年齢を重ね生活に不安を感じている高齢者に向いています。一般型では、安否確認・生活相談が行われ、介護サービスが必要な場合は、訪問介護やデイサービスなど外部の事業所と契約し、利用します。サ高住では、訪問介護事業所やデイサービスを併設している場合が多いです。

2.介護型

介護型のサ高住は、安否確認・生活相談以外に健康管理や介護サービスを提供し、「特定施設入居者生活介護」の指定を受けた介護施設です。介護型で提供されるサービスは、介護保険が適用され、常駐している介護スタッフから介護サービスや生活支援を受けることができます。

参照元 厚生労働省:高齢者向け住まいについて

サービス付き高齢者向け住宅での仕事内容

サ高住の主な仕事内容を4つ紹介します。

  1. 生活相談:日常生活に関する相談やサポート
  2. 安否確認:入居者が安全に生活できるように行われる定期的な安否確認
  3. 食事の提供:配食サービスや栄養バランスの取れた食事を提供
  4. 身体介護:入居者の身体状況に応じた介助

それでは具体的な仕事内容について、それぞれ詳しく見ていきましょう。

1.生活相談

日常生活やサービスの相談など、生活全般のサポート(洗濯・掃除・買い物など)を行います。
また、介護サービスや医療が必要になったときに、サービスを適切に受けられるよう手配や支援を行います。

2.安否確認

安否確認は、入居者の体調の変化や状況確認を行います。
日常的な見守りや居室訪問、外出・喫食のチェック、リズムセンサーなどが用いられているほか、緊急通報などにも対応しています。
安否確認を行うタイミングや方法については、事業所によって様々です。

3.食事の提供

サ高住によって、配食サービスや栄養バランスの取れた食事が提供され、必要に応じて食事の好みや制限にも対応してくれる場合があります。
サ高住に食事の提供義務はありませんが、96.8%のサ高住で食事が提供がされています。

参照元 厚生労働省:介護を受けながら暮らす高齢者向け住まいについて―住まいとサービスの関係性―P29

4.身体介護

サ高住は、外部の介護サービスを利用する一般型が多いため、身体介護を行う割合は少ないとされています。
一方で、介護保険法の特定施設入居者生活介護の指定を受けた介護型では、入居者へ介護サービスを提供します。
入浴介助や排泄介助、食事介助など入居者の身体状況に応じた介護を行います。

サービス付き高齢者向け住宅での働き方は?

サ高住で働く介護士は、基本的に早出・日勤・遅出・夜勤のシフト制で働きます。夜間は緊急通報装置などで対応しているところもありますが、約9割が『宿直』または『夜勤』の職員による夜間の人員配置を行っています。
サ高住によっては、訪問介護やデイサービスを併設している施設も多く、兼務しながら働いている介護士もいます。
常勤職員だけでなく非常勤パートの雇用も多いので、短時間勤務や曜日固定勤務も可能です。

参照元 厚生労働省:介護を受けながら暮らす高齢者向け住まいについて―住まいとサービスの関係性―

サービス付き高齢者向け住宅での1日の流れって?

サ高住での1日の流れは、施設や勤務時間、利用者の状況によって異なることがあります。
ここでは、「サ高住のスタッフと訪問介護事業所のホームヘルパーを兼務する介護士」「介護サービスを提供しないサ高住専任で働く介護士」の一例を紹介します。

サ高住のスタッフと訪問介護事業所のホームヘルパーを兼務する介護士の一日の流れ

訪問介護と兼務で働く場合のサ高住で働く介護士の1日の流れ

介護サービスを提供しないサ高住専任で働く介護士の一日の流れ

訪問介護と兼務で働く場合のサ高住で働く介護士の1日の流れ

※一日の大半を自由に過ごす入居者が多く、生活のサポートが中心。

※介護職は状況に合わせた柔軟な対応が求められます。

サービス付き高齢者向け住宅で役立つ資格について

ここでは、サ高住で役立つ資格「介護職員初任者研修」「介護福祉士実務者研修」「介護福祉士」について説明します。

1.介護職員初任者研修 (旧ヘルパー2級)

「介護職員初任者研修(以下、初任者研修)」は、旧ホームヘルパー2級が改称された、介護職の入門資格として目指す研修です。
介護士として働くために必要な知識や技術を身につけるためのもので、学歴や年齢、資格の有無などの制限がなく、介護職が未経験・無資格の方でも学びやすいカリキュラムが組まれています。
併設された訪問介護事業所から訪問介護員として業務を行う場合、初任者研修が必要です。

介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級)の詳細はこちらから>>

資格の取得方法

厚生労働省または都道府県知事が指定した養成校で、厚生労働省が定めたカリキュラムを修了し、修了試験に合格することで初任者研修の資格を取得できます。
学歴や年齢などの制限や、受講するために必要な資格はなく、知識ゼロから介護職のキャリアパスを歩むことができます。
厚生労働省が定めた初任者研修の研修科目及び研修時間は、130時間です。
カリキュラムは全国共通ですが、各スクールによって内容や修了試験の内容は異なる場合があります。
また、スクールによって様々なコースが設定されており、カイゴジョブアカデミーでは自宅学習とスクーリングの2本柱で資格取得を目指します。
テキストをもとに自宅で通信課題に取り組み、基礎知識を身につけていきます。
次に15日間のスクーリング(通学)が始まり、介護の基礎知識や実技演習で実践的な介護技術を学びます。
最終日には学んだことを確認する修了試験が行われ、合格者には修了証が発行されます。不合格の場合は無料で何度でも再チャレンジできます。
修了試験は、これまでの受講内容を確認するための試験ですので、難易度はさほど高くありません。

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介護職員初任者研修は最短で何日で取れる?

資格の取得費用

一般的な初任者研修の費用の相場とカイゴジョブアカデミーの費用をご紹介します。

初任者研修の費用の相場 5~10万円
カイゴジョブアカデミーの費用 東京・神奈川・千葉・埼玉・愛知

42,900円 (税込・テキスト代込)

大阪・兵庫・福岡

31,900円 (税込・テキスト代込)

また、求職中の方を対象に介護職員初任者研修の受講料とテキスト代を当校が実費負担し、就職支援も無料でサポートする特待生キャンペーンを実施しています。
介護のお仕事をご検討中の方はぜひお気軽にご相談ください。

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2.介護福祉士実務者研修(旧ヘルパー1級)

「介護福祉士実務者研修(以下、実務者研修)」は、旧ホームヘルパー1級が改称された資格で、認知症ケアや介護過程の展開、医療的ケア(喀痰吸引や経管栄養など)も含め、介護現場の即戦力として実践的な知識やスキルを身につけます。
介護職員基礎研修と比べると、より実践的な認知症ケアを学ぶことができるでしょう。
また、併設された訪問介護事業所から訪問介護員として業務を行う場合、実務者研修を修了することでサービス提供責任者として働くことができます。
受講するために必要な資格はなく、未経験の方や初任者研修を受講していない無資格の方でも受講できます。
また、2017年より介護福祉士国家試験の受験資格には実務者研修の受講修了が義務付けられているため、介護福祉士を目指す方には必須の資格です。

介護福祉士実務者研修の詳細はこちらから>>

資格の取得方法

厚生労働省または都道府県知事が指定した養成校で、厚生労働省が定めたカリキュラムを履修することで 資格を取得できます。
厚生労働省が定めた研修科目及び研修時間は、無資格者の場合、養成校で450時間の受講時間で、6カ月〜1年の研修を含むカリキュラムを受講します。
基本的に学習内容やカリキュラムはどこのスクールで学んでも同じですが、実務者研修の受講時間や講座内容は都道府県の規定によって異なり、スクールによって様々なコースや通学日数が設定され、保有する資格でも受講時間が異なります。

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実務者研修って、何日通学が必要なの?

資格の取得費用

一般的に実務者研修にかかる費用は、スクールや保有資格によって異なります。

無資格 初任者研修取得者
10万円~15万円 8万円~15万円

カイゴジョブアカデミーの受講費用は以下のとおりです。

初任者研修修了者 90,200円(税込・テキスト代込)
ヘルパー2級修了者
無資格者 110,000円(税込・テキスト代込)

初任者研修と同様に、求職中の方を対象に初任者研修の受講料とテキスト代を当校が実費負担し、就職支援も無料でサポートする特待生キャンペーンを実施しています。
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3.介護福祉士

介護福祉士は、介護職員のスキルアップ資格であり、キャリアパス上位の国家資格です。
介護のエキスパートとして、リーダーや管理者として活躍できます。
介護施設や訪問・通所介護事業所、医療施設など様々な場所で活躍し、介護現場での介助だけでなく、介護職員の指導や利用者へのサポートなど仕事の幅も広がります。
また、サ高住の管理者やリーダーを目指すこともできるでしょう。

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資格の取得方法

介護福祉士の資格取得までには、3つのルートがあります。

  1. 介護現場で3年以上・540日以上の実務経験を積み介護福祉士実務者研修を修了
  2. 養成校を卒業
  3. 福祉系高校を卒業

いずれかのルートを経た後に介護福祉士国家試験を受験し、合格を目指します。

介護現場で働きながら介護福祉士合格を目指している方は、(1)の実務経験を積んで取る方法が一般的です。
ただし、介護福祉士の実務経験の対象となるのは「老人福祉法・介護保険法関係の施設・事業」とされています。
サ高住が実務経験とみなされるのは以下のケースです。

  1. 特定施設の指定を受けているサ高住で働いている場合
  2. 併設の訪問介護員として一般型のサ高住に訪問している場合

見守りがメインとなる一般型のサ高住での実務経験は、受験資格とならないため注意しましょう。

参照元 公益社団法人:社会福祉振興・試験センター 受験資格 実務経験の範囲

介護福祉士は介護業界でのニーズが高くキャリアアップ資格となるので、安定した仕事が確保できるでしょう。
カイゴジョブアカデミーでは働きながら国家試験の合格を目指す方向けに「介護福祉士受験対策講座」を開講しています。独学で不安な方はぜひご活用ください。

介護福祉士受験対策講座の詳細はこちらから>>

資格の取得費用

介護福祉士の取得に掛かる費用は、受験ルートによって異なります。

実務経験ルート
実務経験ルートでは実務者研修の受講費用が必要です。
カイゴジョブアカデミーを例にご紹介します。

  
無資格者 110,000円(税込・テキスト代込)
初任者研修修了者 90,200円(税込・テキスト代込)
ヘルパー2級修了者
介護職員基礎研修修了者33,000円(税込・テキスト代込)

介護福祉士実務者研修の詳細はこちらから>>

養成校、福祉系高校ルート
養成施設ルートではおおよそ100~200万円の学費、福祉系高校ルートでは通常の高校を卒業するまでの学費と同程度の費用が必要になります。
また、介護福祉士国家試験の受験手数料として、第35回(令和4年度)介護福祉士国家試験では、18,380円必要です。

参照元 公益財団法人社会福祉振興・試験センター:介護福祉士国家試験 試験概要

介護福祉士受験対策講座の詳細はこちらから>>

サービス付き高齢者向け住宅の給料は?

厚生労働省の調査結果を参考に、特定施設入居者生活介護事業所の指定を受けているサ高住で働く介護士の給料と年収について説明します。

勤務
形態
平均
年齢
平均
勤続年数
実労働
時間数
平均
給与
年収
常勤 42.8歳 7.1年 167.2時間 約32.0万円 約384万円
非常勤 52.6歳 7.5年 136.4時間 約23.1万円 約278万円
勤務
形態
平均
年齢
平均
勤続年数
実労働
日数
平均
給与
年収
常勤 56.8歳 6.5年 18.3日 約26.3万円 約316万円
非常勤 データなし データなし データなし データなし データなし
勤務
形態
平均
年齢
平均
勤続年数
実労働
時間数
平均
給与
年収
常勤 50.3歳 6.1年 164.3時間 約23.0万円 約276万円
非常勤 54.6歳 7.2年 103.6時間 約13.6万円 約164万円

※平均給与額は、基本給(日額)×実労働日数+手当+一時金(4~9月支給金額の1/6)で記載しています。

※年収は目安として平均給与額×12で算出しています。

参照元 厚生労働省:令和3年度介護従事者処遇状況等調査結果(p147-149)

サ高住(特定施設入居者生活介護事業所)で働く介護士の給料は、表のとおり勤務形態や給与形態(月給・日給・時給)によって大きく異なります。

また、職場により支給額は異なりますが、資格手当による給与の違いも大きいでしょう。

無資格 資格手当なし
初任者研修 5,000円~10,000円/月
実務者研修 10,000円~20,000円/月
介護福祉士 10,000円~30,000円/月

介護士は無資格・未経験から働くことができますが、収入アップを目指すなら、段階的に介護資格を取得していくことがポイントです。

参照元 厚生労働省:令和3年度介護従事者処遇状況等調査結果の概要
介護職員の平均給与額の状況(月給・常勤の者、保有資格別)

サ高住の給料は、一般型・介護型の分類や特定施設かどうか、地域や経営主体によっても大きく異なります。

特定施設入居者生活介護事業所の指定を受けているサ高住では、処遇改善手当(介護報酬の介護職員処遇改善加算を算定している施設で支給される手当)が支給され、給料に反映されます。
一方、指定を受けていないサ高住は、処遇改善手当がつかないため、給料が低い可能性があります。

また、特定施設の対象とならないサ高住では、夜勤の配置基準が指定されていません。
夜勤がない場合、夜勤手当が支給されない場合があります。
このような理由から、サ高住の中でも、特定施設入居者生活介護事業所の指定を受けているサ高住が、最も高い給料が期待できるでしょう。

サービス付き高齢者向け住宅で働くメリットって?

サ高住での仕事は大変なこともありますが、多くのメリットがあります。
ここでは、サ高住で働くメリットについて詳しく説明します。

無資格・未経験者が働きやすい

無資格・未経験者であっても、多くのサ高住では、研修や教育体制が充実しているので、必要な知識やスキルを身につけられる可能性が高いでしょう。
とはいえ、資格を取得することで介護技術に関する不安を少なくし、自信をもって仕事に取り組むことができたり、採用が有利になったり、資格手当がついたりしますので、入職前に資格取得をオススメします。

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身体的・精神的な負担が少ない

サ高住の入居者は、前述した通り比較的介護度が低い方が多いため、主な業務は生活相談と安否確認です。
介護が必要な入居者は外部の事業所を利用するため、業務内容は日常的なサポートや見守りが中心になります。
そのため、身体的・精神的な負担が少ないことがメリットです。

働き方を選びやすい

サ高住は基本的にシフト制です。宿直や夜勤が必要な場合もありますが、自分のライフスタイルに合わせて働き方を選びやすいというメリットがあります。
例えば、主婦の方が子育てと両立しながら働く場合、日勤のみの勤務や短時間勤務など、自分に合った働き方を選びやすいでしょう。
さらに、常勤だけでなくパートやアルバイトの求人も多いので、フルタイムで働くことができない方でも、自分のペースで働きやすいでしょう。
働き方の選択肢が多いため、仕事とプライベートのバランスを取りやすく、家庭の事情がある方や子育て中の方でも働きやすい職場といえます。

サービス付き高齢者向け住宅の仕事で大変なところって?

サ高住での仕事は、とてもやりがいのあるものですが、同時に大変なこともあります。
ここでは、サ高住で大変なことについて紹介します。

キャリアアップが難しい

サ高住は自立~要介護2までの入居者が多く、全体としての平均要介護度は1.76です。

参照元 厚生労働省:高齢者向け住まいについてP12

身の回りのことを自分でできる方が多いため、介護業務の割合が他の介護施設に比べると少なく、身体介護や認知症ケアのスキルが身につきにくい場合があります。
介護職でキャリアアップを目指したい方にとっては、サ高住での仕事は物足りなく感じることもあるでしょう。

一方で、入居者の生活リズムに合わせた仕事を行うため、柔軟な対応力や接遇マナーといったスキルが身につきやすいのはメリットといえるでしょう。

夜勤があり時間が不規則

夜勤があるサ高住は、勤務時間が不規則という面もあります。
夜勤は、週に1~2回程度、ローテーションで入る場合がほとんどですが、生活リズムが乱れてしまうことがあります。
夜勤明けの疲れや不規則なシフトによって、睡眠不足やストレスに悩む方もいらっしゃいます。
しかし、夜勤で働くことで昼間の時間帯を自由に使えるため、家庭との両立がしやすくなることや、日中のシフトよりも給料が高いというメリットもあります。

サービス付き高齢者向け住宅に関するよくある質問

サ高住に関する、よくある質問についてお答えいたします。

サービス付き高齢者向け住宅と他の介護施設との違いって?

サ高住は、国土交通省が設置条件を定める賃貸住宅で、介護施設ではありません。高齢者が安心して生活できるような設備が整っているだけで、一般的な賃貸住宅とさほど変わりはありません。
特定施設の認定を受けたサ高住以外は、外部の介護事業所と契約し介護サービスを受けることになります。

一方、特別養護老人ホームや有料老人ホーム、グループホームは、介護保険に基づいた介護施設で、介護サービスが提供されます。
勘違いする方が多いのですが、サ高住の「サービス」は、「介護サービスを受けることができる」という意味ではありません。
安否確認や生活相談など「高齢者が安心して暮らせるサービスを受けることができる」という意味を持ちます。

サービス付き高齢者向け住宅に向いている人って?

サ高住で働くことに向いている人は、以下のような人です。

1.コミュニケーションが得意な人

一般型のサ高住の場合、身体介護よりも日常生活のサポートや見守り、入居者とのコミュニケーションが主な業務となります。
高齢者との円滑なコミュニケーションを行うため、入居者やその家族への丁寧な言葉遣い・姿勢・態度などが重視されます。

2.臨機応変に対応できる人

サ高住は比較的元気な人が入居していますが、 転倒や急な体調不良が起こる場合もあります。
変化や予期せぬ出来事が起こっても的確に対応し、解決に導くことができる人は、サ高住に向いているといえるでしょう。

サービス付き高齢者向け住宅で働くやりがいって?

サ高住で働くやりがいについて、現役介護士(40歳、女性、介護士歴15年)に聞いてみました。

「私は、訪問介護事業所を併設しているサ高住で働いています。
元気な方が多く、ホームヘルパーとして業務を行う際は、マンツーマンでのサービスになるので、入居者とのコミュニケーションを大事にしています。
特別養護老人ホームなどに比べて、一人ひとりとゆっくり向き合って仕事ができることや、入居者の楽しさや安心な生活をサポートするのもやりがいに感じます。」

以上のように一般型のサ高住でも、住宅安否確認や生活相談を通じて入居者の生活に寄り添い、信頼関係を築くことにやりがいを感じている人が多いです。

キャリアアップしていくにはどんな方法があるか?

サ高住で働く介護士が、キャリアアップしていく方法を2つ紹介します。

1.資格取得

介護士の仕事は未経験・無資格からスタートできますが、資格取得や経験の積み重ねによってキャリアアップを目指すことができる仕事です。

介護士はキャリアパス制度が確立されており、資格取得や実務経験によってキャリアアップとともに給料アップも見込めます。
まずは初任者研修で基礎的なスキルや知識を身につけ、次に実務者研修を受講し、実務経験3年を経て国家資格である介護福祉士の取得を目指すルートが一般的です。

介護福祉士を目指している方は、特定施設の指定を受けているサ高住での介護職や併設の訪問介護員として働き、実務経験を重ねましょう。
介護福祉士の資格取得後は、認定介護福祉士やケアマネージャー(介護支援専門員)などへとステップアップし、仕事の幅を広げることができます。
未経験や無資格から始めた方でも、段階的に資格を取得することで仕事の幅が広がります。

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2.実務経験を重ねる

現場での経験を積み重ねることも重要です。
入居者の生活を支えるためには、コミュニケーション能力や問題解決能力が求められますが、現場での経験を積むことで、介護職としてのスキルが向上します。
また、実務経験を重ねることで、管理者や介護リーダーとして活躍することもできるでしょう。

まとめ

サ高住は、『介護サービスを提供しているかどうか』、または施設の取り組みや提供しているサービスによっても仕事内容が変わります。
介護職員の仕事内容やサービス内容を入職前にチェックすることで入職後のミスマッチを防ぐことができるでしょう。

カイゴジョブアカデミーの初任者研修では、介護の基本的な知識とスキルを学ぶことができます。
初任者研修を修了すれば、不安なくケアに向き合うことができ、介護士として実務経験を重ねることで、自分自身のキャリアビジョンに合ったステップアップを目指せます。

また、カイゴジョブアカデミーでは求職中の方を対象に初任者研修の受講料とテキスト代を当校が実費負担し、就職支援も無料でサポートする特待生キャンペーンを実施しています。特にサ高住では施設によって仕事内容やサービス内容が大きく異なる場合もありますので、求職者のご希望に限りなく近い条件の職場をご紹介できるよう努めています。
サ高住をはじめとした介護のお仕事に興味がある方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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吉田あい写真
この記事の著者吉田あい
プロフィール
大阪府出身。現役のケアマネージャー
専門は「高齢者介護論」「社会福祉援助技術論」「介護現場におけるリスクマネジメント」
特別養護老人ホームや居宅介護支援事業所などの現場で、介護職を10年以上経験。介護講師経験3年。
WEBライターとして、介護・医療・転職・健康などのジャンルで執筆700本以上。
カイゴジョブアカデミーにて、介護の仕事や資格について、実体験を踏まえたお役立ち情報をお伝えします。
保有資格
介護支援専門員(ケアマネージャー)、介護福祉士、社会福祉士、メンタル心理カウンセラーなど