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AIに代替えしにくい仕事ってどんな仕事?介護職の可能性をご紹介

更新日:
介護職はAIに代替えしにくい仕事の一つです。この記事では将来性の高い仕事をいくつか紹介しながら、中でも介護職の可能性や仕事内容、資格、働き方、お給料、AIとの共存で心がけておくことなどを解説します。

AI(人工知能)に伴い、今ある多くの仕事はなくなることが予想されます。「どんな仕事がなくなるの?」「介護士の需要はどうなるの?」といった不安や疑問はありませんか。
AIが進化しても、介護職などのエッセンシャルワーカーは、AIに代替えしにくい仕事として残り続ける可能性が高いとされています。
そこでこの記事は、AIの概要や残りやすい仕事、中でも介護職の可能性に注目し、介護職の仕事内容や資格、働き方、お給料などを解説します。

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AIとは?

AIとは、「人工知能」という意味を持ち、人間が行う知的活動をコンピューターやロボットなどによって再現する技術のことです。コンピューターにデータを学習させ、膨大な情報からパターンを抽出して推論や意思決定を行うことができます。
具体的には顔認識や音声認識、自動翻訳、自動運転など今後ますます多くの分野でより正確な技術の実用化が期待されています。

AIが注目される理由って?

AIが注目される理由は、人工知能の技術が急速に進化しており、生産性向上や生活の質の向上などに貢献する可能性があるからです。
例えば、チャットGPT(Generative Pre-trained Transformer)は、大量のテキストデータから学習し、適切な返答を生成するAIの応用技術の一つです。
チャットボットとしてこの技術を活用することで、膨大な情報を効率的に処理し、人間のようなコミュニケーションが行えるようになります。カスタマーサポートなどの業務を効率化できる可能性があり、AIは24時間体制で作業することができるため、企業の生産性向上に繋がることが期待されています。
また、AIを活用した医療診断や自動運転なども、人々の生活の質を向上させることができる可能性があります。

AIに代替される可能性が高い仕事(業界)って?

AI技術の急速な進化によって、人々が行っている仕事や業界にも大きな変化がもたらされる可能性があります。
特に、単純で繰り返しの多い労働や作業、専門的な知識やスキルが必要でない仕事は、AIによって代替される可能性が高くなっています。では、具体的にみていきましょう。

1.事務職

事務職は、書類の整理や入力、データの管理、電話やメール対応など、企業や組織の管理業務を担う仕事です。AIの進化によって、効率化や自動化が進むことにより、事務職の一部はなくなる可能性が高いと言われています。
例えば、自動化されたデータ入力システムや文書管理システムが増えることにより、書類整理や入力作業の負担が少なくなるでしょう。
そして、AIを活用したチャットボット等が普及すれば、電話やメールの対応業務が減る可能性があります。
しかし、人間の判断や対応が必要な業務もあるため、全ての事務職がなくなるわけではありません。AI技術を活用しながら、事務職としてのスキルアップが求められるでしょう。

2.製造業

製造ラインでの作業や組み立て作業は、すでにAIが実用化されているものも多くあります。
自動車工場では、ボディ作成から塗装、組み立てなどのプロセスにおいて、AIによる自動化が取り入れられています。
さらにAIが進化することによって、最適な生産ラインの組み立てや難しい作業の自動化が進み、単純作業に対する精度の向上・スピードアップが可能になっていくでしょう。
特に、生産過程や品質管理などをAIが担うことで、従来は人が行っていた作業が減る可能性があると予測されています。

3.金融業界

AIの進化によってなくなる可能性が高いと言われている金融業界の仕事には、数値や統計処理が中心の業務が挙げられます。
例えば、株式投資や為替取引におけるトレーダーの業務は、過去のデータを分析し、将来の市場の動向を予測して売買することが中心ですが、AIの進化によって、高度な予測や分析を行うことが可能になります。
また、マーケティングの戦略立案や顧客データの分析などもAIによって自動化される可能性があります。
一方で、人間の判断と経験が必要な顧客対応や調査・アナリスト業務などは、AIが進化してもなくならない業務といえるでしょう。

4.農業

農業においてAIは、土壌分析や農産物の病気予防などに活用されており、日常の作業でも人間の労働力に代わる可能性があります。
例えば畑の中を走る自律走行型の農業用ロボットを活用することで、農作業の生産性を向上することができ、植物の成長を促すための肥料や農薬の最適な量をAIが調整することもできます。AIの導入によって農業労働者の人手不足を解消することが期待されます。

5.顧客対応やカスタマーサポート

コールセンターのオペレーターやカスタマーサポート、顧客対応の仕事は、電話やメール等を用いて顧客からの問い合わせに対応する仕事です。近年ではAIの進化によって、自動応答システムによる顧客対応が普及しています。自動応答システムは、AIによって自然なコミュニケーションが可能になったことで、顧客からの問い合わせ内容を分析し、適切な回答を行うことができます。
また、チャットボットによる顧客対応も行われており、AIが自動で応答することで業務負荷を軽減することができます。AIの進化によって、基本的な質問への回答や情報提供など、簡単なコミュニケーションを行う仕事は、人が対応する必要がなくなり、AIに置き換わってしまう可能性が高いといえるでしょう。

なくならない可能性が高いと言われている仕事(業界)って?

AIの進化によって、なくなる可能性が高い仕事がある一方で、生き残る可能性が高い仕事があります。それでは具体的にみていきましょう。

1.芸術・デザイン業界

最近ではAIで自動生成された作品やデザインが登場し、AIで代替できるとされる業務が増えつつあります。AIによって生成されたデザインを柔軟に扱うプログラマーなど、新しい職種も生まれています。AIはデザインや芸術作品の制作に役立ちますが、芸術・デザイン業界は、人間の感性や創造力が求められる業界です。
例えば、映画の監督や演出家、建築家、ファッションデザイナーなどの仕事において、完全にAIによる制作で人間の感性が不要になることはないと考えられています。

2.教育業界

AIが進化する中でも、人間の知識やスキルが不可欠な分野のひとつに教育業界が挙げられます。AIは教育現場において、データや情報処理による傾向やパターン学習、自動採点、業務の効率化などで役立ちます。
しかし、実際の教育現場では、単に勉強を教えるだけでなく、学生それぞれの個性や状況に合わせた教育を行います。幅広い情報処理は得意なAIですが、一人ひとりの状況に対応するための柔軟な判断力や人間味の対話は不十分です。教育者は、学生とのコミュニケーションを通じて成長や人生の方向性について話し合うこともあり、経験や洞察力が求められます。
人間性や誠意をもって、相手の気持ちに寄り添うことが求められるため、教育業界では、完全にAIが代替することは難しいでしょう。

3.法曹業界

法曹業界もAIが進化しても生き残る仕事のひとつと言われていますが、以下のようにAIが代替できる業務もあります。

  1. 訴訟やトラブルに関する情報や判例、法律文書の収集や分析
  2. 文書作成
  3. 法廷での証言分析

このようにAIで代替できる業務がある一方で、弁護士や法律事務所が行う専門的な知識やスキルが必要とされる業務も多数あります。
例えば、裁判においては、訴追や訴訟手続きを行うだけでなく、判決においても判断材料の整理や、特定の事例に対して過去の判例を参考にしながら最適な解決策を導くことが求められます。そのため、法的判断では判例や法律文書の読解力や専門知識に加えて、人間の感性や倫理観も重要とされています。

4.IT業界

AIが進化してもなくならない仕事の一つに、システム開発やプログラミングなどを行うIT業界が挙げられます。IT業界はAIによって自動化される業務も多くありますが、最新技術やアプリケーションを生み出すためには、人の力が不可欠です。AIは、単純な規則性のある仕事やセキュリティ分野で役立ちます。
しかし、AIを扱うためのプログラムの作成や、AIを組み合わせた製品やサービスの開発では、問題解決能力や発想力が求められるため、AIでは代替しにくい仕事となるでしょう。

5.サービス業

飲食店やホテル、美容院やエステサロンなどのサービス業は、AIが自動化できない業務が多く、対面で行う仕事であるため完全になくなることはありません。最近では、インターネット上と店舗の両方で接客を行うサービスが普及していますが、店員と顧客が直接やり取りする必要があるため、AIが完全に代替することはできないでしょう。

6.介護・福祉業界

AIは業務の効率化をサポートするツールとして活用されつつも、人間の温かさや配慮、思いやりが必要な分野です。高齢者や障がい者への介護や支援では、人と直接かかわるサービスを提供しているため、人間の手でのケアが必要です。
また、メンタルケアに関しては、特に人間同士のコミュニケーションが欠かせないため、AIが進化しても生き残る可能性が高いです。
介護・福祉業界において、介護業務支援や見守り業務でのAI化や介護現場でのロボット活用が推進されています。人間の温もりあるケアとともに、AIによる効率化とが共存する業界といえるでしょう。

参照元 厚生労働省:介護分野におけるAI等の活用状況

介護の可能性って?

先述した通りAIが進化しても人間の判断や感性が求められる介護職はなくならないと予想されています。その理由をみていきましょう。

介護は人間の温もりが必要とされる業務が多いから

排泄・入浴・食事・移譲介助などの身体介護で重要なことは人間の温もりです。人が行う身体介護は、専門的な知識や技術だけでなく、温かい気持ちや思いやりが必要な業務です。優しいタッチングで安心感や心地よさ、癒しを与える効果があります。
身体介護の他にも、高齢者が抱える不安や悩みに寄り添い、コミュニケーションを通じて安心感を提供し、生活の質を向上させるサポート業務もあります。利用者のニーズや感情を理解し、的確に対応するためには、温かいコミュニケーションや共感が欠かせません。
AIは、利用者とのコミュニケーションや人間関係構築において限界があるため、温かい関係性を築くために、介護職の存在が重要です。
AIがある程度のタスクを自動化できるようになっても、人間の温もりを伝えるケアは、AIでは代替できない部分があり、介護職が必要とされる理由の一つです。

介護は感情やコミュニケーション能力が必要な業務が多いから

介護職は、身体介護だけでなく認知症ケアや、栄養管理、家事援助、レクリエーション、心理面へのサポートなど、さまざまな業務を行います。AIは音声やテキストを扱うことは得意ですが、非言語コミュニケーション(表情や体の動き、声のトーンなど)など感情をサポートすることは難しいと言われています。
介護のほとんどの業務において、コミュニケーションスキルや柔軟性が求められます。利用者の表情や声のトーンなど感情を読み取り対応する必要があるからです。AIが進化しても、人が行うような臨機応変なケアを行うことは難しいでしょう。

一人ひとりに合ったケアが求められるから

介護職は、身体状態や環境に合わせた一人ひとりに合ったケアが求められます。
例えば、疼痛 (とうつう)があるために寝たきりになってしまった人に対しては、痛みを軽減するための対応を行いますが、その対応は個人差が大きく、AIでは対応しきれないでしょう。
AIは一般的なケア提供や情報提供に役立つかもしれませんが、個別のケースに適切に対応するには人間の専門知識や判断が必要です。個別ニーズへの対応や、小さな変化への気づきは、人間の強みといえるでしょう。

AI時代だからこそ必要な介護の資格って?

AIの進化は介護の一部業務をサポートできるかもしれませんが、先述した通り人間の温かさや個別対応能力、感情の理解などはAIには難しい専門的な仕事です。ここでは、専門知識とスキルを習得することができる代表的な介護の資格を3つ紹介します。

1.介護職員初任者研修 (旧ヘルパー2級)

「介護職員初任者研修(以下、初任者研修)」は、旧ホームヘルパー2級が改称された、介護職の入門資格です。介護士として働くために必要な知識や技術を身につけるためのもので、学歴や年齢、資格の有無などの制限がなく、介護職が未経験・無資格の方でも学びやすいカリキュラムが組まれています。
初任者研修を取得することで、訪問介護員として働くことができます。訪問介護員は、高齢者の自宅でのケアを行うため、一人ひとりの生活歴を尊重し、個別的なニーズに対応する必要があります。AIが対応しきれない、日常生活動作のサポートやコミュニケーション力で活躍することができるでしょう。

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2.介護福祉士実務者研修(旧ヘルパー1級)

「介護職福祉士実務者研修(以下、実務者研修)」は、旧ホームヘルパー1級が改称された資格で、認知症ケアや介護過程の展開、医療的ケア(喀痰吸引や経管栄養など)も含め、介護現場の即戦力として実践的な知識やスキルを身につけます。
受講するために必要な資格はなく、未経験の方や初任者研修を受講していない無資格の方でも受講できます。
また、2017年より介護福祉士国家試験の受験資格には、実務者研修の受講修了が義務付けられているため、介護福祉士を目指す方には必須の資格です。
AI時代においても、人の手による質の高い介護技術や温もりあるケアが重要です。
実務者研修を取得することで、AIには代替できない、より実践的な介護技術を学ぶことができます。

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3.介護福祉士

介護福祉士は、介護職員のスキルアップ資格であり、キャリアパス上位の国家資格です。
介護のエキスパートとして、リーダーや管理者として活躍できます。介護施設や訪問・通所介護事業所、医療施設など様々な場所で活躍し、介護現場での介助だけでなく、介護職員の指導や利用者へのサポートなど仕事の幅も広がります。
AI技術の進化により、介護の現場でAIが活用されるようになるかもしれませんが、介護する相手が人である以上、人間の温かみや思いやり、そして専門的な知識や技術を持った介護福祉士の存在は重要です。
人間らしいケアやコミュニケーション、個々の状況に合わせた介護計画など、AIが苦手とする領域での役割を担いますので、介護福祉士の需要は今後も高まり続けるでしょう。

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資格で上がっていく!介護士の給料

厚生労働省の「令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果(p157-)」を参考に、介護士の給料と年収について説明します。
職場により支給額は異なりますが、資格手当によって給与は大きく異なります。
以下は保有する資格別の常勤介護士の平均給与額です。

介護士は無資格・未経験から働くことができますが、保有資格がない方と初任者研修を取得されている方を比べると、約3万円/月の差が生まれます。表にある資格を段階的に取得しキャリアアップしていくと、資格手当や実務経験に応じて給与アップを目指すことができます。

資格 平均
年齢
平均
勤続年数
実労働
時間数
平均
給与
年収
介護福祉士 45.2歳 9.6年 163.7時間 331,080円 3,972,960円
実務者研修 43.9歳 5.8年 166.8時間 302,430円 3,629,160円
初任者研修 46.4歳 8.1年 164.8時間 300,240円 3,602,880円
保有資格なし 39.8歳 5.4年 162.5時間 268,680円 3,224,160円
参照元 厚生労働省:令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果の概要
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AIを使って楽になる介護士の仕事って?

介護士の仕事は、とてもやりがいのあるものですが、同時に大変なこともあります。ここでは、AIをうまく利用することで介護士の負担を軽減しやすい代表的な業務を2つ紹介します。

1.介護ロボットで介護士の負担軽減

介護士の仕事は、身体介助や生活支援など様々な業務が求められるため、体力を使うことが多い仕事の1つと言えます。最近では、介護ロボットやICT(情報通信技術)などの新しいテクノロジーが利用されるようになり、介護士の身体的負担を軽減することができるようになっています。ボディメカニクス(※)を駆使しても難しい方の介護や、体力の不安を抱えていても、うまくAIを活用することで業務の効率化や負担軽減につながる可能性があるでしょう。
※「ボディメカニクス」とは、身体の動作や体重移動、福祉用具を活用した技術のことです。
ボディメカニクスを活用することで、介護現場での負担を軽くし怪我を未然に防ぎ、安全な介護を行うことができます。ボディメカニクスは初任者研修で詳しく学びますので、介護のお仕事をご検討中の方は受講されることをお勧めします。

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2.夜勤はAIに助けてもらえることも

特別養護老人ホームやグループホームなど入居施設で働く介護士の仕事は、夜勤があり時間が不規則という面もあります。夜勤は、週に1~2回程度、ローテーションで入る場合がほとんどですが、生活リズムが乱れてしまうことがあります。夜勤明けの疲れや不規則なシフトによって、睡眠不足やストレスに悩む方もいらっしゃいます。
しかし、AI技術の進化によって、介護ロボットやAIによる見守り支援、夜間巡視など、介護の現場における取り組みも進んでいます。従来は手作業であった介護業務の一部を自動化したり、効率的に支援したりすることで、介護職員の負担軽減につながると期待されています。

筆者のICT活用事例

介護士にとって日々の介護記録や介護計画の作成などの書類業務は、負担が大きい業務のひとつです。業務時間にゆっくり書く時間がとれず、残業になってしまうことも少なくありません。
筆者が働くグループホームでは、紙媒体の記録を廃止しタブレットで介護記録を行う電子端末を導入。
導入前、個人の介護記録には、一人ひとりの食事摂取量、排泄、入浴、心身状況など細かく記入し、業務日報には1日の勤務スタッフや行事などを手書きしていました。
すべての記録がタブレットとスマホを使って入力できるようになり、業務の空いた時間に入力することができるようになりました。
さらに、リアルタイムで情報を閲覧することができるので、正社員だけでなくパートやアルバイトスタッフとの利用者情報の共有が可能になったこともメリットのひとつです。
一方で、高齢の介護スタッフからは「こんな機械使えない」「難しい」と完全な導入に至るまで、多くの反対意見がありました。
導入後も研修会を開催したり個別に指導したりと、使えるようになるまで時間はかかりましたが、実際に使ってみると以下のような声がありました。

  • 「やった介護内容を選ぶだけで入力されるから楽ちん」
  • 「前日の記録もすぐに見られるから変化が分かりやすい」
  • 「フロアーにいなくても記録できるから時間短縮できる」

当初反対していたスタッフからも、評判は上々。
介護記録における業務負担がスタッフのモチベーションの低下や、離職の原因になっていることも多く、電子機器の導入でスタッフの記録業務の軽減が目的でした。
余った時間を他の業務を行ったり、利用者とのコミュニケーションへの活用などが可能になったりします。
このように、AIをうまく活用することで、業務の効率化や、よりよい介護の提供につながるでしょう。

AIとの共存で介護士が心がけておくことは?

AI技術を活用することで介護現場の効率化が期待されていますが、AIとの共存で介護士が心がけておくことについても理解しておきましょう。介護士として心がけておくポイントは5つあります。

  1. コミュニケーションの充実
    AIを活用することで時間が空く余裕が生まれたら、利用者やその家族とのコミュニケーションを積極的に行う
  2. AIと人間の協力
    AIが得意とする部分と人間が得意とする部分を明確化し、お互いの役割を理解する
  3. スキルアップ
    AIを使うことで仕事への負担が軽減された場合、研修や資格取得の時間に活用する
  4. 情報共有の充実
    AIを使うことで得られる情報やデータを共有し、チーム全体で利用者のプランを立てることを心がける
  5. 個別的なケアの実践
    介護士は人間らしさを大切にし、個別のニーズや感情に対応しケアを行う

上記の点を心がけることで、AIとの共存がスムーズに進み、より充実した介護が提供されることが期待されるでしょう。

AIの導入で介護士のやりがいもアップ!

AI技術の進化により、介護の現場でも様々な作業が効率化され、介護士の負担が軽減されるようになりました。
AI技術によって、介護現場の作業が効率化されることにより、介護士がより多くの時間を利用者と向き合うことができるようになります。
利用者とコミュニケーションをとり、利用者が抱える問題や不安に寄り添い、人間らしさを活かしたケアを行うことは、介護士のやりがいにつながるでしょう。

まとめ

AIの進化にも関わらず介護職がなくならない理由は、人間の温かさや共感、臨機応変な判断、など、人間の強みとスキルが不可欠であるためです。
AI時代において、利用者の自立に目を向けたQOL(生活の質)をサポートするツールが、増えてくると予測されます。
AIと人間が協力することで、介護士の負担の軽減や、より質の高い介護が提供できるようになるでしょう。

カイゴジョブアカデミーの初任者研修では、認知症介護の基本的な知識とスキルを学ぶことができます。初任者研修を修了すれば、不安なくケアに向き合うことができ、介護士として実務経験を重ねることで、自分自身のキャリアビジョンに合ったステップアップを目指せます。

また、カイゴジョブアカデミーでは求職中の方を対象に初任者研修の受講料とテキスト代を当校が実費負担し、就職支援も無料でサポートする特待生キャンペーンを実施しています。介護のお仕事に興味がある方はぜひお気軽にご相談ください。

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吉田あい写真
この記事の著者吉田あい
プロフィール
大阪府出身。現役のケアマネージャー
専門は「高齢者介護論」「社会福祉援助技術論」「介護現場におけるリスクマネジメント」
特別養護老人ホームや居宅介護支援事業所などの現場で、介護職を10年以上経験。介護講師経験3年。
WEBライターとして、介護・医療・転職・健康などのジャンルで執筆700本以上。
カイゴジョブアカデミーにて、介護の仕事や資格について、実体験を踏まえたお役立ち情報をお伝えします。
保有資格
介護支援専門員(ケアマネージャー)、介護福祉士、社会福祉士、メンタル心理カウンセラーなど