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実務者研修とヘルパー1級の違いは?

更新日:2018/09/04

実務者研修とヘルパー1級の違いは?

実務者研修とヘルパー1級の違いは?

介護業界だけでなく広く一般にも知られたホームヘルパーの資格が2013年3月末で廃止され、新たに「実務者研修」「介護職員初任者研修」へ資格制度の改正が行われました。

今回はホームヘルパー制度が廃止になった理由や、ホームヘルパー1級修了者が介護福祉士を受験する際に注意すべき点などをご紹介したいと思います。

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*初任者研修 または 実務者研修

1.実務者研修とは?

介護職員初任者研修からステップアップした資格が実務者研修であり、かつてのホームヘルパー1級資格に相当します。実務者研修に受験資格はなく、介護未経験の方や無資格の方も受講することができます。

無資格・未経験の方が取得する介護の資格として介護職員初任者研修が挙げられますが、介護職員初任者研修は介護の基礎を学ぶ研修となっています。それに対して実務者研修は、より実務的な介護の知識と技術が学習内容となり、多様化する介護ニーズにも応えることが目的となっています。介護業界でのキャリアアップの足掛かりとなるのが実務者研修です。

実務者研修を取得するメリット①

メリットとして知識と技術を習得できるため仕事の幅が広がる点にあります。医療的ケアについては、受講後実地研修を受けるなど一定の要件を満たすことにより、たん吸引や経管栄養などの医療的なケアを行うことができるようになります。

実務者研修を取得するメリット②

国家資格である介護福祉士を実務経験ルートから受験する場合、実務経験3年に加え実務者研修の修了が必要となりますので、キャリアアップを考えて受講する方が多くいます。また、就職や転職の際にも有利に働きます。

実務者研修を取得するメリット③

訪問介護事業所でサービス提供責任者として活躍することができるようになります。訪問介護事業所ではサービス提供責任者として実務者研修の修了者、介護福祉士等を配置する必要があるため、実務者研修の修了者が求められています。

2. ホームヘルパー1級が廃止になった理由って?

これまで介護の資格としてよく知られていたホームヘルパー資格制度はすでに廃止されました。現在では「介護職員初任者研修」「実務者研修」へと変更されています。なぜホームヘルパー資格制度がなくなってしまったのでしょう。

日本は高齢化が進み、高齢者の数が右肩上がりに増加し続けています。そのため、介護業界では介護に携わる人材の育成を急いでいますが、育成を行うにあたりホームヘルパー制度と介護職員基礎研修制度が混在しているため学習内容も重複している場合がある状況でした。そのため、介護業界の分かりにくかったキャリアアップ制度を一本化するため資格制度の改正があり、ホームヘルパー資格制度が廃止されました。

また、キャリアアップの中で実務者研修の上に位置づけられている介護福祉士の資格についても、以前は様々なルートで受験することができました。国家資格である介護福祉士を様々な経歴や経験から取得したことにより、知識・技術に差がある方が混在している状況となり、専門職としての質が担保できなくなっていると判断されました。それゆえ国は介護職員の質の向上へ向け、必要とされる知識、技術を明確にするためのために、実務経験ルートでの研修制度を整備する必要がありました。

3.ホームヘルパー1級と実務者研修の違いは?

ホームヘルパー1級とは、ホームヘルパー2級の講座を修了した者を対象に、より高い介護技術と知識を得てキャリアアップするための資格です。受講にあたりホームヘルパー2級修了と実務経験が求められていました。実務者研修はホームヘルパー1級、介護職員基礎研修と同等資格とされていますが、学習内容がすべて重複しているというわけではありません。ホームヘルパー1級と実務者研修を比較すると、実務者研修の医療的ケア、介護過程Ⅲの内容はホームヘルパー1級では学習していません。

実務者研修では、ホームヘルパー1級を取得している方が受講する場合、すでに学習している内容の受講を免除し、学習していない項目だけを受講することになります。医療的ケア、介護過程Ⅲは合計95時間となり、通学が必要な科目になります。参考までに、無資格の方は合計450時間の受講が必要、介護職員初任者研修を修了している方は、総カリキュラム450時間のうち130時間分が免除され合計320時間の受講が必要となります。

4. ホームヘルパー1級でも介護福祉士の受験資格になる?

これまでホームヘルパー資格は3級2級1級とあり、ホームヘルパー資格の上位だったホームヘルパー1級を取得してから、介護福祉士の受験にチャレンジしてみようと考えていた方が多かったのではないでしょうか。現在では、ホームヘルパー1級を取得していても、実務経験ルートでの介護福祉士の受験資格にはなりません。実務経験ルートでの受験には、実務者研修の修了が必要となりますので、前述したとおり、ホームヘルパー1級を取得している方は学習していない科目について受講が必要となります。

5.まとめ

ホームヘルパー1級などの資格を持っている方は、キャリアアップしていくために必要な実務者研修を積極的に受講していくべきだと思います。また、スキルアップとして今後の仕事の上で役立つ知識、技術の習得にも繋がるでしょう。

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*初任者研修 または 実務者研修