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「介護の仕事を舐めていた」縮小する印刷業界から決意の転身!50代男性が感じた意外な変化とは

更新日:2024年3月2日

初任者研修から踏み出した一歩

「みんなの介護転職ストーリー」、今回の主役はT.Oさんです。26年間印刷業界でご活躍されましたが、いくつかのきっかけが重なって今回の転職を決意、初任者研修を取得しました。「介護の仕事を舐めていた」と赤裸々に語るT.Oさんのお話は、介護を仕事にしてみようと考える方にぜひ読んでいただきたいです。

T.Oさん(53歳)

2023年9月~10月 介護職員初任者研修(短期コース)/北千住校
2023年11月 有料老人ホームに就職

記事の監修者:藤井寿和(介護福祉士)

印刷市場の縮小がきっかけで転職を決意

藤井:まずはこれまでのお仕事について教えてください。

T.Oさん: 高校卒業後、映画を学ぶ専門学校に進学し写真スタジオでカメラアシスタントを3年ほどやりました。その後印刷業界に移り、26年ほど勤めてきました。

藤井:映画や写真がお好きなんですね。

T.Oさん: 映画も好きですがそれ以上に写真が好きなんです。映画というのはものすごい大きなお金が動く集団作業なんですが、学んでみて自分には映像関係の才能はあまりないなということに気づきました。その過程で、もっとベーシックなものとしてカメラ、写真関係を仕事にしたほうがいいのではと考えました。

藤井:そこから介護へのきっかけは何だったんでしょうか?

T.Oさん: きっかけはいくつかありますが、1つは10年前のバイク事故です。実は過去に2回ほど交通事故に合ってるのですが、その事故では脳出血になってしまい、リハビリをしなければならなくなりました。その時の医療関係の方たちを見て「すごい人たちだな」と感じたことが大きいです。ただこの時は「自分もやってみよう」とは思わなくて、それから父の介護が始まったことが直接的なきっかけになりました。

藤井:お父様の介護をされたんですね。

T.Oさん: 79歳で心臓病を患い、普段の生活の介護から通院の付き添いや送迎を考えなければならなくなりました。ちょうどインターネットの普及で印刷業界の業績が落ち込んでいたタイミングで、退職することも視野に入れながらの生活を見直すのは精神的になかなかきつかったですね。ただそれをきっかけに介護を仕事として考えるようになりました。

藤井:他の業種は考えたりしましたか?

T.Oさん: 年齢も50代ということで、可能性があるのは工場か警備、介護くらいかなと思っていました。介護は高給取りではないですが、資格を取ってスキルアップすることで可能性を広げていけるところに魅力を感じました。

介護の仕事を舐めていたことに気づき、真面目に勉強をした

藤井:転職を決意されてからまず何をされましたか?

T.Oさん: 最初は東京都の職業訓練で6か月の実務者研修コースを受けようかなと思いました。ただ長期間勉強したあとに「やっぱり介護は違ったな」となるのは大きなロスだと考え、カイゴジョブアカデミーに無資格で働けるところを紹介してほしいと相談しました。キャリアパートナーさんに「年齢的なこともありますが、資格や経験があるほうが有利だから資格を取ってみませんか」とアドバイスをいただきました。

藤井:それで初任者研修の講座に通うことに?

T.Oさん: いえ、すぐとはいかなかったです。アドバイスをいただいたものの、私は資格を取っている時間があったら早く現場で仕事をした方が良いと考えていましたので、キャリアパートナーさんとはちょっとした押し問答になりました。その後「無資格での応募は採用確率を大きく下げること、採用されたとしても労働条件が悪く職員の入退職が激しい職場になるかもしれない」とのことで、受講することを決めました。

藤井:資格があったほうが何かと有利に進められるとアドバイスされたんですね。

T.Oさん: はい、その後さらに実感したことですが、私は介護の仕事を舐めていたようです。資格なんて取らなくても「高齢者のお世話をするだけでしょ」と考えていましたから……。

藤井:実感したとは、どういうことでしょうか?

T.Oさん: 研修2日目あたりでも心の中では「早く仕事を紹介してくれないかな」と思っていましたが、介護技術の演習が始まってみたらまあ、教わったことが全くできない自分がいました。これはまずいと思って真面目に取り組み始めて、軽い気持ちで介護の仕事はできないなと実感したんです。

藤井:気持ちが切り替わったんですね。就職先は何をポイントに探しましたか?

T.Oさん: 私は自分が選べる側にないと思ってましたので、キャリアパートナーさんにお任せしました。面接には4件お伺いして、採用をいただいたのは1件でそこに就職しました。

仕事を変えたら自分が明るくなった

藤井:実際に介護の仕事をされてみていかがですか?

T.Oさん: 想像の何倍も大変です。特に肉体的な大変さを感じていて、これまでは1日デスクワークでしたので立ちっぱなしの介護の仕事は全身筋肉痛の日々です。

藤井:お仕事上で何か気を付けていることはありますか?

T.Oさん: 一般的に40~50代になると管理職やまとめ役になることが多いと思いますが、私は未経験で知らないことばかりなので人生の先輩風を吹かしたり「年上だから」みたいな雰囲気を出さないように気を付けています。

藤井:T.Oさんと同年代で介護職を検討されている方がいたら、おすすめできますか?

T.Oさん: 収入面や肉体的なことを考えるとぜひ来てくださいとは言えませんし、過去の役職や収入、年功を引きずってしまう方にはお勧めできません。ただ、介護業界はスキル的にもステップアップできますし、キャリアアップを目指すことにやりがいを見出せる方にはお勧めします。

藤井:最後に介護に転職してみての正直なご感想をお願いします。

T.Oさん: これまで8時から21時までデスクワークの仕事を長く続けてきました。いっぽう介護の仕事は8時間労働で定時がしっかりあり、肉体労働ですが利用者さんとのコミュニケーションも多く自分自身がとても明るくなりました。人と触れ合える仕事としては悪くないと思います。今はとてもポジティブに仕事に取り組めています。

インタビューを終えて

印刷業界での長年のお仕事から50代前半で介護職へ転職したT.Oさん。「介護の仕事を舐めていた」と本音を語ってくれた姿に実直なお人柄を感じ取りました。単純に肉体労働は悪い訳ではなく、利用者さんとの触れ合いもあることで、自身が明るくなったと最後に語ってくれた言葉は介護の仕事の良さでもあると実感しました。

構成、執筆:鈴木純子


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>>自己負担なしで介護職員初任者研修を取得できる!「特待生キャンペーン」についてもっと見る

>>介護の最初の資格といえばコレ!「介護職員初任者研修」についてもっと見る

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