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長期出張とホテル住まいの生活から、対人援助の介護職へキャリア転換!第二新卒はストレスから解放され、仕事に前向きになれた

更新日:2023年8月30日

初任者研修から踏み出した一歩

「みんなの介護転職ストーリー」、今回の主役は越戸誠一郎さんです。現地調整試験員として、全国の下水道設備やゴミ焼却設備などの電気設備の調査のお仕事をされていました。長期の出張が多く、人と接することが少ない技術系のお仕事から初任者研修を取得し看護助手への大転身。もともと人と関わるのは好きだったこともあり、介護の仕事を魅力的に感じたそうです。

越戸 誠一郎さん(25歳)

2023年2~3月 介護職員初任者研修(短期コース)/立川校
2023年5月 リハビリ病院に看護助手として就職

記事の監修者:藤井寿和(介護福祉士)

機械相手の業務や出張続きの日々にストレスを感じて

藤井:高校卒業後は、どんなお仕事に就いていたんですか?

越戸さん: 地元の熊本で工業高校を卒業後、上京して就職し、現地調整試験員として6年間働きました。下水道やゴミ焼却場などの電気設備の整備です。具体的にいうと、下水道などに流れていた水にゴミが混入していた場合、それを取り除く機械があるんですが、そういった機器が正しく作動しているかということを現地に行ってチェックする仕事です。

藤井:あまり聞かないお仕事ですよね。一度出張に行くと、長期間だったそうですね?

越戸さん: そうですね、出張と言っても、2~3ヶ月出張先に滞在する感じです。一番長い時は4ヶ月、大阪にいました。出張のたびに自宅を長期間空けていましたし、急な残業や週末出勤もあり、不規則な勤務だったのが一番辛かったです。このままこの会社にいたら、自宅よりもホテル住まいの方が長くなってしまうと思うと、ストレスを感じてしまいました。

藤井:それは大変なお仕事ですね。それで転職を考えたんですか?

越戸さん: 出張のことは仕方ないとして、仕事にあまりやりがいも感じられなくて……。現地調査は、いわゆる裏方の仕事なんですよね。調査する先で人と話すことも滅多にないし、日々もくもくと業務をこなす感じなんですね。それが自分にはあまり向いてなかったのかもしれません。そこで、思い切って転職しようと考えました。転職するなら少しでも若いほうがいいと思って、すぐに退職を決めたんです。

人と関わりたくて選んだ介護職

藤井:転職先に介護が出てきたのはどんなきっかけからですか?

越戸さん: 高校時代、職業体験で介護施設に行ったことがあったんです。それで当時、「介護もいいかもな」とチラッと考えたのを思い出したんですよね。あと祖母が介護職をしていることも大きいと思います。

藤井:おばあさまが介護職をしているんですね。おばあさまは、介護の仕事についてどんなふうに話されていますか?

越戸さん: 祖母は「介護はやりがいのある仕事だけど、人間関係も複雑」と聞いていました。でも、次は対人サービスの仕事に就こうと思っていたので、祖母が言っていたことはそこまで気にしませんでした。

藤井:こうして話していても、越戸さんは人当たりが穏やかなので、介護のような対人サービスに向いている気がしますね。

越戸さん: そんなふうに感じていただけるとうれしいです。子どものころから、家の中でじっとしているより友達や近所の人と関わるのが好きだったんです。地元に「子ども劇場」という地域コミュニティーがあって、小さいころから入会して活動していたんです。そこには色んな世代の人が集まっていましたが、どんな人にもフラットに、優しく接することができていたなーって思い出しますね。だから一人でもくもくと業務にあたるより、チームで仕事する方が自分の性に合ってたんだと思います。介護はまさに、そういう仕事ですよね。

介護の仕事は資格を取れば選択肢が広がる

藤井:介護に転職しようと決めて、介護職員初任者研修を受けられたんですね。

越戸さん: まずは介護の業界がどんな感じか知りたかったので、前職の有給休暇の消化期間を使ってカイゴジョブアカデミーの初任者研修を受けました。受講中の5月に、現在のリハビリ病院に看護助手として就職しました。

藤井:初任者研修の講座はいかがでしたか?

越戸さん: 介護の大切さを学びましたね。人間は誰でも年を取るし、高齢化で社会にもどんどん高齢者が増えていきます。どんな人でも年老いて体が不自由になれば、介護が必要です。そういう意味で、介護の知識や技術を身に付けるのは重要なことだと思いましたね。

藤井:授業を受けたことで、いまのお仕事に役立っていることはありますか?

越戸さん: 講師の先生が、介護の仕事は資格を取れば選択肢が広がるということを教えてくれました。初任者研修で基本を学んだことで、医師や看護師、色々な職種の人がいて、いろんな言葉やいろんな感覚を知って、ゆくゆくは医療的な面も学びたいと思うようになりました。

藤井:それで病院を希望されたんですね。カイゴジョブアカデミーのキャリアアドバイザーと相談しながらの転職活動はいかがでしたか?

越戸さん: 転職の経験がなかったので不安だったんですが、キャリアアドバイザーさんが担当としてついてくれましたので安心しました。転職先の候補を30社くらいあげてくれて、その中から「医療面が学べる老健や病院」 「収入も高め」という条件で相談しながら決めました。知らない業界のことだし、これを自分で調べるとなるとかなり大変だったでしょうね。プロにサポートしてもらえたことがとても心強かったです。いずれは介護福祉士の資格を取りたいと思っているので、資格取得を一番サポートしてくれる現在の病院に就職を決めました。

人は誰でも年を取る。大切にしたい高齢者の「尊厳」

藤井:病院で看護助手として仕事をしてみて、いかがですか?

越戸さん: 高齢者の尊厳を守るのが、とても大事だと感じています。認知症の患者さんだと、記憶力が落ちて物事を覚えていなかったり、幼児のように振舞ったりする人もいるんですが、病気になる前は、社会人としてしっかり社会貢献してきた方ばかりなんですよね。主婦として家庭を守ってきた方もいれば、定年まで勤めあげた方もいると思います。そういう患者さんの背景を知り、相手を尊重しながら日々仕事をしていますので、以前より仕事に対して前向きになれました。

ある1週間のスケジュール
ある1週間のスケジュール

藤井:前職では不規則な勤務がストレスだったとのことですが、看護助手の仕事ではワークライフバランスを保てていますか?

越戸さん: 病院もシフト制ではありますが、前職のように休日も仕事で潰れてしまうようなことはないので、ストレスは感じません。平日に休めるのもいいですね。週末のように道路やお店などが混まないので。前職では長期出張で彼女と会えない期間がたくさんあったんですが、今は一緒に過ごせる時間が増えて本当によかったです。近い将来自分の家庭を持ちたいので、介護職として根を張って、しっかり働きたいと思います!

藤井:これからがとても楽しみですね!今後挑戦したいことはなにかありますか?

越戸さん: まずは3年後、介護福祉士を取りたいです。より患者さんや利用者さんの家族と関われるケアマネジャーの資格にも挑戦していきたいです!

インタビューを終えて

現地試験調査員というお仕事から、介護職へと大きく舵を切った越戸さん。明るい表情でハキハキと受け答えする様子から、人を相手にする介護職に向いているんだろうと感じました。世の中には、人とまったく関わらない職業もあれば、介護のように対人関係が重要な職業もあります。転職先を選ぶ際に、越戸さんのように人と関わるのが好きかどうかで決めるのも、ひとつの手だなと思いました。

構成、執筆:秦 佐起代


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>>自己負担なしで介護職員初任者研修を取得できる!「特待生キャンペーン」についてもっと見る

>>介護の最初の資格といえばコレ!「介護職員初任者研修」についてもっと見る

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この記事の監修者

藤井寿和


1978年 静岡県西伊豆生まれ。
18歳~24歳まで陸上自衛隊の救急隊員(衛生科)を経験し、 三宅島噴火に伴う災害派遣をきっかけに介護の仕事に転身。
医療法人で在宅医療に特化した介護を学び、介護施設の介護職員、生活相談員、管理者、事業部統括マネージャーに就任した後に、株式会社にて超都心型デイサービスの管理者を経験後、36歳で独立。
2015年に合同会社福祉クリエーションジャパンを設立。
介護福祉士現場コンサルタント、商品開発アドバイザー、講師業を経て、2017年、テレビ朝日の“スーパーJ チャンネル”にて自身への特集、密着取材が全国放映された経験から、介護業界の情報発信とスポットライトが当たる重要性に気づき、自主メディアの制作を志す。
介護専門誌のフリーペーパー発行人、編集長を歴任し、2021年9月にメディア事業へ注力する株式会社そーかいを設立し、代表取締役に就任、現在に至る。

・一般社団法人 日本アクティブコミュニティ協会 公認講師
・合同会社福祉クリエーションジャパン 代表
・株式会社そーかい 代表取締役
・ものがたりジャーナル 編集長
・NPO 16歳の仕事塾 社会人講師
・映画「ぬくもりの内側」プロモーションディレクター

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