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職人の世界から「人のためになる仕事」を求めて介護業界へ!「看取りまでしっかり向き合いたい」Z世代の新たなるチャレンジ

更新日:2023年9月8日

初任者研修から踏み出した一歩

「みんなの介護転職ストーリー」、今回の主役は末木遥さんです。庭造りが好きで人を喜ばせたいという思いから、造園業に就職。もともと人助けをしたり、困っている人を放っておけない性格だった末木さん、病気をわずらった叔母がきっかけで介護に興味を持ち、初任者研修を取得しました。末木さんが造園業から介護職へ転職するまでのお話をうかがいました。

末木遥さん(22歳)

2023年3~6月 介護職員初任者研修/西船橋校
2023年3月 有料老人ホームに就職

記事の監修者:藤井寿和(介護福祉士)

新卒で飛び込んだ造園業は「職人」の世界

藤井:高校を卒業してから、どんな仕事に就いたんですか?

末木さん: 造園業の会社に就職しました。高校に来ていた求人には飲食業などもあったんですが、その中に「造園の監督」というのがあったんです。それを見た時に「変わった仕事だな、面白そう!」と思いました。庭仕事が好きだったので、なんか縁も感じたんですよね。

藤井:お若いのに庭仕事が好きなんですね。

末木さん: 祖父が盆栽をたしなんでいて、よく僕にお気に入りの盆栽を見せてくれました。その時の祖父はとっても嬉しそうな、満足そうな顔をしてました。盆栽は鉢の中で作られた小さな世界ですが、子ども心に「あんなに小さな植物でも人の心を動かせるんだな」と感動した記憶があります。ただ、これがなかなか大変な仕事だったんです。

中間管理職的な立場に悩む日々

藤井:大変だったというと?

末木さん: 最初は監督補佐という立場で仕事を始めたのですが、これがいわば中間管理職的な立ち位置なんです。現場監督と作業員の間に入って、指示を出したり資材の調達をしたり、作業員の手配をしたりするんですが、両方が納得するところで話をすり合わせないと、現場が回らなくなってしまうんです。

藤井:中間管理職はどの業界でも苦労すると思いますが、年の若い末木さんがその立場だと、余計大変だったでしょうね。

末木さん: そうなんです。他にもノルマがあったり、負担も大きかったんです。それで3年続けたところで転職を考え始めました。ただ当時、造園業自体がイヤになったわけではなかったので、最初は同じ造園業に転職しようとしました。でも、この機会に他の仕事にも視野を広げてみようと思ったんです。

自分の根底にある「困っている人を助けたい」思い

藤井:他の業界に目を向けたとき、介護が目に留まったのはなぜだったんですか?

末木さん: 学生時代、事故などで失った手足を補う「義肢装具士」のことをテレビで見て、ずっと憧れがあったんです。それで医療技師とか、医療関係にも興味があったんですよね。ただこれから専門学校とか入るとなるとハードルが高いなと思って、何か似たようなことですぐできることがないかと思いました。その時に「あ、介護もいいんじゃないか」って思い浮かんだんですよね。広告とかで「無資格でもOK」というのを見たことがあって。そのイメージが頭に残っていたんです。

藤井:末木さんの中に「何か人のためになる仕事がしたい」という思いがずっとあって、それと合致したんですね。

末木さん: そうですね。子どもの頃から、友達が困っていたら助けることが多かったんです。高校生の時はボランティア同好会に所属して、老人ホームにボランティアに行ったりしました。僕はいわゆる「Z世代」なんですが、この世代は社会貢献への意識が高いと聞いています。他には、がんになった叔母の影響も受けていると思います。僕が高校生の頃、それまで元気だった叔母が急に入院してしまったんです。

藤井:叔母様の病状は深刻なものだったんですか?

末木さん: 入院したとき、すでにターミナル期でした。病院に面会に行くと、抗がん剤治療を受け、やせ細った体にニット帽を被って出迎えてくれた姿が忘れられません……。その姿を見て「助けを必要としている人のそばにいたい」と強く思いました。それが、介護職へのさらなるひと押しになりましたね。

経験豊富な講師の現場トークに興味津々

藤井:介護職に決めてから、どんな転職活動をしたのか教えて下さい。

末木さん: 無資格で転職できると思っていたので、ネットで求人を探しました。検索を続けるうちに「カイゴジョブ」を見つけたんです。普通はいろんな業界の求人が掲載されている求人サイトを見ると思うんですが、介護職に特化した求人情報サイトがあると初めて知ったんです。その後、資格が取れるカイゴジョブアカデミーに登録して、初任者研修の受講に至りました。

藤井:初任者研修の受講中、印象に残っていることはありますか?

末木さん: 研修では経験豊富な講師が講義してくれるんですが、昔、介護現場で働いていた講師から、介護の知識や技術、介護用品が時代とともに変わってきた話を聞いたのがとても興味深かったです。たとえば、今は当たり前に使われている紙オムツが昔は布オムツだったとか、昔は施設に入所するよりも自宅で介護する家庭が多かったなどの話を聞き、「昔の介護は今よりもっと大変だったろうな」と思いを馳せました。

藤井:他の受講生やクラスの雰囲気はいかがでしたか?

末木さん: とにかく明るい人が多かったです。振替で1日違う校舎に行ったんですが、その時も気さくに受け入れていただきました。ホントにぎやかで和気あいあい、世代を越えて、学生時代が懐かしくなってしまういい雰囲気でした。わからないことも教え合える雰囲気で、休憩中もお互いに実技をやりあったりしたのも思い出です。

ある1週間のスケジュール
ある1週間のスケジュール

有料老人ホームで看取りまで経験していくこと

藤井:介護業界にはさまざまなサービスがある中で、有料老人ホームを就職先に選んだのはなぜだったのでしょうか?

末木さん: 僕は「人と接して役に立ちたい」という気持ちが強くて、利用者さんと密に関われる施設を選びたいと、カイゴジョブアカデミーのキャリアアドバイザーさんに相談したんです。それで勧められたのが有料老人ホームでした。老人ホームは看取りまで行う施設です。日頃から関係を築いた利用者さんが亡くなるまでお世話をするんです。しっかり腰を据えて、利用者さんと関わり、最期まで一人ひとりの利用者さんと向き合いたいと思っています。

藤井:担当のキャリアアドバイザーと色々相談されたんですね。

末木さん: 今回の転職はまったく知らない業界だしとても不安が大きかったです。そんな時に、キャリアアドバイザーさんがちょくちょくLINEで連絡してくれたし、わからないことにもすぐ反応してくれて、とても心強かったです。ドキドキしている自分の背中を押してくれて、頼もしかったですね。

藤井:就職した有料老人ホームの職場の雰囲気はいかがでしょうか?

末木さん: 丁寧に教えてくれている、時間をかけて育ててもらっていると実感しています。特に、「長く勤務を続ける」 という観点からみても、非常に信頼できる職場だと思っています。

仕事内容

藤井:介護職は、一般的に勤務が不規則だとか、給料が低いと言われるなど、ネガティブなイメージもあるんですが、末木さんはどう感じていますか?

末木さん: 給料については、自分が納得できるラインなのかどうか確認しました。実をいうと、前職の造園業もそれほど給料が高いわけではなかったし、ノルマがある「出来高制」の給与体系だったため、結構しんどかったんですよね。ですから、介護職の給料についてはそれほど気になりませんでした。それよりも「介護職に挑戦したい!」という気持ちの方が強かったですね。不規則勤務も、夜勤があると生活リズムは崩れがちになりますが、休日がしっかり確保されているので問題ないです。

藤井:同じ世代で仕事や環境に悩んでいる方がいたら、介護の仕事はお勧めできますか?

末木さん: 介護職は思ったよりもつらいけど、思ったよりも楽しいです。利用者さんも個人として接していれば、個人として接してくれます。実際に認知症をわずらっている利用者さんが、私を呼ぶ際に 「職員さん」 ではなく、「末木さん」 と名前で呼ばれたときには、嬉しいしやりがいを感じます。高齢の方々を 「人」 として尊敬しています。おじいちゃんおばあちゃん子、人と話すことが好きな人には、介護の仕事はお勧めです。

藤井:最後に、末木さんがこれから挑戦したいことを教えてください!

末木さん: まずは仕事にしっかりと慣れてから、実務者研修を学び、3年後の介護福祉士試験に挑戦したいです。そして、社会、利用者さん、職場から必要とされる人材になりたいです。

インタビューを終えて

「Z世代は社会貢献の意識が高い」というお話が印象的でしたが、確かに末木さんの発言からは「困っている人を助けたい、社会の役に立ちたい」という思いが伝わってきました。造園業から介護職という異業界からの転職でしたが、末木さんの仕事の選択には、「人助け」という共通する思いがありました。人と接するのが好きで、仕事にやりがいを求める人には、介護職がピッタリかもしれませんね。迷ったときには、カイゴジョブアカデミーのキャリアアドバイザーに相談してみてはいかがでしょうか。

構成、執筆:秦 佐起代


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>>自己負担なしで介護職員初任者研修を取得できる!「特待生キャンペーン」についてもっと見る

>>介護の最初の資格といえばコレ!「介護職員初任者研修」についてもっと見る

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この記事の監修者

藤井寿和


1978年 静岡県西伊豆生まれ。
18歳~24歳まで陸上自衛隊の救急隊員(衛生科)を経験し、 三宅島噴火に伴う災害派遣をきっかけに介護の仕事に転身。
医療法人で在宅医療に特化した介護を学び、介護施設の介護職員、生活相談員、管理者、事業部統括マネージャーに就任した後に、株式会社にて超都心型デイサービスの管理者を経験後、36歳で独立。
2015年に合同会社福祉クリエーションジャパンを設立。
介護福祉士現場コンサルタント、商品開発アドバイザー、講師業を経て、2017年、テレビ朝日の“スーパーJ チャンネル”にて自身への特集、密着取材が全国放映された経験から、介護業界の情報発信とスポットライトが当たる重要性に気づき、自主メディアの制作を志す。
介護専門誌のフリーペーパー発行人、編集長を歴任し、2021年9月にメディア事業へ注力する株式会社そーかいを設立し、代表取締役に就任、現在に至る。

・一般社団法人 日本アクティブコミュニティ協会 公認講師
・合同会社福祉クリエーションジャパン 代表
・株式会社そーかい 代表取締役
・ものがたりジャーナル 編集長
・NPO 16歳の仕事塾 社会人講師
・映画「ぬくもりの内側」プロモーションディレクター

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