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親の介護がきっかけで自動車工場を早期退職、60歳で飛び込んだのは介護の世界─セカンドキャリアは「愛を持って接すること」をポリシーに

更新日:2023年9月14日

初任者研修から踏み出した一歩

「みんなの介護転職ストーリー」、今回の主役は澤村正幸さんです。正社員として自動車工場に16年勤務していましたが、お母さまの介護がきっかけで定年前に早期退職し初任者研修を取得されました。家族介護の経験を経て、その反省も踏まえた上での利用者さんとの関わりが持てているそうです。大阪出身の澤村さん、今では「体が動く限り続けたいし、やり遂げたいと思える職業に出会えた」と軽快な語り口で話してくださいました。

澤村正幸さん(60歳)

2023年1~2月 介護職員初任者研修(短期コース)/名古屋校
2023年1月 グループホームに就職

記事の監修者:藤井寿和(介護福祉士)

母の介護がきっかけで自動車工場を早期退職

藤井:介護職の前はどんなお仕事をされていたか教えてください。

澤村さん: 私はもともと大阪出身で、不動産の営業をしていました。しかし会社が倒産、離婚も重なり、家族に住まいを渡して自分は住み込みで働ける自動車工場の期間従業員として働き始めました。やがて正社員になって16年間勤め、母の介護がきっかけで58歳の時に早期退職しまして。その母も2022年の年末に亡くなりまた定職に就こうとしましたが、年齢的にも再就職はなかなか厳しい状況でした。母親が介護施設でお世話になっていたので、その恩返しではないけれど、何か自分でもできればという思いがあったのと、介護業界は人出不足だから、自分でもできることはあるかもしれないという二つの思いがあったのがきっかけですね。

藤井:お母様の介護が転職のきっかけになったんですね。

澤村さん: 当初の予定では、自営業で生計を立てながら母の介護をしていこうというつもりだったんですが、コロナ禍になり頓挫してしまいました。収入を得るためにつなぎで出前の配達員をしたんですが、これが結構稼げるんですよ。だからこのままでも良いかなと思ったりもしましたが、動かなければお金にならないし、不安定だし、いつ仕事ができなくなるかわからないという不安もあって、この生活を続けるのは難しいなと。やはり年収が下がっても、定収入があった方が良いという思いに至り、介護への転職につながっていきました。

藤井:介護以外にも人手不足の業界はありますが、お母様の介護を通じて介護への気持ちが高まった感じでしょうか?

澤村さん: それもありますし、求人を見ていても、介護業界の求人が多いですよね。母の施設でスタッフさんと話す機会がありましたが、慢性的な人手不足だという印象を受けました。自分の年齢も年齢ですから選択肢があまりないこともわかっていましたし、介護なら頑張り次第で必要とされる場所なのかなと。自営をあきらめて雇っていただくということを考えたときに、介護業界しかなかったです。

藤井:いざ介護業界に転職しようとなって、最初にどんな行動に移されましたか?

澤村さん: 全く介護の知識がなかったので、先に学んでからのほうが働く上で良いだろうなと思ってまずはネットで資格について調べました。

藤井:それでカイゴジョブアカデミーを見つけられたんですね。

澤村さん: はい、最初に見たのがカイゴジョブアカデミーのサイトでした。他も見ましたが、カイゴジョブアカデミーのホームページは見やすかったし、他を見る必要もないかなと。サイト内を色々見てたら、やっぱり資格を取ったほうがいいんだなと気づくことができたし、恐縮ですが金銭的に大変な部分もあったので、受講料が免除になる特待生キャンペーンは大変、魅力的でした。

研修はすべてが新鮮で、学ぶことが楽しい!

藤井:初任者研修を受講してみて、どうでしたか?

澤村さん: すべての話が新鮮で、毎回楽しかったです。なるほどと思うことも多かったですね~。実際に学ぶことで「ああ、おふくろにもっとこうしてあげれば良かったんだな」と、反省というか、感じることもありましたね。後悔じゃないですけど、そういう意味も含めて、今は利用者さんに接することができているかなと、自覚している部分はあります。

藤井:クラスの雰囲気はどうでしたか?

澤村さん: 同期30人くらいいて、とても良い雰囲気でしたね。私は最年長で、自分の子どもくらいの年の人もいましたが、お互い助け合ったりアドバイスし合ったり、良い関係で学ぶことができたのでありがたかったです。講師の先生たちもご自分の経験をベースにアドバイスしてくれて、リアルに感じることができたし、為になっています。現場でもよく思い返して実践してます。

藤井:やはり介護現場に入る前に資格の勉強をしておいて良かったですか?

澤村さん: そうですね、先に学んでおいて正解だったと思います。母の介護をしていた当時は、介助の仕方も何もかもわからず、自分のやり方でやってたんですよ。今思い返すと、とても乱暴な扱いをしていたなと思うし、当人の気持ちを考えてなかった。感情がぶつかり合ったりもしていました。もし全く学ばずに介護現場に入っていたら、そういうことを現場でまたやってしまっていたかもしれません。

ある日の仕事内容

愛情をもって接することを忘れてはいけない!

藤井:就職先を選ぶときのポイントはどんなことでしたか?

澤村さん: カイゴジョブアカデミーのキャリアアドバイザーさんに伝えたのは自宅から車で30分以内のところ、ということだけです。単純に近いほうが良いと思ったので、あとはキャリアアドバイザーさんを信頼していましたしお任せしました。全くの素人で、どんな職場でも紹介して頂いたところで頑張ってみようという思いでした。それで紹介していただいたグループホームで働いています。

藤井:お任せしたとはいえ、不安はありましたよね。

澤村さん: もちろんです。未経験の世界ですから、何も知らない、経験もない自分がどこまで通用するのかという不安がありました。ネットで調べているときに、人間関係が色々と難しいとか、古株の女性スタッフやお局さま的な人がいると働きづらいとか結構目にしましたが、入ってみたらそんな人はいないし、世間のイメージや思っていたこととは違いましたね。

ある1週間のスケジュール
ある1週間のスケジュール

藤井:今までの経験が介護の仕事に活きていると感じることはありますか?

澤村さん: 自動車工場のときも夜勤があったので、夜勤は負担とは思わないことですかね。不動産営業のときもそうでしたが、人と話すことが好きで話している間に関係を深めるのが得意というか、割と年上の方に可愛がっていただけるタイプで。今の職場では自分の親と同世代の方が多いので、自分のおやじ、おふくろという気持ちでやらせてもらっています。もちろんご家族さまには了承を頂いて、礼節やマナーは守っていますよ(笑)。

藤井:異業種から介護に入られた澤村さんだからこそわかる、こんな人が介護業界に合う、またはこういう経験があると活躍できる、という点はありますか?

澤村さん: どんな業種から来ても、人のお世話をする仕事だということ、「対人間」という基本があればできると思います。まだ私も半年足らずですが、絶対必要なのは「利用者さんに愛を持って接すること」だと思っていて。それは利用者さんにも伝わっているはずなんです。最初は、学んだ介護技術を一生懸命活用してやっていたんですが、利用者さんの口から出る「あの人はいやだ」「あの人が良い」という言葉を聞き、何が違うのだろうと意識したときに気付きました。スキルや経験に関係なく、愛情を持って接することは忘れてはいけないなと思っています。

藤井:澤村さんと同年代の方々に介護職はオススメできますか?

澤村さん: 基本的には、オススメします。というのは、他の介護の業態のことはわからないので……。この職場のことでいうと、肉体が悲鳴を上げるような重労働ではないし排泄介助なども慣れることだと思うので年齢関係なくできるかなと。自分は「これしかない!」という気持ちで飛び込みましたが、今では体が動く限りはやり遂げたい、長く続けていきたいと思える職業に出会えたと思っています。

インタビューを終えて

最後の最後に、おやじバンドを結成して活動している、とポツリと教えてくださった澤村さん。そのお話も伺いたかったです……!どんなに介護技術が高かろうが、愛情をもって接することが大切で、それは利用者さんにも伝わるはずだと熱く語ってくださったことが印象的でした。50代、60代でも正社員として働けるのも介護職ならではの強み。澤村さんのように、未経験でも働きながら資格を取るなど、自分にあった介護職への道筋をプロに相談できるとさらに心強いのではないでしょうか。

構成、執筆:秦 佐起代


「みんなの介護転職ストーリー」でご紹介している方々は、無資格・未経験から介護業界に挑戦したカイゴジョブアカデミーの卒業生です。皆さんが活用された「特待生キャンペーン」なら、自己負担なしで「介護職員初任者研修」の資格を取得でき、さらに介護職専門のキャリアアドバイザーによる就職先の紹介も受けられます。資格が1つあるだけで、給与や待遇がアップし、就職・転職時にも大変有利です。下記リンクからそれぞれ詳しく説明していますので、ぜひ参考にしてみてください。

>>自己負担なしで介護職員初任者研修を取得できる!「特待生キャンペーン」についてもっと見る

>>介護の最初の資格といえばコレ!「介護職員初任者研修」についてもっと見る

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この記事の監修者

藤井寿和


1978年 静岡県西伊豆生まれ。
18歳~24歳まで陸上自衛隊の救急隊員(衛生科)を経験し、 三宅島噴火に伴う災害派遣をきっかけに介護の仕事に転身。
医療法人で在宅医療に特化した介護を学び、介護施設の介護職員、生活相談員、管理者、事業部統括マネージャーに就任した後に、株式会社にて超都心型デイサービスの管理者を経験後、36歳で独立。
2015年に合同会社福祉クリエーションジャパンを設立。
介護福祉士現場コンサルタント、商品開発アドバイザー、講師業を経て、2017年、テレビ朝日の“スーパーJ チャンネル”にて自身への特集、密着取材が全国放映された経験から、介護業界の情報発信とスポットライトが当たる重要性に気づき、自主メディアの制作を志す。
介護専門誌のフリーペーパー発行人、編集長を歴任し、2021年9月にメディア事業へ注力する株式会社そーかいを設立し、代表取締役に就任、現在に至る。

・一般社団法人 日本アクティブコミュニティ協会 公認講師
・合同会社福祉クリエーションジャパン 代表
・株式会社そーかい 代表取締役
・ものがたりジャーナル 編集長
・NPO 16歳の仕事塾 社会人講師
・映画「ぬくもりの内側」プロモーションディレクター

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