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高齢者福祉に関わる仕事を求めて介護職へ。激務に追われる国家公務員を経たからこそわかる、精神的なゆとりと介護業界の「良さ」とは

更新日:2023年6月21日

初任者研修から踏み出した一歩

「みんなの介護転職ストーリー」、今回の主役はK.Kさんです。公務員のなかでも国家公務員から介護職に転職する人は少なく、理由が気になるところです。社会的なステータスや安定した高収入を手離してでも初任者研修を取得し介護の世界に飛び込みました。K.Kさんのように精神的重圧を抱えながら激務に追われ、自分の仕事の成果が見えにくいと感じている人、デスクワークよりも現場に出たい人は、きっとK.Kさんの転職に勇気をもらえることでしょう。

K.Kさん(32歳)

2022年11~1月 介護職員初任者研修(短期コース)/立川校
2023年3月 有料老人ホームに就職

記事の監修者:藤井寿和(介護福祉士)

国民の顔が見えなかった公務員から、直接喜ぶ顔が見える介護職へ

藤井:国家公務員として国の中枢で働いてこられたそうですが、どんなお仕事をされていたのですか?

K.Kさん: 予算の編成や補助金の執行状況の調査など、堅苦しい仕事をしていました。ほかには、海外向けの広報としてフェイスブックを運用したり、英語版のホームぺージを作ったりしていました。


藤井:省庁では国会が近くなると、泊まり込みで資料作成に追われると聞いたこともありますが……。

K.Kさん: そうなんです。月曜から土曜まで、シャワー室とベッドがある職場で泊まり込んで、土曜の朝に帰宅するようなこともありました。そんなふうに激務に追われても、自分の仕事が現場でどう活かされているのか実感しづらかったんです。考えた末、辞める決意をしました。

藤井:それはまた大きな決断をされましたね。周囲は反対されたでしょう?

K.Kさん: 「もったいない」「せっかく国家公務員になったのだから、辞めないほうがいい」など言われましたね。でも、仲の良い友達は背中を押してくれました。自分は結構「自由人」なところがあるので、わかっている友達は「いいんじゃない」と。


藤井:国家公務員の職を離れて、次は何をしようと思ったのですか?

K.Kさん: 留学をしたくて、イタリアに行こうと思いました。僕の家では毎年、ホームステイを受け入れていたのですが、1回ぐらい自分も外国で暮らすという夢を叶えようと。当時は30歳手前で結婚もまだだったので、自分の自由にできましたしね。ただ行くだけでは面白くないので、好きな料理とリンクさせようと思って、「料理留学」を決めました。ところが、コロナで行けなくなってしまったんです。

藤井:それは残念でしたね。仕事を辞めてしまったのに、どうされたんですか?

K.Kさん: 仕方がないので地方公務員として転職しました。やっぱり事務の担当で、地方公共団体の条例を管理したり、住民票などの手数料の管理などをしていました。結局、国家公務員時代とあまり変わらなくて、「だったら介護の現場に出ようかな」と思い立ちました。

藤井:国家公務員から介護へのシフトチェンジはなかなか大きな転身に思えますが、「介護」が思い浮かんだのは何かきっかけがありますか?

K.Kさん: もともと介護には興味を持っていました。自分は母子家庭で一人っ子。おじいちゃん、おばあちゃんにお世話になっていたので、高齢者と関わるのは好きなんです。旅先でも、電車の横に座った高齢者とずっとしゃべっていたりすることもあるぐらいです。地方公務員になったときも、高齢者福祉に関わりたいと希望しましたが、全然違う部署になってしまいました。

藤井:介護に転職しようと思ってからは、まず何をしましたか?

K.Kさん: 介護の仕事をするのに必要な資格をネットで調べました。「初任者研修」が必要だとわかって、学べる学校を探してカイゴジョブアカデミーにたどり着きました。ほかにもいろいろ電話で聞いてみましたが、カイゴジョブアカデミーの対応が一番良かったです。受講料が無料になって、就職サポートもしてもらえる特待生キャンペーンは、自分のニーズに合って、メリットが多かったので決めました。

精神的に楽になり、自分のライフスタイルに合った働き方に

藤井:資格取得と就職とどちらを先に進めましたか?

K.Kさん: ちょうど妻が出産を控えた時期だったので、子育てをサポートしながら資格を取って、それから就職するつもりでした。


藤井:介護に入る前、介護に対してどんなイメージをもっていましたか?

K.Kさん: 言葉は悪いですが、「誰でもできるだろう」と思っていました。メディアでも介護業界の人材不足は報じられているので、「その気になったら、すぐに就職できるだろう」と。でも、実際に学んでみたら、ボディメカニクスや認知症の種類など覚えるべきことがたくさんあるし、介護の仕事をよく観察してみると「誰でもできる」はちょっと違うかなとイメージを改めました。

藤井:印象に残っている授業はありますか?

K.Kさん: 認知症関係の講義が印象に残っています。認知症の人にもしっかり感情があること。例えば、「家に帰りたい」と徘徊してしまう人にもちゃんと理由があるから、部屋のレイアウトを自宅に近いように変えてあげると徘徊しなくなるとか。職員の接し方によって認知症の人の行動変容がある。それが新鮮でしたね。

藤井:学んだことを現場で実感した場面はありましたか?

K.Kさん: 職員が認知症の人に強い口調で言ってしまうと、認知症の人もイラっとして不穏な雰囲気になってしまいますが、職員がやさしく言うとすんなり動いてくれることもあります。そんな場面を何度も見ました。学んで役立ったのは、自分の体の使い方、ご利用者さんの動かし方ですね。基礎を学んだので、現場で戸惑いがなかったです。移乗の仕方も学んだおかげで、体に負担をかけないようにできました。

藤井:一緒に学んだクラスメートとはどんな関係でしたか?

K.Kさん: 同世代の人が多かったので、実技も相談しながら進められました。試験前には昼休みに一緒に練習したり、協力し合える雰囲気がありました。

藤井:就職活動で、職場選びのポイントになったことは何でしたか?

K.Kさん: 高齢者に接したくて転職を考えたので、障がい者支援施設よりも介護施設が良いと思いましたし、初めての仕事なのに要介護度の高い人の多い特養(特別養護老人ホーム)も不安だなと……。色々と見た中で、有料老人ホームが自分に合いそうだと思い決めました。

藤井:公務員とはまったく違う職場で働いてみて、率直な感想は?

K.Kさん: ずっと動いているので1日がとても短く感じますね。公務員のときはタイミングによっては時間が空くこともありましたが、当時と比べると介護のほうが「働いてる感」がありますね。1日に10回は「ありがとう」と言われるので、「直接、人の役に立てている」という実感ももてて、仕事のやりがいがあります。

ある日の仕事内容
ある日の仕事内容

藤井:介護は3Kなどと言われることがありますが、実際に働いてみていかがでしたか?

K.Kさん: 前職と比べて、精神的には介護のほうが楽です。国家公務員の仕事には政治家を相手にするものも多く、自分たちが作った書類が国会に上がります。間違いがあったら「おまえ何やってんだよ!」と怒号が飛ぶ世界。そういう重苦しい重圧感は介護施設にはありませんから。
だた、介護は利用者さんの命を預かっているので、不備があったらどうしようという心配はありますけど、それは自分のスキルが上がれば少なくなると思います。肉体的な負担もありますが、これも自分がまだボディメカニクスを使いこなしてないからだと思います。
お休みがしっかり取れるのも有難いです。3連勤で1日休み、たまに2連休。平日の休みには家族でゆっくり出かけられるので、自分のライフスタイルには合っています。

藤井:精神的に楽になって、ご家族とも時間がもてるのは良かったですね。ただ、公務員に比べると収入面では減ってしまったかと思うのですが……。

K.Kさん: 国家公務員時代は残業代が多かったのですが、それは命を削っていたようなものでしたから。月給だけなら介護の給与は国家公務員の1年目よりも高いぐらいです。転職して下がるには下がりましたが、世帯収入があればいいという考えなので大丈夫です。

公務員経験を活かして、介護の労働環境の改革を目指したい!

藤井:介護現場の職場環境は、前の職場と比べていかがですか? いまは残業などありますか?

K.Kさん: いまの職場では残業はほとんどありません。あっても20分ぐらいですが、残業代は出ませんね。現場の人も出ないのは当たり前と思っていますが、それは違法であって、おかしいことです。ぼくだったら申請します。やるべき仕事をやって残業なら、周りの目を気にする必要はありません。そういうところから正していかないと、人材不足は解消しないと思うので、介護の労働環境は変えていきたいです。

ある1週間のスケジュール
ある1週間のスケジュール

藤井:公務員から転職されて、介護現場が立ち遅れている点も目につきやすいと思うのですが、改善したほうが良いところなどほかにもありますか?

K.Kさん: 介護業界はDXの推進、ICT(情報通信技術)の導入、ロボット技術の活用など進んでおらず、アナログ的に業務を行っている場面が多々あります。これらを積極的に導入すれば介護現場の負担も減って、若い人も入ってきやすい職場になるので、業務環境も変えたいですね。

藤井:公務員の経験を活かして、介護業界の改革を是非ともお願いしたいです! 介護に転職して約2か月ですが、自分自身や生活のなかで変化はありましたか?

K.Kさん: 公務員は一日中黙っていることも多かったですが、介護現場ではずっと人と関わって会話をしているので、何かしら面白いことはあります。妻に「今日こういうことがあったよ」と話すことが多くなりました。「おばあちゃんがこんなことをしたんだよ」とか、食事がどうだったとか、オムツを変えるのがどうだったとか。


藤井:精神的なゆとりができると、家庭内の雰囲気も明るくなりますね。

K.Kさん: いまは前職よりやりがいを感じていて、高齢者と関わって毎日が楽しいです。介護に転職しても、これまでの経験が無駄になるわけではなく、例えば、介護施設の補助金などの情報を仕入れて施設長に提案したり、そういう面で役に立てています。将来のことも柔軟に考えることができます。介護職は住む場所を縛られないので、公務員のように「縛られている感覚」はなくなりましたね。

藤井:いまの時点でこれからのビジョンなどはありますか?

K.Kさん: まずは介護福祉士まで取って、その先のケアマネジャーや社会福祉士まで取りたいですね。介護業界はシステム化、デジタル化がまだまだ遅れているので、業務改革も推進して、もっと若い人が入ってきやすい環境にしていきたいと思います。

インタビューを終えて

人が仕事をするうえで、「自分のやっている仕事がどう活かされているか見える」というのは大切なことだと、K.Kさんのお話を聞いてあらためて思いました。「ありがとう」という言葉がやりがいに直結するのは介護職の大きな魅力で、それが国家公務員のやりがいにも引けを取らず、どちらを選ぶかは個人の価値観次第。公務員の知識を業界改革に役立ててほしいと期待します。「異業種から転職してきた」という人は、介護現場の問題点を客観的に見ることができる貴重な人材なのです。介護に興味があれば、是非チャレンジしてみてください。

構成、執筆:谷口のりこ


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>>自己負担なしで介護職員初任者研修を取得できる!「特待生キャンペーン」についてもっと見る

>>介護の最初の資格といえばコレ!「介護職員初任者研修」についてもっと見る

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この記事の監修者

藤井寿和


1978年 静岡県西伊豆生まれ。
18歳~24歳まで陸上自衛隊の救急隊員(衛生科)を経験し、 三宅島噴火に伴う災害派遣をきっかけに介護の仕事に転身。
医療法人で在宅医療に特化した介護を学び、介護施設の介護職員、生活相談員、管理者、事業部統括マネージャーに就任した後に、株式会社にて超都心型デイサービスの管理者を経験後、36歳で独立。
2015年に合同会社福祉クリエーションジャパンを設立。
介護福祉士現場コンサルタント、商品開発アドバイザー、講師業を経て、2017年、テレビ朝日の“スーパーJ チャンネル”にて自身への特集、密着取材が全国放映された経験から、介護業界の情報発信とスポットライトが当たる重要性に気づき、自主メディアの制作を志す。
介護専門誌のフリーペーパー発行人、編集長を歴任し、2021年9月にメディア事業へ注力する株式会社そーかいを設立し、代表取締役に就任、現在に至る。

・一般社団法人 日本アクティブコミュニティ協会 公認講師
・合同会社福祉クリエーションジャパン 代表
・株式会社そーかい 代表取締役
・ものがたりジャーナル 編集長
・NPO 16歳の仕事塾 社会人講師
・映画「ぬくもりの内側」プロモーションディレクター

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