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更新日:2022年11月4日

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黒岩 茉弥さん (36歳)

2022年4月~7月 初任者研修コース/福岡天神校
2022年3月サービス付き高齢者住宅

注目ポイント:介護に不可欠な傾聴力

介護施設で高齢者に好かれるのは、「自分の話をじっくり聞いてくれる人」。つまり「傾聴力」のある人は介護職に向いているのです。その傾聴力が培われるのは、意外にもモノを売るという職業経験。相手の話をじっくり聞いて、望んでいるサービスを提供できるようになるからです。傾聴力のある黒岩さんは、介護施設ではきっと人気者になるでしょう。

この記事を監修した介護福祉士:藤井寿和
藤井寿和

高額商品の販売経験で、高い「傾聴力」を身に付けた

高校卒業後約18年間、飲食業をスタートにいろいろな業界で販売や営業に携わってきた黒岩さん。美容機器の営業に長く携わった後、直近の仕事も海外高級ブランドのアパレル販売だったこともあってか、その華やかな笑顔のなかにも相手に安心感を与える落ち着きがある。そんな黒岩さんにもコロナは影響を与えた。

黒岩さんアパレル販売の評価は、売上がすべて。ずっと数字を追い続けなくてはいけません。でも、近年のコロナ禍による経済不況においては、自分がいくら頑張っても売上は思うようには上がりませんでした。とくに外資系は世界経済に左右されます。これまでの経験や自分のキャラがまったく活かせず、自分がいくら頑張っても結果が出せない虚しさ……。会社に数字だけで評価されるのが残念で、「自分の人間性やすべてで評価してほしい」という思いがありました。

営業職である限り、数字のプレッシャーからは逃れられない。販売では「何を売るか」にも左右される。5年間フリーランスで営業をしていた高額美容機器は、次々登場する新製品の前に、営業力だけではどうにもならない壁を感じた。そのとき、思い浮かんだのが介護業界だった。

黒岩さん祖母が3年程前に介護施設に入所して、その頃から認知症に興味をもちました。当時は介護や認知症についての知識もなかったので何の手助けもできず、悔しい想いが残りました。

そして、コロナ不況を経験。介護業界は経済に左右されないし、それどころかこれからの時代、介護を必要とする人はどんどん増えるはず。私は自分から発信するのも嫌いではないのですが、相手の話をじっくり聞いて、その人の気持ちに寄り添う「傾聴」が得意なので、介護に向いているのではないかと思いました。

傾聴とは、文字通り耳を”傾”けて話を深く”聴”く力のこと。情報として話を聞くだけでは傾聴とはいえず、相手を理解しようと努めながら話を聴く、一種の技術である。

そんな黒岩さんの「傾聴力」はもともとの性格なのか、18年の社会経験で身に付いたものだろうか?

黒岩さん傾聴力は5年間の美容業界で培われました。高額な美容機器を扱っていたので、お客様も警戒心や不安があって来店されますから、まずはその緊張感をほぐすように接しました。「私も最初は不安でしたよ」と自分の心を開いて、「どういう不安があるのか」「きれいになりたい目的は何だろう」となるべくお客様の話を聞いて、一人一人のことを深く考えるようになりました。相手の価値観を知った上で、望んでいるサービスを提供することが得意になりました。

「学ぶ」以外に成長はない

2022年1月、「介護の仕事を探そう」と考えた黒岩さんは、まずは人材派遣会社に問い合わせをした。「施設で資格取得制度もあるので、内定してからでも大丈夫ですよ」と言われた。黒岩さんも「資格がなくても就職できる」とは思っていた。

黒岩さん人材派遣会社のやり取りと並行して求人サイトのカイゴジョブに問い合わせの電話をしたとき、もともと知っていた介護福祉士の前段階に、「介護職員初任者研修」や「実務者研修」があることを初めて教えてもらったんです。「できればまず学びたい」と思っていたので、資格を無料で取得しながら働ける特待生キャンペーンを実施しているカイゴジョブアカデミーに興味をもちました。

入校する決め手になったのは、担当者の熱心な対応と紹介していただいた施設。雰囲気が良く、面接してくださった責任者も好印象で、自分に合っていると思った施設でした。

3月から働き始めたサービス付き高齢者住宅はデイサービスも併設しているので、通常の介護業務以外にデイサービスにも入る。夜勤も平均月7回ほどあり、介護の仕事はオールマイティにこなせるようになった。今振り返って、「働く」と「学ぶ」を同時進行したことは正解だったと感じるそうだ。

黒岩さん介護現場は人手不足で教育担当がいるわけではないので、1日の流れの中で仕事は見様見真似で覚えていきました。でも、忙しい介護現場で「なぜこうしたほうがいいか」を聞く時間はなかなかありません。例えば、「食事のすぐあとはリクライニングを下げないで」とだけ言われても理由がわかりませんが、学べば「嚥下の原因になるから」とわかり、納得して行動できます。経験がないと想像できないことは多く、「初任者研修を受けながら働く」と「現場を思い出しながら授業を受ける」の反復は効果的でした。

もともと新しいことを吸収するのが好きですし、5年間フリーランスで営業をしていたときに、「学ばないと成長はない」と痛感していましたから。

実際に介護の仕事をしてみて、働く前に抱いていたイメージとの違いはあっただろうか?

黒岩さん周りに介護で働いている知り合いもいて、体力的にきついとは聞いていましたが、それは「働いてみないとわからない」とは思っていました。給与が低いというイメージもありますが、施設によって違うでしょうし……。排泄介助のようなことも私は抵抗がなかったです。働く前に抱いていたイメージとあまり変わりませんでした。

アパレルという異業種からの転職で、これまでの経験が介護に役立っていると感じることはやはり「傾聴力」だという。

黒岩さん販売や接客では、自分が話すよりも、相手が話したいことをじっくり聴いて、常に「今何を考えているのだろう?」「どんな感情なんだろう?」と意識していました。介護現場でも利用者さんの気持ちに寄り添うようにしているので、何かアクションが起こったときに、「どんなことを考えていたのだろう」とまずその人の感情を汲み取ろうとします。それは前職の経験が役立っていると思っています。

本音で向き合え、喜んでもらえるのを素直に実感できる!

介護の現場は、前職のような煌びやかな世界ではないのかもしれない。だが、利用者が日々安心して健やかに過ごせるようにお世話をする実質な世界のなかで、黒岩さんは新たな喜びを見つけた。

黒岩さん介護の仕事は、相手と接するときに「利益を出さなくては」と思う必要がなく本音で向き合えるので、「ありがとう」と言われると素直に嬉しいです。販売の仕事では、利益を出すためについ話を大きくしたり、本音が言えなかったりもしたのですが、今ではピュアでいられます。

利用者さんがそれまでできなかったことができるようになると、自分の努力が反映された手ごたえを直に感じます。ちょっとしたことでも「ありがとう」と言ってもらえるのも嬉しいですね。目の前の利用者さんたちの姿は、祖母の姿とも重なります。

実際に大変だと思ったのは、体力的なことではなく、むしろ心の葛藤だった。

黒岩さん現場では利用者様の自立支援のためになるべく手を貸さないように我慢して待つことも大切です。なのに、人手が足りないために利用者さんのペースに合わせてあげる時間がなくて、ついつい手を貸して急かせてしまうこともあります。

長年介護で働く知人から「いままでいろいろな人を見てきたけど、黒岩さんは介護にすごく向いているよね!」と言われたそうだ。それは、黒岩さんの傾聴力だけでなく、周囲をパッと明るくしてしまうオーラのせいかもしれない。美容やアパレルの高額商品のお客様と接ってきた経験は、富裕層向けの有料老人ホームなどでも活かすことができそうだ。

黒岩さん販売の経験が長かったので、これから先、自分の気持ちに変化があって、また福祉用具などの販売に興味をもつかもしれません。ヨガにも興味があるので、シニアヨガを機能訓練で取り入れてみたい気持ちもあります。これから現場の中で、やりたいことを見つけていきたいですね。

介護施設で働いてみて、もっと改善すれば働き手が増えるのではないかと感じたことがあった。

黒岩さん介護業界はいろいろな人が働けて、決してハードルは高くないです。そのため、いろいろな仕事を経験した私から見たら、失礼ながら「挨拶もできない人」もいます。でもそのためにスタッフ間がギクシャクすることがあるなら、責任者がコミュニケーションを円滑にするためにちょっとした声かけをするだけで現場の雰囲気は変わってきます。みんなが人間関係にストレスを感じない施設になれば、介護で働きたいという人も増えるのではないかと思います。

「体力は必要!」と、リラクゼーションマッサージでケアしたり、体力づくりをしたりと健康管理に努めているという黒岩さんは、介護という選択を迷っている人にこう言ってくれた。

黒岩さん介護の仕事は想像するほど大変ではないです。体力はもちろんある程度必要ですが、高齢者と一緒に楽しい時間を共有したり、何かできたときに喜びややりがいを感じたりするのは、思ったよりもずっと楽しいですよ!

構成、執筆:谷口のりこ


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この記事の監修者

藤井寿和


1978年 静岡県西伊豆生まれ。
18歳~24歳まで陸上自衛隊の救急隊員(衛生科)を経験し、 三宅島噴火に伴う災害派遣をきっかけに介護の仕事に転身。
医療法人で在宅医療に特化した介護を学び、介護施設の介護職員、生活相談員、管理者、事業部統括マネージャーに就任した後に、株式会社にて超都心型デイサービスの管理者を経験後、36歳で独立。
2015年に合同会社福祉クリエーションジャパンを設立。
介護福祉士現場コンサルタント、商品開発アドバイザー、講師業を経て、2017年、テレビ朝日の“スーパーJ チャンネル”にて自身への特集、密着取材が全国放映された経験から、介護業界の情報発信とスポットライトが当たる重要性に気づき、自主メディアの制作を志す。
介護専門誌のフリーペーパー発行人、編集長を歴任し、2021年9月にメディア事業へ注力する株式会社そーかいを設立し、代表取締役に就任、現在に至る。

・一般社団法人 日本アクティブコミュニティ協会 公認講師
・合同会社福祉クリエーションジャパン 代表
・株式会社そーかい 代表取締役
・ものがたりジャーナル 編集長
・NPO 16歳の仕事塾 社会人講師
・映画「ぬくもりの内側」プロモーションディレクター