忙しい主婦でも介護福祉士実務者研修は取得できる!家事や育児と両立しながら資格を取得する方法

介護福祉実務者研修(以下、実務者研修)は、介護職として必要な専門知識や技術が学べる資格です。介護職唯一の国家資格である介護福祉士の受験資格のひとつでもあり、介護職として働く人におすすめの資格でもあります。今回は育児や家事と日々、忙しい主婦の方でも実務者研修を取得することができるのか、資格を取得するメリットや費用、学習期間、家事・育児と勉強の上手な両立方法など気になる疑問をわかりやすく解説していきます。
目次
主婦が実務者研修を取得して
介護職として働く3つのメリット
実務者研修は介護職のキャリアパスでは介護職員初任者研修(以下、初任者研修)の上位に位置づけられる資格で、介護未経験・無資格の方でも取得できます。実務者研修を取得することで、初めて介護職に挑戦する方や就業にブランクのある方でも現場で即戦力になれるでしょう。
ここでは、主婦が実務者研修を取得して介護職として働くメリットをご紹介します。
メリット1:「主婦スキル」は介護の現場では最高の「専門スキル」になる!
実は介護の現場で必要とされるスキルは、日々の家事や育児で培われた主婦の経験と非常に密接な関係があります。さらに実務者研修を学ぶことで、それぞれのスキルを介護の現場で活用する方法が身に付きます。介護の専門スキルにつながる主婦スキルの具体的な例をご紹介します。
献立作りや調理、掃除、洗濯スキルは「生活援助」に直結する
主婦の方が行ってきた毎日の献立作りや調理、手際のよい掃除や洗濯など家事全般は、介護の仕事のひとつ「生活援助」と直結するスキルです。特に訪問介護の現場では、「生活援助」は基本的に自分ひとりで行います。利用者さんの好みや健康状態に合わせた食事の提供、清潔で快適な生活環境を整えることは、まさに“主婦としてのスキルが活かせる仕事”といえるでしょう。
育児経験で培った「気づく力」と「対応力」が役立つ
介護職は、利用者さんと接するなかで「なんだか今日の機嫌はいつもと違うな」「顔色が少し悪いかも」といった変化に気づく力が必要です。この気づく力は、言葉でうまく伝えられない子どもの様子をうかがってきた主婦の観察眼が役立ちます。利用者さんの体調の繊細な変化を察知するだけでなく、相手のペースに合わせて根気強く向き合うコミュニケーション能力や、予期せぬトラブルへの対応力は、主婦だからこそ培ってきた強みと言えます。
主婦だからこそ自然に身についたマルチタスク能力が活かせる
複数の家事と育児を同時にこなし、家族のスケジュールを管理する――主婦の方なら自然に実行しているのではないでしょうか。実はこうした能力は、介護現場で複数の利用者さんのケアや業務を並行して進める「マルチタスク能力」としてそのまま活かせます。
メリット2:実務者研修を取得していると家庭と両立しやすい「あなたらしい働き方」が選べる!
家庭と仕事を両立させようと考えたとき「フルタイムで働くのは難しい」「子どもの行事でお休みが必要」といった不安がよぎることもあるでしょう。けれど介護業界にはさまざまな施設形態があり、働き方もさまざまです。とくに実務者研修の資格を持っている場合、就職活動では引く手あまた。ライフスタイルに合った好条件の職場と出会える確率がグンと上がります。ほかにも家庭と仕事を両立しやすい理由はいくつかあるので紹介していきます。
介護職なら「時間」と「場所」の融通がきく!
介護の仕事は24時間365日必要とされるため、働き方の選択肢が豊富です。たとえば「デイサービス」なら夜勤はなく日勤だけの勤務が可能。「訪問介護」では自宅から利用者さんのご自宅への直行・直帰を採用している事業所が多くあります。もちろんフルタイムの正社員だけでなく「週2日、午前中だけ」「子どもが学校に行っている間の4時間だけ」といった短時間のパート求人も多数。また、介護施設や事業所は全国各地にあるため、自宅の近所で職場を見つけやすく、通勤時間を節約して家庭の時間を確保することが可能です。
「扶養内勤務」も当たり前の選択肢
「扶養の範囲内で働きたい」という主婦の方のニーズは、介護業界では広く理解されています。実務者研修などの資格を取得していれば引く手あまたの市場ですから、一人ひとりの家庭の事情に合わせて、勤務日数や時間は相談・調整しやすいでしょう。
メリット3:実務者研修を取得していることで家計や将来の安心につながる!
介護職は、日本においては将来的にますます需要が増える仕事です。景気の波に左右されにくく、仕事がなくなる不安の少ない安定した職業といえます。家計の足しになるのはもちろん、安心して長く働ける心強さは、介護職の魅力でもあります。
採用面でも安心!給与や待遇が好条件の求人も見つかりやすい
介護未経験やブランクのある主婦の方であっても、実務者研修を取得していれば、資格手当がつく事業所がほとんど。待遇だけでなく給与の面でも好条件の職場が見つかりやすい傾向にあります。また、経験を積めば訪問介護事業所でケアマネジャーとの連携やヘルパーの指導などを行うサービス提供責任者(サ責)といった役職をはじめとする専門職の求人にも応募できるなど、選べる仕事の幅も格段に広がります。
パートでも国家資格「介護福祉士」を目指せる
実務者研修を修了し3年間の実務経験を積むことで、国家資格である「介護福祉士」の受験資格が得られます。実務経験は正社員・派遣・パートなど勤務形態を問わないので、一定の就労日数を満たせば、週3日、1日4時間といったパート勤務を続けた主婦の方であっても受験が可能です※。国家資格を取得すれば、資格手当でさらに時給がアップし、専門職としてのキャリアも築けます。年齢やブランクを問わず、一生ものの専門性を身につけられることは、将来の大きな安心材料となるはずです。
※3年以上の従業期間と540日以上従事日数の要件を満たす必要があります(540日に関しては1時間/日のみの勤務でも「1日」と数えられます)。
実務者研修の給与や資格手当について詳しく知りたい方はこちらの記事も参考にしてください
実務者研修の取得にはどれくらいの費用がかかる?
安く受講する方法もご紹介
一般的に実務者研修の受講費用の相場は10万円~20万円程度といわれています。ただし、これは無資格の場合です。実務者研修では、初任者研修や旧ヘルパー1~3級など、保有資格によって免除されるカリキュラムがあり、その分、費用は安くなります。
ほかにも各スクールで実施している割引キャンペーンや、国や自治体の助成金制度など費用を抑える方法はいくつかあるため、詳しくご紹介します。
受講費用の自己負担なしの場合も!民間スクールが実施する割引制度
実務者研修を開講している民間スクールは、さまざまな割引制度や期間限定のキャンペーンを行っています。たとえばカイゴジョブアカデミーでは、当校の初任者研修修了者を対象にした『卒業生割引』や、就業サポートと実務者研修講座がセットになった『介護職デビューキャンペーン』を実施中。とくに『介護職デビューキャンペーン』は、実務者研修の資格取得にかかる費用をカイゴジョブアカデミーが全額負担するという非常にお得な制度です。就業サポートでは、介護業界に精通したキャリアパートナーが専属となって、より希望に近い就職先を探してくれるだけでなく、履歴書の添削や面接の練習なども完全無料でお手伝いします。家事との両立で忙しい主婦の方にピッタリのキャンペーンです!
カイゴジョブアカデミーの介護職デビューキャンペーンの詳細はこちらから>>
国が実施する給付金制度
国が実施する給付金制度は、大きく以下の2種類があります。
- 働く人のスキル向上やキャリア形成を促進する教育訓練制度
- ひとり親家庭をサポートするひとり親支援制度
働く人のスキル向上やキャリア形成を促進する教育訓練制度
教育訓練制度には「専門実践教育訓練給付制度」「一般教育訓練給付金制度」「特定一般教育訓練給付制度」の3種類があり、給付内容はそれぞれ異なります。例えば、専門実践教育訓練給付制度では、条件を満たす雇用保険の被保険者に対し、最大で受講費用の70%(年間上限56万円・最長4年・受講修了日の翌日から1年以内に被保険者として雇用された場合)が支給されます。なお、カイゴジョブアカデミーをはじめ多くのスクールが教育訓練給付金の対象講座を開講しています※。ご自身が受給条件を満たしているか、まずはお近くのハローワークに問い合わせてみましょう。
参考 厚生労働省:『教育訓練給付制度』
※時期によっては開講していないことがございます。あらかじめご了承ください。
ひとり親家庭をサポートするひとり親支援制度
ひとり親支援制度は、厚生労働省が自治体と協力して「母子家庭の母(シングルマザー)又は父子家庭の父(シングルファザー)の主体的な能力開発の取り組みを支援する事業」です。対象訓練修了後に受講費用の60%(下限は12,001円、上限20万円)が支給されます。ただし、居住地により母子・父子家庭支援給付金の対象は異なります。ご自身が対象になるかどうかは、お住まいの地域の自治体に確認しましょう。
参考 こども家庭庁:母子家庭自立支援給付金及び父子家庭自立支援給付金事業について
自治体が実施する助成金制度
各自治体には、実務者研修を取得するための助成金が用意されています。たとえば神奈川県川崎市の場合、受給条件を満たした方には実務者研修の受講料の全額が補助されます。お住まいの地域によって実務者研修の助成金制度の有無や内容が異なるため、まずはお近くの自治体に問い合わせてみましょう。
参考 川崎市:【令和7年度】川崎市介護職員初任者研修受講・就労促進事業及び川崎市実務者研修受講・就労促進事業のお知らせ
実務者研修で利用できる助成金などについて詳しく知りたい方はこちらの記事も参考にしてください。
実務者研修の受講期間は?
時間のない主婦でも安心のカリキュラム
実務者研修に定められたカリキュラムは、無資格の場合450時間、資格取得までおおよそ6か月かかります。家事や育児と両立させるにはハードルが高く感じる期間ですが、実は450時間中ほとんどが、毎日、通学する必要はなく「自宅学習」で学べる講座が一般的です。
自分のペースで学習できる!自宅学習の目安は約405時間
無資格の場合、多くは405時間が自宅学習の目安時間です。たとえば子どもが寝た後の1時間、朝の家事が始まる前の30分、あるいは通勤や買い物の移動中といった「スキマ時間」を活用して、自分のペースで学習できます。ほとんどのスクールでは、スマートフォンやパソコンで課題を進めることが可能。自分のペースで毎日コツコツ学習を続ければ、十分に資格取得を目指せます。
通学(スクーリング)は最短でたったの7日間!
実務者研修のカリキュラムでは「介護課程Ⅲ」「医療的ケア」の演習だけは必ず通学して受講する必要があります。通学(スクーリング)の日数はスクールによって異なりますが、450時間のうちごく一部です。カリキュラムの9割以上は自宅で学べるため、生活への影響を最小限に抑えながら資格取得を目指せます。
実務者研修の受講期間やカリキュラムについて詳しく知りたい方はこちらの記事も参考にしてください。
家事や育児と両立は可能?
資格取得のための上手な勉強方法
実務者研修のカリキュラムは無資格の場合9割程度が自宅学習です。そのため、子どもが寝た後の1時間や、朝の家事が始まる前の30分、通勤や買い物の移動中の時間を活用して勉強できることは先述のとおりです。こうした「スキマ時間」の有効活用のほか、勉強を家事や育児と両立させる具体的なコツをいくつかご紹介します。
生活リズムに合わせてスケジュール管理を!
「平日の午前中は勉強」「週末にまとめて」など、自分の生活リズムに合わせて学習計画を立てるのが成功の鍵です。
家族と協力体制を築く!
基本的には自分のペースで学習を進められますが、スクールに必ず通学しなくてはいけないスクーリングの期間は、日程などを事前に家族と共有し協力体制を作っておくと良いでしょう。
振替受講などスクールのサポート制度を活用!
スクーリングの期間に、どうしても外せない急用ができてしまったり、体調を崩してしまったりしたとき、無料の振替受講制度があると安心です。カイゴジョブアカデミーでは電話1本で振替受講が可能。スクールのサポートを有効活用することも、家事や育児と勉強を両立させるコツのひとつです。
駅近の校舎や通いやすい日程のコースを選ぶ!
スクーリングが必須なので、通学に無理のない自宅や職場に近い校舎を選ぶことも、効率的に勉強を進めるコツのひとつ。通学に定められた日程も重要です。カイゴジョブアカデミーのように、平日曜日固定や、土曜日や日曜日に通うコースなど、ライフスタイルに合わせた多彩なコースを開講しているスクールを選ぶことをおすすめします!
まとめ
実務者研修は、時間やお金に制約がある主婦の方でも、スキマ時間での学習で時間を有効的に使う、公的制度の有効活用で費用を抑える、などすれば十分に取得可能な資格です。主婦として培ってきた経験や技術があれば、介護の現場で即戦力として大いに活躍できるでしょう。実務者研修を取得することで、働き方や給与など、希望により近い好条件の就職も可能です。これから先も安定して長く働けるだけでなく、パートであっても国家資格の介護福祉士へのキャリアアップも目指せます。この記事を参考に、家事や育児と勉強を上手に両立させながら、ぜひ実務者研修にチャレンジしてください!
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