介護職員初任者研修のメリット・デメリットは?こんな人におすすめ!

介護職員初任者研修(以下、初任者研修)とは、2013年に行われた介護保険法施行規則改定によって創設された「介護職の入門資格」です。初任者研修を取得することで、介護職員に必要な知識と技術を習得し、根拠に基づいた介護を実践できるようになります。
この記事では、介護職を目指す方や初任者研修の受講を迷っている方に初任者研修を取得するメリット・デメリットをご紹介します。初任者研修の受講がおすすめの人や働きながら受講するためのポイントなども一緒に解説しますので、受講の判断材料になれば幸いです。
※都道府県によって価格が異なります
目次
介護職員初任者研修を受講するメリットは?
初任者研修を受講するメリットは数多くあります。ここでは代表的な以下の8つのメリットを解説していきます。
- 未経験でも介護に自信が持てる
- 転職で有利になりやすい
- 訪問介護事業所で働ける
- 給料がアップしやすい
- キャリアアップしやすい
- 介護業界以外でも活躍できる
- 有効期限がなく需要増の市場で長く活用できる
- 家族介護に役立つ
それでは一つずつ解説します。
未経験でも介護に自信がもてる
初任者研修を取得すると根拠に基づいた介護を実践できるようになるため、経験がなくても自信をもって介護業務を行うことができるようになります。
また、介護の流れや基本的な介助動作などが働く前から一通り分かるようになるため、介護現場の具体的なイメージがわき、スムーズに働き始めることができるでしょう。
既に介護職に就いている人も、基礎を一から学ぶことで、根拠に基づいたより安全で正しい介護を行うことができるようになるでしょう。
転職で有利になりやすい
初任者研修を取得するだけで未経験でも無資格者に比べて応募できる求人数は約3.5倍に増えます。
以下は初任者研修以上の資格が必須の求人数と無資格でも応募できる求人数のデータです。
| 保有資格 | 応募可能求人数 |
|---|---|
| 初任者研修以上 | 36,923件 |
| 無資格(保有資格なし) | 10,090件 |
※求人サイト:ウェルミージョブ掲載求人数(2026年3月時点)
初任者研修は履歴書の免許・資格欄に記載できる公的資格です。無資格OKの求人でも即戦力の証である有資格者の採用が優先されることは多く、就職・転職に大変有利です。
面接の際には介護の仕事に対する熱意をアピールすることもできます。資格を取得しているという前向きな姿勢は、事業所側にも好意的に受け止めてもらいやすくなります。
なお、初任者研修は受講中でも履歴書でアピールできます。履歴書の書き方は以下を参考にしてください。
訪問介護事業所で働ける
初任者研修の資格があれば、全介護サービスにおいて身体介護を一人で行うことができるようになり、無資格では働くことのできない訪問介護事業所で働けるようになります。
ほかにも、特別養護老人ホームなどの介護施設においても一人で身体介護を行えるようになります。
※施設内での身体介護は無資格でも可能ですが、安全管理の観点から有資格者の指導の下で行うのが一般的です
初任者研修を取得することで活躍の場と仕事の幅が広がり、より多くの実務経験を積む機会も増えるでしょう。このことは上位資格を取る際やより良い条件を求めて転職する際にも大きなメリットになります。
訪問介護での働き方、身体介護についてなど詳しく知りたい方はこちらの記事も参考にしてください。
給与がアップすることもある
初任者研修を取得すると仕事の幅が広がるため、無資格者と比べると表のように収入に差が出ます。
| 保有資格 | 平均月収 | 平均年収 |
|---|---|---|
| 介護職員初任者研修 | 324,830円 | 3,897,960円 |
| 無資格(保有資格なし) | 290,620円 | 3,487,440円 |
※厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果」などを基に算出。各種手当や賞与含む参考値
参照元 厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果」(PDFが開きます)
事業所によっては有資格者と無資格者の基本給に差をつけない場合もあります。
ただし、こうした場合でも有資格者に対しては資格手当がつき、結果的に無資格者との収入に差が出ます。
初任者研修の資格手当の相場は5,000円~10,000円/月と言われています。
| 介護資格なし | 資格手当なし |
|---|---|
| 初任者研修修了者 | 5,000円~10,000円/月 |
キャリアアップしやすい
初任者研修は「介護福祉士実務者研修(以下、実務者研修)」や「介護福祉士」「ケアマネジャー」といった上位資格につながる一番最初の資格です。
介護業界でキャリアを積みたい方は「初任者研修」を取得することでスムーズにキャリアアップが目指せます。
介護業界以外でも活躍できる
初任者研修の資格を活かせる仕事は介護業界に限りません。活躍の場は幅広く用意されています。
- 療養病棟で看護助手として
- 障害福祉施設でヘルパーとして
- 介護タクシーの運転手として
このほかにも百貨店やスーパー、飲食店、ホテル業界など高齢者がサービスを受ける機会の多い業界で資格を活かせる場面は多くあります。
さらに、趣味やボランティア活動などで地域のために資格を活かしている方も多くいらっしゃいます。
有効期限がなく需要増の市場で長く活用できる
超高齢社会を迎えた現在、介護職は2026年度には約240万人、2040年度には約272万人が必要になるとされています。
しかし、それぞれの年度の不足人数は約25万人、約57万~69万人にも及んでいます。
| 2026年度 | 2040年度 | |
|---|---|---|
| 必要人数 | 約240万人 | 約272万人 |
| 不足人数 | 約25万人 | 約57~69万人 |
参照元 厚生労働省「介護人材確保の現状について」(PDFが開きます)
こうした慢性的な人手不足にある介護士は、AIに代替されにくい職種の一つでもあり、今後も市場ニーズは高まり続けるでしょう。
国を挙げて資格を持っている介護士の待遇改善も進んでいますので、将来性の高い資格として初任者研修は取っておいて損はありません。
初任者研修には有効期限がなく更新の必要もないので、得た知識とスキルは一生役立ちます。
家族介護に役立つ
初任者研修で得た知識とスキルは身近な人の介護にも活かすことができます。
例えば、知識面では介護サービスの利用をスムーズに進められますし、実際の介護計画や方針について正しく理解できるようになります。
スキル面では、ボディメカニクスを使った腰やひざを痛めにくい身体介護の実践に活かせます。
家族の介護だけでなく、自分自身の老後を考える上でも、初任者研修で得られる知識とスキルは必ず役に立つでしょう。
介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級)資格の詳細はこちらから>>
介護職員初任者研修を取得するデメリットはある?
初任者研修の取得には基本的にデメリットはありません。
ただし、以下の3つには注意が必要です。
- 取得まで時間がかかる
- 取得のために受講費用がかかる
- 取得するタイミング
それぞれ見ていきましょう。
取得まで時間がかかる
初任者研修は独学で習得することはできません。
通信講座であっても、必ずスクールに通う必要があります。
取得までの期間は、最短コース(通学:週3~4回の通学)で約1か月、短期コース(通学:週2~3回)で約1.5か月、週1回通学するコースでは約4か月ほどが目安となります。
※保有資格によって免除科目があるため期間は変わります。
取得のために受講費用がかかる
初任者研修を取得するためにはスクールの受講が必須です。
受講費用の相場はスクールや地域によって異なり、5万円~10万円程度と差があります。
カリキュラムは厚生労働省によって定められているため、受講料金が異なるからと言って学ぶ内容は変わりませんが、スクールの立地やサポート体制などの違いで費用差が生じる傾向にあります。
たとえば、全国主要駅徒歩圏内、振替受講無料など充実のサポート体制を整えたカイゴジョブアカデミーの受講料を見てみましょう。
| 受講する都道府県 | 受講料(税込・テキスト代込) |
|---|---|
| 東京・埼玉・神奈川・千葉・愛知の校舎 | 42,900円 |
| 大阪・兵庫・広島・福岡の校舎 | 31,900円 |
| 『介護職デビューキャンペーン』 | 受講料およびテキスト代を当校が実費負担 (受講生の自己負担なし) |
カイゴジョブアカデミーの受講料は相場よりお手頃な価格設定ですが、まとまった額が必要になることに変わりはありません。
懐具合でお悩みの方は、カイゴジョブアカデミーの『介護職デビューキャンペーン』のように、各スクールで実施するキャンペーン等に申し込むとおトクに取得できます!
取得するタイミング
すでにご紹介した通り、初任者研修を保有していると無資格者より求人数が大幅に増え、就職に有利になります。
介護職未経験者でも、資格手当等によって無資格者より待遇もアップしますから、初任者研修は就職前の取得がおすすめです。
無資格で働き始めた場合、「やっぱり資格が欲しい!」と思ったとき、介護事業所に「資格取得支援制度」が設けられている場合は費用やシフト等のサポートが受けられますが、制度を設けていない事業所もあるので、就職前に事前に確認しておきましょう。
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受講費用*&
テキスト代 -
振替受講や
再試験代 -
就業
サポート
*初任者研修 または 実務者研修
介護職員初任者研修を受講するのがおすすめな人
以下に当てはまる方には初任者研修の受講がおすすめです。
- 介護の資格を持っていない人
- 介護業界でキャリアアップしたい人
- 収入アップや希望の職場に就職したい人
それぞれ詳しく解説します。
介護の資格を持っていない人
これから介護職として働こうと考えている方、将来の家族介護に不安を感じている介護未経験の方に、初任者研修はおすすめの資格です。
初任者研修では介護の基礎的な知識やスキルを学べるので、心身への負担を軽減したスムーズな介護を実践できます。
カイゴジョブアカデミーで資格を取得した先輩の声(抜粋)
「介護の仕事が初めてで、介助方法など全くわからなかったのですが、スクールを受講させていただき、初任者研修の資格もとれ、習ったこと全てが仕事に活かせていると思います。
また紹介していただいた職場が研修等しっかりしており、習ってきたことを実践で活かせるよう座学から実務までしっかり研修してくださっているので、安心して働いております」
介護業界でキャリアアップしたい人
初任者研修は介護職の入門的資格として位置づけられています。
最初に基礎的な知識とスキルを身に付けることで、介護福祉士実務者研修、介護福祉士と段階的なキャリアアップがスムーズになります。
※厚生労働省『介護人材の機能とキャリアパスについて:資料1』(平成28年10月発行)を参考に作成
参照元 厚生労働省『介護人材の機能とキャリアパスについて』
カイゴジョブアカデミーで資格を取得した先輩の声(抜粋)
「習ってきたことを実践で活かせるよう座学から実務までしっかり研修してくださっているので、安心して働いております。
これから実務者研修も受講予定で、カイゴジョブアカデミーで受講したいと思っています。
経験を積み重ねて介護福祉士の資格まで取れるよう頑張っていきたいと思います」
収入アップや希望の職場に就職したい人
無資格者に比べて初任者研修保有者は、介護職未経験者でも年収にして40万円以上収入がアップすることは先述の通りです(常勤職員の全国平均)。
少しでも高い給与条件で働きたい方は、初任者研修を取得してからの就職がおすすめです。
また、初任者研修の求人数は無資格の3.5倍以上。「自宅から近い場所」「夜勤なし」「福利厚生が充実」等、希望の条件が適う就職先が見つかる確率が高くなり、経済的なメリットも大きいです。
カイゴジョブアカデミーで資格を取得した先輩の声(抜粋)
「入校して良かった点は、初任者研修後の支援も用意されているところだと思います。こちらの希望をお伝えすると、希望に合った就業先をピックアップしてくださったので選びやすかったです。
また、さらに追加で希望をお伝えした際に、快く対応してくださったのも良かったです。 面接対策の練習もアドバイスをいただけて大変助かりました!」
介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級)資格の詳細はこちらから>>
介護職員初任者研修スクールを選ぶポイント
初任者研修は働きながらでも自分のペースで受講しやすいのが特長です。
「働きながらスムーズに資格を取得したい!」「無理なく受講したい!」という方は、以下5つのポイントを押さえてスクールを選ぶことが重要です。
通いやすい立地にあるか
初任者研修は少なくても15回程度の通学が必要になります。そのためスクールの立地は重要なポイントです。
仕事終わりや休日に通学することを想定すると、勤務先や自宅から無理なく通えるのがベストです。
受講費用が納得できるか
初任者研修の受講費用の相場は5~10万円ほど。費用に差がある理由は、スクールの立地やサポート内容が異なるからです。
「安いから」という理由だけで費用を選んでしまうと、振替授業や修了試験の再試が受けられなかったり、就業支援制度がなかったりと、後悔することも……。
サポート内容も含めて費用感に納得がいくかどうかは慎重に検討しましょう。
自分に合ったスケジュールのコースがあるか
初任者研修には様々なコースがありますので、自分のライフスタイルに合うコースを選ぶとよいでしょう。
例えば、月・水・金の週3コースや、土曜のみの週1コースなどご自身のニーズやライフスタイルに合うコースが選べると働きながらでも取得しやすいでしょう。
カイゴジョブアカデミーでは無理なく通えるようにさまざまなコースを用意しています。
詳しくは以下ページをご覧ください。
サポート体制が充実しているか
仕事をしていると急な出勤や残業などで、スクールを休まなければいけないときもあります。
そのようなときに授業の振替ができるスクールは仕事と両立しやすく、さらに振替が無料であればお財布にも優しいですね。
仕事が忙しくて試験勉強に手が回らないかもしれないと不安に思う方は追試制度があるかを確認しましょう。
修了試験は、“落とす試験”ではないため、働きながら受講している方でも、しっかり授業を聞いていれば十分合格できる内容になっています。
しかしながら、万が一、仕事の都合で修了試験を受けられずに不合格となる場合を想定すると、再試験が何度でも受けられて、さらに無料であれば安心です。
就業支援制度があるか
就職・転職をお考えの方は、介護の仕事について気軽に相談できるスクールがおすすめです。
就業支援制度のあるほとんどのスクールでは、介護業界に精通した転職専任のスタッフがいます。
仕事と学習を両立させながらの転職活動は思ったよりも大変です。就業支援制度は率先して活用しましょう!
介護職が気になる方は「介護職デビューキャンペーン」がおすすめ
「初任者研修を取りたいけれど、費用がネックになっている」「資格を取ってすぐに良い条件の職場へ転職したい」という方には、カイゴジョブアカデミーの「介護職デビューキャンペーン」の利用がおすすめ!
初任者研修の受講料とテキスト代を当社が全額負担する制度で、約1万件におよぶ求人からあなたの希望条件に添って求人を探し無料で紹介するサポートつきです。
履歴書・職務経歴書の添削や、面接・見学日程の調整などサポート内容が盛りだくさん!
これから介護業界で働きたいと考えている方だけでなく、すでに介護職として働いていて転職を考えている方は、ぜひお気軽にお問い合わせください!
※キャンペーン適用には条件があります
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受講費用*&
テキスト代 -
振替受講や
再試験代 -
就業
サポート
*初任者研修 または 実務者研修
まとめ
初任者研修を受講するメリットやデメリット、初任者研修の取得がおすすめな人やスクール選びのポイントなどを解説しました。
初任者研修を取得することで、以下のようなメリットがあります。
- 未経験でも介護の基礎的な知識・スキルが身につく
- 無資格者に比べて求人数が多く就職・転職に有利
- 給料や待遇アップ、キャリアアップにつながりやすい
一方で、デメリットらしいデメリットはほとんどありません。
費用等に悩んでいる方は『介護職デビューキャンペーン』等、各スクールのキャンペーンや事業所の就業支援制度を活用してください。
スクール選びのポイントを参考に、介護職としてのキャリアの一歩を踏み出しましょう!
初任者研修を受講するメリットについてよくある質問
初任者研修を持っているとできる仕事は?
利用者の身体に直接触れる「身体介護」が可能になり、訪問介護でも働けるようになります。
- 食事介助
- 入浴介助
- 排泄介助
- 車椅子への移乗介助
「身体介護」は介護現場における主要な業務です。掃除や洗濯などの「生活援助」でもより質の高いサービスが提供できるようになります。
初任者研修が活かせる職場は?
訪問介護事業所や、特別養護老人ホームなどのあらゆる介護施設のほか、例えば以下のような介護業界以外でも資格を活かせます。
- 療養病棟で看護助手として
- 障がい福祉施設でヘルパーとして
- 介護タクシーの運転手として
介護関連の就職先だけでなく、百貨店やスーパー、飲食店、ホテル業界など高齢者がサービスを受ける機会の多い業界などでも活躍できます。
職場ではありませんが、家族介護や趣味やボランティア活動などで地域のために資格を活かしている方も多くいらっしゃいます。
初任者研修は役に立たない?
いいえ、非常に役に立つ実践的な資格です。初任者研修は介護の入門的基礎的な知識や技術を学びます。
- 介護現場で安全、スムーズなサービスが提供できる
- 介護職としてキャリアアップの土台が学べる
- ボディメカニクス等を学ぶので、家族介護であっても腰やひざを痛めにくい身体介護が実践できる
こうしたさまざまに役立つスキルが身につきますし、就職活動や給与・待遇面でも有利になります。
有効期限はなく、一生、使える役立つ資格です。
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受講費用*&
テキスト代 -
振替受講や
再試験代 -
就業
サポート
*初任者研修 または 実務者研修
専門は「高齢者介護論」「社会福祉援助技術論」「介護現場におけるリスクマネジメント」
特別養護老人ホームや居宅介護支援事業所などの現場で、介護職を10年以上経験。介護講師経験3年。
WEBライターとして、介護・医療・転職・健康などのジャンルで執筆700本以上。
カイゴジョブアカデミーにて、介護の仕事や資格について、実体験を踏まえたお役立ち情報をお伝えします。
編集部
介護業界のプロフェッショナルが介護の仕事や資格に関するお役立ち情報をお届けします。