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社会福祉士の試験の合格率は?2021年の受験者の声

更新日:2021/12/8

社会福祉士試験1

介護・福祉系資格の中で難易度が高いといわれる社会福祉士国家試験。
合格率が低いため「試験を受けても無理なんじゃないか」と諦めた気持ちの方も多いのではないでしょうか?
今回は、社会福祉士国家試験の合格率の推移や難易度、これからの合格率予想などを解説します。
社会福祉士を目指している方は、この記事を読んでいただき、ぜひ資格取得の参考にしてください。

合格は難しい?これまでの合格率推移

社会福祉士は介護・福祉系資格の国家資格であり、試験に合格しなければ取得することはできません。
他職種も含めると多数の国家資格が存在しますが、その中では合格率は低いものの受からない試験ではないというレベルです。

しかしながら介護・福祉系資格の中では最難関ともいわれる試験ですので、効率的な試験対策をしなければ合格は難しいものとなるでしょう。
では、これまで行われた社会福祉士国家試験の合格率推移からみていきましょう。

第29回~第33回までの受験者数・合格者数・合格率

第29回~第33回までの受験者数・合格者数・合格率は、厚生労働省による社会福祉士国家試験の合格発表から以下の通りとなっています。

第29回(2017年1月):受験者数(45,849人)合格者数(11,828人)合格率(25.8 %)
第30回(2018年2月):受験者数(43,937人)合格者数(13,288人)合格率(30.2 %)
第31回(2019年2月):受験者数(41,639人)合格者数(12,456人)合格率(29.9%)
第32回(2020年2月):受験者数(39,629人)合格者数(11,612人)合格率(29.3%)
第33回(2021年2月):受験者数(35,287人)合格者数(10,333人)合格率(29.3%)

近年、受験者数・合格率ともに低下傾向となっています。
特に第33回は、新型コロナウイルス感染拡大に伴う2度目の緊急事態宣言下で、受験者数が減少する中での試験実施となりました。

受験者数に変動はあるものの、過去数年の合格率は約25~30%の間を推移しています。

難易度は高いものの上位一定数の足切りといった落とすための試験ではなく、基準点に達すれば合格となる試験なので、しっかりと学習すれば合格できる可能性は高い試験です。

とはいっても介護・福祉国家資格(社会福祉士・介護福祉士・精神保健福祉士)の中で合格率が最も低い資格です。
科目数が最も多く試験範囲が広いため、幅広い知識や学びが必要であることが合格率の低い理由といえるでしょう。

直近の結果は?第33回(2021年2月)社会福祉士国家試験の試験結果

2021年(令和3年)2月7日(日)に実施された第33回社会福祉士国家試験では、合格基準点は93点/150点で、合格率29.3%(受験者数35,287人、合格者数10,333人)
「総得点の60%程度を基準とし、問題の難易度で補正」とされ、難易度や合格率は概ね例年通りでした。

社会福祉士国家試験合格者の内訳

では、社会福祉士国家試験は実際にどのような方が受験しているのでしょうか?
日本社会福祉士会による第33回社会福祉士国家試験合格発表参考資料から合格者の内訳をみてみましょう。

【受験資格別】
・福祉系大学等卒業者5,826人(56.4%)
・養成施設卒業者4,507人(43.6%)

福祉系大学等卒業者の方が多く合格し、比率では毎年6:4程となっています。
養成施設卒業者の方が合格の割合が低い背景には福祉系大学に比べ、既に社会人として働いている方が多いため、合格できるだけの学習ができないことが挙げられます。

このため働きながら社会福祉士国家試験の合格を目指す方は、できるだけ学習時間を確保しながら試験のポイントを抑えた受験対策講座が必要です。

【年齢別合格者割合】
年齢別の合格者の割合をみると、30歳までの合格者が全体の47.6%と多く、
31歳~40歳が17.5%、41歳~50歳が20.8%、51歳~60歳が11.3%と、幅広い年代で合格者が出ています。



実際に受験した人の声

筆者の同僚にケアマネージャーをしながら、社会福祉士を目指していた方がいますが、実際に第33回社会福祉士国家試験を受験した際の感想をお伝えします。


【Bさん(40代・3回目)の感想と対策】
「仕事をしながらの受験でしたが、やっと合格できたことが嬉しいです。
スクーリングと仕事の調整をするのは大変ですが、自宅学習はeラーニングで行えたので負担は少なかったです。

3回目となる第33回社会福祉士国家試験では、過去問題よりも難しい感じがしました。
読解力が求められる問題が多く、単分野だけでなく複数の分野に跨る知識が必要な問題が印象的です。」


Bさんは、ケアマネージャーとして働き、地域包括支援センターの社会福祉士と仕事をする内に、自分自身もより幅広い人の役に立ちたいと社会福祉士を目指した方です。
働きながらの試験勉強は、学習時間の確保がもっとも大変だったと話していました。
以下は、Bさんがされた学習です。

・人名・年表問題は単語カードを活用
・YouTubeで試験対策を聞き流し
・試験対策講座での試験の傾向と知識の定着
・過去問の繰り返し
・テキストの音読

少しのスキマ時間も無駄にしたくない!という気持ちで学習されていたそうです。


次回の試験は、2022年(令和4年)2月6日(日曜日)に第34回社会福祉士国家試験が予定されています。
試験の概要をみていきましょう。

第34回(2022年)社会福祉士国家試験

次回実施される第34回(2022年)社会福祉士国家試験の受験申し込みは2021年10月8日(金)で終了しています。

第34回社会福祉士国家試験の日程は以下の通りです。

試験日
令和4年2月6日(日曜日)

他、試験地や試験科目など試験概要は、社会福祉振興・試験センターのサイトで紹介されています。

すでに受験申し込みを終え、合格に向けて日々学習されている方が多いですが、合格率の低さや難易度に不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
では、第34回の合格率はどうなるのか?
気になる合格の難易度について予測していきましょう。

第34回社会福祉士国家試験の予想難易度

気になる第34回社会福祉士国家試験の合格率、難易度はどうなるのでしょうか?
過去の合格率の推移から試験の難易度を予測してみました。

予想難易度

第33回社会福祉士国家試験の合格基準は
1 総得点150点に対し、得点93点以上
2 「18科目群」すべてで最低1問は正解すること
全150問(1問1点)

難易度や合格率については、これまで通り大幅な変動はないと予測されます。
2021年9月27日に「社会福祉士国家試験の在り方について(意見)」がされ、社会福祉士の活用等の社会的ニーズの高まりを踏まえた社会福祉士像について意見されています。

・「人権擁護」、「社会正義の実現」、「多様性の尊重」、「集団的責任」等)を体現
・クライエントに対する個別支援、地域住民及び専門職等と協働する地域共生社会の実現に資する実践、社会変革に資する実践を連動させたソーシャルワーク実践
・制度・分野・業種を横断したさまざまな人々や機関と連携・協働
・あらゆる人々をエンパワメントする
このように、社会福祉士像を踏まえたソーシャルワーク専門職として必要な価値・倫理、実践モデルやアプローチ、制度・サービス等に関する基礎的な知識。
そしてソーシャルワークの実践モデルやアプローチ等の知識が問われる可能性は高いでしょう。

分野を問わない総合的なソーシャルワークの知識を身に着けること、コロナ禍がもたらした世界の変化・制度、時事問題は出題される可能性があるため目を通しておくことをおすすめします。


試験対策

社会福祉士国家試験に合格するには「18科目全てに得点する」が必要ですので、全部の科目を満遍なく学習しなければいけません。
偏った学習や極端な得意分野・不得意分野を作ってしまうと、合格ラインに到達できないので難易度は高いといえるでしょう。

そのため試験に合格できる効率的な勉強方法や計画的な学習が必要で、出題範囲が広く一夜漬けのように短期間で集中した学習は有効ではありません。

日常で継続的に勉強し、当たり前の知識として身に着けていくことが重要ですが、日々制度やデータは変動するため、独学では不十分。
身に着けた知識や過去問が古い知識だった、というケースもあります。

しっかりとしたノウハウと適切なカリキュラムをもった試験対策講座で勉強を進めるのが合格への近道となるでしょう。
カイゴジョブアカデミーでは、2022年の社会福祉士試験の受験対策動画を無料で見れます。試験対策のプロの方による動画なので、試験を控えてる方はぜひご活用ください。
社会福祉士試験の無料対策動画を見る

筆者の社会福祉士受験体験談

私は2005年の第17回社会福祉士国家試験で合格し、社会福祉士を取得しました。
当時の試験科目数は13科目 (2008年まで)でしたので、現在資格取得を目指す方は科目数が増え、さらに範囲の広い学習をされていることでしょう。

この頃から社会福祉士国家試験の問題は幅広い知識と理解力、読解力が求められ、分野を超えた内容と問題文を理解することが難しかったと記憶しています。
大学生の頃、社会福祉士国家試験に向けて教授から「時間がある学生の間じゃないと合格しないぞ!」と言われていました。
私も睡眠時間以外は机に向かい、部屋中に試験のポイントなどを書いた紙を貼り…人生の中で一番勉強しました。
家族談ですが、寝言で人名など呟いていたそうです…。

ご紹介したBさんとは別に今回合格した方がいるのですが、仕事をしながらの受験は勉強量と時間の確保に相当大変だと思います。
社会福祉士国家試験対策講座の講師を務めたこともありますが、社会人受講生の方達は仕事と並行しながらスキマ時間を見つけて受験勉強に打ち込まれていました。

限られた時間の中で合格点を目指すには、国家試験範囲の100%を頭に叩き込むのではなく効率の良い学習が不可欠です。
また、なぜ社会福祉士になりたいかという目標を明確にして信念を持って受験しなければ合格が厳しいでしょう。

社会福祉士の仕事は、ひとつの分野だけに留まりません。
例えば、高齢者と地域、生活保護、障害など絡み合ったニーズを知識やスキルを駆使して解決に導く、だからこそ試験においても多面的な視野をもった学習が求められるのです。

働きながら養成校に通い受験する方は、なかなか学習時間が取れず不利と思われますが、実践が役立つケースも。
例えば、ケアマネージャーをされている方なら「人体の構造と機能及び疾病」「相談援助の基盤と専門職」「高齢者に対する支援と介護保険制度」は、身近な問題でありケアマネージャーの試験で学んだ内容だからです。

自身の得意分野を活かしながら、効率の良い勉強を進めていきましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
社会福祉士国家試験の合格率の推移や難易度、これからの合格率予想などを解説しました。

社会福祉士国家試験は難易度が高く、過去問だけで合格するのは難しいため、独学だけでは
統計データや制度改正、動向はじめ問題同士の関連性や周辺知識をカバーできない試験です。

年表問題や人名―思想などの暗記系は自身で覚えるしかなく、全ての分野を網羅しながら自分専用の年表や表を作成するなど工夫が必要です。

過去問は苦手な分野の重点的な学習におすすめですが、制度やデータ、変動しやすい時事に対しては情報が早い対策講座がおすすめです。
以下のリンクからの登録で無料で動画が見れるので、ぜひご活用ください。
過去問や参考書で学習の振り返りをしながら、ポイントを抑えた学習で効率良く合格を目指しましょう。

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この記事の著者

吉田あい


大阪府出身 現役のケアマネージャー
専門は「高齢者介護論」「社会福祉援助技術論」
「介護現場におけるリスクマネジメント」

特別養護老人ホームや居宅介護支援事業所などの現場で、
介護職を10年以上経験。介護講師経験3年。
WEBライターとして、
介護・医療・転職・健康などのジャンルで執筆700本以上。

カイゴジョブアカデミーにて、介護の仕事や資格について、
実体験を踏まえたお役立ち情報をお伝えします。

【所持資格】
・介護支援専門員(ケアマネージャー)
・介護福祉士
・社会福祉士
・メンタル心理カウンセラー
など