【2025年最新】介護福祉士実務者研修の修了試験内容は？難易度や合格率、過去問をご紹介

介護福祉士実務者研修（以下、実務者研修）の受講を考えたとき「修了試験」「過去問」について調べた人もいるのではないでしょうか？　じつは実務者研修では修了試験は義務付けられていないため、各スクールが独自で実施しているケースがほとんど。そのため統一された修了試験の内容や過去問はなかなか検索にヒットしません。今回は、実務者研修の修了試験について解説すると同時に、実際にカイゴジョブアカデミーの修了試験で出題された過去問をご紹介します。実務者研修の受講を考えている皆さんはぜひ参考にしてください。

介護福祉士実務者研修の修了試験の
内容と範囲、出題形式は？

実務者研修の修了試験はスクール独自で実施

実務者研修の修了試験は、初任者研修とは異なり取得するために必ずしも実施を義務づけられたものではなく、修了試験のないスクールもあります。しかし、多くのスクールでは独自に修了試験を実施しています。実施の目的は「研修の内容がどこまで身についているのか」を確認すること。そのため、修了試験の内容や範囲は研修で学ぶ範囲がほとんどです。

実務者研修の修了試験の内容と範囲

修了試験は義務付けられていませんが、全20科目（450時間）のカリキュラムを終える必要があります※。つまり、修了試験の内容と範囲はこのカリキュラムに基づいたものになります。

実務者研修のカリキュラム

• 人間の尊厳と自立
• 社会の理解Ⅰ
• 社会の理解Ⅱ
• 介護の基本Ⅰ
• 介護の基本Ⅱ
• コミュニケーション技術
• 生活支援技術Ⅰ
• 生活支援技術Ⅱ
• 発達と老化の理解Ⅰ
• 発達と老化の理解Ⅱ
• 認知症の理解Ⅰ
• 認知症の理解Ⅱ
• 障害の理解Ⅰ
• 障害の理解Ⅱ
• こころとからだのしくみⅠ
• こころとからだのしくみⅡ
• 介護過程Ⅰ
• 介護過程Ⅱ
• 介護過程Ⅲ
• 医療的ケア

※保有資格によって免除される科目があります
　詳しくは以下の記事を参考にしてください

実務者研修の修了試験には実技試験も！

実務者研修の修了試験に実技試験を実施するスクールもあります。資格取得後に即戦力として活躍するため、介護技術の基本が理解できているのかはもちろん、医療的ケアなど、研修内容に添った実践的な技術が身についているのかを確認します。試験の実施日程は筆記試験と同日であることがほとんど。カイゴジョブアカデミーでは、基本的に通学6日目に介護過程Ⅲの筆記と実技、7日目・８日目に医療的ケアの実技演習および評価を実施しています。※
※試験日程と内容はエリアや年度によって異なります。

実務者研修修了試験の出題形式

実務者研修修了試験の出題形式はスクールによって異なりますが、筆記試験と実技試験が基本です。筆記試験では「選択式」のケースがほとんどですが、記述やレポート形式を含むスクールもあります。カイゴジョブアカデミーでは、前述したように実技試験と、「選択式」での筆記試験を実施。記述が苦手な人も安心して試験に臨めます。

実務者研修修了試験の難易度は？

先述した通り、実務者研修の修了試験は「研修内容を理解しているか」を確認するためのもの。そのため、真面目に講義を受け、講義内容やテキスト、課題などをしっかりと復習し、全日程に出席すればほぼ100%が合格できるといわれています。
不合格になってしまったり、試験当日に体調不良や急な予定が入ってしまって受験できなかったりした場合でも、多くのスクールでは補講や再試験を実施していますし、カイゴジョブアカデミーでも無料で再試験を実施しています。
ただし再試験が有料になるスクールや、再試験制度のないスクールもあるので、事前の確認はお忘れなく！
実務者研修の難易度や合格率についてはこちらの記事も参考にしてください。

介護福祉士実務者研修の修了試験の試験対策と勉強法

合格への近道は「真面目に講義を受ける」こと！

実務者研修の修了試験は講義内容や課題から出題されるため、最も効率的な試験対策は講義内容の復習です。受講中に講師からチェックしておくように言われるポイントもあり、テキストの太字部分や、レポートや課題を重点的に復習することが合格につながります。

修了試験に向けた効率的な勉強法は？

実務者研修を受講する人は社会人がほとんど。仕事をしながら、家事をしながらといそがしい合間におすすめの勉強法を以下にご紹介します。

●学習を習慣づける

平日の夜、土日など決まった時間に復習を習慣づけましょう。毎日スキマ時間の15分を復習にあてる、といった方法もおすすめ。日々のコツコツとした積み重ねで知識が定着します。自分のペースや得意・不得意な範囲も把握できるから試験当日の時間配分を計ることにも役立ちます！

●わからないことはすぐに質問！

テキストや講義で分からないことがあればすぐに講師に質問してください。疑問は後に残さず、その場で解消することも効率的な勉強方法です。カイゴジョブアカデミーのように講師に質問しやすい環境であることは重要です。

すべてのカリキュラムをこなし、全日程に出席する

研修内容を理解するためにもすべてのカリキュラムをこなし、全日程に出席することが重要です。実はこれは試験対策というだけではありません。実務者研修の取得は「修了試験に合格」すればいいというわけではなく、定められたカリキュラムと全日程の出席も必須条件なのです。
それでは急な予定や体調不良で欠席せざるを得ないときはどうすれば良いのでしょうか？　スクールによっては振替受講を行っているので、スクールに事前に確認しておきましょう。カイゴジョブアカデミーでは無料で振替受講を実施しています。電話1本で手続きが完了するので“もしも”のときはぜひ活用してください。

さらなるステップアップにも試験対策が役に立つ！

実務者研修の修了試験対策に取り組むことは、介護職唯一の国家資格である「介護福祉士」の国家試験の受験対策にもつながります。実務者研修の学習内容は介護福祉士の試験内容と重複する部分が多いからです。

介護福祉士について詳細は以下の記事も参考にしてください。

介護福祉士実務者研修修了試験の過去問をご紹介

いよいよここからはカイゴジョブアカデミーで実際に過去、出題された試験問題をご紹介します。これから実務者研修を受講しようとする人はどんなことを学ぶのかイメージしながら、実務者研修受講中の方は実力試しにトライしてみてください！

介護福祉士実務者研修修了試験・過去問の実例

問題

身体拘束と尊厳に関する記述のうち、最も適切なものを１つ選びなさい。

1. 身体拘束は、利用者の安全を確保するための援助技術として用いられている。
2. 本人と家族の同意があれば、一時的な身体拘束は可能である。
3. 経管栄養のチュ－ブを抜かないようミトン型の手袋をつけることは身体拘束に該当しない。
4. 身体拘束は、原則として高齢者虐待に該当する行為と考えられる。
5. 身体拘束を行う場合は、本人と家族に説明し、了解を得ていれば記録は不要である。

問題

介護計画を立案する際の留意点として、適切なものを１つ選びなさい。

1. ケアプラン（居宅サービス計画）と連動させる。
2. ＡＤＬ（Activities of Daily Living：日常生活動作）に関連する視点を優先させる。
3. 期間の目標修正は行わない。
4. 長期目標と短期目標は連動させない。
5. 介護福祉職の先入観を取り入れる。

問題

Ｃさんは気管カニュ－レ内部の喀痰吸引が必要である。喀痰吸引の準備から実施のプロセスにおける介護福祉士の対応として、最も適切なものを１つ選びなさい。

1. 毎回、喀痰吸引を実施しているため、指示書の確認は省いた。
2. 吸引圧を確認するため、水道水の入った容器に吸引チューブを入れて確認した。
3. Ｃさんが「痰が奥にある」と訴えたので、気管カニュ－レの長さを超えて吸引した。
4. 頸部を前屈した姿勢にして、吸引を行った。
5. 息苦しいと訴えたので、パルスオキシメーターを用いて確認をした。

実務者研修の修了試験で実際に出された過去問をご紹介しました。いかがでしたでしょうか？「やっぱり実務者研修は難しそう……！」と思った人も多いはず。ですが、どの問題も講義やテキストで解説されているものです。先述の試験対策や勉強法で知識・技術がちゃんと身についていれば決して解けない問題ではありません。日々の学習を積み重ね、復習を忘れず、リラックスして試験に挑んでくださいね。

修了試験当日、合格に向けたテストへの取り組み方は？

修了試験の当日、心がけてほしいことは「制限時間内にすべての問題を解く」こと。明らかに正答ではない問題は除外し、選択肢を減らしてから考えると効率的に進められます。正解が分からない問題はいったん飛ばして、分かる問題から解いていく方法もおすすめ。ただし、問題を飛ばす場合は解答欄を間違えないように注意してくださいね。
試験が終了した後は合否の通知を待つのみです。カイゴジョブアカデミーでは、修了試験が終わったその日に採点し、1週間以内に修了証を郵送しています。求職者はその後の就業支援サポートも無料で受けられるため、実務者研修を取得して働きたい人、転職を考えている人はぜひカイゴジョブアカデミーでの受講をご検討ください！

介護福祉士実務者研修修了試験合格のためには
スクール選びが重要！

修了試験合格のために押えておくべきスクール選びのポイントは？

実務者研修の修了試験に合格するためには、試験対策や勉強法のほかに重要なポイントがあります。それがスクール選びです。修了試験を実施していないスクールを選ぶことも方法のひとつですが、多くのスクールではカリキュラムの最後に「実技のチェック」が行われます。そのため、「修了試験がないから」という理由でスクールを選んでも、全カリキュラムを修了できなければ実務者研修は取得できません。自宅や職場から遠い教室で通学が大変だったり、振替受講ができなかったり、講師に質問できなかったりと、途中で挫折してしまう人もいるようです。
ここでは実務者研修の修了試験に合格し資格を取得するためのスクール選びのポイントをご紹介します！

①通いやすい立地にあるか

実務者研修のカリキュラムは「通信＋通学（スクーリング）」が基本。7～10回程度の通学が必要とされています。スクーリングはすべての日数に出席しなくてはいけません。そのため、公共交通機関で通う場合は最寄り駅からの距離を、車で通う場合は駐車場の有無などを事前に調べておきましょう。
カイゴジョブアカデミーではすべての校舎が主要駅から徒歩10分以内の通いやすい立地にあります。お近くの校舎を検索して、ぜひご検討ください。

カイゴジョブアカデミーの校舎一覧はこちら ＞＞

②受講しやすいコースがあるか

実務者研修は働きながら受講する人がほとんどなので、仕事が休みの日に通学できるコースがあるかどうかもスクール選びの重要なポイントです。
カイゴジョブアカデミーでは、シフトの調整がしやすいように、平日や土日で曜日を固定した週1回コースを用意しています。
（例：水曜日 週1回コース、日曜日 週1回コースなど）

③振替受講ができるか

働きながら受講すると、急な仕事や体調不良、家庭の都合などで通学が難しくなることもあります。そのような場合に備えて、スクールを選ぶ際には振替受講ができるかどうかを事前に確認しましょう。
カイゴジョブアカデミーでは電話1本で振替受講の手続きが可能です。他校舎での振替受講も対応しています。振替はもちろん無料。忙しい方でも安心して受講できます。

④サポート体制は充実しているか

振替受講の対応だけでなく、質問のしやすさや修了試験が不合格だった場合の対応なども事前に確認しておくべきポイントです。
カイゴジョブアカデミーでは、わからないことがあった際は随時質問を受け付けるなど受講生へのサポート体制が充実しています。修了試験の合格基準に満たなかった場合は、再試験・補講も無料で実施。カイゴジョブアカデミーの実務者研修合格率はほぼ100％です。

カイゴジョブアカデミーの実務者研修はこんなところがおすすめです！

カイゴジョブアカデミーの実務者研修は

• 通いやすい立地
• 講座日程、振替受講や再試験など充実のサポート体制
• 合格率はほぼ100％
• 筆記試験の出題形式は選択式で記述が苦手な人も安心

などさまざまな特徴がありますが、それだけでなく、受講費用の安さも魅力のひとつです。以下に実務者研修の受講費用の相場とカイゴジョブアカデミーの費用をまとめました。ぜひ参考にしてください。

ほかにも、カイゴジョブアカデミーでは、介護業界での就職や転職を希望する受講生を対象に実務者研修の受講料とテキスト代を当校が全額負担する「介護職デビューキャンペーン」を実施中！　介護職デビューキャンペーンを利用すれば、実務者研修を受講しながら無料で就業支援も受けられます。介護業界での就職・転職をご希望の場合は、ぜひ介護職デビューキャンペーンをご活用くださいね。

カイゴジョブアカデミーの介護職デビューキャンペーンの詳細はこちらから＞＞

まとめ

実務者研修の修了試験についての詳細や、実際にカイゴジョブアカデミーで出題された過去問をご紹介しました。実務者研修の修了試験は実施していないスクールもありますが、実施していた場合でも難易度はさほど高くありません。真面目に講義を受けて、講義内容やテキスト、課題の復習をしていればほとんどの人が合格できます。ただし実務者研修を取得するためには全カリキュラムを修了することが必須です。スクーリングに通いやすい立地の校舎やコースがあるか、振替受講や再試験などサポート制度はあるかといったスクール選びも合格のカギになります。
カイゴジョブアカデミーは、実務者研修修了試験の合格を目指す人にピッタリの制度を整えているだけでなく、受講料が地域最安水準。介護業界での転職を条件に、費用をかけずに実務者研修を取得できる「介護職デビューキャンペーン」も実施しています。実務者研修の取得を目指す皆さんは、ぜひお気軽にお問合せください！