介護業界で働く家族の背中を追い、未経験から転職!「利用者様も、自分自身も楽しめる場所をつくりたい」
初任者研修から踏み出した一歩
「みんなの介護転職ストーリー」、今回の主役は津波風貴さんです。介護職として働く母や姉の背中を見て育ち、次第に介護業界への想いを膨らませていった津波さん。しかし「自分に務まるだろうか」との葛藤もあったとか。そこで一歩を踏み出すきっかけになったのは、「成長したい」という想いでした。この挑戦が、津波さんにどんな変化をもたらしたのか──お話を伺いました。
2024年7月~8月 介護職員初任者研修(短期コース)/大阪梅田校
2024年9月 介護付有料老人ホームに転職
未知の扉を開けた理由とは?
Q:介護の仕事を始める前は、どのような仕事をされていたんですか?

Q:介護業界に興味をもったのはなぜですか?
津波さん: 実は母も姉も介護の仕事をしていて、「利用者さんに感謝された瞬間が嬉しい」という話を耳にし以前から気になっていました。次第に「その喜びを自分も味わってみたい」と感じるようになったものの、人と話すことに苦手意識があったので踏み切れずにいました。
Q:すぐには転職しなかったんですね。決意したのは何かきっかけが?
津波さん: 母から「優しい性格だから介護の仕事が向いていると思うよ」と言われたことや、コールセンターの仕事を続けるうちに人と話すことに少し自信がついたことなどに後押しされました。でも一番の理由は「もっと自分自身を成長させたい」と考えたことだと思います。「同じ職場にとどまり続けるよりも、新しい環境で挑戦すれば、きっと今より成長できるはず」。その想いが、介護業界に飛び込む原動力となりました。
Q:未経験だからこそ伸びしろが大きいと考えられますよね。でも、やはり勇気が必要だったんじゃないですか。
津波さん: とても勇気がいりました。腰を痛めたらどうしようとかネガティブなことも考えましたし……。でも、この先もコールセンターの仕事だけで暮らしていけるのかという不安も大きかったです。介護は将来性がある業界なので、今が始めるタイミングだと感じました。
相談相手は家族とキャリアパートナー
Q:転職を決めてから、まずどんな行動をしましたか?
津波さん:
インターネットで「介護 求人」と検索してみました。するとカイゴジョブのサイト(※)が出てきて、とりあえず登録してみたんです。
※カイゴジョブアカデミーの姉妹サイトで、介護福祉業界専門の求人広告サイト
Q:すぐに登録されたんですね。
津波さん: そうですね。たまたま見た求人のお給料が予想より多くて、後でゆっくり見ようと思ったので、ひとまず登録したという感じです。

Q:それからカイゴジョブアカデミーに通おうと思われたのはなぜですか。
津波さん: 数日後にカイゴジョブアカデミーのキャリアパートナーの方からお電話をいただいて、介護の仕事についていろいろお話を聞かせてくれました。「介護に必要な基礎知識を身に着けたい」と思っていたので、資格が取れるスクールがあると知り大阪梅田校に見学に行ったんです。
Q:見学してから入学を決められたのですか?
津波さん: そうです。実際にどんなところで学ぶのかわかったので、安心して入学を決められました。
Q:ご家族からのアドバイスなどもあったのですか?
津波さん: ありました。姉には「勉強を始めるのはいいけど、転職前に一度実際に介護施設を見学してみたほうが良いんじゃない?」とアドバイスをもらいました。そこでキャリアパートナーさんに、転職活動中に候補先の施設を見学することはできるのかお聞きしたところ、「もちろんできます」とのことだったのでホッとしました。
いよいよ始まった初任者研修
Q:じっくり悩んでから入学されたのですね。授業を受けてみていかがでしたか。
津波さん: 初めは聞き慣れない言葉が多くて勉強を続けられるか不安になりました。でも講師の方がとても親切で、授業や実技もわかりやすかったんです。特に印象に残ったのは、他の受講生との関わりです。みんなで切磋琢磨しながら実技の練習をするうちに、1人では乗り越えられない壁も仲間と一緒なら乗り越えられると気づきました。ときには「こうしたほうがやりやすいんじゃない?」と提案したりして積極的に学ぶことができました。
Q:実際に働き始めて、初任者研修の資格を取って良かったと感じることはありますか?
津波さん: たくさんあります。研修で学んだおかげで腰痛の心配もなく身体介助ができていますし、何より現場でスムーズに仕事が始められました。きっと勉強していなかったら、今頃、腰痛で苦しんでいたんじゃないですかね。

「ありがとう」の言葉が原動力
Q:現在は介護付有料老人ホームで働かれているんですね。転職活動はどのように進められたんですか?
津波さん: キャリアパートナーさんに5つほど求人を紹介していただきました。その中から自宅に近い2か所に絞り面接を受け、そのうちの1つで働くことになりました。
Q:実際に働き始めて、介護の仕事はいかがですか?想像と違ったことなどはありますか?
津波さん: 前職のようなデスクワークとは違い、体力的にしんどいこともあるというのが率直な感想です。でも、体を動かすことは嫌いではないですし、何よりも対面でのコミュニケーションをとることって大切なことなんだなって改めて実感することも多く、思い切って転職して良かったなと感じています。
Q:待遇面に変化はありましたか?
津波さん: シフト制なので休みはしっかりと確保されていて、とても働きやすいです。あと派遣社員の時にはなかったボーナスが頂けるというのはうれしいですね。
Q:ボーナスはやる気がでますよね。介護の仕事のやりがいや楽しさを感じる瞬間はありますか?
津波さん: 利用者さんから「ありがとう」と言われる瞬間は、心からやりがいを感じます。上司から期待されているというのも感じています。実はパートで採用されたのですが、入社後1ヶ月で正社員になることができました。通常は数か月かかるようなのですが、施設長が取り計らってくださったようで……。想像もしていなかったことで驚きました。周りの方々に認めていただけたことは、本当に嬉しいです。

Q:今後の目標があれば教えて下さい。
津波さん: とにかく今は、みなさんの役に立てるようになりたいという想いが強いです。利用者さんや職場の方々の力になりたいのはもちろん、自分自身も『ここで働けて良かった』と思えるような環境を作りたいです。それがこれからの目標ですね。
インタビューを終えて
未経験から介護業界に飛び込み、新たな道を歩み始めた津波さん。「自分にしかできない役割」を模索し始めたきっかけは、家族から介護職の話を聞いたことでした。次第に「その喜びを自分も味わってみたい」と感じるようになったというお話は、介護への転職を考えるすべての人に勇気を与えてくれます。もしあなたが一歩を踏み出せずにいるなら、ぜひ津波さんのストーリーを参考にしてみてください。介護の現場には、きっと新しい自分との出会いが待っています。
構成、執筆:古本晃靖
記事の監修者:藤井寿和(介護福祉士)
「みんなの介護転職ストーリー」でご紹介している方々は、無資格・未経験から介護業界に挑戦したカイゴジョブアカデミーの卒業生です。皆さんが活用された「特待生キャンペーン」なら、自己負担なしで「介護職員初任者研修」の資格を取得でき、さらに介護職専門のキャリアアドバイザーによる就職先の紹介も受けられます。資格が1つあるだけで、給与や待遇がアップし、就職・転職時にも大変有利です。下記リンクからそれぞれ詳しく説明していますので、ぜひ参考にしてみてください。
津波さん: 派遣社員としてコールセンターに勤めていました。私は元々口数が少ない性格で、コールセンターで働けば色々な人と話せるようになるのではないか、と考えたのがきっかけです。実際に働き始めて、お客様はもちろん、同僚や上司の方とも上手くコミュニケーションが取れるようになったと思います。でも日々の業務で「自分にしかできない役割」を模索していました。