ハローワークの職業訓練で介護職員初任者研修を受ける前に確認すべき3つのこと

ハローワークの職業訓練とは?

ハローワークの職業訓練のひとつ、「介護職員初任者研修」
無料でスキルを身につけることができ、就職も有利になるということで、今人気の講座のひとつです。
でも、介護未経験の人にとっては、どんなメリットがあるのか、また、職業訓練で介護職員初任者研修をとることにデメリットはあるのか、など、気になるポイントがたくさんありますよね
今回は、ハローワークの職業訓練で介護職員初任者研修に申し込みしようか迷っている方を対象に、メリット、デメリット、応募する場合の注意点をまとめてみました。

ハローワークの職業訓練とは?

職業訓練求職者支援訓練とも呼ばれます)とは、仕事を探している人や、これから新しく就職・転職を考えている人のための制度です。

各講座を実施しているのは都道府県などの自治体だけではなく、公的に認可を受けた民間企業などが運営している講座もあります。

求職者支援制度(雇用保険を受け取ることができない人の就労をサポートする制度)では、一定条件を満たせば、職業訓練を受けるための給付金を受け取ることができたり(=職業訓練受講給付金)、取得した資格を活かした職場への就職支援を受けることもできます。

介護職員初任者研修をハローワークの職業訓練で取得するメリット

介護の仕事を始める時に、ファーストステップとして取得される方が多い「介護職員初任者研修」。

以前は「ホームヘルパー2級」と呼ばれており、介護に関する基本的な知識と技術を身につけることができるので、介護未経験の方が介護職として就職するときに大変役に立つ資格です。

介護職員初任者研修をハローワークの職業訓練で取得するメリットは、「①介護職員初任者研修のメリット」「②ハローワークの職業訓練のメリット」の2つに分かれます。

それぞれについて、見ていきましょう。

①介護職員初任者研修を受講するメリット

まずは、数ある職業訓練の中から、どうして介護職員初任者研修を選ぶメリットがあるのか?という点。
その理由は2つあります。
まずひとつは、介護業界の求人数の多さと、仕事の安定性です。

深刻な人材不足と言われている介護業界。実際にどれくらい人手が足りていないのかというと、2016年11月時点で、全職種平均の有効求人倍率が1.31倍なのに対して、介護職は3.40倍も差があるんです。
つまり、仕事を探している人1人あたりの求人数が、平均1.3求人しかないのに対して、介護の仕事であれば、3.4求人もあるということ。
今まで希望する条件で仕事がなかった、という人も、あなたに合う職場の求人が見つかる可能性が高いんです。
また、今の日本は高齢社会なので、これからもずっと需要が増えていく仕事で安定性があるので、安定して働きたい、手に職をつけたい、という人にもオススメの講座です。

もうひとつの理由は、介護職員初任者研修が、仕事に直接活かすことができる実践的な資格だから。
介護職員初任者研修は、これから介護の仕事を始める人の「登竜門」的な存在の仕事。というのも、介護の仕事をするに当たって、基礎となる知識と技術を両方身につけることができる資格だからなんです。
介護の仕事は、資格を持っていない状態でも始めることができます。
しかし、現在はどの施設も人手不足気味なので、新人・未経験者の育成を重視できない施設もたくさん。
もちろん施設によって様々ですが、知識も経験もない状態で飛び込むと、そもそも採用されづらかったり、採用されても「初めてで分からないことだらけなのに、誰も教えてくれない…」と悩むことが多いんです。
でも、介護職員初任者研修では、座学だけではなく実技実習もあるため、声のかけ方、接し方など、実践的に学ぶことができるんです。
現場経験豊富な講師も多いので、「こうやると腰をいためる」「過去にこういう失敗があった」など、現場ですぐ使えるスキルが身につきます
また、現役で働いている講師もいるので、介護の仕事について相談相手ができたり、仕事選びで役立つ情報をゲットできることもあるんです。

②ハローワークの職業訓練で受講するメリット

そんなメリットがある「介護職員初任者研修」ですが、実は実施しているのはハローワークだけではありません。
その中でも、ハローワークの職業訓練で受ける最大のメリットは、「費用」です。
まず費用については、ハローワークの職業訓練で介護職員初任者研修を受けると、受講料がお得になる場合があるということ。

求職者支援制度とは、雇用保険を受給できない求職者の方(※1)に対し、

  1. 無料の職業訓練(求職者支援訓練)を実施し、
  2. 本人収入、世帯収入及び資産要件等、一定の支給要件を満たす場合は、職業訓練の受講を容易にするための給付金(サイト内リンク 職業訓練受講給付金)を支給するとともに、
  3. ハローワークが中心となってきめ細やかな就職支援を実施することにより、安定した「就職」を実現するための制度です。

(※1 雇用保険の適用がなかった方、加入期間が足りず雇用保険の給付を受けられなかった方、雇用保険の受給が終了した方、学卒未就職者や自営廃業者の方 等)

(引用元:厚生労働省ホームページ 求職者支援制度のご案内

※この制度を利用したい方は、職業訓練に申し込む前にハローワークへの求職申し込みが必要です。

通常の介護職員初任者研修だと、講座にもよって差がありますが、5~7万円ほどかかるのが一般的なようです。それが無料で受講&資格取得できるというのはお得ですよね。

ちなみに、この求職者支援制度が対象外の方でも、受講料無料キャンペーンをやっている講座はあるので、そういった情報をチェックするのもオススメです。

受講料無料キャンペーンがある講座を見る

実はデメリットがあった!? ハローワークの介護職員初任者研修

デメリットがあった!? ハローワークの介護職員初任者研修

無料で受講ができるハローワークの職業訓練。5~6万円の介護職員初任者研修が無料で取得できて、就職にも有利となれば、メリットばかりのように感じます。
でも、実はハロワークの介護職員初任者研修には、デメリットもあるんです。
後から後悔しないように、事前にちゃんとチェックしておきましょう!
では、一体どんなデメリットがあるのでしょうか?

それは、「選考に落ちる可能性がある」ということ。
ハローワークの職業訓練で介護職員初任者研修を受ける時、通常

  1. 受講したい講座を選んで申し込む
  2. 選考試験(面接・筆記試験)
  3. 受講生の決定
  4. 受講開始
  5. 修了&資格試験
  6. 初任者研修取得

という流れになっています。
実は、Step2の「選考試験(面接・筆記試験)」がかなりのクセモノで、介護職員初任者研修は就職に有利と話題になり人気の講座なこともあり、高倍率となっている場合が多いそうなんです。(※時期・自治体によります。)

3人に2人が落ちる!? 職業訓練における介護職員初任者研修の倍率

3人に2人が落ちる!? 職業訓練における介護職員初任者研修の倍率

では、実際にどれくらいの倍率になっているのでしょうか?
実際に受けた人のことを少し調べてみると、「倍率3倍だった」という人もいて、3人に1人しか受からない狭き門となっている場合もあるようです。地域によっては5倍近くになってしまうところもあるそう。
受講が始まれば、ちゃんと出席して授業を受けていれば試験には合格できると言われる介護職員初任者研修ですが、ハローワークの職業訓練だと、受講決定までがかなり厳しくなっているんですね。

ちなみに、選考試験を受けたり、合否を待ったりするのは時間もかかるので、今すぐ資格をとりたいという人は、民間企業が運営している初任者研修の無料キャンペーンを利用するほうが良いかもしれません。

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(ハローワークの初任者研修に応募する人向け)志望動機の作り方・例文

志望動機の作り方・例文

ここからは、これからハローワークの職業訓練で介護職員初任者研修に応募する人のために、選考試験の対策を見ていきましょう!
選考試験で重視されているのは、ズバリ「志望動機」
介護未経験の方向けの資格なので、ベースとなる知識は重視されません。
それよりも、「職業訓練として講座を提供したら、就業してくれるのか」という点を重視しているそう。
(そもそも職業訓練とは、最初に説明したように「就業をしやすくするためにスキルを身につける場」であるためです。)

なので、しっかり就業に対する熱意をアピールできる志望動機を考えておくことが何よりも重要!
分かりやすく、伝わりやすい志望動機を考えるコツをまとめました。

志望動機のコツ①:就きたい仕事と、介護職員初任者研修の関連をアピールする

「この人を合格にしたら、受講後に就業してくれるだろうな」と試験官にアピールするには、これから就きたい仕事と介護職員初任者研修が関連のあるものだとアピールすることが重要。

具体的にいうと、「介護の仕事に就きたいと考えている」とはっきり伝えることが重要です。

事務の仕事をやりたい、ITの仕事をしたい、など介護と関係ない仕事のことを話すと、介護職員初任者研修を受講してもその仕事に直結するスキルを得られないので、「受講しても仕事が見つかりやすくなるわけではなさそうだ」と思われてしまいます。

また、働く意志があることをアピールするため、資格を取った後にスムーズに働き始めたいと思うのであれば、「介護職員初任者研修の取得後、早期就職を目指して」というフレーズを使うと伝わりやすく効果的です。

志望動機のコツ②:介護の仕事で「働きたい」ことをアピールする

先ほどお伝えした「介護の仕事に就きたいと考えている」というアピール。
きちんと試験官に伝わる内容にするには、下記の内容を盛り込むことが重要です。

  • 介護の仕事に興味を持ったきっかけは?
  • 介護の仕事のどこが魅力的だと思うか?
  • 自分が今までに経験したエピソードを交えて伝える

きっかけは、「テレビで見た」「人に勧められた」など、なんでも構いません。
そうやって介護の仕事のきっかけを掴んだあと、どういう点に興味をもって応募したのか、ということをしっかりアピールしましょう。
また、上記のポイントだけだと、ありふれた志望動機になってしまうことが多く、「本当にそう思っているのかな?」と試験官が疑ってしまう場合もあります。
そんなときのために、出来るだけあなた独自の具体的なエピソードを交えて話すと、より熱意を理解してもらいやすく、合格に近づきやすくなります。
例えば、

  • 自宅で一緒に暮らしていた祖母の介護を見ていて、介護の仕事に興味を持つようになった
  • 親が介護の時になにも出来なかったという後悔があるので、スキルをつけて介護職として役立っていきたい
  • 学生時代に行った施設でのボランティア活動で、利用者の方に感謝されたことが印象深く、介護の仕事に興味を持った

など、介護の仕事をしたいと思うにいたった経験を具体的にまとめてみましょう。

志望動機のコツ③:介護職員初任者研修の内容をしっかり理解していることをアピールする

上記の1と2が出来ればほぼ問題ないかと思いますが、そもそも介護職員初任者研修とはどういう目的の資格なのか、今一度確認しておきましょう。
最初のほうで書いたとおり、介護職員初任者研修とは、介護職における基礎知識と技術を身につけるための資格です。
①これからやりたい仕事や②介護の仕事に就きたい気持ちで書いてある内容が、この講座を受講後にできる内容になっているか(医療職など、まったく別の職種の仕事内容になっていないか)しっかりチェックしましょう。

介護職員初任者研修の職業訓練で落ちる可能性がある志望動機(例文)

介護職員初任者研修の職業訓練で落ちる可能性がある志望動機

それでは、ここで職業訓練の選考試験で落ちてしまう可能性のある志望動機について、例をご紹介していきます。
こちらに書いたのはあくまで例で、このような志望動機でも合格する可能性はありますが、念のため選考試験の前に一度目を通していただくことをおすすめします。

NG例①:就きたい仕事と、介護職員初任者研修の関連をアピールできていない

「パソコンが得意なので、パソコンスキルを活かしてIT系の仕事をしたいです。でも、スキルを広げるために介護の知識もつけておきたいです。」

→介護職員初任者研修を受けても、将来就きたい仕事(IT系)の就職がやりやすくなるとは結びつきづらいため、合格とならない可能性があります。

NG例②:介護の仕事で「働きたい」ことが伝わらない

「親の介護が必要になり、自分で介護したいがやりかたが分からないので勉強したい」

→介護職員初任者研修で介護の勉強をしても家庭で活かすことを前提としているため、就業を考えている他の候補者の方を優先されてしまう可能性があります。

「いつか仕事を再開するときのために、スキルをつけておきたい」

「「無料で資格がとれるチャンスだと思い、応募しました」

→「資格が取りたいだけでは…?」と思われてしまい、その後の就業につながるイメージが伝わりにくいので、就業を考えていることをアピールしましょう。

NG例③:介護職員初任者研修の内容をしっかり理解できていない

「祖父を病気で亡くしたので、病気の高齢者を助けたい」

→日常生活に困難を感じている人のサポートである介護というよりも、病気の人を治療する医療職(=介護とは別職種)のイメージを持ってしまいます。

しっかりと介護職に興味があることをアピールするためにも、介護職員初任者研修でどんなスキルが身に付くのか、それをどう就業先で活かすのか、まとめておきましょう。

職業訓練の選考試験で落ちるのが不安な時、落ちた時はどうしたら良い?

ここまで読んだ方は、「意外と選考試験に合格するのが大変そうだ」と不安に思われている方もいらっしゃると思います。
地域や時期によっては、倍率3~5倍にもなるハローワークの介護職員初任者研修。無事合格して受講スタートするのは、決して簡単なことではありません。
では、選考試験に落ちてしまった場合、どうすれば良いのでしょうか?
次の選考に申し込むという手もありますが、それまでの収入や、また選考試験で落ちてしまう可能性も考えると、次の機会を待つのはあまり得策とは思えませんね。
そうなると、どうするのが良いでしょうか。
実は最初にお伝えしたとおり、介護職員初任者研修を実施しているのはハローワークだけではありません。様々なスクールで介護職員初任者研修の講座が用意されていますので、民間が運営している介護職員初任者研修の講座で申し込むという手段もあります。
スクールによっては、あなたの条件を聞いて、マッチする就業先を無料で紹介してくれる就業サポートがある講座もあります。
しかし、民間のスクールで受講するとなると、一番気になるのが費用面ですよね。ハローワークの求職者支援制度を利用すれば無料でも、通常民間のスクールでは5~8万円の受講料がかかります。
受講料を安く抑えたい、という人は、無料で介護職員初任者研修が受講できて就業サポートもついている講座に応募するのがオススメです。
条件があるので必ずしも無料で受けれる、というわけではありませんが、難しい選考試験などはないのでご安心ください。

受講料無料、就業サポートありの介護職員初任者研修の講座はこちら

【まとめ】ハローワークの職業訓練で介護職員初任者研修を受ける前に確認すべき3つのこと

今回は、ハローワークの職業訓練で介護職員初任者研修に申し込みしようか迷っている方を対象に、メリット、デメリット、応募する場合の注意点を中心にお伝えしました。
いかがでしたでしょうか。メリットも多くある反面、倍率が高く選考試験突破が難所となる、というのがハローワークの介護職員初任者研修の特徴です。
これから職業訓練に申し込む方は、チャンスを無駄にしないよう、選考試験への準備をしっかりしておくことをオススメいたします。

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