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家族による介護(お世話)で苦労することは?

寝室での介護 家族が介護が必要な状態になった時、家族として介護したい、本人が自宅での生活を希望している、老人ホームへ入居できないなどの理由があると、皆さんが介護をすることになると思います。 家族の介護を理由に、仕事との両立が難しいため離職する方が年間約10万人いると言われており、家族の介護をすることは大変なことだとおわかりいただけると思います。頑張りすぎて、疲れがたまり、将来に不安を感じる方が多くいらっしゃいます。 ここでは、これから家族の介護をする方へ、家族介護で苦労すること、負担を減らすための方法をご紹介しますので、ぜひご覧ください。

1.家族が行う介護(お世話)とは?

どのような介護を行うかは、介護を必要とする方の心身の状態によりますので、ここでは24時間の見守り等が必要な方を例にご紹介します。

家族が行う介護とは?

常時介護を必要とする方には、起床、着替え、移動、洗面、トイレ、食事(朝・昼・夕)、服薬、通院、外出、入浴、就寝などの手伝いを行います。ここで挙げたことを行うだけで1日が終わってしまいそうなほど、手伝うことが多いです。 これに加え、自分と家族、介護を受ける方の家事や場合によっては仕事を就く必要があるため、1人で頑張りすぎる方は、疲労が蓄積するでしょう。過度な負担は介護放棄などにつながる可能性があるため、負担を感じたり、不安を感じる場合は、福祉相談窓口などに相談しましょう。

負担を減らすためには

家族の介護を行う方の負担を減らすために、介護保険による介護サービスが設けられています。介護が必要な方が適切な介護サービスを利用でき、介護を受ける方、介護者の両方の負担を減らすことができます。 介護保険を利用する場合には、お住まいの市町村の福祉窓口や地域包括支援センターに相談していただき、要介護認定を受ける必要があります。要介護認定を受けた後、担当のケアマネジャーと利用する介護サービスを調整し、利用を開始します。

代表的な介護サービス

自宅で生活を送る方が利用する代表的な介護サービスとして、デイサービス、訪問介護、ショートステイがあります。 デイサービス(通所介護)では、自宅へ迎えがきて、日中帯はデイサービスで入浴介助、食事介助、排泄介助などの介護を受けて、安心した時間を過ごし、自宅まで送ってもらう介護サービスです。利用している日中帯に、介助者に時間ができることで、家事や外出等を行うことができます。 訪問介護では、自宅にホームヘルパーがきて日常生活の支援を受けます。通院や外出の付き添いもサービスの対象となっています。 ショートステイ(短期入所生活介護)は、短期での宿泊ができるサービスになります。宿泊中は、家族が行う介護で記載した内容のことはすべて事業所が行ってくれます。また、24時間介護職員が滞在しているので、夜間の心配もありません。

2.トイレ(排泄)介助の難しさ

家族の介護を行う際、抵抗があることから難しいこととして排泄に関わる介護が挙げられます。

排泄介助の難しい点

例え自分の親であっても、排泄物を直接見ること、拭くことに抵抗がある方は多いでしょう。また、介護が必要な状態とはいえ、ご本人にとって恥ずかしい、できれば自身で行いたい、家族に見られたくないと思うのは当然のことです。 加えて、トイレの狭い空間では転倒の危険があることも難しい点の一つです。

排泄介助を行う上で受けた方が良い研修

排泄介助に限らず、家族の介護を行う上で、介護の基礎知識を習得することをおススメします。介護者、介護を受ける方、両方の負担を減らすために、心身の状況や介護技術を学習することで、適切な介護を行うことができます。介護の基礎的な研修として、介護職員初任者研修があります。受講期間は約1ヵ月で、受講費用は3~5万円と受講しやすい研修で、全国各地の資格のスクール等で実施されています。

自宅で介護を行うために

自宅で介護を行う方は、介護を受ける方ができる限り自立した生活を送ることができるように、環境を整備することが必要です。 その中でも、和式から洋式など便座の交換、手すりの設置、バリアフリー化など自宅を改修する費用を助成する制度が設けられていますので、ぜひご活用ください。 また、トイレへの移動が困難な方へポータブルトイレなどの福祉用具もありますので、本人の状況に合わせて適切な福祉用具を選ぶことも良いでしょう。

3.まとめ

家族の介護についてご紹介しましたが、皆さんはどのように感じましたか。これから日本では団塊の世代が75歳を迎え、介護を必要とする方が増えると予測されています。介護が必要になっても、住み慣れた自宅で最後まで過ごしたいと思う方は多く、そのため家族の介護を考える方が皆さんの周りに増えていくことでしょう。 もし皆さんの周りに家族の介護で悩んでいる方がいらっしゃいましたら、参考にしていただければ幸いです。 介護職員初任者研修(旧:ヘルパー2級)について詳しくみる 実務者研修(旧:ヘルパー1級)を詳しくみる

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