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「介護は自分に向いている仕事」──営業・製鉄工場を経験し、介護職に巡り合った20代男性の仕事との向き合い方

更新日:2023年2月7日

「みんなの介護転職ストーリー」、今回の主役は福司直喜さんです。福司さんは、通称「小多機」と呼ばれる、「小規模多機能型居宅介護」で働く介護職です。商科大学卒業後、電気会社の営業職として就職。1年後転職して製鉄工場のメンテナンス作業を3年間勤めた後、2022年より介護業界に入職しました。 「介護に向いている」と自分の適性を見出した経緯、これまでのお仕事との感じ方の違いなどを伺いました。

福司直喜さん(27歳)

2022年1月~2022年4月:介護職員初任者研修修了/千葉校
2022年5月~:小規模多機能型居宅介護へ就職

記事の監修者:藤井寿和(介護福祉士)

人間関係が売上に左右される仕事に心痛める

藤井:新卒で就職された会社を1年で退職されましたが、どんな理由なのでしょうか?

福司さん:就職したときは、「この世で電気がなくなることはないから、電気会社なら将来心配ない」と思ったのですが、今思えば世間知らずでしたね。電気資材の営業をしていたのですが、売上の高い低いでお客様を選ぶことになってしまうという現実に直面しました。あまり買ってくれなくても優しいお客様もいるのに、どうしてもそういう会社へは行く機会が少なくなってしまう……。逆に理不尽なことを言うお客様のほうへ頻繁に足を運ばなくてはいけなくなったとき、心が痛みました。「自分のしたい仕事じゃないな」と思って退社しました。

藤井:せっかく築いた人間関係が売上に左右されてしまうのは、営業職の辛いところですね。

福司さん:はい。その後、違う業種も人生経験になると思い、先輩の紹介で製鉄工場に就職して、メンテナンス作業を3年間しました。そこではとても良くしてもらって、とくに不満もありませんでした。

 製鉄工場時代  
製鉄工場時代

藤井:不満はなかったけれど、介護職に転職されたのですね。どういうきっかけで介護職に興味をもたれたのですか?

福司さん:実は今、お付き合いをさせてもらっている彼女の家に住ませてもらっていて、そこのご家族がみんな福祉系の仕事なんです。とくに彼女のお姉さんとその夫が5年程前から介護職に就いていて、いつも職場の話をしてくれました。介護というと大変そうなイメージをもっていたのに、「今日、こういう利用者さんがいてね……」といつも楽しそうに話してくれて、それを聞いているうちに「介護っていいなぁ」と思うようになりました。

藤井:「いいなぁ」と思っても、なかなか転職の決心はつかないと思います。

福司さん:お姉さんに「“ありがとう”と言われる職業って案外少ないんだよ」と言われ、そのフレーズがグサッと心に刺さりました。それと、彼女のお父さんは介護タクシーの運転手、お母さんは看護師、彼女も看護師の勉強中。家族みんなで介護の話をしている輪の中に、僕も入りたかったんです。

藤井:なるほど。介護は経験がないとハードルが高く感じる人もいますが、不安はありませんでしたか?

福司さん:20歳過ぎぐらいから、寝たきりだった祖父のオムツ交換や入浴介助をしていました。自分としては祖父が好きだったので、何の苦も無く手伝っていましたが、親からも「あんた、すごいよ」と言われていましたね。

藤井:実際に介護職の方の仕事を見たことはあったのですか?

福司さん:祖父が介護サービスを始めるとき、家族は誰も介護についての知識はなく、「こういう時に詳しい人がいればな……」と思ったとき、地域包括センターのケアマネージャーの男性が来てくれました。そのケアマネさんは祖父のケアプランを立てるとき、「自分で○○できますか?」というような質問にも冗談を交えながら楽しい雰囲気を作ってくれました。「ああ、こんなふうに人を助ける仕事もあるんだなぁ」と知りましたし、その仕事ぶりはとてもカッコ良くて、「自分も将来、こんなふうになりたいな」と思いました。

「介護は人の人生を変える仕事」という先生の言葉

藤井:2年ぐらい前から介護に興味をもたれたということでしたが、転職に際して、資格取得と就職とどちらを先に考えましたか?

福司さん:初任者研修を取って、最低限の知識をもってから働いたほうがいいとお姉さんたちからアドバイスをもらったので、「先に資格を取ろう」と決めていました。学校選びはネット検索をしていろいろな学校を見ましたが、カイゴジョブアカデミーの特待生制度は衝撃的でした。「学費が無料なんだ!」と。条件はスクールの紹介で就職することだけということだったので、カイゴジョブアカデミーに決めました。

藤井:周りに介護職の方がいて、資格のことも先に知っていたのは良かったですね。実際に学校は通ってみてどうでしたか?

福司さん:自分はコミュニケーションを取るのが得意ではないので、学校に通う前は「授業を聞いて、終わったらすぐに家に帰って宿題をする」と思い描いていました。ところが、実際に通い始めてみるとクラスのみんなはいい人ばかりで、すぐに仲良くなって一緒に食事をしたり、LINEグループも作ったりしました。現場での苦労話や楽しい様子を聞かせてもらえましたね。世代の違う人とも交流できて、短い期間だったけど良い時間を過ごせました。卒業するときは寂しい気分になりましたし、いまでも連絡を取り合う中になっています。

 卒業時の集合写真  
卒業時の集合写真

藤井:印象に残っている授業などはありますか?

福司さん:わかりやすい先生が多かったですが、とくに印象に残っているのは、ある先生の授業で、「介護職は人の人生を変える仕事だ」と言われたことですね。例えば、「手引き歩行や手すりで歩けるのに車椅子にしたら、足が動かなくなって寝たきりになる。それを判断するのは介護職の人だから、すごく責任のある仕事なんだよ」と。それを聞いてなかったら、良かれと思って全介助していたかもしれません。

藤井:福司さんは「小多機」(小規模多機能型居宅介護*)に就職されましたね。最初から希望されていたのですか?

*小規模多機能型居宅介護とは、「通い」を中心に「訪問」「宿泊」のサービスを複合的に提供する介護事業所です。利用者は自宅や通いなれた場所で馴染みのスタッフから安心して介護サービスを受けることができます。

引用元:
小規模多機能型居宅介護の仕事内容とは? カイゴジョブ

福司さん:最初は特養を希望していました。お姉さんの夫が特養で働いていて、「大変な分、経験値を得られるよ」と聞いて、「どうせやるんだったら、最初から経験値を高めたい!」と思いまして。でも、1社目は不合格で……。そんなとき、お姉さんからこんなアドバイスをもらったんです。「小多機は一人一人の利用者さんと深く関わって、細かいケアができるよ。“訪問”や“宿泊”など、いろいろ勉強できて初めて経験する業態としてはピッタリだよ」と。それで興味をもちました。

藤井:確かにそうかもしれませんね。それで、面接などはどうでしたか?

福司さん:最初に面接した施設では、担当者と目も合わず怖いイメージをもってしまいました。でも、今の会社の面接では、お茶も出してくれて、自分の話をよく聞いてくれたんです。就職前の不安も「職場の人とうまくやっていけるかどうか」だったし、一番大切なのは一緒に働く人との関係性だと思っているので、面接での印象は重要でしたね。おかげ様で、今の職場は良い同僚に恵まれています。

「あなたがいてくれるから」と感謝されて嬉しい

藤井:学校で学んだことは、介護現場で役立っていますか?

福司さん:はい。実習で先生に教えていただいた「足を引いて、お辞儀しながら立つ」というようなコツや、ボディメカニクスはいつも実践しています。最初に初任者研修の授業を受けておいて本当に良かったと思っています。

藤井:福司さんは家族の介護の経験もあったわけですが、実際に仕事として介護をしてみて、何か違いはありましたか?

福司さん:今も「仕事をしている」という感覚ではなく、祖父を介護しているときと同じ感覚で、大変だとは思っていません。ただ、昔は知識がなかったばかりに、祖父を“拘束”してしまったこともありました。勉強してからは、入浴介助で洗い方や洗う順番も変わったし、言葉がけも「ちょっと待ってね」となるべく言わないようになりましたし、介護技術は向上したと思います。

藤井:小多機では、希望されたような働き方ができていますか?

福司さん:はい。実際にいろいろな経験をさせてもらえてます。一人一人をきめ細かくケアできるのも、就職前に期待した通りです。研修で知り合った人が特養で働いているのですが、話を聞いてみると「午前中で何十人もずっと入浴介助をしている」とか、「排泄介助のときに利用者さんと話をする暇なんてないよ」とか。うちは午前中に入浴2人とかで、ゆっくり会話をしながら入浴介助できて、健康観察にも時間をかけられます。一人一人に時間が使えるので、利用者さんのフルネームも覚えられて、自分には合っていると思います。

藤井:それは良かったです。「自分に合っている」とのことですが、福司さんご自身の強みは何だと思いますか?

福司さん:人の世話が好きなことですかね。祖父の排泄介助でも「汚いから大変」とかまったく思わなかったです。それが大好きな肉親だからということでもなく、彼女のおじいさんに対してもできたので、「介護やったほうがいいよ」とお姉さんに言われました。そのときに、「ああ、自分は向いているのかなぁ」と思いました。

藤井:転職してから、周囲の人から言われるようになったことはありますか?

福司さん:「なんか前より元気になったね」「楽しそうだね」と言われます。毎日「ありがとう」の連続ですから、いつも笑顔だし、テンションも高いです。ストレスから解放されて、ラクになりました。カイゴジョブアカデミーに助けてもらって今がある、と思っています。「介護は大変」というイメージでしたが、実際はいいこと尽くし。介護職の魅力をまだ知らない人に伝えたいと思っています。

 ご家族での集まり  
ご家族での集まり

藤井:福司さんのように、うまく介護と出会える人が増えるといいですね。これからの目標を聞かせてください。

福司さん:最終目標としてはケアマネージャーになりたいと思っているので、資格面でまずは実務者研修を取って、次に介護福祉士に進みたいです。業務面では、利用者さんにもっと頼ってもらえるスタッフになりたいですね。

インタビューを終えて

営業職のストレスから解放され、毎日笑顔で介護職を楽しんでいるという福司さん。「介護に携わっていた人たちに出会えてなかったら、受け身な自分はまだ前職のままだったかもしれない」と振り返るように、介護職を知るきっかけはまだ少ないのが現状です。ご縁があって、このカイゴジョブアカデミーのサイトを閲覧していただいている人には、福司さんの生の声から介護の魅力を感じ取って、転職への一歩を踏み出してもらえたらと願うばかりです。カイゴジョブアカデミーでは、資格取得と就職をその人に合ったタイミングで両方叶える相談に乗っています。福司さんが「衝撃的だった」という特待生キャンペーンも是非利用してみてください。

構成、執筆:谷口のりこ


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この記事の監修者

藤井寿和


1978年 静岡県西伊豆生まれ。
18歳~24歳まで陸上自衛隊の救急隊員(衛生科)を経験し、 三宅島噴火に伴う災害派遣をきっかけに介護の仕事に転身。
医療法人で在宅医療に特化した介護を学び、介護施設の介護職員、生活相談員、管理者、事業部統括マネージャーに就任した後に、株式会社にて超都心型デイサービスの管理者を経験後、36歳で独立。
2015年に合同会社福祉クリエーションジャパンを設立。
介護福祉士現場コンサルタント、商品開発アドバイザー、講師業を経て、2017年、テレビ朝日の“スーパーJ チャンネル”にて自身への特集、密着取材が全国放映された経験から、介護業界の情報発信とスポットライトが当たる重要性に気づき、自主メディアの制作を志す。
介護専門誌のフリーペーパー発行人、編集長を歴任し、2021年9月にメディア事業へ注力する株式会社そーかいを設立し、代表取締役に就任、現在に至る。

・一般社団法人 日本アクティブコミュニティ協会 公認講師
・合同会社福祉クリエーションジャパン 代表
・株式会社そーかい 代表取締役
・ものがたりジャーナル 編集長
・NPO 16歳の仕事塾 社会人講師
・映画「ぬくもりの内側」プロモーションディレクター