介護職員初任者研修は取得すべき?資格の必要性をご紹介

介護は無資格・未経験で始められる仕事です。年齢や経験、学歴はほとんど問われません。「無資格で働けるなら資格は必要性がないのでは?」と考える人がいるかもしれませんが、じつは介護業界は専門性を示す「資格」を非常に重要視しています。これから初めて介護の仕事に就こうと考えている人や、現在、介護の現場で働いている無資格の人におすすめの資格が「介護職員初任者研修(以下、初任者研修)」です。ここでは、初任者研修の必要性を中心に、資格を得ることのメリットをご紹介していきます。
※都道府県によって価格が異なります
介護職員初任者研修の取得が必要な理由
介護職で重要視されるのは「資格」
介護職では年齢・性別・学歴や職歴などが問われることはほとんどありません。「介護の仕事を始めよう!」と思った人が気兼ねなく飛び込める業界です。とはいえ、無資格のまま働き続けることはあまりお勧めできません。なぜなら、介護業界では「資格」を重要視しているからです。「資格」は介護の知識や技術に対する専門性を示す指標でもあります。資格の有無によって、携われる仕事の内容や働ける場所だけでなく、給与など待遇も変わってきます。
初任者研修の取得で求人数が2倍以上に!
初任者研修は、介護職の入門的資格として位置づけられる資格です。介護職の未経験者であっても、初任者研修を取得していれば介護の基礎的な知識や技術が身についている証拠になります。つまり、現場で即戦力として活躍するための基盤が築かれているとして、就職や転職活動でも有利に働くのです。 実際に無資格者と比較すると求人数は大きく異なります。姉妹サイトであるウェルミージョブ(旧カイゴジョブ)に掲載された求人数を見てみましょう。
- 介護職員初任者研修 資格あり:約54,800件
- 無資格者:約24,000件
(2024年5月時点)
このように、求人数の差は2倍以上。初任者研修を取得しているだけで希望に即した就職が叶う可能性も高くなります。ほかにも初任者研修を取得すると業務の幅が広がったり、給料がアップしたりと取得すべき理由はいくつかあります。取得するメリットは後述するので参考にしてください。
介護の現場で、もう“無資格”は通用しない?
これまで介護職は無資格・未経験で働けることが特徴のひとつでした。しかし、2024年4月から介護に携わる無資格の職員は「認知症基礎介護研修」の受講が義務付けられました。無資格で介護の仕事を始めた人の場合、入職後1年以内に必ず受講しなくてはいけません。ただし、認知症介護基礎研修と同等あるいは上位資格の研修を修了していれば受講は免除されます。初任者研修は、この“認知症介護基礎研修が免除される資格のひとつでもあります。
参考 厚生労働省:『介護に関する資格等について』
介護職員初任者研修が必要な人と
取得のタイミング
介護職未経験者や無資格のまま介護の仕事をしている人におすすめ!
介護の基礎的な知識・技術を学べる初任者研修は、介護職未経験で、これから介護業界で働きたいと思っている人にピッタリの資格です。初任者研修を受講することで、未経験者でもスムーズに仕事を始められるでしょう。現在、無資格で介護の仕事をしている人にもおすすめです。知識・技術の見直しができるだけでなく、将来的なキャリアアップのための基礎固めとしても役立ちます。資格を取得することで資格手当がつく事業所も多く、お給料のアップも見込めます。
就職・転職を考えている人は就職・転職活動を始める前か同時に取得しよう!
これから介護職を始めようとしている人や、介護職として転職を考えている人には、就職・転職活動を始める前、または就職・転職活動と同時に受講するのが理想的と言われています。資格を持っていることで応募できる求人の幅が広がることは前述のとおり。働きながら受講する場合は、カイゴジョブアカデミーのように平日夜や土日コースを開講しているスクールを選ぶことをおすすめします。
すでに介護職として働いていて転職を考えていない人の場合は、キャリアアップを考えたときや、給与アップを希望したときが取得のタイミングです。実務経験と結びつけることで研修内容の理解が深まりますし、資格取得によって、資格手当がつき給与アップにつながる可能性があります。
転職市場で考える介護職員初任者研修の必要性
就職・転職で有利になる!
介護職員初任者研修は厚生労働省が認めた公的資格。介護の基礎を網羅的に学んだ証拠です。前述のとおり求人数に差があるだけでなく、介護職の経験がない未経験者でも初任者研修の資格を取得していると採用率がアップする可能性が高いです。
お給料アップにつながる!
初任者研修を取得すれば多くの介護施設では資格手当が支給されます。厚労省の「令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果」によると、無資格の介護職員の平均給与額が約270,000円であるのに対し、介護職員初任者研修修了者の平均給与額は約300,000円。月額で約3万円、年収では約38万円もの差があります。
| 資格取得状況 | 月給 | 年収 |
|---|---|---|
| 初任者研修修了者 | 302,910円 | 3,634,920円 |
| 無資格者 | 270,530円 | 3,246,360円 |
引用元 厚生労働省:「令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果」(処遇改善加算を算定している事業所でのデータを引用)
また、資格があることで、より給与水準の高い施設や、待遇の良い法人への転職もしやすくなります。初任者研修は長期的なキャリアパスにおいて収入を増やしていくための重要なステップになります。
働ける場所が増える!
無資格者と初任者研修取得者の最も大きな違いは訪問介護事業所で働けるかどうかです。訪問介護では、利用者の自宅に訪問して「身体介護(食事介助、入浴介助、排泄介助、移動介助など、利用者の身体に直接触れる介助)」を行いますが、こうした業務は専門的な知識・技術を要するため法的に有資格者に限定されています※。訪問介護事業所以外の施設であっても、基本的に無資格者は有資格者の指導の下でなければ身体介護は行えません。訪問介護で働きたい人、介護職として幅広く業務に携わりたい人は、ぜひ初任者研修を取得しましょう。
※有資格者が不足した場合に限り、特例措置として無資格者でも身体介護を提供できる場合もあります。
まとめ
初任者研修がなぜ必要なのかをご紹介しました。介護の仕事で重視されるのは「資格」です。資格の有無は就職・転職の際に有利になるだけでなく、待遇や携われる業務、働ける場所などさまざまに影響します。初任者研修は介護業界でキャリアを積んでいくための第一歩です。これから介護の仕事を始めようとする人や、現在、無資格で介護の仕事をしている人は、初任者研修の取得から始めましょう。
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*初任者研修 または 実務者研修
専門は「高齢者介護論」「社会福祉援助技術論」「介護現場におけるリスクマネジメント」
特別養護老人ホームや居宅介護支援事業所などの現場で、介護職を10年以上経験。介護講師経験3年。
WEBライターとして、介護・医療・転職・健康などのジャンルで執筆700本以上。
カイゴジョブアカデミーにて、介護の仕事や資格について、実体験を踏まえたお役立ち情報をお伝えします。
編集部
介護業界のプロフェッショナルが介護の仕事や資格に関するお役立ち情報をお届けします。