介護職員初任者研修は簡単にとれる?

介護に興味のある方、介護業界で働くことを考えられている方は、介護職員初任者研修の取得を考えている方も多いのではないでしょうか。介護職員初任者研修を受講することで、介護の基礎を学ぶことができます。そのため、介護職員初任者研修は、介護業界に入ろうとされている方には特に推奨されている資格です。介護の基礎を学ぶ研修なだけあって、研修に参加すれば比較的簡単に修了できる資格ではあります。
そこで今回は、介護職員初任者研修を取得する際の留意点や、修了するのは本当に簡単なのかについてご紹介します。
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受講費用*&
テキスト代 -
振替受講や
再試験代 -
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サポート
*初任者研修 または 実務者研修
介護職員初任者研修を取得することは本当に簡単かを徹底検証
介護職員初任者研修は、介護職に就くにあたっての基礎を学ぶ研修です。そのため、難易度は高くはありません。むしろ、簡単な研修といわれています。
ここでは、介護職員初任者研修を修了するのは本当に簡単なのかについて、他の介護資格と比較しながらご紹介します。
講義で検証
介護職員初任者研修は介護未経験者の方でも受けられる、基礎を学ぶための研修です。そのため、講義の内容も専門知識を要する難しいものではなく、身体介助を必要とされている方、認知機能の低下のある方などに対し、安全かつ効率の良い介助を行うためのノウハウを学ぶ事を目的としています。
ですので、介護経験者がステップアップのために受ける実務者研修などに比べると、専門知識を得るための講義というより、介護現場で活きる講義が多くなっています。
また、介護職員初任者研修と実務者研修では、講義の科目数、受講時間数にも大きな差があります。介護職員初任者研修は12科目を130時間で学習しますが、実務者研修は23科目を450時間で学習します。
科目数も時間数にも大きな差がある介護職員初任者研修と実務者研修ですが、実務者研修は介護福祉士の受験資格取得のためには受けなくてはならない研修です。介護施設に入る前には介護職員初任者研修、介護施設に入ったのちには実務者研修、研修後にはサービス提供責任者や介護福祉士の資格取得といった具合に、介護業界にはステップアップのための研修や資格が多く用意されています。
実技試験で検証
介護現場で活かされる基礎知識や技術を学ぶための介護職員初任者研修には、筆記試験に加え、実技試験が行われる場合があります。介護職員初任者研修で行われる実技試験は、ご利用者役の講師や生徒をベッドから車いすへと移乗するための方法など、介護現場で使われることの多い技術が出題される事が多いです。これが、介護経験者の方が多く受講する実務者研修になると、以前は看護師以上しか許されていなかった喀痰吸引の実技試験になります。実務者研修では、より高度な専門知識を有する必要のある実技内容となります。
修了試験で検証
介護職員初任者研修は、各研修施設やスクールで独自に試験内容を作成しています。試験問題は大抵32問から50問程度で構成されており、ほとんどが選択問題です。最後2、3問が記述になっており、100点満点中70点以上で合格となります。試験時間が一時間と短いのがネックですが、日頃きちんと研修を受け、復習を行なっていればまず落ちることはない難易度の低い試験であるといえます。
実際、どの研修施設やスクールでも介護職員初任者研修の合格率はほぼ100%です。実務者研修の修了試験がある施設にも言えますが、介護職員初任者研修も実務者研修も、研修生をふるいにかけるものではありません。そのため、実務者研修の合格率もほぼ100%となっています。研修や試験があるからと尻込みせず、まずは受講してみることが大切です。
追試、再試験で検証
もし、介護職員初任者研修の試験に落ちてしまっても、どこの研修施設やスクールでも修了試験には追試が用意されています。追試、再試験は多くの研修施設、スクールで無料または3,000円程で受けることができます。
修了試験がない場合も多い実務者研修に比べて、介護職員初任者研修は修了試験がありますので身構えてしまうかもしれませんが、合格率は高いものですし追試もしっかり用意されていますので、あまり思い悩まず、肩の力を抜いて試験に臨んでください。
介護職員初任者研修を簡単に取得する際の留意点
介護職員初任者研修の試験は簡単なものであると前項でご紹介しましたが、簡単とはいえ試験ですので、いくつかの留意点があります。
研修や復習をしっかり行う
介護職員初任者研修は難しくはない。とは言え、油断は禁物です。簡単な試験だからと研修や復習を疎かにしてしまうと、当たり前ですが試験に落ちてしまう可能性があります。大切なことは、毎回の研修を受講する際には講師の話をしっかりと聞いておく事、研修後には復習を行うことです。特に、毎回の受講中に講師が試験内容のヒントを出すことはままありますので、そのヒントを聞き漏らすことなくチェックするようにしましょう。また、介護職員初任者研修の実技試験は基礎的で難易度は低いですが、体力がないと少々厄介なものかもしれません。
実技試験は安全を意識する
実技試験で一番厳しくチェックされる箇所は、ご利用者役の人をどれだけ安全に介助できるかという点です。例えば、安全確認をしっかりと行っているか、ご利用者役の方への声かけやこれから行う介助を説明して同意を得ているか、ボディメカニクスを理解し活用しているか、という点がポイントとなります。無理に介助を行い、ご利用者役の人を抱えきれず転倒させてしまった、一緒に転んでしまった場合などは修了試験不合格になります。
そのため、ご利用者役の人を安全に介助するためには講義の内容をしっかりと理解し、ボディメカニクスを活用できているか、声かけや説明をしっかりと行い同意を得ることでご利用者役の方から協力動作を得ることができているかがポイントとなります。体力に自信がない方でも、介護は力任せで行うものではありませんので、講義をしっかりと理解できていれば心配することはありません。
文章を書く力も大切
また、研修ではレポートの提出を求められる場合もあります。加えて、研修最後の試験では記述式の問題も出されます。
簡単な研修、試験だからと油断せずレポートや記述式問題に慌てることのないよう、文章を書けるように訓練しておきましょう。教科書の要点をまとめておいたり、講師の授業内容を要約してみたりすることで文書を書く訓練になります。
まとめ
今回は、介護職員初任者研修は本当に簡単なのか、留意点などについてご紹介しました。介護職員初任者研修は、基礎の研修ですので難しいものではありません。介護業界に興味のある方、介護施設で働く事を考えられている方には、ぜひ取得していただきたい資格です。
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編集部
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