介護職員初任者研修や介護福祉士実務者研修
介護の資格取得ならカイゴジョブアカデミー

介護が未経験でも介護業界で働けるの?

更新日:2019/07/09

介護が未経験でも介護業界で働けるの?

介護が未経験でも介護業界で働けるの?

介護職の求人票に未経験可と書いていても、実際に就職できるのか、就職した後に続けていけるのか、不安になっていませんか?

この記事では、そんな皆さんの不安が軽くなるように、未経験者が介護職員として働くために役立つ情報をまとめています。

\ 介護職に転職するなら /特待生キャンペーン
カイゴジョブアカデミーならすべて料金はかかりません!
  • 受講費用*&
    テキスト代

  • 振替受講や
    再試験代

  • 就業
    サポート

*初任者研修 または 実務者研修

1.介護職は未経験でも働くことができるの?

介護業界だけでなくその他の業界でも、皆さん最初は未経験者で、新人として働き、経験を積んで戦力になっていきます。ですから、未経験可や未経験歓迎などの求人をしている介護事業所では、未経験者でも就職することができます。

・未経験者が働くことができる介護事業所

法律上は、すべての介護事業所種別で介護職として未経験者が働くことができます。ただし、介護事業所により、即戦力を採用したいなどの都合があるため未経験者ではなく、経験者を求めていることがあります。

・未経験者が働きやすい介護事業所

[規模の大きい事業所]

未経験者は最初、先輩介護職員に仕事を教えてもらいながら一緒に仕事をすることになります。規模が大きい介護事業所では、複数の先輩介護職員が勤務しているため、しっかり指導を受けることができて、未経験者が働きやすい環境といえます。

[教育制度や研修制度が整っている施設]

新人期間だけではなく、介護職員は常に知識や技術の向上に努めなければなりません。そのため、職員教育の環境を整えている介護事業所は、未経験者だけではなく、すべての介護職員にとって働きやすい職場となります。

2.未経験かつ無資格でも働けるか

国家資格である介護福祉士をはじめ、介護には様々な資格があります。そのため介護職員としてして働くためには、資格が必要だと思っている方が少なくありません。

・未経験かつ無資格で働ける介護事業所

前項では、未経験者はすべての介護事業所種別で働くことができると記載していますが、未経験かつ無資格の場合、働くことができない介護事業所として訪問介護が挙げられます。それ以外の介護事業所では、無資格でも働くことができます。

3.未経験のうちに取得しておくべき資格

未経験かつ無資格でも働くことはできる介護事業所が多くありますが、介護職員として基本的な知識、技術を身につけていると、就職先の選択肢が広がります。

今回は就職前に取得しておくべき資格として、介護職員初任者研修を紹介します。

・介護職員初任者研修とは

介護の仕事内容について基本的な知識や技術を学ぶ研修で、130時間のカリキュラムを受講し、修了試験に合格すると、資格が取得できます。
「通学」と「通信+通学」の二つのコースがありますが、約90時間の実技スクーリングがあるので、自宅学習だけで修了することはできません。お近くの研修を実施しているスクールで受講することをおすすめします。

介護職員初任者研修(旧:ヘルパー2級)を詳しくみる

4.未経験者の志望動機

就職活動で一番頭を悩ますのが、志望動機ではないでしょうか。介護職員を希望されるすべての方が、熱意のある志望動機を持っているわけではないと思います。「生活のため、少しでも給与の良い職場へ」という志望動機の方もいらっしゃると思います。正直にそのままを話すことも一つの方法ですが、志望動機は履歴書に記載するだけでなく、面接でも詳しく聞かれることがあるため、採用担当者にアピールするためにも、しっかりと準備しましょう。

・志望動機を考える時のポイント

志望動機には決まった書き方はありませんが、いくつかのポイントがあります。

  • 介護という仕事を選んだ理由とその事業所を選んだ理由
  • 将来どのような仕事がしたいか
  • これまでの経験とその経験から得たことを今後の業務でどう活かすか
  • 志望動機につながるような体験は必ず盛り込むこと
  • やる気や熱意を伝えること

・志望動機の書き方

志望動機は志望動機欄に要点をまとめて記載する必要があります。アピールするためにたくさん書こうと思い、小さい文字でびっしり書く方がいますが、個人的には逆効果だと考えています。自分の意見をまとめる力も社会人として当然求められ、担当者が読むのに苦労するような、小さい文字で書くことは避けた方が良いと思います。

具体的な志望動機のまとめ方は下記のようになります。

  1. 志望動機や面接を受ける介護事業所の良いところを箇条書きで書き出します。
    とにかく、思いつくままにできるだけたくさん書き出しましょう。
  2. 書き出したものをグループに分けます。
  3. グループ分けしたものの中で、伝えたいことを一つまたは二つ選びます。
  4. 介護を志望した理由、事業所を選んだ理由、経験の活かし方、将来像・熱意の順番で記載し、まとまりがある文になるように調整します。

・留意点

志望動機となるような体験や経験がなければ、無理に書く必要はありません。志望動機は面接で詳細について質問されることがあります。作り話では、すぐにわかってしまい、印象がとても悪くなります。採用は、担当者に自分自身をしっかりと見てもらう場であることを意識してください。

・例文

昨年より祖母の介護が必要になり、施設に入所することになりました。当初は嫌がっていましたが、施設の方の対応で次第に打ち解け、一人暮らしの不安が消えて、今は笑顔で生活しています。私は15年間、運送業で勤めてきましたが、祖母の笑顔を見て、私もこんなに人を笑顔にできる仕事がしたいと思い、介護職を目指すことにしました。これまで、介護の経験はありませんので、基本からしっかりと学び、一人でも多くの方を笑顔にできる介護職員になりたいと思い、貴社を志望しました。

 

5.未経験者の仕事内容

未経験の方は、「就職したらどんな仕事をするのだろう?」を不安を感じることでしょう。ここでは未経験者が最初にする仕事について説明します。介護事業所の方針によって異なることがあるので、参考までにご覧ください。

・ご利用者の顔と名前を覚える

就職すると最初の仕事として、ご利用者の顔と名前を覚えることが挙げられます。これが意外に大変です。

・配膳・下膳

介護事業所の食事は、食事形態や栄養管理などの理由からご利用者ごとに異なります。その方の食事を間違いなく、その方へ配膳することが必要です。最初は座席表などを確認して、間違えないように配膳しましょう。

・清掃

トイレ、洗面所、床の掃除が中心となります。一般的な掃除と同じように、掃除機、モップ、雑巾などを使用し、掃除を行います。

・シーツ交換

ご利用者は皮膚が弱い方が多く、シーツ交換も重要な仕事となります。一般家庭では使用する機会が少ない、一枚物のシーツを使用していることが多いです。

6.未経験者の勤務時間

勤務時間については、24時間対応の介護事業所と日中帯に営業する介護事業所で大きく異なります。シフトの例を記載しますのでご覧ください。

・24時間対応の介護事業所

日勤(9:00~18:00)
早出(7:00~16:00)
遅出(11:00~20:00)
夜勤(17:00~10:00)

・日中帯に営業する介護事業所

日勤①(9:00~18:00)
日勤②(8:30~17:30)

・未経験者の勤務時間

未経験者は、先輩介護職員と一緒に仕事しますので、24時間対応の介護事業所でも仕事に慣れるまでの期間は日勤帯での勤務となるでしょう。

7.未経験者でも夜勤はあるの?

入居系介護事業所では夜勤のシフトがあります。夜勤は日中帯に比べて少ない介護職員で対応することになります。そのため、夜勤をするには知識、技術、経験が必要となり、未経験者がいきなり夜勤に入ることは少なく、夜勤をするまでに3〜6ヵ月ほどの期間を設定していることが多いようです。
24時間対応の介護事業所では、将来的に夜勤が可能な介護職員を求めていることが多いため、就職時に夜勤の可不可を確認されます。家庭の事情などで夜勤が難しい方はあらかじめ伝えましょう。

8.未経験の人が働く上で知っておくべきこと

未経験が介護職として働く上で知っておくべきことはたくさんありますが、その中で特に働き方や職場選びに関係が大きい、事業形態による違いについて説明します。

・事業形態による違い

介護事業の形態は入居系、訪問系、通所系に大きく分けることができます。

[入居系]

入居系介護事業所に入居しているご利用者へ介護サービスを提供します。24時間対応が必要なため、夜勤のシフトがあります。

[訪問系]

自宅などに住んでいるご利用者へ訪問し、介護サービスを提供します。訪問介護事業所の営業時間により異なりますが、日中帯を営業時間としている訪問介護事業所が多いです。

[通所系]

自宅などに住んでいるご利用者にデイサービスなどに通っていただき、介護サービスを提供します。「お泊りデイ」という宿泊を伴うサービスを実施している場合がありますが、日中帯を営業時間としている通所介護事業所が多いようです。

9.未経験者が抱える不安

経験がない仕事を始めようとすると色々な不安が頭をよぎるものです。それは、誰でも同じこと。ここでは、ほかの方はどんな不安を抱えているのか、それをどうやって解決しているのかについて説明します。

・ほかの人も抱えている不安

[介護の仕事って力が必要?]

体の大きな男性の介護をしなくてはならない時など、小柄で力のない方には当然の不安です。しかし、代表的なものはボディメカニクスを利用した介護技術などコツがあります。小さな力で大きな方の介護をすることができ、また一人で介護が難しいケースでは複数人で対応するため心配いりません。

[介護には難しい知識が必要?]

「介護って専門用語も多いし、難しそう…」。確かに介護では専門知識が必要です。しかし、専門用語は、すぐに理解できていなくても徐々に慣れ、また定期的な研修会等の知識や技術の習得機会を設けている介護事業所が多いですから、心配いりません。

[人間関係が難しい?]

「介護業界では人間関係が難しいと言われているけど、どうなのかな?」。介護業界では離職理由の上位が職場の人間関係となっています。そのため、多くの介護事業所で定着率を上げるため、良好な職場環境作りに力を入れていますので、心配いりません。

10.まとめ

高齢化が進む日本では、今後ますます介護職員の求人が多くなり、人材確保は介護業界にとって最重要課題とされています。ですから介護事業所では、未経験者でも働きやすく、定着するような体制や仕組み作りを行っています。働き方の選択肢と、求人情報が多いため、自分に合った職場や働き方が選べるのが魅力の一つです。

未経験の方は、ぜひご紹介した就職前に受講する研修を修了していただき、希望の介護事業所へ就職していただければと思います。