介護職のなかで唯一の国家資格であり、介護の専門職として活躍する介護福祉士。そんな介護福祉士に求められる資質や適性とはどのようなことでしょうか?介護福祉士に向いている人や苦労しそうな人について紹介していきます。
現在、介護職として働くことを検討している方はぜひ読んでみてください。
介護福祉士とは?
介護福祉士とは「社会福祉士及び介護福祉士法」に定められた国家資格です。受験資格を満たして年に1度行われる国家試験に合格することで介護福祉士の資格を取得できます。その活躍の場は多岐にわたり、介護職員として食事、入浴、排泄、移動、着替えの介助といった介護業務を行うほか、利用者や家族からの介護に関する相談を受けて助言などを行います。
介護福祉士に向いている人
では、介護福祉士に向いているのはどんな人でしょうか? 向いている人の適性・資質についてご紹介します。
知識や技術が身についている
介護福祉士は介護業務を行いますので、介護の専門職として高いレベルの知識や技能を身につけていることが求められています。ですから介護の知識・技術がある方が向いていると言えます。
広い視野を持っている
介護の現場では広い視野を持つことが求められます。介護の現場ではその時の状況に応じてやるべきことが変わるので、広い視野を持って行動できる人が介護福祉士に向いています。また、問題が起きた時に冷静に、素早く対応することも求められます。
教育を行うことが好き
介護福祉士は他の介護職員の教育を担当することがあります。また、介護サービスの質の向上のため、さまざまな取り組みを主導することもあるでしょう。ですから人に何かを教えることが好きな人は介護福祉士に向いていると言えます。
成長意欲がある
介護は日々新しい情報や技術が次々と出てくるなか、介護の専門職であり続けるためには経常的な努力と向上心が必要とされます。研修や勉強会に積極的に参加することや、日々の業務のなかで感じる疑問や悩みを解決することなど、自分自身の知識・技術の向上に意欲的な人が向いていると言えます。
介護福祉士に向いていない人
反対に介護福祉士に向いていない人のポイントについて解説します。
人と話すことがあまり好きじゃない
介護業務では、コミュニケーションを取りながら介護サービスを提供します。そのため、人と話すことが苦手な人は苦労を感じるでしょう。
潔癖な気質である
介護業務を行う上で、利用者の身体に触れることや、排泄物などの処理も行わなければいけません。潔癖な気質の人にとっては大変だと感じる業務が多いでしょう。
体力に自信がない
介護の仕事は基本的に立ち仕事で、体力が必要になる場面が数多くあります。体力に自信がない人は、日々の業務を辛く感じることもあるでしょう。
向いていないと介護福祉士にはなれない?
介護福祉士に向いている人、向いていない人についてご紹介しましたが、誰にでも得手不得手はあるもの。向いていないからといってあきらめる必要はありません。向いていない=介護福祉士になれない、ということではありません。
介護福祉士の資格を取得してから、自分に合った職場や働き方を探すこともできます。「介護福祉士になりたい」という気持ちがあるなら、ぜひチャレンジしましょう。
介護福祉士を目指すあなたに
介護福祉士の受験資格には複数のルートがありますが、多くの方が選んでいるのは、3年の実務経験と実務者研修修了で受験資格が得られる「実務経験ルート」。現在の自分の状況から、受験までのステップを確認してみましょう。
無資格の方
無資格の方は、介護の基礎的な知識や技術を身につけられる介護職員初任者研修から始めるのが良いでしょう。介護職員初任者研修は、全国の資格のスクールで実施されていますので、お近くのスクールを探しましょう。
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介護職員初任者研修を修了している方
すでに介護職員初任者研修を取得しているなら、次は実務者研修です。介護職員初任者研修と比べると実践的な内容で、介護職員初任者研修の修了者は一部科目の免除があります。こちらも、全国の資格のスクールで実施されていますので、お近くのスクールを探しましょう。
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実務者研修を修了している方
実務者研修を修了している方は、「実務経験3年以上」の条件を満たして介護福祉士国家試験に挑戦しましょう。1年に1度の合格のチャンスを逃がさないためにも、万全の準備をしましょう。
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まとめ
ここまで介護福祉士の適性について解説してきました。自分は向いていると感じた方もいれば、ちょっと難しいかもと感じた方もいるかもしれません。でも、適性だけであきらめる必要はありません。
現在、介護福祉士は国家資格の保有者として、介護の現場や介護の現場以外でも活躍しています。介護福祉士という資格に魅力を感じ、興味を持ったならぜひ資格を取得しましょう。まずは、介護福祉士取得に向けてお近くのスクールを探してみてはいかがでしょうか。