介護福祉士は国家資格のため、国家試験に合格する必要があります。合格率は約70%で、国家試験としては合格率が高い試験ですが、毎年30%の受験者は不合格となっています。不合格になった方の中には、「なぜ落ちたのか」「何がいけなかったのか」という原因がわからず、次の試験に不安を感じている人も多いでしょう。
そこで今回は、国家試験に落ちてしまう人の原因と次回の試験に向けた効果的な学習方法をご紹介します。「次こそは合格をしたい」と考えている方は、ぜひ参考にしてください。
介護福祉士国家試験の合格発表
介護福祉士の国家試験は年に1回(筆記試験は1月下旬、実技試験は3月上旬)実施されています。合格発表は3月下旬に厚生労働省、公益財団法人社会福祉振興・試験センターにて掲示され、受験者に結果通知が郵送されます。
なぜ合格できない?落ちた人の原因とは
ここでは、介護福祉士の国家試験に落ちた人の傾向をご紹介します。
本番で力を発揮できない
介護福祉士の国家試験に合格できない人に見られる傾向として「本番で力を発揮できないこと」が挙げられます。過去問題や模擬試験では合格点を超えるのに、本番で力を発揮できないことがあります。本番では、緊張から時間配分を間違えたり、問題を途中まで読んで解答したり、見直しを忘れたりしてしまい、いつもなら解けるはずの問題を間違ってしまうことが原因となっています。
知識が定着していない
「知識が定着していない」ことも傾向として挙げられます。過去問題や模擬試験で合格点を取ったことで、学習を中断して学習した内容を忘れてしまったり、学習を一気に進めて知識を詰め込んだので定着していなかったり、問題集の問題を丸暗記して、内容を理解していなかったり、学習を継続することで定着するはずの知識が定着していないことが原因となっています。
次の試験で合格するには
それでは、次の試験で合格するためにはどうすれば良いのでしょうか?
ミスの傾向を理解する
自分のミスと傾向を理解しましょう。問題を解答したら自己採点をして、間違えた原因(読み間違いやマークミス、勉強不足など)を分析します。その分析結果を元に、ミスの傾向を把握して次に解答する時に注意します。この分析を行うことで苦手分野も把握できるため、苦手分野は重点的に復習しましょう。
勉強方法を変える
ここでは、二つの方法をご紹介します。
環境を変える
まずは「環境を変える」ことです。
勉強をする時に集中できていますか?家で勉強をしているとそのまま寝てしまったことや集中できずにテレビを見てしまったことなどはありませんか?そんな時は、図書館やカフェで勉強してみましょう。集中できる環境はひとそれぞれなので、自分に合った環境を見つけましょう。
また、一緒に勉強する仲間を作ることも良いでしょう。仲間がいることでモチベーションの維持にもつながります。
取り組み方を変える
勉強に対する取り組み方を変えることも有効です。今まで参考書と過去問題集しか使っていなかった方は、一問一答形式の問題集を使ってみるなど、取り組みを変えてみましょう。その他にも、間違えた内容をノートに書いてみたり、声に出して読んでみたりすることも効果があります。
また、勉強を進めて得た知識は、最終的には仕事と結び付けることを目的としています。学習内容を実務に結びつけて覚えることで理解が深まります。
受験対策講座を受講する
一度、国家試験に不合格になると独学での試験対策に不安を感じると思います。そのような方は、資格のスクール等が実施する「介護福祉士の受験対策講座」の受講をおススメします。
受験対策講座とは?
受験対策講座とは、介護福祉士の国家試験に向けて資格のスクール等が開講している講座です。各スクール等が独自に試験の分析をして、重点ポイントの説明や予想問題を提供しています。
スクールによって、受講期間や費用、通学講座、通信講座など様々な講座がありますので、資料を請求してみてはいかがでしょうか。
おすすめの受験対策講座をご紹介
「カイゴジョブアカデミー」の介護福祉士「試験対策コース」をおススメしています。全4日間のスケジュールで、国家試験の出題範囲を効率的に学習できます。
「次こそは絶対に合格したい」
そう思っている方は、ぜひカイゴジョブアカデミーの試験対策コースをチェックしてみてください。
受験までモチベーションを維持
介護福祉士の試験は年に1回しか実施されません。次の試験で合格するためには、今から1年間モチベーションを維持しなくてはいけません。どうやってモチベーションを維持するのが良いのでしょうか。
給料が上がる
介護福祉士の資格を取得すると給与が上がることをモチベーションにしましょう。
介護福祉士の資格は基本給の昇給や資格手当の支給で月額10,000~20,000円の給与アップが見込めます。また、介護人材の処遇改善が進められ、その中でも介護の専門職である介護福祉士の処遇はさらに改善が進むでしょう。
キャリアアップ
介護福祉士の資格は、キャリアアップにもつながります。
介護福祉士の資格を取得することで、介護スタッフのリーダー的なポジション、生活相談員、実務経験を積むことで介護支援専門員(ケアマネジャー)を目指すことができます。
まとめ
介護福祉士の国家試験のため、合格するまでに数回受験する方もいます。ですから一度試験に落ちたからといって、決してあきらめず、次の国家試験の合格に向けて、ご紹介した内容を参考に取り組んでみてください。
挫折しそうなときは、介護福祉士の資格を取得するメリットや介護福祉士を目指す理由を思い出してください。最後になりますが、働きながら学習をしている方は、体調管理に十分気を付けて次の試験に挑んでくださいね。
この記事が参考になったという方は、ぜひシェアをよろしくお願いします。