「この町の役に立ちたい」身近で頼れる介護職を目指し新たなチャレンジへ!介護福祉士を目指して日々奮闘中
初任者研修から踏み出した一歩
「みんなの介護転職ストーリー」、今回の主役は佐伯由紀子さんです。子どもが中学生になり時間に余裕が生まれた佐伯さんは、高齢化が進む町の現状を見て「この町で介護職として役に立ちたい」と一念発起。現在はケアミックス型病院(※)で看護助手として活躍されています。新しいことにチャレンジするのが好きと語る佐伯さんに、転職のきっかけや初任者研修の様子などをお伺いしました。
※ケアミックス型病院:複数の病床機能を併せ持ち、急性期と慢性期の両方に対応している病院のこと。
2024年3月~6月 介護職員初任者研修(短期コース)/大阪梅田校
2024年4月 病院に看護助手として転職
優しいケアマネとの出会いが介護職に興味を持つきっかけに
藤井: まずはこれまでのお仕事について教えてください。
藤井: 今回介護業界に挑戦したのは、お子さんが中学生になって時間に余裕ができたのも理由の一つだそうですが、最初に介護業界に興味を持ったきっかけはなんだったんですか?
佐伯さん: 昨年父が亡くなったのですが、父が体調を崩し始めた時に「自分がもっと介護してあげられたら」と思ったのが最初のきっかけです。病院から退院するときにケアマネジャーさんが間に入って色々な相談に乗ってくれたり、「家に戻ってからはこういう介護サービスを受けられますよ」と教えてくださったり、身近な頼れる存在として心強くてほっとしたんです。こんな風に地域に密着して困っている方を助けられる職業って素敵だなと感じて興味を持ちました。
キャリアパートナーからの有意義なアドバイス
藤井: それで介護職の求人を探されたんですか?
佐伯さん: そうです。ただ最初はサービスや施設の違いが全くわからなかったんです。なのでとりあえず「未経験者OK」で、家から通える距離にある求人を探していったんです。その中にたまたまカイゴジョブの求人があって、会員登録したらカイゴジョブアカデミーのキャリアパートナーさんから電話が来て、アドバイスもいただきました。
藤井: どんなアドバイスがあったんですか?
佐伯さん: 「介護職は未経験や無資格でも働けますが、資格があると就職先の選択肢が広がって条件も良くなりますよ」と。自分だけで探していた時はわからなかったことをたくさん教えていただいたので有難かったです。
藤井: そのアドバイスに従って、資格を取ろうと思われたんですね。
佐伯さん: はい。有利になるならそのほうがいいと思ったし、やっぱり介護の勉強をしてから就職したほうがいいなと思い直したんです。
初任者研修で知ったボディメカニクス
藤井: 初任者研修はいかがでしたか?
佐伯さん: 研修では「なるほどな」と思うことばかりでした。特にボディメカニクスはすごい技術ですね。
藤井: 力学を応用した身体の負担を軽減できる技術ですよね。
佐伯さん: 介護する側だけでなく、利用者さんにも負担がかからなくなるので、これを知っているのと知らないのとでは雲泥の差があるなと感じました。腰や膝を痛める介護職員も多いですが、私はボディメカニクスを習得したおかげで、どこも痛めていません。
藤井: 研修はどんなふうに進みましたか?
佐伯さん: 前半は講義で、後半になると実技が入ってきます。後半になるとクラス内のコミュニケーションも活発になって、みんな働いている人ばかりだったのでそれぞれの勤務先を聞いたり、「こんなことに困ってるんだけど」なんて相談をしたりしていましたね。
職場の不安や悩みは先輩に相談!
藤井: 研修受講と同時に転職活動もされましたね。ケアミックス型の病院に決めたのはどんな理由からですか?
佐伯さん: キャリアパートナーさんが紹介してくれたのですが、介護の就職先というと介護施設が多い中、病院だと医療の知識を身につけられること、食堂があるので食事補助が出て格安でお昼を済ませられること、また夜勤時も看護師が常駐していて安心できる点など、介護施設にはないメリットがあると聞いたからです。
藤井:確かにメリットがたくさんありますね。勤務するにあたって心配なことはありましたか?
佐伯さん: 不安しかなかったです。患者としてしか病院に行ったことがなかったので、医師や看護師と適切に接することができるか、人間関係に悩まないかとか心配していました。でも先輩方にとても恵まれてそんな心配は杞憂に終わりました。先輩の中には介護スタッフとして40年近く働いている人もいるのですが、スタッフの人間関係にせよ、介護技術にせよ、その方の経験値から教えてもらう内容が深くて。
藤井:ベテランスタッフのフォローが厚い職場なんですね。
佐伯さん: 困ったときにその先輩に相談するんですが、その方に「そういう時はこうするといいよ」って言われると「なるほど、そうだな」と納得しちゃいますね。抱え込むと続かないし、何事も相談するのが大事だと思います。
藤井:最後に、これからの目標や夢があれば教えて下さい。
佐伯さん: 実務者研修も受けて、介護福祉士の資格を取りたいです。受講には職場の理解も必要なので、上司に「近いうちに研修を受けに行きたい」とアピールしているところです。患者さんの命をお預かりしている仕事なので、急を要すること、緊急時にも対応できる力を身に付けたいです。
インタビューを終えて
明るくハキハキとした口調、相手への配慮を感じる受け答えに、佐伯さんのやさしい人柄を感じるインタビューでした。銀行での窓口業務の経験が高齢者の方への接し方にも役立っているとのことでしたので、「介護は未経験だけど、これまでの接客や営業などの仕事で、対人サービスには自信がある!」と思う方は、ぜひ介護職にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
構成、執筆:秦佐起代
「みんなの介護転職ストーリー」でご紹介している方々は、無資格・未経験から介護業界に挑戦したカイゴジョブアカデミーの卒業生です。皆さんが活用された「特待生キャンペーン」なら、自己負担なしで「介護職員初任者研修」の資格を取得でき、さらに介護職専門のキャリアアドバイザーによる就職先の紹介も受けられます。資格が1つあるだけで、給与や待遇がアップし、就職・転職時にも大変有利です。下記リンクからそれぞれ詳しく説明していますので、ぜひ参考にしてみてください。
佐伯さん: 独身時代は事務職や営業アシスタント、結婚してからはフラワーショップや銀行の案内係などをしてきました。大学卒業後すぐに就職したのですが、当時はいわゆる就職氷河期で、自分で選んだというよりご縁があって就職した感じです。子どもが産まれてからは子育て優先の働き方をしてきました。