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「コロナ禍でエッセンシャルワーカーへのリスペクトが生まれた」接客と介護職の共通項に気づき、新たなチャレンジに挑む40歳男性の胸中

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初任者研修から踏み出した一歩

「みんなの介護転職ストーリー」、今回の主役は遠藤拓さんです。ファッション雑貨のセレクトショップに15年勤務し、販売員から店長、バイヤー、ECサイト運営まで幅広くご経験されました。その実力から店舗の立て直しを任されるほどでしたが、あるきっかけ で転職を決意。初任者研修を取得した今、接客業の経験は大いに役立っているとお話しくださいました。

遠藤 拓さん(40歳)

2023年7月~11月 介護職員初任者研修/新宿校
2023年11月 訪問介護に就職

記事の監修者:藤井寿和(介護福祉士)

中間管理職として責任ある仕事を任される中、コロナ禍で変化が

藤井:まずはこれまでのお仕事について教えてください。

遠藤さん: 大学卒業後はアルバイトをしながらバンド活動をしていました。その後接客業に興味がわいて ファッション雑貨のセレクトショップに入社。メンズ雑貨の事業部でアルバイトから正社員になり、販売員、店長、バイヤー、最終的にはECショップの運営まで、15年の間に様々な役割を経験をさせていただきました。スーパーバイザー的な役割で店舗のテコ入れを任されていた時期もあります。

藤井:事業部の重要な役割を担っていた中で退職されたのはなぜなんでしょう?

遠藤さん: 何度か体調を崩すことがあり、コロナ禍で業績も厳しい中会社が早期退職を募ったんです。良いタイミングだと思ったので2021年の春に退職しました。静養しがてら、知り合いがECショップを立ち上げるというので手伝いながら過ごしていました。

藤井:そこから介護に転職されたのはどんなきっかけですか?

遠藤さん: ECの立ち上げを進める中で、高齢者施設に売り込めそうなアイデアを知人が考えつきました。僕は営業資料を作るために介護業界のことを知る必要があったので色々調べ始めたんですよね。そこで、なんとかして介護の話が聞けないかと思ってカイゴジョブに登録してみたん です。

藤井:そういうきっかけだったんですね。

遠藤さん: 仕事を探そうとは思ってなくて(笑)。担当してくれたキャリアパートナーさんがとても良い方で色々と教えてくれて、「遠藤さん、せっかくなら介護の入り口の資格である初任者研修を取ってみませんか?」と声をかけてくださって、とりあえずやってみようかなというのがスタートでした。

情報収集のはずが、接客業と介護の親和性を感じる

藤井:確かに介護業界へ営業するために資格の勉強をするところまでは考えられますが、実際に 働こうと思ったのはなぜですか?

遠藤さん: コロナ禍でのエッセンシャルワーカーの報道などを受けてこの仕事に多少興味はあったのですが、研修での講師の先生のお話がとても興味深くて、少しずつ、やってみようかなと思うようになりました。話を聞いているとこれまで 経験した接客業の手法と似ている部分もあって、自分の中で共通項がどんどん見えてきたというのもあります。

藤井:そこのところ、もう少し具体的にお聞きしてもよろしいでしょうか?

遠藤さん: 接客で学んだことは、まずお客様をよく観察すること、傾聴して相手に共感すること、 共感したことに対して根拠ある提案をすることです。介護も似ていますよね。最終的に働いてみようと思ったのは現職の訪問介護所の面接でとても親身に話ができて、これからのことを真剣に考えられたからです。「ここなら良いチャレンジができる」と思いました。

藤井:コロナ禍でエッセンシャルワーカーに対する認識も変わったんですね。

遠藤さん: ファッション業界の現場は、特にコロナ禍初期は休業を余儀なくされる企業が多かったと思います。自分も現場の休業のため何もすることができず、ただただ自宅で悶々とする時期がありました。「自分たちが提供しているサービスや商品は、生活がより豊かになったりもっと楽しくなったりするけれど、もしかしたら本質的には必要ではないかもしれない。では、多くの人の生活に本質的に必要なものはなんだろう」と考えるようになりました。その頃から、報道もあってエッセンシャルワーカーの仕事に以前より興味を持つようになり、大変そうだけどそれだけ必要とされる仕事、誰かの助けになる仕事なのかなと思い、あらためてリスペクトするようになりました。

藤井:初任者研修はいかがでしたか?

遠藤さん: 初日から、接客業と介護の親和性を感じました。学べば学ぶほど接客業とのつながりを感じて、「自分にもやれそうかも」という気持ちが回を重ねるごとに現実的になりました。クラスの雰囲気も良くて、LINEグループを作って勉強に対しても助け合いができる仲間でした。最終日は打ち上げに行きましたよ(笑)。

自分に合う職場に出会うことができた

藤井:就職先は何をポイントに探されましたか?

遠藤さん: 身体的な不調があるので、キャリアパートナーさんと相談して週に3日勤務の希望を出しました。訪問介護は1対1のケアで、自分の性格や体力を考えると1人の利用者さんにじっくり集中できそうなことも魅力でした。家事や料理も好きなので仕事内容もすんなり吸収できそうだなと考えていました。

ある日の仕事内容
ある日の仕事内容

藤井:訪問介護のお仕事を実際にやってみていかがですか?

遠藤さん: 先日社内研修と、先輩との同行も終わって独り立ちが始まったところです。人の命に直結する仕事なので常に緊張感はありますが、利用者さんとのコミュニケーションはとても楽しいですよ!今はいい仕事に出会えたなと思っています。次のシフトからは週4日に増やす予定です。

藤井:介護の仕事を始めてから、ご自身に何か変化はありましたか?

遠藤さん: わかりやすく、体調が安定しました(笑)。主治医からも「遠藤さんは人と対面で関わっている方がよいかもよ」と言われたことがあったのですが、前職では一日パソコンに向かう業務も多かったので、介護の仕事で頭と体、どちらも動かしながら人と関われる環境になったことで、心身共に良い変化を感じています。

藤井:同世代で介護の仕事に興味がある方がいたら、お勧めできますか?

遠藤さん: ぜひ1度トライしてみてほしいです。介護は人と直接関わる仕事なので、利用者さんの喜怒哀楽はもちろんあるし正解も日々変化しますが、毎回気づきがあって日々の成果も見えやすく、利用者さんの笑顔にこちらが元気をもらうこともたくさんあります。初任者研修では人が生きるうえで基本的な価値観の再確認もできたので、何かに悩んでいる方は、まずは初任者研修の受講だけでもお勧めしたいです。

藤井:最後にこれからの目標や挑戦したいことを教えてください。

遠藤さん: 次のステップとしては実務者研修の受講ですかね、それからは介護福祉士、ケアマネジャーの資格を取りたいです。外部から入ったからこそ見える課題もあり介護業界のDXにも興味があるので、まずは現場で介護技術や基本をしっかり修得して、現場でのオペレーションから考えられるようになれたらとも思います。

インタビューを終えて

社の重要な役割を担うことで、販売と接客、マネジメントスキルを培った遠藤さん。接遇と介護の親和性、コロナ禍での新たな価値観など、真摯に受け答えする様子から、誠実さを感じることができました。遠藤さんのように情報収集がきっかけで始まった介護の仕事、悩んでいる方は、まず、初任者研修を受講してみるのも、ひとつの手だなと思いました。

構成、執筆:鈴木純子


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>>自己負担なしで介護職員初任者研修を取得できる!「特待生キャンペーン」についてもっと見る

>>介護の最初の資格といえばコレ!「介護職員初任者研修」についてもっと見る

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