介護職員初任者研修(職業訓練)を受ける前の面接・初任者研修修了者の就活面接

面接を受けている男女少子高齢化が進む日本。介護の需要も増加し、介護サービスも多様化してきています。それに伴い、求人数も増え介護業界に注目する人も多くなってきました。
今回は、ハローワークが行っている職業訓練(ハロートレーニング)で介護職員初任者研修を受ける前の面接と、介護職員初任者研修修了後の就職活動での面接について、詳しく説明していきたいと思います。

1.ハローワークの職業訓練で介護職員初任者研修を受ける前の面接とは

職業訓練とは

ハローワークが主催するもので、無料で受講できる訓練です。この職業訓練では、就きたい仕事があるがスキルや経験がない、スキルを得ながら仕事を探したい、ブランクがあり実務する際に不安、無料で専門知識を学びたいなどと考えている人が、仕事に必要な専門知識や技術を身につけることができます。
職業訓練には大きく分けて、公共職業訓練と求職者支援訓練の2種類があります。
公共職業訓練とは、国や都道府県が運営しており主に雇用保険を受給している方を対象に、再就職に必要な知識や技術を習得するために無料(テキスト代等は自己負担)で実施している訓練です。つまり、失業保険をもらいながらスキルアップできるということです。仕事を辞めてあまり日が経っていない人に適しています。
次に求職者支援訓練ですが、こちらは雇用保険の受給が終了した方や雇用保険が受給できない求職者を対象に、再就職に必要な知識や技術を習得するために無料(テキスト代等は自己負担)で実施している訓練です。失業保険はもらえないが、無料でスキルアップできるということです。仕事のブランクのある主婦や、アルバイト経験しかなく失業保険を受給できない人に適しています。
また、一定条件を満たせば、訓練期間中「職業訓練受講給付金」が支給されることもあるので詳しくはハローワークにご相談ください。

職業訓練の条件

職業訓練を受ける条件は、前提条件として受講開始日から遡って1年以内に公共職業訓練を受けていないことです。応募はハローワーク窓口で行っています。窓口で希望する訓練科目の受講申込書(入校願書)に記入し提出します。
希望する訓練校に入るためには、受講者選抜の試験を突破しなければなりません。訓練校ではそれぞれ定員があらかじめ決まっており、人気のある科目の訓練校では競争倍率も上がります。試験には面接と筆記試験(適性検査)があります。筆記試験は、職業訓練の事業内容について来られるかを判定するテストで、難しい内容ではありません。訓練校によっては筆記試験のないところもあり、適性検査が実施される訓練校もあります。
実は、合格のカギを握っているのは面接です。面接官は「この人は講座を受講したり、訓練を受けたりしたら就職できるかどうか」を見ています。訓練校は、就職するための学校だということを忘れてはいけません。

介護職員初任者研修の面接とは

ハローワークが実施する講座はほかのスクールに比べ、受講料が無料でテキスト代(1~3万円程)の出費のみで安価なため、競争率が激しくなっています。
適性検査は、その人の性格や仕事の適性を見るため行われます。検査結果があまり介護向きではない人も、面接した印象や履歴書を見て判断する場合もあるので、面接にも力を入れるべきです。

面接の内容とは

介護職員初任者研修を受ける前の面接では、よくされる質問がいくつかあります。

「なぜこの講座(介護職員初任者研修)を志望したのか」

このように聞かれた時、「資格が取りたい」「勉強したいと思った」「知識を得たいから」とだけ答えると、良い印象は持たれないでしょう。
だいたい二人の面接官で、一人当たりの面接時間は5~10分と短い時間ですので簡潔に答えることは良いことですが、簡潔すぎると熱意が伝わりません。なぜ資格が取りたいのか、なぜ勉強したいと思ったのか、なぜ知識を得たいと思ったのか説明をしたり、そう思ったエピソードを伝えたりすると良いでしょう。
また、前述した通り、訓練校は就職することが一番の目的です。その資格や知識を得てどうしたいのか、将来のビジョンを伝えましょう。

【回答例】
「介護の職に就きたいと思ったのですが、知識も経験もなく今の自分のスキルでは不十分なため、この職業訓練で正しい知識と技術を学び資格を取得し、介護スタッフとして働きたいと考え志望しました」

「この訓練を活かしてどんな仕事に就きたいですか」

 「就職後は身につけた知識やスキルを活かしてどうなりたいですか」

【回答例】
「資格を取得したら、デイサービスなどの通所介護の仕事に就きたいと考えています。そして実務経験を積み、介護福祉士の資格を取って高齢者に寄り添った介護ができる人になりたいと考えています」

「就職活動は行なっていますか」

【回答例】
「はい。現在も就職活動を行っております。ですが介護の仕事は人を相手にする仕事で、正しい知識や介護技術を身につけた上で慎重に対応する方が良いと考えますので、この講座を受講して介護技術を習得したいと思っています」

職業訓練の受講を考えているならば、同時に就職活動も頑張る必要があります。職業訓練は再就職を支援するのが目的であって、資格取得が目的ではありません。
そのほかよく聞かれる質問に、「なぜ介護職なのか」「受講中の就職活動はどうするのか」「受講中に就職が決まったらどうするか」「訓練に最後まで通えるか」などがあります。
職業訓練校は、行政から委託された多くの一般企業が講座運営を行っています。企業は行政から委託料をもらっているため、講座終了後の知識やスキルの習得率、就職率を高く維持できるよう努力するとともに、熱意のある方に受講してほしいと考えています。
将来のビジョンをしっかりイメージし、再就職への意欲と介護資格を取得したいという熱意をアピールしましょう。そうすることで職業訓練の面接を突破することができるはずです。

面接のコツ

一般的に合格する上での重要点は「真面目さ」と「素直さ」です。なぜなら、真面目に授業に出席することができるか、実習や演習を真面目にこなせるか、実習先に嫌われるような人ではないかといったことは、最低限必要な要素だからです。職業訓練校は授業をさぼられたり、ロールプレイングや実技で悪い態度を取られたりすることを嫌います。面接の際には「真面目さ」「素直さ」が伝わるような接し方で臨んでください。

面接時の服装

おそらく服装について指定をされることはないと思いますが、面接官に「ビジネスマナーが身についている」「TPO をふまえて行動ができる」と、信頼感や安心感を与えられる服装選びをすることが大切です。ファッションセンスをアピールするのではなく、第一印象を良くするための服装で、面接官と世代が異なる人であっても受け入れられやすく、かつ清潔感のある服装選びが重要です。
リクルートスーツは学生の就職活動の印象が強く、フレッシュには見えますが、転職の際は頼りない印象を与えてしまうという見方もあります。きっちりとしたスーツスタイルでなくとも大丈夫ですが、ネクタイが弛んでいる、着崩しているなどビジネスマナーをわきまえていない服装は NG です。靴下は黒が無難です。女性は白シャツをほかの素材や色味のあるものに変えたり、インナーをカットソーに変えたりすることで、柔らかい印象を与えられます。新しくスーツを購入するなら、グレー系やネイビー系がおすすめです。ベーシックな色のスーツは、マイナスの印象を持つ人が少ないので心強いアイテムです。
また、ほかの業種であれば黒いスーツでも構いませんが、介護の仕事となると黒は「葬儀」を連想させるので避けた方が良いでしょう。
オフィスカジュアルでも可という会社もありますが、どこまでカジュアルにして良いものか悩みます。私服といっても、プライベートではなく面接に臨むわけですから、ジーンズや T シャツは避けるべきです。ジャケットや襟付きのシャツなど、きちんと感と清潔感があり、ビジネスマナーから外れていない服装をメインにコーディネートしましょう。男性の場合は、白のシンプルなシャツにベーシックカラーのパンツ、革靴、ジャケットがあれば羽織るのがベストです。襟付きのトップスできちんとした印象になりますし、ベーシックカラーのパンツで爽やかな雰囲気もプラスされ好印象に映ります。
ただし、上下ともサイズ感によってはカジュアル過ぎてしまうため、体にジャストフィットしたアイテムを選びましょう。女性の場合、シャツやブラウスにジャケットやカーディガンを羽織り、短すぎないシンプルなスカートやセンタープレスされたパンツ、低めのヒールのパンプスやローファーがおすすめです。それでも手持ちの服に最適なものがなかったり、迷ったりした時にはスーツ着用が無難です。

2.介護職員初任者研修修了者が就職面接を受ける際には

介護職員初任者研修修了者に介護事業者が期待すること

介護職員初任者研修を修了すると、様々な事業所や施設で働くことができます。ですがいずれの介護事業者も、介護職員初任者研修修了者だからといって即戦力になるとは思っていません。修了者は卵からかえった雛のようなもので、やっと介護のスタートラインに立ったばかりです。そのため、介護事業者が修了者に求めるものは「素直に聞く(教えてもらう)態度」「分からないことは何でも質問する」「知識を吸収し対応できる力」「責任感や協調性」「コミュニケーション能力」などです。
介護はチームワークが必要です。空気を読んで動ける人、高齢者や介護スタッフとのコミュニケーションが取れ、分からないことがあれば聞きに来る人、自分の考えや知識を振りかざし勝手な介護をしない人材等が求められます。
初心者の方が就職する場合は、なるべく小規模事業所ではない社会福祉法人や大手法人などの施設で働くことをお勧めします。基本的な知識と実践的な技術を習得しなければならない初心者は、大きい施設の方が利用者数が多く、関わる機会も増えるのでより多くの経験を積むことができるからです。

面接の内容

介護職員初任者研修を修了し、介護事業所や法人にて就職面接を受ける際、よくされる質問があります。その質問とは何か、その質問の意図は何か、どう答えるべきか対策を練っておきましょう。

「当社の志望理由は何ですか」

この質問の意図は、この会社で働きたいという熱意を確認するためです。
また、その会社の業務内容や事業内容をしっかり理解した上での応募かどうかということも確かめられます。事前に応募先の情報収集をし、この会社を選んだ理由をしっかりと答えられるよう整理しておきましょう。

【回答例】
「認知症ケアに熱心に取り組んでいらっしゃると知り、私自身がさらにスキルアップできると思いました。また、資格取得支援制度も充実していることも介護福祉士を目指す私にとって魅力的だと感じ志望しました」

「前職を辞めた理由は何ですか」

この質問は、退職にあたってのトラブルを何か抱えていないか、入社しても同じ理由で辞めたりする可能性はないかを、確認するためによく聞かれます。前の職場の悪口や同僚・上司を批判するようなことを言うのは NG です。「スキルアップのため」など応募している事業所への志望理由につなげ、前向きな言葉に置き換えましょう。

【回答例】
「高齢者に寄り添った介護サービスがしたいと思っていた時に、御社が高齢者中心の介護サービスを実践されていることを知り、転職を決意しました。御社でさらなるスキルアップをしたいと考えています」

「今までどんな仕事をされてきましたか」

この質問の意図は、あなたの経験とスキルを確認するためです。アピールポイントを簡潔に伝えられるよう、話す内容を整理しておきましょう。

【回答例】
「これまで婦人服の販売員をしていました。前職では接客業を経験しているので、ご利用者とのコミュニケーションに活かせるのではないかと思っています」

「いつから勤務できますか」

この質問は言葉通り、いつから入社できるか確認するためです。できるだけ早く入社できる人を優先的に採用する傾向がありますので、退職前やほかの事業者に応募しており結果待ちの場合、入社可能日をはっきり伝えましょう。

【回答例】
「明日からでも勤務可能です」
「○月○日以降でしたら勤務可能です」

「残業(夜勤)はできますか」

この質問には基本的に「できます」と答えた方が好印象ですが、無理をしてできないのに「できる」と答えると入社後のトラブルの元になります。

【回答例】
「基本的に問題ありません。ちなみに平均で月にどのくらい残業(夜勤)がありますか」
「今の時点では子供が小さいので難しいですが、子供の手がかからなくなれば夜勤にも対応できるかと思います」

「何か質問はありますか」

この質問は、入社した後に「思っていたのと違う」ということがないように、気になることはしっかり確認しておきましょう。「特にない」と答えると、やる気や熱意がないと思われることもあるので事前に質問したいことを考えておきましょう。

【回答例】
「社内研修制度があるとお聞きしましたが、回数や内容を教えてください」

面接のコツ

面接の際、事業者が最も重視するポイントは人柄です。資格の有無も大切ですが、人を相手にする仕事ですので人柄が良くないといけません。
次に重要なのは経験です。それはご家族や親類の介護でも構いません。活きた介護経験をしてきた人は即戦力になります。
この2つに加えて重視するのが、コミュニケーション能力と接遇マナーです。やはりこれも、介護の仕事ならではですが「人対人」を重視し、高齢者が気持ちよく過ごせるようサポートできる人を求めています。面接の際は介護をする上で自分なりに心を配っているところや、将来の目標など介護への思いを伝えましょう。

面接時の服装

介護職の面接は服装の指定がないところがほとんどです。見た目の印象で選考結果が8割決まると言っても過言ではありません。特に清潔感のある服装や身だしなみが大切です。職業訓練の面接同様スーツが無難です。派手すぎず、全ての世代に受け入れられるようなスーツを選びましょう。スーツを持っていない場合、私服でも OK とされることもありますが、カジュアルになりすぎずビジネスマナーを感じられるような整った服装で面接に向かいましょう。
服装以外の身だしなみにも注意してください。髪型は清潔感を重視します。女性は結べるなら結び、お辞儀をした時に前髪が目にかからないようピンで止めるようにして、表情がよく見えるようにしましょう。事業所によっては髪色はダークブラウン程度までとしています。明るすぎない自然な髪色で、香りの強い整髪料は使用しないようにしてください。
また、喫煙者はタバコの臭いにも注意してください。不快に感じる高齢者からのクレームにもなりかねないので、香水やタバコの匂いには気を配りましょう。
手元・足元も気を抜いてはいけません。爪が伸びていると危険ですし、衛生的にも良くありません。ネイルもしない方が良いでしょう。爪は短く清潔に保ち、手荒れも高齢者の肌を傷つけかねませんのでケアすることも必要です。足元も見られています。服装や髪型に注意を払っても、靴が汚れていたりボロボロだったりするとマイナスポイントになります。
服装について指定がなく、私服も面接向きのものがない場合は、スーツ着用が好印象となるでしょう。

3.まとめ

いかがだったでしょうか。介護職員初任者研修を受ける前の面接も、研修終了後の就職活動での面接も、人と人とのお見合いの場です。「この人と一緒に働いてみたい」と思ってもらえるよう、限られた時間の中で仕事への熱意や介護への思いなどを分かりやすく相手に伝えなければなりません。十分な事前準備と自分の言葉で、ご自身の魅力を面接官に伝えられるようにしましょう。
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