介護職員初任者研修や介護福祉士実務者研修
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介護職員初任者研修取得で有利?就職先の紹介サポートとは

更新日:2018/08/22

介護職員初任者研修取得で有利?就職先の紹介サポートとは

介護職員初任者研修取得で有利?就職先の紹介サポートとは

比較的短時間で取得できる介護の資格「介護職員初任者研修」。介護に関する様々な基礎知識が身につくので、介護の現場で仕事をするためにとっておいたほうが良い資格です。カイゴジョブアカデミーのように就職先の紹介サポート付きのスクールもございますので、積極的に活用することで、有資格者としてより条件に近い転職も期待できます。

ここでは、就職に有利となる初任者研修で何を学ぶのかや、就職の流れ、紹介サポート等について解説します。

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*初任者研修 または 実務者研修

1.介護職員初任者研修とは

介護職員初任者研修とは、厚生労働省認定の公的資格です。受験資格はなく、厚生労働省が定めるカリキュラムを修了し、筆記試験に合格すると取得できます。カリキュラムの内容も、介護従事者にとって必要な基礎知識となっています。介護に携わろうとする方々にとって入門資格と言えます。これから、介護の仕事でスキルアップしたいと考えるのであれば、とっておきたい資格です。

介護職員初任者研修(旧:ヘルパー2級)を詳しくみる

介護職員初任者研修の学習内容

介護職員初任者研修の学習内容は、先程述べたように厚生労働省が定めたカリキュラムに沿って進めていきます。基本的には民間団体や公益法人が運営するスクールに通い、カリキュラムに沿い学習していきます。

受講カリキュラムは130時間と決められています。

[カリキュラム項目と時間数]
No. 項目 講義時間
1 職務の理解 6時間
2 介護における尊厳の保持・自立支援 9時間
3 介護の基本 6時間
4 介護・福祉サービスの理解と医療との連携 9時間
5 介護におけるコミュニケーション技術 6時間
6 老化の理解 6時間
7 認知症の理解 6時間
8 障害の理解 3時間
9 こころとからだのしくみと生活支援技術 75時間
10 講義の振り返り 4時間

合計 130時間
※上記項目とは別で、筆記試験による修了評価を実施(1時間程度)

以上が、カリキュラムです。これは全スクール共通です。

次に、各項目について説明していきます。

職務の理解…6時間

ここでは、

  • 多様なサービスの理解
  • 介護職の仕事内容や働く現場の理解

について学びます。

介護の現場での業務内容や、居宅・施設などサービス種類の違いなど、介護職に関する理解を深めていきます。

介護における尊厳の保持・自立支援…9時間

ここでは、

  • 人権と尊厳の保持
  • 自立に向けた介護

について学びます。

人間には、みな平等に人権があり、介護を必要とする方も同じです。介護を必要とする方の人権と尊厳を守り、快適に過ごせるよう、介護従事者は配慮していく必要があります。また、身体で残された残存機能を維持するべく、「自分でできることは自分で」できるよう、どのような支援、介護が必要なのかを学びます。

介護の基本…6時間

ここでは、

  • 介護職の役割、専門性と多職種との連携
  • 介護職の職業倫理
  • 介護における安全の確保とリスクマネジメント
  • 介護職の安全

について学びます。

介護は看護師、栄養士、ケアマネージャーなど、様々な他職種との連携が必要です。それぞれの職種の専門性、役割を理解し、チームとして介護を必要とする方を支えるための知識を身につけます。また、介護職としての社会的責任、介護を受ける方にケガなどがないように配慮する義務や、もし事故が起こってしまった場合の事故報告、介護職の心身の健康管理についても学びます。

介護・福祉サービスの理解と医療との連携…9時間

ここでは、

  • 介護保険制度
  • 医療との連携とリハビリテーション
  • 障害者自立支援制度およびその他の制度

について学びます。

介護保険制度をはじめとした各制度の目的やサービス利用の流れ、医療職(看護師、理学療法士、作業療法士)の役割と連携について学びます。

介護におけるコミュニケーション技術…6時間

ここでは、

  • 介護におけるコミュニケーション
  • 介護におけるチームのコミュニケーション

について学びます。

一人ひとりに適した介護を提供していくためには、介護を受ける方とのコミュニケーションが大切ですので、適切なコミュニケーションを取るための技法を学びます。また、チームのコミュニケーションとして、チームの情報共有の方法や書類の重要性などを学びます。

老化の理解…6時間

ここでは、

  • 老年期の発達と老化に伴う心身の変化と特徴
  • 高齢者と健康

について学びます。

人間には、いつか必ず老化が訪れます。ここでは加齢・老化に伴う心と身体の変化、高齢者に多い疾病の症状や特徴、生活の注意点などを学びます。介護従事者として、このことを理解することは、より良い介護を提供するためにとても重要です。

認知症の理解…6時間

ここでは、

  • 認知症を取り巻く状況
  • 医学的側面からみた認知症の基礎と健康管理
  • 認知症に伴うこころとからだの変化と日常生活
  • 家族への支援

について学びます。

介護のご利用者は認知症を患っている方も多くいらっしゃいます。認知症の種類や特徴など認知症の理解を深めます。また、この項目は、介護におけるコミュニケーション技術と老化の理解とも密接に関わってきます。

障害の理解…3時間

ここでは

  • 障害の基礎的理解
  • 障害の医学的側面、生活障害などの基礎的知識
  • 家族の心理、かかわり支援の理解

について学びます。

障害を抱えた方々がより良い生活を送るためにはどうすれが良いかを考えることができ、日々の業務に生かすことができます。

こころとからだの仕組みと生活支援技術…75時間

ここでは、

  • 介護の基本的な考え方
  • 介護に関するこころのしくみの基礎的理解
  • 介護に関するからだのしくみと基礎的理解
  • 生活と家事
  • 快適な居住環境整備と介護
  • 整容に関連したこころとからだのしくみと自立に向けた介護
  • 移動・移乗に関連したこころとからだのしくみと自立に向けた介護
  • 食事に関連したこころとからだのしくみと自立に向けた介護
  • 入浴・清潔保持に関連したこころとからだのしくみと自立に向けた介護
  • 排泄に関連したこころとからだのしくみと自立に向けた介護
  • 睡眠に関連したこころとからだのしくみと自立に向けた介護
  • 死にゆく人に関連したこころとからだのしくみと終末期介護
  • 介護過程の基礎的理解
  • 総合生活支援技術演習

について学びます。

まずは、人体の構造や機能に関する知識を習得します。そして、目覚めてから就寝するまでの一連の動作に対する介護方法を学びます。普段提供している介助は、果たしてその方に合っている方法なのか、安全に行えているのかなど振り返ることもできます。

振り返り…4時間

これまでの研修内容を振り返り、学んだことについて再確認をします。疑問点があれば、納得するまで講師に質問をするのも良いでしょう。そして最後に、修了試験(筆記試験)があります。合格すると、晴れて介護職員初任者研修の資格取得となるのです。

介護職員初任者研修(旧:ヘルパー2級)を詳しくみる

介護職員初任者研修の取得方法

初任者研修を取得するためには、先に述べたように民間団体や公益法人が運営するスクールに通い、カリキュラムに沿い学習していきます。ただ、働きながらの取得となると、時間の余裕がない、と感じる方も少なくないと思います。

そこで、カリキュラムを進めるにあたり「通信+通学」「通学のみ」の二通り選択ができます。個人のライフスタイルや仕事も考慮して、確実に取得できる方法を選ばれると良いでしょう。

また、事業所・施設によっては資格取得のために手厚い支援を実施しているところもあるようなので、働かれている場合は職場に「初任者研修を取得したい」旨を話されても良いと思います。

関連記事:介護職員初任者研修の取り方(通信・通学)

2.介護職員初任者研修取得後の就職先が決まるまでの流れ

初任者研修を取得すると、実践での意欲も増すことでしょう。

ここでは、就職先を見つけるまでの流れの一例を書いていこうと思います。

1.就職に関する情報収集

・スクールの就職支援を利用する

初任者研修を取得するために通うスクールには、介護業界への就職を支援するサポートが充実しているところが多く見受けられます。資格を取得したものの、どうしていいか分からない、と不安に思っている方は、まずは相談してみることをお勧めします。

・合同就職説明会

福祉や介護に関わる仕事の、合同就職説明会が行われる場合があります。1つの会場に様々な事業所・施設の採用担当者が集まるので、一度にたくさんの情報を得ることができます。私も参加したことがありますが、とても活気にあふれていました。その場で気になった複数の事業所・施設のお話を伺うことができ良かったと思っています。

・介護事業所、施設等のホームページを確認

現在、多くの事業所・施設が、ホームページを持っています。ホームページには求人情報や事業所・施設の運営状況が載っているため、手持ちのパソコンやスマートフォンで調べてみてはいかがでしょう。

・クラスメイトとの情報交換

カリキュラムを受講する際、一緒に受講している多くの人がいると思います。中には介護の現場で仕事をしながら受講している人もいます。その人達から、職場の実情を聞きながら、具体的にイメージしてみましょう。

・インターネット上の求人情報を閲覧する

インターネット上の求人情報サイトなどにも、介護の仕事の求人がたくさん出ています。時間がある時に覗いてみるのも良いでしょう。

2.求人情報を確認し、気になる事業所・施設に応募

ここだ!と思う事業所・施設が見つかったら応募します。スクール就職支援を通して応募をする手もありますし、自ら事業所・施設に問い合わせをしても良いでしょう。事業所・施設独自に就職前の見学会を開催している場合もあり、私も過去に2つの施設に見学に行きました。

職場の雰囲気、働くスタッフも直接見ることができ、とても参考になりました。より雰囲気が合うと思った施設に実際に応募し、採用された経験があります。また、応募時には履歴書や職務経歴書を一緒に送る場合があるため、事業所・施設側に事前に確認することも必要です。

3.書類選考・面接

選考には履歴書や職務経歴書が必要となりますので準備をしましょう。履歴書の資格欄に介護職員初任者研修を取得したことを記載してください。面接では自信をもって、笑顔で、介護に対する思いを伝えると、採用担当者も好印象を持つでしょう。

4.面接に合格し、晴れて就職内定

おめでとうございます!介護職員初任者研修で学んだことを存分に発揮してください。

3.介護職員初任者研修を取得すると就職先が広がる?

介護の仕事は資格がなくても、実践で先輩介護スタッフから指導を受け、また、事業所・施設内で充分な研修を受ければ問題ありません。実際、多くの事業所・施設が介護従事者のスキルアップのための研修を数多く実施しています。私も多くの未経験で入職された方に指導をしてきた経験があります。

求人情報では「未経験者・無資格者歓迎」と書かれている事業所・施設もありますが、合わせて資格取得者優遇、とも書かれています。介護職員初任者研修を取得していると、介護の基礎知識や技術は身についているので、採用側もより歓迎してくれるでしょう。常に人材不足の事業所・施設も少なくない中、有資格者の入職は頼りになる存在といえます。何より、即戦力としての活躍が期待されます。

これから、高齢化がますます進んでいく中で、介護職の人手不足がますます深刻化していきます。それに、最近では介護の現場での重大な事故をニュースで見ることが増えてきています。施設・事業所側も重大事故のリスクは避けたいはずです。介護職員初任者研修では、介助中に起こりうる重大事故についても学び、予防するための方法も学びます。リスク回避の観点から見ても、介護職員初任者研修を取得していると有利と言えます。

また、事業所・施設に就職する場合、介護職員初任者研修を持っていると採用後も、資格があることで自信をもって業務に励むことができます。もちろん、ご利用者やご家族の信頼も得られやすいでしょう。よって、介護職員初任者資格を取得していれば、就職先の幅は広がります。

4.介護職員初任者研修を取得すると、就職にどのくらい有利?

実際の求人で検索

介護職員初任者研修を取得していることで、無資格より有利になりますが、どれくらい有利なのでしょうか?まずは求人数です。

ある求人サイトで検索してみました。

  • 勤務地:東京
  • 雇用形態:すべて選択
  • 職種:介護職・ヘルパー
  • サービス形態:すべて選択
  • こだわり条件:なし(選択せず)
  • 資格:初任者研修

以上で検索すると、5,094件がヒットしました。

今度は、資格の欄を無資格可能に変えて検索してみると1,955件でした。このことからも分かるように、求人数だけを見ると、無資格でも多いように見えますが、初任者研修を取得しているだけで3倍近く求人数が増えました。

この差からも、介護職員初任者研修は取得しておくべきであり、就職にも有利と言えるでしょう。

加えて数件の求人情報を詳しく見てみました。無資格可能の施設では、資格不問でも待遇面で資格を取得するとお祝い金を出します、という施設がありました。ほかの施設では、応募資格に初任者研修以上の資格保持者と書かれており、そのあとに未経験・無資格は応相談と書かれていました。やはり、採用側は、無資格で入職したとしても、働きながら資格を取得することを希望している印象を受けました。採用する側も、人材不足とはいえ、介護の知識を学んできた有資格者を欲しがっている印象を受けます。

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カイゴジョブアカデミーでは、カイゴジョブエージェントの全面協力のもと、資格取得から就職支援までを全面的にバックアップしています。経験豊富なキャリアアドバイザーが、全国2万件以上の豊富な求人情報から、あなたの希望や経験などの相談に応じ、あなたに合った求人情報を提供します。希望があれば、資格取得期間中でも就職先を提案できます。そればかりか、勝てる履歴書の書き方や面接指導などといった就職のノウハウを個別に丁寧に提供しています。

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5.まとめ

介護の仕事を始めようとするなら、介護の入門といえる資格である介護職員初任者研修は、ぜひ取得しておきたい資格です。介護の世界でキャリアアップしていきたいと希望があるなら、のちに必要となる実務者研修の受講時にも役に立ちますし、介護福祉士(国家資格)を取得する時にも、試験範囲に初任者研修で学んだ事が含まれるので、役に立ちます。ぜひ、介護職員初任者資格を取得してください。