介護職員初任者研修や介護福祉士実務者研修
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介護職員初任者研修で仕事の活躍の場を広げよう

更新日:2018/09/14

介護職員初任者研修で仕事の活躍の場を広げよう

介護職員初任者研修で仕事の活躍の場を広げよう

テレビや新聞などで「これからどんどん高齢者が増え、その介護をする人材がさらに必要となってくる」こんな記事をよく見聞きするようになりました。これまでホームヘルパーと呼ばれていた資格も、制度の改定により「介護職員初任者研修」として生まれ変わりました。この資格がどのようなもので、介護の現場でどういったことができるのかを見ていきましょう。

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*初任者研修 または 実務者研修

1.介護職員初任者研修とは

・介護職員初任者研修の目的

先にも述べたように高齢化が進み、介護の人材確保及び育成が急務となっています。では、介護職員初任者研修の目的とはいったい何でしょうか。
例を挙げてみます。運転知識のない人が目の前に車を置かれても、どう操作していいのか困惑してしまいます。介護も同じで、知識がなければ仕事内容やご利用者にどう対応していいのか分からず、途方に暮れてしまうでしょう。
介護職員初任者研修の目的は、介護に関しての基礎的な知識と技術の習得です。そのため介護未経験者を受講対象としており、受講資格に年齢、学歴等の条件はありません。
福祉や医療では「個人の尊厳」ということがよく言われるのですが、この研修では介護の知識やスキルを考え方から学ぶことができます。人間の身体や心理、またその変化などもカリキュラムに含まれています。介護では入門的な資格ですが、取得することで介護職としてさらに活躍する場が増え、資格手当など給与アップにもつながります。
研修の後には筆記試験が設けられています。これは理解度チェックとして行われ、合格ラインは7割程、満たない場合には再試験が用意されています。

・介護職員初任者研修の取得方法

受講要件として学歴や年齢を問わないのも魅力ですが、仕事をされている方、小さなお子さんがいらっしゃる方などが取得できるように受講プランやスケジュールも実に多様です。平日、土日、夜間、通学、通信、受講期間などご自身のライフスタイルに合わせた学習方法が選べます。受講料については学校や自治体などが行っている割引特典や助成金制度を利用できる場合がありますので、受講前にぜひお調べください。

2.介護職員初任者研修を修了しなくてもできる介護業界の仕事内容

修了しなくてもできる仕事

介護の仕事は基本的には無資格で行える仕事です。資格が必要になってくるのは、訪問介護事業所の介護業務です。他の通所系事業所、入居系事業所などでは、無資格でも介護業務を行うことができます。実際に無資格の方も多く就業しているのでご安心ください。

・通所や施設での業務

就業してすぐに1人で介護業務を行うことはありません。基本的に介護福祉士等の有資格者のサポート業務に就くことになるしょう。ご利用者の見守りや話し相手になる、シーツ交換、掃除などの業務を行うことになります。様々なご利用者と接するため、個々の注意すべき点を覚える、介護に関しての基礎知識を学習する必要があります。

・ご利用者の送迎等

介護事業所等と自宅や病院の間の移動について運転業務を担当します。必要となるのは運転免許証です。私の経験から申し上げると、送迎担当者は施設やご利用者、ご家族との連絡役も担っているので、ある程度の介護や薬などの知識があると大いに役立ちます。

・事務等

介護事業所の事務所で、受付業務や介護報酬請求業務などを担当します。特に資格が必要ということはありませんが、ある程度の介護知識があると周りの方と連携を取りやすいでしょう。余談になりますが、「介護事務」という講座も各学校で開催されています。

3.介護職員初任者研修を修了するとできる介護の仕事

修了するとできる仕事

前述したとおり、大きな違いは訪問介護事業所の身体介護、生活援助等の介護業務に従事できることです。その他の介護事業所でも身体介護業務を任されることがあるでしょう。ところで、身体介護とはどんなものがあるか確認しましょう。

身体介護とは

  • 食事介助:
    認知症や体に麻痺などの障害があって、食べ物をうまく口に運べない方への援助となります。口に食べ物を運べたとしても、しっかり咀嚼できているか、飲み込みができているかなど確認します。ご利用者の状況にもよりますが、イスの座り方や高さ、顎の角度にも配慮し、食事が終わったあとの様子にも注意します。食べ物や飲み物を誤嚥する危険があるからです。

  • 入浴介助:
    一人で入浴が難しい方の入浴を介助します。ご利用者の体調確認を行い、入浴準備を進めます。脱衣所と浴室の温度差や転倒転落などに配慮し入浴していただきます。できるだけご自身で洗っていただきますが、介助が必要な場合は、体を洗う時も、お湯をかけて洗い流す時も、声かけをしてから行います。浴槽につかる際は、浴槽内で滑って溺れることなどがないように注意し、入浴後の体調の変化にも気をつけます。

  • 排泄介助:
    一人で排泄が難しい方の排泄を介助します。排泄物はその方の健康状態を知る手がかりとなりますので、色や臭い、形状、量などを確認し、問題があれば看護師等に報告をして今後の指示を仰ぎます。ご利用者にとって、個人の尊厳に関わることでもあり、介助する側も誠意をもって介助に臨む必要があります。

  • 体位変換:
    いわゆる床ずれを防ぐということが目的になります。私たちは無意識に、そして自由に寝返りを打つことができます。しかし、身体的に障害がある方にとってはどうでしょうか。褥瘡(床ずれ)ができやすいのは後頭部、肩甲骨、仙骨周辺や踵など出っ張っている部分です。この突出している部分に長い間圧力が加わると褥瘡ができやすくなります。これを防ぐために、体位を変え、かかる圧力を分散させます。

  • 更衣着脱介助:入浴時、就寝・起床時、外出の際など、私たちと同じように着替えをします。その時間、その時期、そしてご利用者の好みに合わせて介助を行っていくのですが、もし片方の腕や足が動かないといった場合はどうするのでしょうか。
    介護や医療では「脱健着患」という言葉があります。これは脱ぐ際は健康な側から、そして着る際は患っている側から着脱をするという意味です。ご利用者と介助者双方にとって負担がかからないようにすることが大切です。

生活援助とは

こちらは身体介護と比較する際によく使われます。掃除、洗濯、買い物、薬の受け取り、調理などご利用者の生活を支援する業務となります。すべてを援助するのではなく、ご利用者ができることはやっていただくことが自立支援につながります。訪問介護事業所での生活援助を行うためには介護職員初任者研修の受講が必要となります。ただし、新しい研修制度として生活援助従事者研修が創設されていますので、こちらを受講することでも従事することができます。

4.介護職員初任者研修の資格を活かせる仕事

介護職員初任者研修を活かせる仕事

やはり取った資格を活かせる仕事は魅力的だと思います。実際にはどういったところで活躍できるのかをみていきましょう。

  • 訪問介護:
    資格取得者であれば、「食事」「入浴」「排泄」など、身体介護及び生活援助に従事できることはこれまで述べてきた通りです。訪問介護事業所ではご利用者と一対一で接するため、より深く関わることができるでしょう。

  • その他の介護事業所:
    訪問介護と業務に大きな違いはないのですが、職員1人でご利用者多数に対してサービスを提供するという違いがあります。具体的な業務内容は前述したとおりですが、入居系施設では夜勤帯の勤務があります。

介護職員初任者研修を日常で活かす

・ご家族のためや地域の高齢者のボランティアに役立てる

ご家族の介護のために資格をする方もいます。受講することで、ご自身とご家族の両方にかかる負担が減るでしょう。また、お住いの地域のボランティア活動などを通じて資格を活かせる場も存在します。

5.まとめ

介護職員初任者研修について多方面からみてきました。介護業界のスタートラインの資格として活躍される方が増え、仕事やボランティアとしてなど活かせる場所は多岐にわたります。介護職員初任者研修は比較的取りやすい資格ですので、ぜひとも挑戦してみてください。