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介護職の年齢、職場、満足度などの内訳は?

更新日:2022/1/5

介護職の内訳

介護職を目指している方は
「介護業界はどんな人が活躍しているの?」
「離職率が高いって聞くけどなんで?満足度が低いの?」
と、介護現場の実情やスタッフの本音が気になる方が多いのではないでしょうか。

せっかく働くなら、やりがいをもって働きたいものですよね。
今回は、厚生労働省の『介護労働の現状』という少し前の平成29年度のデータをもとに、
介護職員の年齢・職場・満足度にスポットを当てて説明をします。

介護業界の年齢・性別の内訳は?

介護業界の市場動向は介護サービスを利用する高齢者の増加のため、右肩上がりの現状です。
またコロナ禍の影響について、大きな影響はないとされています。

これから2025年にかけて団塊世代が後期高齢者世代を迎えます。
3人に1人が高齢者となる時代となり、介護需要はさらに拡大し、同時に介護サービスの利用額もさらに増加すると予測されています。
では、人材不足やブラック介護現場ともいわれている職場の実情はどうでしょう?
若手が活躍しているイメージがある介護の世界だが、実際はどうなのかデータをみていきましょう。

介護職の平均年齢は何歳?

公益財団法人 介護労働安定センターが行った令和2年度介護労働実態調査によると、2020年10月1日時点の介護職の平均年齢は47.5歳とされています。

介護=若い方というイメージも強いですが、実際は異なります。
介護の仕事は重労働といわれますが、平均年齢よりもさらに年齢を重ねた方が活躍されているのが現状です。
年齢を重ねても介護職で働き続けるメリットは、「これまでの人生が全て活かせる仕事」だからではないでしょうか。

性別と年齢の内訳

介護職員の現状
では、介護職員の性別・年齢の内訳についてみてみましょう。

データから男女別にみると、施設等で働く介護職員・訪問介護員いずれも女性の割合が多いことが分かります。
また、介護職員の年齢構成は、介護職員(施設等)については30~49歳、訪問介護員については40~59歳の割合が比較的高くなっています。

男性については40歳未満が主流ですが、女性については40歳以上の割合がいずれの職種も過半数を占め、50歳以上で介護の仕事をされている方も多くいらっしゃいます。

また、訪問介護員の年齢構成では60歳以上で活躍されている方の割合が最も多いです。
介護職員(施設等)
→50~59歳(19.9%) 60歳以上(15.9%)
訪問介護員
→50~59歳(25.3%) 60歳以上(38.5%)

POINT
介護業界はミドル・シニア世代の女性が活躍している!
年齢を重ねても安定して働ける!

介護職の満足度が1番高い項目とは?

介護職の満足度
長く介護の仕事を続けられるかどうかの指標になる、仕事の満足度についてみていきましょう。

『現在の仕事の満足度』では、「仕事の内容・やりがい」に対する満足度は45.1と高く、働いている方はやりがいを持って仕事をされていることが分かりますね。

介護の仕事は「ありがとう」と利用者や家族に感謝されます。
入浴介助や食事介助も、スタッフの工夫次第でスムーズになり笑顔がみられたときは、嬉しい気持ちにもなるでしょう。

直接人と関わり、頑張った分だけ利用者のADLが上がったり、喜びがダイレクトに伝わったりとやりがいが感じられる仕事です。

介護職員の仕事に対する姿勢や温かいコミュニケーションが、利用者や家族からの信頼に直接反映されることでやりがいを感じている方が多いのです。

介護職の不満ワースト1位とは?

労働条件などの悩み
仕事のやりがいはあるけれど…「人手が足りない」と労働条件等の悩み・不安・不満等を抱えている職員は53%と半数以上、特に訪問介護員の人手不足感が強くみられます。

また、「賃金」に対する満足度についても-18.3と低く「仕事内容のわりに賃金が低い」と悩みを持っている方は39.6%もいらっしゃいます。

人材不足の中、オーバーワークをしても納得できる給料(業務に見合った給与がもらえないことが大きい)がもらえないと悩んでいる方が多いのが現状です。

【介護スタッフの声】
実際に介護現場で働くスタッフの声を聞くと、やはり人手が足りないことに不満を持っている方が多くみられます。
介護保険で定められた配置基準をクリアしていても、利用者の介護度や状態によって1日の業務どころか、見守りすらもままならないこともあります。
介護の仕事は好きだし利用者とのコミュニケーションも楽しい、でも負担が大きいというのが本音です。

表裏一体の「職場の人間関係」

一般企業では職場内の人間関係で悩む方も多いですが、
介護の仕事では職場の人間関係、コミュニケーション31.8%と仕事の内容・やりがいに次いで高く、雇用の安定性21.7%の満足度の高さも特徴的です。
しかし一方で、介護の仕事をやめた理由では「職場の人間関係に問題があったため」が1位で20.0%となっています。

双方の回答に矛盾を感じますよね。
介護職から介護職へ転職する方が多いのですが、その転職(退職)理由で最も多いのがこの人間関係なのです。
しかし、転職によって満足されている方が多いのも事実。
「人間関係で悩み退職し、風通しの良い職場へ転職」した方が多く、専門性が高い介護職だからこそ、スキルを武器にどんな職場でも通用するメリットがあることが分かりますね。

実際にグループホームに転職されてきた方の声を聞くと、
「以前の職場では女性同士の派閥があり、業務以上にしんどかった」
「利用者よりもスタッフ同士の関りに気を付けなければいけなかった」

といった話をされる方が多くいらっしゃいました。

風通しの良い職場は実際に入職してみないと分からないので、何度も転職を繰り返し、自分に合った職場を探している方もみられます。
介護現場はスタッフ同士の関りも濃いからこそ、職場の人間関係は重視される問題ですね。

介護の職場の離職率が高いとされる理由は?

離職した介護職員の勤務年数
介護職員の就業形態は、非正規職員の割合が非常に高く、勤続年数は産業計が12.1年ある一方でホームヘルパー6.6年、福祉施設介護員6.4年と約半分です。
そして、離職者の約65%が勤務年数3年未満という短い期間で退職されています。

長く同じ職場で働く方が少ないことが分かります。
その理由は、職場環境や待遇の悪さ、収入の低さからだけではなく、介護職がキャリアアップ資格だからということもあるのです。

無資格・未経験から介護職員初任者研修や介護福祉士を取得、またケアマネージャーになった方は、よりキャリアに合わせた職場へ転職したいと思うのが本音。
介護業界ではキャリアアップ転職は決して珍しいことではありません。

介護福祉士に必要な実務経験が3年、ケアマネージャーの受験に必要な実務経験は5年。
キャリアを重ねてケアマネージャーの資格を取得し、施設介護やホームヘルパーから居宅介護支援事業所に転職された方も多くいらっしゃいます。

筆者が働くグループホームで介護職(介護福祉士)として働き、実務経験5年を経てケアマネージャーを取得されたスタッフがいます。
「資格を活かした仕事がしたい」ということでグループホームを退職し、居宅介護支援事業所へ転職し居宅ケアマネージャーとして活躍。

その後も情報交換やグループホーム入居希望の利用者を紹介等、退職しても変わらない付き合いが続いています。
介護職からケアマネージャーにキャリアアップして活躍する姿を見ると、嬉しく思いますね。

介護業界では、同地域でのキャリアアップ転職も多く、退職後に職員間や施設間で交流することもあります。
地域の情報交換会やセミナーで顔を合わせることもありますので、前職と近い場所で転職を考えるならできるだけ円満退職できるよう進めることが大切です。

介護職最大のメリット「雇用の安定性」

雇用の安定性の満足度についても高いことが特徴です。

現代社会は就職してもリストラの危機がつきまとい、さらにコロナ禍ではコロナ倒産や事業縮小など企業全体が不安定。
しかし、介護職は専門性が高くスキルやキャリアが評価され、資格があれば将来的にも就職・転職で困ることが少ない職種です。
これからも高齢者人口は増加し、ニーズが減ることはありません。

結婚・出産・妊娠・育児のため仕事をやめた人が18.3%いますが、家庭の状況や育児が落ち着いた後に再就職しやすいこともメリットでしょう。
ブランクを乗り切れる職として人気が高く、一歩ずつキャリアを重ねることで給与にも反映されるので、安定性の高さから満足されている方が多いのです。

介護職員の待遇改善

介護職員の離職を防ぎ、定着してもらうため国全体で介護職員の待遇改善や働き方改革が推進されています。
明確なキャリアパスはじめ、職場定着支援助成金の拡充や保育所の整備。
また、ICT化や介護ロボットの導入によって介護現場で働いている人の負担軽減が進められています。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
介護職員の年齢、職場、満足度の内訳についてデータを参考にお伝えしました。

ハードで負担の大きいイメージがある介護職ですが、年齢を重ねても安定して働くことができ、やりがいがある仕事だとお分かりいただけたかと思います。

人生100年時代といわれる今、培ってきた経験やスキルを活かして社会で活躍できる職場のひとつです。

平均寿命が高くなり、利用者の介護度の重度化や認知症高齢者の増加が想定される中で、介護人材の確保が求められています。
経験と年齢を重ねたミドル・シニア世代の配慮は介護現場にはなくてはならない存在ですが、介護職員の高齢化も現在の悩みの種となっています。

介護職に興味はあるけれど、介護の経験がないという方も介護職員初任者研修の受講で基礎的な知識とスキルを身に着けることができます。
職場にフレッシュな風を吹かせる若い人材の活躍が期待されていますので、関心のある方はぜひ受講を検討してみてください。

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この記事の著者

吉田あい


大阪府出身 現役のケアマネージャー
専門は「高齢者介護論」「社会福祉援助技術論」
「介護現場におけるリスクマネジメント」

特別養護老人ホームや居宅介護支援事業所などの現場で、
介護職を10年以上経験。介護講師経験3年。
WEBライターとして、
介護・医療・転職・健康などのジャンルで執筆700本以上。

カイゴジョブアカデミーにて、介護の仕事や資格について、
実体験を踏まえたお役立ち情報をお伝えします。

【所持資格】
・介護支援専門員(ケアマネージャー)
・介護福祉士
・社会福祉士
・メンタル心理カウンセラー
など