介護職員初任者研修の受験資格は?

介護職員初任者研修を受けようと考えている女性介護職の需要が高まっている中、介護業界での仕事を検討されている方も多いと思います。介護職員として働くためには基本的な研修である「介護職員初任者研修」を修了しておくと就職・実務において有利となります。
また、この研修を修了し、さらに3年間の実務と次の研修を終えることで介護福祉士の国家試験を受験することもできます。
今回は介護職の最初の研修である「介護職員初任者研修」についてご紹介します。今回の記事が介護業界で働こうとする方々の参考になれば幸いです。

1.介護職員初任者研修とは

介護職員初任者研修とは、介護保険法施行規則に基づいて行われる介護職員のための研修課程です。研修を修了することで、介護職員初任者研修修了証が発行されます。全国で有効な公的な資格となります。

介護職員初任者研修の目的・背景
目的 ・介護の業務を行う者が、介護についての最低限の知識・技術を身につけること。
・介護を実践する際の考え方のプロセスを身につけること。
・基本的な介護業務を行うことができるようにすること。
背景 厚生労働省「今後の介護人材養成の在り方に関する検討会」において介護員養成研修の取り扱いが検討され、その中で次のような提言がされました。

・介護人材のキャリアパスを簡素で分かりやすいものにする。
・生涯働き続けることができるという展望を持てるようにする必要がある。

このような背景があり、養成体系の見直しが行われ、介護職員初任者研修が創設されました。

介護職員初任者研修の講座内容

  1. 職務の理解 6時間
  2. 介護における尊厳の保持・自立支援 9時間
  3. 介護の基本 6時間
  4. 介護・福祉サービスの理解と医療との連携 9時間
  5. 介護におけるコミュニケーション技術 6時間
  6. 老化の理解 6時間
  7. 認知症の理解 6時間
  8. 障がいの理解 3時間
  9. こころとからだのしくみと生活支援技術 75時間
  10. 振り返り 4時間

合 計 130時間

スクールでの講座は、講義と演習が組み合わされた形で実施されます。介護に関わる基礎的な知識や介護の技術について学びます。実践的な食事、入浴、トイレの介助方法なども演習に組み込まれています。
すべての講座を修了すると、理解を確認するための1時間程度の試験が行われます。理解度を確認するためのもので、落とすための試験ではありませんので、基本的に難易度はそこまで高くないようです。

介護職員初任者研修修了方法

介護職員初任者研修を修了するためにはいくつかの方法がありますのでご紹介します。

①通信+通学

多くのスクールがこの方法を採用しています。初任者研修の規則として40.5時間までは通信教育で学ぶことが可能とされています。自宅で学ぶことのできる部分については、テキストなどを用いて自宅学習を行い、それ以外の部分についてはスクールへ通学(スクーリング)して学びます。
通学については、平日コース、土日コース、夜間コースなどのコースがありますので、自分の生活スタイルに応じて選択することが可能です。修了するまでの期間は、1ヵ月から4ヵ月程度が目安です。

②通学

専門学校やスクールが行っている通学のみのコースです。通信での自宅学習はなく、すべて通学によって行います。すべて講師による講義を受けられるため、自宅学習以上に理解を深められるメリットがあります。

③専門学校(専門高校卒業学位が取れる学校)

高等学校には「介護福祉士」国家試験を受験可能な、教育課程を設置しているものがあります。高校卒業時には介護福祉士の国家試験を受験することができるレベルまで、専門的な学習ができます。在学中に(高校2年修了時など)初任者研修修了レベルとなります。中学より介護福祉系への進路を決めている場合には、効率的な方法となります。

2.介護職員初任者研修の受験資格

①年齢制限の有無

初任者研修の受講(受験)に年齢制限はありません(16歳以上としているスクールもあります)。多くが中学卒業後から受講(受験)することができます。研修受講者の年齢分布について、資料のあるものからご紹介します。

初任者研修年齢別受験者割合(2013年度、2014年度平均)%
~19歳 25.8
20歳から29歳 19.3
30歳~39歳 15.1
40歳が49歳 17.6
50歳~59歳 14.1
60歳以上 7.4

参考:平成 26 年度老人保健事業推進費等補助金老人保健健康増進等事業
「介護職員初任者研修の実態把握と効果的・効率的な実施に関する調査研究事業報告書」

②学歴

初任者研修に学歴の規定はありません。多くで中学校卒業以上であれば受講(受験)が可能です。

③性別・国籍の制限の有無

性別や国籍による制限はありません。ただし、研修は日本語で行われます。テキストに書かれている日本語が理解できること、講義が理解できること、日本語による試験を受けられることなどが求められます。

そのほか、女性の妊娠中の場合は受験できないスクールがほとんどです。研修の中の演習において、移乗の介助(人を抱えてベッドから車いすに移す等)など身体的な負荷がかかる実技を行います。妊娠中の方には危険を伴う場合もあるということが制限の理由となっています。

男女比

実際の介護職員の男女比についてご紹介します。初任者研修受講(受験)者の比率もおおよそこのような比率に近いと予想されます。

介護職員男女比
男性 女性
訪問介護員 11.2% 86.1%
介護職員(訪問介護以外) 24.6% 73.1%
平均 17.9% 79.6%

※合計が100%になっていないのはアンケートで性別の回答を得られていないためです.
参照元: 介護労働安定センター「平成28年度介護労働実態調査」

実際の現場では男女の比率は施設によってばらつきがあります。訪問介護員は調理などの仕事があるためか、男性の比率が少なくなっています。
一方、施設では男性の介護職員が多く活躍しているところもあります。

外国人の方が介護職員初任者研修を受けた前例の有無

実際に外国人の方が初任者研修を修了されています。滋賀県の例を挙げると、日本語の研修と介護職員初任者研修合わせて約230時間の研修が行われ、ペルー、ブラジル、フィリピンなどの国籍を持つ20名の方が修了されています。

④介護職員初任者研修を受ける人が多い層

高校を卒業してから受験する10代の人の割合も少なくありませんが、全体としてみると20歳~50歳の年齢の方が多く受講(受験)しています。介護の実務を行いながら研修を受けたり、介護業界への転職のために研修を受けたりしている例も多いようです。

3.まとめ

今回は、介護職員初任者研修の受講(受験)資格についてご紹介しました。介護職員初任者研修は、修了することで、公的な認定を受けることができる研修です。受験のための年齢・学歴・国籍の条件はありません。外国人の方においては、講義や試験が日本語で行われるので、それに必要な日本語の能力が必要となります。
受験のスタイルは通信教育と通学を併用したタイプや、通学のみのタイプなどがあります。
また、通学についても平日コース、土曜日コース、夜間コースなどがありますので、自分のペースに応じて学習を進めていくことが可能です。
初任者研修を修了し、その後さらに介護福祉士実務者研修と3年間の実務を行うことで、介護福祉士の受験資格を取得することができます。介護職員初任者研修は、ステップアップできる資格ですので、介護業界で仕事を検討されている方にはおすすめの研修です。
多くの方にこの初任者研修について知っていただきたいので、今回の記事のシェアをよろしくお願いいたします。最後まで読んでいただきありがとうございました。

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