介護職員初任者研修や介護福祉士実務者研修など介護の資格なら、カイゴジョブアカデミーにお任せください。資格の取得から就業支援までを幅広くサポート。介護未経験の方でも丁寧に指導致します。

ホームヘルパー(訪問介護員)の仕事とは?

更新日:2021/8/23

ホームヘルパー(訪問介護員)の仕事

在宅で生活する高齢者や障害者の毎日を支える介護職、ホームヘルパー(訪問介護員)。

「利用者と1対1で仕事をするのは大変そう」
「業務に追われずゆっくりと仕事ができていいかも」

こんなイメージを持たれる方が多いホームヘルパーは、「大変、しんどい」という声もありますが、やりがいをもって働いている方が多い職種です。

また、シフト調整がつきやすく子育てや家事と両立しながら働ける資格として、女性からの人気が高い介護職のひとつ。
これからホームヘルパーを目指している方は、いったいどんな仕事をするのか、またどうやったらホームヘルパーになれるのか知りたい方も多いのではないでしょうか。

ホームヘルパー(訪問介護員)の役割や仕事内容や資格について詳しく説明します。
介護職を目指している方やホームヘルパーとして活躍したい方は、ぜひ参考にしてください。

ホームヘルパー(訪問介護員)の役割

多くの高齢者は、
「介護が必要になっても住み慣れた家で暮らしたい」
「介護を受けながら安心して在宅で生活したい」
と、できることなら施設に入居せず、介護を受けながら在宅生活を続けることを希望します。

在宅生活を希望する方に対して、ホームヘルパーは以下のような役割を持ちます。

・掃除や家事といった生活援助や身体介護を提供し、高齢者の生活を支援する

・残存能力を活用し、自立した生活をサポートする

・ADL(日常生活動作)、QOL(生活の質)の維持向上を目指す

・家族の介護負担の軽減や拠り所となる

ホームヘルパーがサービス提供を行う仕事先は高齢者や障害者の住まいですので、その人の心身状況やニーズを把握しやすい職種です。
異常の早期発見に最も近い職種のため、家族やケアマネジャー等へ必要に応じて状況報告し関係機関と “つなぐ”という大切な役割も持っています。

ホームヘルパー(訪問介護員)の主な仕事内容

訪問介護は、介護保険制度の“在宅介護”に位置づけられた介護サービスです。
そして利用者へサービスを提供する介護職員をホームヘルパー(訪問介護員)といい、訪問介護事業所(ヘルパーステーション)で活躍しています。

ケアマネジャーの作成したケアプラン(介護サービス計画書)に基づき、介護を必要とする方の自宅へ訪問しニーズに応じた介護サービスを提供します。
訪問先となる自宅は、有料老人ホームや介護サービス付き高齢者住宅なども含まれます。

訪問介護の仕事内容は「生活援助」「身体介護」「通院介助」の3つに分けられます。
では、それぞれみてみましょう。

生活援助

生活援助は利用者が独居、または家族が高齢、障害など、何らかの理由によって対応が困難な場合に提供されます。
例えば調理や掃除、洗濯、買物など日常の家事がサービス内容になります。
常に自立支援の視点をもち、「利用者と共に」「サポート」といった配慮が求められます。

身体介護

身体介護は、介護が必要な利用者に対して食事介助や排泄介助、入浴介助、着脱介助など
直接身体に触れる介助を行います。
事業所によって、夜間の排泄誘導やオムツ交換などを行う場合もあります。

通院介助

通院介助では通院のための準備や、乗降車介助、院内での受診手続きのサポートなどを行います。
病院内での移動や介助は介護保険適用外となりますが、訪問介護事業所によって対応が異なるので働く場合は確認が必要です。

3つを組み合わせて作るケアスケジュール

訪問介護のサービス提供は、ケアマネジャーがアセスメントした利用者や家族の意向・ニーズに応じて作成されるケアプランが前提となります。

生活援助・身体介護・通院介助から「必要なサービス・必要な時間」がそれぞれ組み合わせられ、1人ひとりに合ったオーダーメイドのケアスケジュールが立てられます。

そして作成されたケアプランに基づき、訪問介護事業所のサービス提供責任者が訪問介護計画書や訪問介護手順書を作成し、訪問するヘルパーはそれに従ってサービス提供を行います。

ヘルパーが訪問した際の気づきや状況を記録し、サービス提供責任者・ケアマネジャーへ報告することも大切な業務のひとつです。
ホームヘルパー(訪問介護員)の仕事

できる?orできない?ホームヘルパーの仕事内容の範囲

訪問介護を利用する方の中には「希望することを全てやってもらえる」と思う利用者がいらっしゃいます。
ヘルパー自身も不意に頼まれたことに対して「どこまでやってもいいの?」と仕事内容の範囲が分からず悩む方や「ついやってしまった」という方も多いのではないでしょうか。

ホームヘルパーの仕事内容の範囲は自治体によって異なる場合もありますが、基本的には以下の通りです。

【ホームヘルパーができないこと】

〇医療行為(医行為)

・異常がある管理が必要な爪切りや爪やすり
・耳垢塞栓の除去
・水銀血圧計による血圧測定
・内服薬の管理や仕分け
・血糖値測定やインスリン注射の実施
(利用者が行う場合の見守り、確認はOK)
・褥瘡の処置や専門的な判断や管理が必要な傷の処置
・敵便など
※たんの吸引(口腔内、鼻腔内、気管カニューレ内部)と経管栄養(胃ろう、腸ろう、経鼻経管栄養)は、一定の研修を受けた介護職員等は、一定の条件の下で実施できる

〇生活援助

・利用者以外の調理や、おせちなど行事食の調理
・利用者以外の洗濯、買物
・生活圏内から離れたデパートでの購入
・来客用の買い物・お歳暮・お中元の購入
・利用者が使用していない部屋の掃除
・庭木の手入れ、水やり、庭掃除
・来客対応
・引っ越しの準備、大掃除、模様替え
・ケアプランに位置づけられていない散歩
・美容院や墓参りなどの同行など

〇その他

・ペットの世話
・金銭管理
・年賀状作成
・話し相手など

ホームヘルパーは利用者の自立支援をサポートする仕事であり、家政婦や家事代行のようなサービスを行う職種ではありません。
また、基本的にケアプランで定められたサービス以外や訪問介護の範囲を超えるサービスを提供することはできません。

ヘルパー自身ができること、できないことを理解して働くことが大切ですが、トラブルに発展しそうな場合や納得してもらえない場合は、管理者やサービス提供責任者に相談しましょう。
訪問介護事業所によっては介護保険外サービスを自費で実施しているところもありますので確認が必要です。

ホームヘルパー(訪問介護員)になるには

介護の仕事は勤務先によって無資格でも従事できるところがありますが、ホームヘルパーとして働く場合は「訪問介護員」としての資格取得が必要です。
資格取得中の方もホームヘルパーとして従事することはできません。

ホームヘルパー(訪問介護員)として働くために必要な資格は、3種類あります。
(少なくとも3つのうち、どれかが必要)

・介護職員初任者研修
・介護職員実務者研修
・介護福祉士

それぞれどんな資格かみていきましょう。

介護職員初任者研修

通学や通信などスクールを受講し、介護の基礎的な知識やスキルを身に着ける登竜門的な資格です。
受講期間はスクールによって異なりますが、1カ月~3カ月で修了できます。
休日に開校しているスクールもあるので、働きながら資格取得も可能です。
介護職を始める方にはまずおすすめです。

介護職員実務者研修

介護職員初任者研修が介護の入門資格である一方、介護職員実務者研修は介護のプロとして、より実践的な知識やスキルを身に着けます。
介護職のスキルアップ資格であり、介護福祉士の受験資格に必要な資格です。

介護福祉士

介護福祉士国家試験に合格することで取得できる、“社会福祉士及び介護福祉士法”に基づいた国家資格です。
受験資格として実務経験3年以上と介護職員実務者研修の資格取得が必須。
介護のエキスパートとして、質の高いケアを提供し介護職のリーダーとして他の介護職員指導や助言を行います。

介護職員初任者研修(旧:ヘルパー2級)を詳しくみる

ホームヘルパー(訪問介護員)の仕事に向いている人

では、ホームヘルパーの仕事はどんな人に向いているのでしょうか。

利用者に寄り添い、ゆったりしたケアがしたい人

施設介護では多くの利用者を少ないスタッフでみるため“流れ作業”的な業務になりがちです。
しかし、ホームヘルパーはマンツーマンで介護を行いますので利用者に寄り添ったケアができます。
このように、1人ひとりに向き合い個別援助を重視したい方におすすめです。
ケースによっては介護拒否がある方や気難しい方もいらっしゃいますが、時間をかけ心を開くコミュニケーションができる方に向いています。

POINT
“人生に寄り添う”気持ちでケアを!
利用者や家族との対人関係や信頼関係の構築が大切

家庭と仕事を両立させたい人

ホームヘルパーはアルバイトやパートの求人が多く、短時間のシフト勤務も可能です。
勤務時間が負担になりにくいので、子育て中、家族の介護をされている方などライフワークバランスを重視して働きたい方に向いています。

POINT
夜間のサービス提供もあるので、ダブルワークがしやすい

プライバシーを尊重できる人

介護職の業務において守秘義務があり、知り得た個人情報は漏らしてはいけません。
ホームヘルパーは利用者の自宅で仕事をするため、家庭の事情を知ることになりますので特に配慮が求められます。
業務上知り得たプライバシーについて守秘義務を順守できる人が向いているでしょう。

POINT
守秘義務の順守は信頼関係構築の基本!

計画をたて行動できる人

訪問介護業務は訪問介護計画書と訪問介護手順書に従い、限られた時間で決められたケアを提供することが求められます。
「サービス提供時間の中でどのように業務を行うのか」を、あらかじめ予測して、計画性をもち行動できる人はスムーズな業務が行えるでしょう。

POINT
優先順位を決めて業務に取り組むと良いです

ホームヘルパー(訪問介護員)の大変さとやりがい

ホームヘルパーの仕事はやりがいがある反面、「大変」「きつい」といった声がよく聞かれます。
実際はどうなのか、ホームヘルパーとして働く大変さとやりがいについてみてみましょう。

【大変さ】
臨機応変な判断力と対応力が必要

最も大変なことは「利用者とのマンツーマンでのサービス提供」であることではないでしょうか。
介護施設では、困ったことや分からないことがあっても誰かに尋ねられる環境ですが、訪問介護は近くに頼れるスタッフはいません。
慣れるまでは先輩ヘルパーに同行してもらいますが、1人立ちすれば自分自身で利用者の心身状況や変化を判断し、対応しなければいけません。

「どうやって対応していいか分からない」
「1人で判断するのはきつい」
「クレームの多い利用者や家族だから大変」
「責任がプレッシャーに感じる」
「ホームヘルパーができないサービスを求められる」
と、大変さを感じている方もいます。

しかし、サービス提供中に分からないことやトラブルが起こった場合、すぐに訪問介護事業所へ連絡し指示を仰ぐことで、適切に対応することができます。
また、できないことを依頼されるトラブルを防止するため「ホームヘルパーができること・できないこと」の一覧表などをあらかじめ渡しておくのもよいでしょう。

常に管理者やサービス提供責任者との報告・連絡・相談を密にとり、慌てずに対応することが大切です。

【やりがい】
寄り添ったケアで生まれる信頼関係

大変なことも訪問介護多いですが、やりがいや仕事の喜びを感じて働くホームヘルパーが多いのも事実です。

先述したように“利用者とのマンツーマン” に大変さがありますが、1人の利用者と深く関わるため信頼関係が生まれる喜びがあります。
家族にも言えない悩みや困っていることを話してくれたり、口数の少なかった方が「あなただから話すのよ」と心を開いてくれたりする瞬間はホームヘルパーとして大きなやりがいを感じるでしょう。

また、利用者の生活のサポートだけでなく、家族の介護負担の軽減にも役立つニーズの高い仕事です。
利用者や家族からの「ありがとう」「また来てほしい」という言葉に、介護職として誰かの役に立っているという自信にもつながります。

サービス提供時間内に多岐に渡るケアを行うため忙しい仕事ですが、利用者とのコミュニケーションや寄り添ったケアができることはホームヘルパーとしてのやりがいとなるでしょう。

ホームヘルパー(訪問介護員)のキャリアアップ

ホームヘルパーの仕事を続け、実務経験や自信がつくと「サービス提供責任者」というキャリアアップの道が開けます。

【サービス提供責任者になるための資格要件】
・介護福祉士
・実務者研修修了者
・介護職員初任者研修終了後、実務経験が3年以上ある人

サービス提供責任者は、訪問介護事業所の窓口的存在であり、利用者やケアマネジャーとのパイプ役として働きます。
また、ホームヘルパーの管理や育成、サービスの調整、訪問介護計画書の作成などより責任ある業務を任せられるようになります。

将来的に管理者を目指すキャリアアップへの第一歩となり、年収アップも実現しますのでこれまで以上にやりがいをもって仕事に取り組めるでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
ホームヘルパー(訪問介護員)の役割や仕事内容について紹介しました。

介護が必要になっても、住み慣れた自宅でこれまでと同じような生活をしたいという高齢者の願いをサポートするホームヘルパー。

「介護に自信がない」という方も、「介護職員初任者研修」を受講すれば基本的な知識やスキルを身に着けることができ、安心して業務に取り組むことができるでしょう。
ブランクがある方や家庭と両立して働きたい方もシフト調整がつきやすいため、負担が少ないことがメリットです。
また、掃除や料理など家事スキルを活かすことができるので生活援助のホームヘルパーとして活躍することが可能です。

「施設から在宅へ」の方針へ転換し、在宅ケアが中心となっていく中で、ホームヘルパーのニーズが高まっています。

個別性を大事に寄り添ったケアがしたいという方は、ぜひホームヘルパーを目指してみてはいかがでしょうか?

初任者研修を無料で取れるキャンペーンをみる
介護職員初任者研修(旧:ヘルパー2級)を詳しくみる

この記事の著者

吉田あい

大阪府出身 現役のケアマネージャー
専門は「高齢者介護論」「社会福祉援助技術論」
「介護現場におけるリスクマネジメント」

特別養護老人ホームや居宅介護支援事業所などの現場で、
介護職を10年以上経験。介護講師経験3年。
WEBライターとして、
介護・医療・転職・健康などのジャンルで執筆700本以上。

カイゴジョブアカデミーにて、介護の仕事や資格について、
実体験を踏まえたお役立ち情報をお伝えします。

【所持資格】
・介護支援専門員(ケアマネージャー)
・介護福祉士
・社会福祉士
・メンタル心理カウンセラー
など