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介護職は保育士からの転職に向いてるって本当?

更新日:2022/11/11

介護職は保育業界からの転職に向いてるって本当?実は介護に超役立つ?保育士の○○スキル!

介護職は保育業界からの転職に向いてるって本当?実は介護に超役立つ?保育士の○○スキル!

子供の成長をサポートする保育士さんですが、やりがいがある一方で「給料が安い」「仕事がきつい」と、転職を考えている方は多いのではないでしょうか。

そこで今回は、「人をサポートする」ということに共通点があり、保育士のキャリアやスキルを活かせる介護職についてご紹介します。

保育業界から介護職へ転職するメリットや活かせるスキルなどをご紹介しますので、介護職に関心のある方は、ぜひ参考にしてください。

保育業界から介護職へ転職する4つのメリット

保育業界から介護職へ転職するメリットは主に4つあります。

1.体力的な負担が減る可能性が高い

保育士が介護職へ転職するメリットには、体力面での負担軽減があります。
保育士は動き盛りの子供の世話をしたり、一緒に鬼ごっこをしたり、体力が必要な仕事です。
イベントや行事前、季節の変わり目には壁画作成やイベントの小道具、衣装などを作成するために残業や自宅に持ち帰り夜遅くまで仕事をされることもあるでしょう。
介護職も体力がいる仕事でしょ?と思う方も多いですよね。
しかし介護施設は保育園と異なり、対応するスタッフが多いことやシフト勤務で残業が少ないこと、イベントのグッズ作成などは業務時間内に利用者と行える職場が多いのです。

介護の仕事はその日のうちに職場で終わり、適切な終業時間で体力的な負担が少なく働くことができる職場が多いでしょう。

また、排泄介助や入浴介助も体力が必要ですが、子供と違って動き回ることがなく、一人での対応が困難な際は複数人で対応できるケースがほとんどです。
介助技術については適切なボディメカニクスを身に着けることで負担なくケアを実践することができるので安心してください。

2.収入アップの可能性が高い

保育業界と介護業界、どちらも低賃金といわれる業界ですが、介護職の給与水準は年々上昇しており、転職による収入アップが期待できます。

厚生労働省が発表した『令和2年賃金構造基本統計調査』によると保育士の給料は以下のとおりです。

〇保育士(年齢37.6歳 勤続年数7.7)
きまって支給する現金給与額249.800円
所定内給与額245.800円

一方、介護職はというと厚生労働省の『令和2年度介護従事者処遇状況等調査結果』では以下のとおりです。

〇介護職(平均年齢43.3歳 平均勤続年数8.2年)
平均給与額325,550円
平均基本給額183,450
平均手当額83,940
平均一時金額58,160
介護人材定着や介護職員等特定処遇改善加算によって給与水準は年々上昇傾向にあり、令和2年と平成31年を比較すると平均給与額は18,120円増額しています。
また、給料には資格手当が加算されますので、キャリアを重ね資格を取得することでさらに収入を上げることも可能です。

介護の資格を持っていない、という方はまずは介護の入門資格である介護職員初任者研修を取得することをおすすめします。保育士と違い、学齢や経験等は一切不問ですので、どなたでも受講できます。

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3.キャリアアップを目指しやすい

介護職は、スキルや専門性を身に着けていくキャリアパスが明確です。
未経験・無資格からスタートしても「介護職員初任者研修」や「介護福祉士」などの資格を取得していくと、キャリアアップや資格手当で給与アップを目指せます。

「資格」と「経験」で給与が上昇するキャリア制度が整い、「ケアマネージャー」へのポジションアップも目指せる将来性の高い仕事です。

ケアマネージャー以外にもキャリアアップの選択肢が多く、安定して仕事を続けやすいでしょう。

4. 介護福祉士養成校に通う期間が短くなる方も

保育士の資格保有者が介護福祉士を目指す場合、介護福祉士養成校での一部履修科目が免除されるメリットがあります。
介護福祉士の養成校は通常2年以上の通学が必要ですが、保育士の資格を保有している方は1年制の介護福祉士養成校に通うと受験資格を得ることができます。

介護福祉士受験資格取得までの日数を少なくし、最短ルートで介護福祉士を目指すことができるため、学費の負担を軽減させることもメリットといえるでしょう。

また養成校ルート対象外の方でも、介護福祉士と保育士の履修科目や試験範囲は重なる部分があるため、国家試験に向けた学習についてもスムーズに進めるやすいできるでしょう。

保育士と介護福祉士のダブルライセンス取得で子供から高齢者まで幅広い世代に対応する知識やスキルを仕事に活かすことができ、ケアの視野を広げるだけでなく福祉分野のスキルアップにつながるでしょう。

介護職で活かせる保育士3つのスキル

保育業界で培ったスキルは介護職への仕事で役立つことが多くあります。
介護職で活かせる3つのスキルは、以下のとおりです。

1.コミュニケーションスキル

保育士さんは日頃、子供から保護者である大人まで幅広い年代の方と接する機会が多いです。
また限られた時間の中で保護者に対して、その日の子供の様子を分かりやすく伝えなければいけません。
そのためコミュニケーションスキルが高い方が多く、対象者が子供から高齢者になってもスムーズに対応できるという強みになります。

2.ケアスキル

保育士は幼い子供の日常生活のサポートを行います。
食事や排泄、就寝、遊びなど生活習慣を通じて子供の成長を支えるスキルを持っています。
介護職は、分野は異なりますが同じ福祉業界であり高齢者のケアをする仕事です。
利用者の年齢が違っても、人の生活をサポートしケアをするという本質的な面は同じです。

保育業界で排泄や食事のケアを行った経験があることや、他者のケアをすることに対して抵抗感なく携われる人材は介護現場で重宝されます。

介護の仕事において保育士で培ったスキルやキャリアを活かせる場面は多いでしょう。

3.リスクマネジメント力

保育士は「事故が起こらないように」「怪我や病気、体調不良の兆候はないか」「子供同士の関係はどうか」と、常に子供たちを観察しています。
そのため保育士は観察力が高く、視野が広い傾向にあります。先を読みながらリスク防止に対する意識が高い方も多いのではないでしょうか。

高齢者施設も同様に、利用者の転倒や異変の早期発見に努め事故のないように目配り・心配りをしています。

先のリスクを読む力や状況を判断できるスキルをもつ保育士は、介護現場においてもリスクマネジメントを念頭に業務を遂行することができるでしょう。

保育業界経験者におすすめの介護施設「幼老複合施設(介護施設併設保育所)」

近年、幼老複合施設(介護施設併設保育所)が注目されています。
これは子供と高齢者の福祉向上を目的にした施設で、育成と介護を融合させたケアを実践する施設です。
例えば介護施設の建物内に、保育園などの児童施設を設置するというものです。

これまで介護施設と保育園との関わりは敬老の日や運動会などのイベントが中心でしたが、幼老複合施設は日常的に高齢者と子供が交流することができます。

核家族化が進み高齢者とのふれあいが少ない子供にとって、おじいちゃん・おばあちゃんと関わることは視野を広げ温かい心や思いやりの育成につながります。
一方で高齢者にとっても、元気な子供たちからの刺激や子育てをしていた頃を思い出す回想法の効果、自分の役割を見つけることによる活力向上が期待できます。
幼老複合施設(介護施設併設保育所)は、お互いを見守りながらケアをするといったメリットがあります。

この施設では介護と保育に関する知識やスキルが求められますので、保育業界での経験をもつ介護職員は重宝されるでしょう。

また「子供との関わりは好きだけど給与面や待遇が不満」という理由で転職を決めた方にとっても、子供のサポートをしながら介護職の待遇で働くことができるといった点でメリットがあります。

北九州市にある高齢者施設では”赤ちゃん職員”募集中といった幼老複合の取り組みでメディアにも取り上げられています。

こちらの取り組みは地域で暮らす赤ちゃんを対象とした取り組みで、赤ちゃんが職員となり高齢者と関わるというものです。
赤ちゃん職員の採用条件は「うまくお話しできない」ことで、赤ちゃん職員のお給料は、おむつや粉ミルクが支給されるそうです。

赤ちゃんと接することで高齢者の生きがいにつながり、また子供の育成へのメリットからこれからも子供と高齢者の関わりがある介護施設は増えていくでしょう。

筆者の体験談 保育業界からデイサービスに転職したUさんの事例

保育業界出身の方が介護職として活躍されている事例をご紹介します。

筆者が勤務していたデイサービスに、保育業界出身のUさん(26才)が転職されてきました。
保育士として働いてきましたが、給料や待遇面の不満、仕事のきつさに限界を感じ退職。

将来的にも安定した仕事をしたいと介護職員初任者研修を取得し、介護職員として働くことになりました。
ではUさんのエピソードをお話したいと思います。

クオリティの高い壁画

デイサービスでは季節ごとに壁画作成を行っています。
高齢者にとって季節感のある環境づくりは大切であり、真っ白な壁よりも様々な色や形で刺激につながります。

そのため季節に合わせた壁画を考え、スタッフと利用者さんが協力しながら装飾を作成し、季節を感じられるフロアー作りに取り組んでいます。

Uさんの保育士スキルのひとつが発揮されたのは、その壁画装飾。
残業や自宅に持ち帰り夜遅くまでかかり、毎月保育室に飾る壁画を作成されていたそうです。

Uさんはさすが元保育士!彩りある可愛らしい壁画のパーツや利用者さんに担当してもらうパーツを作り上げていきました。

パーツに分けられた壁画の一部を利用者さんが切ったり糊で貼ったり…
これまでにないくらい順調に壁画作りがスタート。

秋の壁画だったのですが、見事な紅葉と栗拾いの壁画が完成しました。
栗は立体感があり、利用者さんはつい触ってしまうほど。

「大変だったでしょ?」と声をかけると「仕事中にレクリエーションの一環でできたので大変じゃなかったです。利用者さんと一緒に作れて楽しかったです」と。

このような壁画を、毎月時間外労働で作成するのは大変だったことでしょう。
Uさんのおかげで、より季節感を感じられるフロアーになりました。

臨機応変な対応が強みのUさん

デイサービスは認知症の方も利用されています。
暴言や暴力があり他のスタッフが苦手とするYさんという利用者さんがいました。

Yさんは特に入浴が嫌いで毎回杖を振り回しながらの拒否。
あるときUさんがお迎えにいき2人が手をつなぎながらデイサービスに来所されました。Yさんの表情はニコニコ明るく、UさんはYさんとそのまま入浴場へ。
脱衣室でバイタルチェックや水分補給を行いながらスムーズに入浴。
その日以来、Uさんが担当するとYさんは拒否なく入浴されるようになりました。

他のスタッフはYさんの誘導のコツを聞くのですが、Uさんにも分からない…
ただ、保育士時代に嫌々期の子供の対応をいつもしていたので、そのようにしたとのことでした。
嫌々期の子供は、何を言っても提案してもイヤ。声をかけるだけでイヤイヤとなるのですが、何かのタイミングで納得するきっかけがあると。
同じような対応を他のスタッフがしても、なかなかスムーズな介助はできませんでした。
それは保育士を長年経験されたUさんだからこそのスキルなのでしょう。

Yさんは、Uさんとの関わりが増えることで認知症の暴言や暴力も次第に落ち着き、今では他のスタッフもスムーズな介助をすることができています。

高齢者への尊敬を忘れない、Uさんの心構え

保育士のスキルやキャリアを活かして介護職として働くUさんですが、ひとつだけ心構えがあると話してくれました。

それは保育業界と介護業界は同じような仕事ですが、高齢者に決して子供扱いしないということです。

例えばレクリエーションの声かけや合いの手など、つい子供に話しかけるようなトーンや話し方をしてしまいがちです。
しかしこのようなケアは高齢者の尊厳を無視した介護なのです。

これまで長い人生を歩んできた先輩として尊敬し接することが大切です。
Uさんは現在介護福祉士を目指していますが、それぞれの科目で共通点が多いため保育士の知識を活かして学習に励んでいます。

介護福祉士国家試験の勉強についても、保育士と共通する分野をすでに履修しているため有利に進められる
と話されていました。

まとめ

保育業界から介護職へ転職するメリットや活かせるスキルなどを紹介しました。

保育士で身につけたスキルはどの職種でも役立ち無駄にはなりませんが、特に介護職において強みを生かすことができます。


介護福祉士を目指す上で試験範囲が重なる部分が多いため、他の受験者と比較すると有利に学習を進めることができるでしょう。

「子供との関わりしか経験がない」と転職を諦めている方もいらっしゃるかと思います。
しかしケアの対象が子供か高齢者で異なりますが、生活をサポートすることには変わりありません。
保育業界での経験があれば、介護職になっても即戦力として活躍できるでしょう。

カイゴジョブアカデミーでは介護の基本的な知識とスキルを学べる介護職員初任者研修を開講しています。

介護職員初任者研修を修了すれば不安なくケアに向き合うことができ、転職も有利に進めることができます。

介護の資格取得を取って、保育士の経験を活かせる新しい活躍の場を見つけてみませんか?

この記事の著者

吉田あい


大阪府出身 現役のケアマネージャー
専門は「高齢者介護論」「社会福祉援助技術論」
「介護現場におけるリスクマネジメント」

特別養護老人ホームや居宅介護支援事業所などの現場で、
介護職を10年以上経験。介護講師経験3年。
WEBライターとして、
介護・医療・転職・健康などのジャンルで執筆700本以上。

カイゴジョブアカデミーにて、介護の仕事や資格について、
実体験を踏まえたお役立ち情報をお伝えします。

【所持資格】
・介護支援専門員(ケアマネージャー)
・介護福祉士
・社会福祉士
・メンタル心理カウンセラー
など