実務者研修のメリットと必要性とは

介護をしている女性職員以前まであったホームヘルパー資格制度、介護職員基礎研修制度が廃止され、介護職員初任者研修、実務者研修という制度になりました。
今回はこの実務者研修とは何か、取得するメリットや取得方法、かかる費用など、実務者研修について詳しくご紹介したいと思います。

1.実務者研修とは

・概要について

高齢化が進む現代、介護の担い手が足りず、2025年までに必要となる介護職員の数は、現在の2倍以上にまでなると予想されています。そこで国は、より優秀な人材をより多く育成・確保するため、2013年度に研修制度の改正を行いました。
それによって新たにできた実務者研修は、介護福祉士国家試験の実務ルートの受験資格として明記され、修了することが必須となっています。実務者研修は幅広い知識や技術を習得するための研修と位置づけられており、介護職員のスキルアップに必要な研修と言えるでしょう。研修の受講資格はありませんので、介護の資格がない方も、介護の経験がまったくない方も受講可能です。
実務者研修の内容は、介護職員初任者研修よりさらに専門的になり、介護の過程Ⅲや医療的ケア(たん吸引や経管栄養)などを含む、介護福祉士養成校(2年以上の養成課程)の到達目標と同じ水準の研修内容となっています。実務者研修は450時間の受講が必要となりますが、ほかの介護の資格を持っている方はすでに学習している内容の重複する部分を読み替えとして免除されます。介護職員初任者研修・ホームヘルパー2級修了者は130時間、ホームヘルパー1級修了者は355時間、介護職員基礎研修修了者は400時間が免除となります。
スクールにより学んだ内容の効果測定として課題、筆記・実技試験を行っています。受講者を落とすためではなく、あくまでも修了認定のための試験です。もし不合格でも再試験や受講期間の延長をしてくれるスクールもありますのでご安心ください。

・ホームヘルパー資格との違いとは?

ホームヘルパー1級と実務者研修は同等の資格として取り扱いされますが、両者の違いとしては介護福祉士を目指す場合に差が出ます。現在ホームヘルパー1級を取得していても介護福祉士の受験資格にはなりませんので、一部の科目について受講が必要となります。

2.実務者研修と他の介護資格

介護職員初任者研修…受講資格はなく、無資格・未経験の方へ向けた介護の入門的な資格と位置づけられています。介護職員初任者研修を修了することで、訪問介護事業所では高齢者の体に直接触れる身体介護を行うことができるようになります。研修時間は130時間です。
実務者研修…受講資格はなく、無資格・未経験の方も受講できます。研修内容は実践的な内容となっており、医療的ケア(たん吸引や経管栄養など)についても学習します。研修時間は450時間ですが、保有する資格によって受講内容の重複する部分を免除となるため、研修修了に要する時間に違いがあります。
介護福祉士…国家資格であり実務経験ルートの受験資格は実務経験3年以上に加え、実務者研修修了が必要となっています。また、その他の受験ルートとして、指定養成施設等の卒業後に受験することが可能となる養成施設ルートと、福祉系高校で定められた科目や単位を取得し、卒業後に受験することが可能となる福祉系高校ルートがあります。
介護福祉士試験は年に一度行われ、筆記と実技試験があり、合格率は60~70%となっています。

介護職員初任者研修 実務者研修 介護福祉士
資格の種類 公的資格 公的資格 国家資格
修了に要する時間 130時間 450時間
資格の位置付け 介護の入門的な資格 介護の実務的な資格 介護のプロフェッショナル
介護福祉士の受験資格 ならない なる

3.実務者研修を取得するメリット

2016年度以降、実務経験ルートで介護福祉士を受験する場合は実務経験3年以上に加え、実務者研修修了が必要となります。
また、実務者研修終了後一定要件を満たすことで、これまで医療行為として医療従事者しかできなかった、たん吸引や経管栄養などの医療行為を行うことができるようになります。
たん吸引や経管栄養のニーズの増加から国は対策として、2012年4月から「社会福祉士及び介護福祉士法」を一部改正し、認定特定行為業務従事者として喀痰吸引等の研修を受けた介護福祉士や介護職員が、喀痰吸引等の医療行為を行えるようにしました。
加えて、実務者研修を修了すると訪問介護事業所のサービス提供責任者になる要件を満たしますので、就職先の選択肢として訪問介護事業所のサービス提供責任者を選ぶことができます。

4.実務者研修の取得方法・費用

・実務者研修を取得するための方法

スクールに通い、同じ目標で集まった仲間と学べる通学コースと、自宅学習で自分のペースで学ぶことができる通信コースがあります。
通学コースのメリットは、同じ目標の仲間と一緒に学ぶことでモチベーションが維持しやすく、疑問や質問もその場で経験豊富な講師に質問できることです。さらには直接指導されることで、理解が深まり身につきやすいことも大きなメリットです。
通信コースのメリットは、自分のペースで学習を進めることが可能なため、集中して学ぶことができることです。また、通学コースと比較するとスクールに通うための時間や費用が抑えられる点もメリットと言えるでしょう。ただし通信コースを選択しても、1部の科目については通学が必要となります。

・実務者研修の費用を安く抑えるには?

スクールはもちろん、ハローワークの求職者支援訓練など、様々なところで実務者研修の講座が開講されています。

<求職者支援訓練>

雇用保険が受給することができない求職者を対象に行われています。
基本的に受講料は無料または低額(テキスト代は実費)ですが、全日程の受講が義務付けられている(振替受講ができない)場合があります。ハローワークで手続きします。

<教育訓練給付金>

一定条件を満たした雇用保険の被保険者が、厚生労働大臣指定の教育訓練を終了した場合、訓練機関に支払った額の20%(上限10万円)が支給される制度です。ハローワークで手続きをします。

<実務者研修受講資金貸付制度>

働きながら介護福祉士資格を目指している方を対象にしている制度で、資格取得後、指定の地域で就業するなど一定条件を満たした場合、借入の返済を全額または一部免除されます。社会福祉協議会で手続きをします。

<スクール独自の制度>

保有している介護資格による受講費用の割引やスクール独自のキャンペーンを行っている場合があるので、資料をチェックしてみると良いでしょう。

5.まとめ

これまで記載した通り、介護業界で働くうえで実務者研修の受講はメリットが多いため、ぜひ受講をおすすめします。
興味を持たれた方は、スクールへの資料請求、ハローワークへ問い合わせをしてはいかがでしょうか。まず第一歩を踏み出すことが重要です。
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