実務者研修は難しい?合格率は?

2016年度からは、実務経験者ルートで介護福祉士の国家試験を受験するために、実務者研修を修了していることが必要となります。介護業界の中で介護福祉士に求められる実力と役割が大きくなっていることを表しています。介護福祉士になるために、実務者研修を修了していることが必要となったことで、無事に修了できるか、修了試験に合格できるか心配になる方も多いでしょう。
実務者研修の難易度や合格するためのポイントを知りたい方にこの記事が参考になれば幸いです。

1.実務者研修とは

実務者研修は、介護職の入門としての介護職員初任者研修に比べて、さらに実践的で専門性の高い内容を学ぶ研修です。認知症や障害の理解、コミュニケーション技術など、介護現場での様々なシーンに対応できるように多様な内容のカリキュラムが組まれています。

●受験資格

実務者研修の受験資格は特にありません。介護の実務経験がない方、介護の資格のない方も受講することができます。

●実務者研修のカリキュラム

実務者研修では、介護に関する様々な場面に対応できる力を身につけられるように研修内容が工夫されています。介護の基本を学ぶことはもちろん、幅広い知識を身につけることで、現場に出た時にも柔軟に対応することができるようなカリキュラムになっています。
また、医療的ケアとして「たん吸引」「経管栄養」の知識も学ぶことができます。一定の条件下(別途研修受講等)で介護職にもこれらの行為が認められているため学習することで今後の実務に役立つでしょう。

●実務者研修の取得方法

実務者研修を取得するためには、スクール等が実施している研修に参加することになります。一定のカリキュラムを修了することで取得となります。なお、カリキュラム修了後に行われる試験の実施は義務ではないため、スクールによって修了試験の有無が異なります。

●実務者研修の取得に要する時間

初任者研修など、介護系の資格を持っている場合に充当されるコマもありますが、無資格の方が受講する場合では450時間の受講が必要になります。この時間数を聞くと多いと感じるかもしれませんが、自宅学習を中心とした通信制を選択するなどご自身のスケジュールに合わせて学習を進めることができますので、働きながら受講する方も多くいます。通信制を選ばれた場合にも一部科目についてスクーリングが必要となり、終了まで7回~10回程スクーリングすることになります。受講期間は、おおよそ6ヵ月~8ヵ月となります。

2.実務者研修の難易度

実務者研修を受講する際には、研修を修了することができるかどうか心配になる人が少なくありません。資格の取得と聞くと、不合格になるのでは…という不安があるでしょう。
しかし、実務者研修の目的は知識、技術を身につけていただくことです。修了試験を行うスクールでも、研修内容の理解度確認が目的ですので、他の資格試験のようにふるい落としをする意図はありません。

●難易度は高くない

実務者研修の内容は、介護の未経験者が受講した場合には多少ハードルが高くなりますが、復習を丁寧に行えば理解できるでしょう。働きながら受講する場合には、内容の理解、勉強時間の確保よりもスクーリングの日程調整の方が負担になる可能性があります。

●修了試験の有無はスクールによる

実務者研修では修了試験実施に関する規定がありません。そのため、スクールによっては修了試験を行っていない場合もあります。ただし、試験内容が介護福祉士の資格受験と重複する内容のため、研修に臨むモチベーションが保たれるケースもあります。

●修了試験の難易度は異なる

実務者研修では修了試験の有無がスクールによって異なることを説明しました。そして、その難易度もスクールによって異なります。ただし、多くのスクールでは研修内容をしっかりと復習していれば回答できる問題が中心となりますので難易度は高くないと言えます。

3.実務者研修に落ちた(不合格の)事例

実務者研修は試験の有無と内容がスクールごとに異なることもあり、合格率は示されていません。しかし、ほとんどの方が研修を修了できています。ただし、中には不合格になってしまう人もいます。実務者研修で不合格になってしまうのは、どのようなケースでしょうか。

●修了試験の勉強をしていない

修了試験の難易度が高くないといっても、勉強をしなければ合格は難しいでしょう。講義内容の復習をしていれば難しくないことも、時間が取れずに勉強を怠ってしまった場合には不合格となってしまうことがあります。

●スクーリングに参加していない

実務者研修で大事になるのがスクーリングです。通信講座を受講する場合も、7回~10回程のスクーリングが必要となり、スクーリングの日程調整ができない場合、研修の修了要件を満たせないことになります。

●課題を提出していない

スクーリングと共に大事になるのが課題の提出です。実務者研修では、理解度を確認するために課題の提出を求められます。特に働きながら受講する場合、課題の提出が難しい時があり、修了要件を満たせない場合があります。

●スクーリング、課題提出をすることが大事

上記のような理由で不合格になることがあります。研修を修了するためには、復習をすること、スクーリングに出席すること、課題を提出することが肝心です。この3つをしっかり行っていれば、合格に近づくでしょう

4.実務者研修に合格するには

難易度は高くないとは言うものの、やはり不安になるのが修了試験対策です。どのような点に気をつければ合格できるでしょうか。

●学習習慣をつける

実務者研修に合格するためには、講義の復習がカギになります。平日夜、土日など、時間を決めて復習をしましょう。一度学習習慣ができれば、自分の学習ペースを把握でき、効率良く学習を進めることができるでしょう。
また、修了試験の前には今までの講義内容全体を復習するために、まとまった時間を確保するとよいでしょう。

●提出課題の間違えた箇所の復習

各スクールで行っている課題には重要ポイントが満載です。課題で間違えた部分をしっかりと復習することで、修了試験の時には自信を持って試験に臨むことができるようになります。

●スキマ時間を有効活用

働きながら実務者研修を受講する場合、忙しくて勉強時間の確保が難しいでしょう。そんな方は、移動時間や休憩時間などスキマ時間に、15分ずつでも勉強することをおすすめします。

5.最後に

実務経験者が介護福祉士の国家試験を受験するために、必須となった実務者研修の受講ですが、介護福祉士の資格取得だけでなく介護現場で役立つ知識を身につけられる研修ですから、ぜひ受講していただきたいと思います。
講義の復習を行い、課題の提出、スクーリングを確実にこなすことを意識していれば、実務者研修を修了することができるでしょう。そして、実務者研修を取得し、介護職としての実力をますます身につけた皆様のご活躍をお祈りいたします。
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