介護職員初任者研修を職業訓練で受講したい時の志望動機の書き方は?
介護業界で働きたい方の中にはハローワークの職業訓練を利用して介護職員初任者研修(以下、初任者研修)の資格を取ろうと考えている方も多いのではないでしょうか。ハローワークの職業訓練は初任者研修の受講料が無料になるだけでなく、一定の条件を満たせば給付金や手当がもらえます。しかし、職業訓練を利用するには地域によっては3~5倍という高倍率の選考試験(筆記試験、面接)に受かる必要があります。
この記事では、選考試験で重要視される「志望動機」の作成方法について解説します。志望動機の例文も紹介していますので、職業訓練へ申し込むことを考えている方はぜひ最後まで読んでいってください。
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目次
なぜ介護職員初任者研修の職業訓練では志望動機が重要なの?
ハローワークの初任者研修選考試験の中で、志望動機は提出書類と面接のどちらでも聞かれます。なぜ、志望動機はこれほど重要視されるのでしょうか?
面接官は介護職として就業する意欲を重視しているから
ハローワークの職業訓練とは、求職中の方を対象に就職に役立つ知識やスキルを無料で習得できる制度です。そのため、選考試験の面接官が気にするのは「職業訓練として講座を提供した場合、就業する意欲はあるのか?」という点です。そのため、初任者研修講座の選考試験に受かるには介護職に対する熱意をアピールする必要があります。職業訓練を利用したい方は、申し込みをする前に「初任者研修をどう介護の仕事に活かすか?」を考えましょう。
ハローワークの職業訓練について詳しく知りたい方、また、職業訓練以外でもお得に初任者研修を受講できる制度について知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
志望動機を作成する際に気を付けるポイント
志望動機を作成する際に全体的に気を付けるべきポイントをお伝えします。
結論→根拠の順番で記載する
志望動機を書く時は、読み手が読みやすいように結論から先に書きましょう。ハローワークの職員は、多くの志望者の申込書を読みます。そのため、あまりに結論までが長すぎると他の人の志望動機に埋もれてしまう可能性があります。また、志望動機を結論から伝えることは面接でも重要になるため、結論→根拠の順番で簡潔に伝える練習をしておきましょう。
嘘は書かない
志望動機だからといって事実を大げさに書いたり、ありもしないことを書いたりするのはおすすめしません。なぜなら、面接などで深堀り質問をされたときに答えられない場合があるからです。後々自分が困らないように志望動機は正直に記載しましょう。
ハローワークの介護職員初任者研修の志望動機に盛り込むと良い内容は?
ハローワークの初任者研修の志望動機を作成する際は以下の内容を盛り込むと良いでしょう。
- 介護の仕事がしたい理由
- 職業訓練に最後まで通う意思があること
- 就業意欲が高いこと
それでは、一つずつ見ていきましょう。
1.介護の仕事がしたい理由
介護の仕事への熱意を試験官に伝えるには、「介護の仕事に興味を持ったきっかけ」「介護の仕事のどこが魅力的だと思うか」 といった内容を盛り込むことが重要です。
介護の仕事に興味を持ったきっかけは、「テレビで見た」「人に勧められた」など、なんでも構いません。介護の仕事のどのような点に興味をもって応募したのかしっかりアピールしましょう。
特にあなた独自の具体的なエピソードを交えて話すと、より熱意を理解してもらいやすく、合格に近づきます。
例えば、
- 自宅で一緒に暮らしていた祖母の介護を見ていて、介護の仕事に興味を持った
- 親が介護の時に自分がなにも出来なかった後悔があるので、介護職として人の役に立ちたい
- 学生時代に行った施設のボランティア活動で、利用者の方に感謝されたことで興味を持った
など、介護の仕事をしたいと思った理由を具体的にまとめましょう。
2.職業訓練に最後まで通う意思があること
職業訓練は公的な資金で運営されており、試験官は受講途中で通わなくなる人を合格させるのは避けたいと思っています。職業訓練校に最後まで通う意思があることをしっかり伝えることで、合格する可能性が高まるでしょう。
3.就業意欲が高いこと
職業訓練校は「就業することが前提の人」が知識やスキルを身につけるために通う学校です。そのため、前述しましたが選考試験に受かるには就業意欲が高いことをアピールする必要があります。例えば「これまで就職活動を行ってきたことを記載する」、「初任者研修受講中も就職活動をする意思がある」ことなどを志望動機で伝えましょう。
ハローワークの介護職員初任者研修の志望動機の例文
これまでのことを踏まえ、実際に志望動機を作ってみましょう。
志望動機の例文1
「介護を通じて高齢者の方を笑顔にしたいと思い、志望しました。以前勤めていた仕事を退職した頃に、テレビで福祉施設の特集を見たのが応募のきっかけです。テレビでは笑顔で素早く対応する職員と、それに笑顔で答える高齢者の方が映っており、私も介護職員になって高齢者の方を笑顔にしたいと感じました。初任者研修で学んだ内容を就職後に活かしたいと思っております。」
志望動機の例文2
「家族の介護をきっかけに、もっと多くの介護を必要としている方の力になりたいと思い、介護職に興味を持ちました。選考試験に合格した際は最後までやり抜くだけでなく、家族の介護で身につけたスキルの底上げをし、就職後の現場で活躍したいと思っております。」
志望動機の例文3
「今回初任者研修の受講を志望したのは、介護職員として必要な知識や技術が身につけられると聞いたためです。今まで再就職するために何社も面接をしてきましたが、採用には至りませんでした。今回初任者研修を最後まで受講すると資格とスキル習得ができると聞き、就職活動で大きな武器になるのではと考えました。職業訓練終了後は福祉施設などへの就職を希望しています。」
ハローワークの介護職員初任者研修の選考試験で落ちる可能性があるNGな志望動機
ハローワークの選考試験で落ちる可能性のある志望動機の例をご紹介します。
NG例1:就きたい仕事と初任者研修の関連をアピールできていない
「パソコンが得意なので、パソコンスキルを活かしてIT系の仕事をしたいです。でも、スキルを広げるために介護の知識もつけておきたいです。
⇒将来就きたい仕事(IT系)と介護資格の初任者研修が結びつかないため、合格の可能性は低い志望動機と言えます。
NG例2:介護の仕事で働きたいことが伝わらない
「親の介護が必要になって自分で介護したいが、やりかたが分からないので勉強したい」
⇒初任者研修で介護の勉強をしても家庭で活かすことを前提としているため、就業を考えている他の候補者を優先される可能性があります。
「無料で資格がとれるチャンスだと思い、応募しました」
⇒資格が取りたいだけでは?と思われてしまい、就業につながるイメージが伝わりにくいです。
NG例3:初任者研修の内容を理解していない
「祖父を病気で亡くしたので、病気の高齢者を助けたい」
⇒介護というよりは、病気の人を治療する医療職(=介護とは別職種)のイメージを持ってしまいます。介護職に興味があることをアピールするために、初任者研修でどのようなスキルが身に付くのか、就業先でどう活かせるのか把握しておきましょう。
初任者研修で学ぶ内容について詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
まとめ
ハローワークの職業訓練に応募する際の志望動機の作成方法と注意点について解説しました。職業訓練の選考試験に受かれば、初任者研修が無料(テキスト代は実費負担)で受講でき、ハローワークから就業先も紹介してもらえます。また、一定の条件に当てはまれば給付金や手当などももらえます。この記事で紹介した志望動機を作成するポイントを押さえ、選考試験に挑んでください。
しかし、選考試験に受かるか不安な方や落ちてしまった方もご安心ください。
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「職業訓練の選考試験に受かるか不安・・・」「選考試験に落ちてしまったけどどうしよう?」と思っている方はまずはお気軽にご相談ください。
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この記事の監修者
カイゴジョブアカデミー
編集部
- 介護専門の資格講座学校「カイゴジョブアカデミー」の編集部です。
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