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男性介護職員の強みや弱みと活躍する場面について

更新日:2019/07/09

男性介護職員の強みや弱みと活躍する場面について

男性介護職員の強みや弱みと活躍する場面について

介護職員として従事している方の男女比率は、「平成29年度介護労働実態調査」によると女性が7割以上を占めています。男性の介護職員が少ないのは、活躍できる場面が少ないからでしょうか?いいえ、そんなことはありません。男性介護職員が活躍できる場面はたくさんあります。

ここでは男性介護職員の強みと弱みについてご紹介しますので、介護業界へ就職を検討している男性の方はぜひご一読ください。

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1.男性でも介護職員になれるの?

結論から言うと、もちろん男性も介護職員になることができます。冒頭でも触れましたが、介護職員の7割以上が女性であり、2割程が男性です。
介護業界全体としては、男性介護職員の割合は徐々に増えてきていますが、介護事業所の種別によって女性の比率が極端に高い介護事業所種別もあります。

2.介護職員の男女比

それでは、介護職員の男女比はどうなっているのでしょうか?具体的な数字を見ていきましょう。

(男性比率)

平成19年度 平成29年度
全種別の介護労働者 18.8% 22.9%
訪問介護事業所の介護労働者 9.5% 15.5%
通所介護事業所の介護労働者 21.7% 25.1%

「平成19年度介護労働実態調査」「平成29年度介護労働実態調査」より
※無回答を除く比率を算定して記載しています。(男性比率/(男性比率+女性比率))

3.男性の介護職員の強みと弱み

では、実際の業務の中で男性職員の強みや弱みがどこにあるのかを説明します。

・強み

[女性よりも力がある]

ご利用者は、体重が重い方から軽い方まで様々です。小柄なご利用者は女性職員でも適切な介助方法により移乗動作や起居動作ができます。しかし、大柄なご利用者には、ある程度の力が必要な場面があります。無理をして介助を行うことで、ご利用者や介護者の怪我につながる場合があるため、力が必要となる場面では、男性職員が頼りにされます。

[同性介護を行う]

ご利用者の中には少なからず「異性に介助されるのは恥ずかしい」という気持ちを持っている方がいらっしゃいます。入浴介助、排泄介助だけでなく、他の介助でも身体を密着することがありますので、同性による介護が推奨されています。また、認知症の周辺症状として性に係る問題行動がある方に対しても、同性による介護で落ち着く場合があります。

・弱み

[人数が少ない]

強みで記載していますが、介護の現場では男性介護職員が頼りにされる場面があります。
しかし、男性介護職員が少ない事業所では男性介護職員への依頼が増え、1人当たりの負担が大きくなってしますことがあります。

[女性が多い職場の雰囲気がストレスになることがある]

介護労働実態調査からわかるように、職場には女性介護職員が多く働いています。女性と男性の考え方、感じ方の違いは、多くのメディアで話題にされています。気にならない男性介護職員も多いですが、男女間の考え方、感じ方の違いにストレスを受ける方もいるようです。

4.未経験の男性の介護職員が現場で活躍する方法とは?

これから介護職を目指す男性の方へ、男性介護職員が活躍するポイントをご紹介します。

・男性職員であることを活かす方法

[男性の目線からの意見]

女性介護職員が多いということは、どうしても職場での意見が女性からの目線に偏りがちになってしまいます。このような場面で、男性からの目線ならではの意見が参考になることがあります。より良いケアを提供するためには、様々な角度から意見を出し合い、検討することが必要です。

[男性ならではの話しやすさ]

男性のご利用者の中には、「話しやすい」「わかってくれる」などの理由から、男性介護職員に対して信頼を寄せる方もいます。

5.男性の介護職員が女性を介護する時の注意点

介護職はまだまだ人材不足という現実があります。同性介護が理想ですが、十分な人材確保ができない介護事業所では、なかなかその理想を実現することは難しいです。そのため、多くの介護事業所が同性介護だけではなく、異性介護をせざるを得ない状況にあります。

介護をする際にはどんな状況であれ、ご利用者の尊厳を守り、介護をすることが前提となります。そのため、誤解を招くような動作や発言は避けましょう。

6.男性で介護職員になるための方法

介護職員は性別による就職の制限はありませんので、ここでは男性に限らず介護未経験、無資格の方が、介護職員として就職する方法をご紹介します。

・未経験、無資格OKの介護事業所に就職

介護業界では、未経験、無資格の方でも就業できる介護事業所が多くあります。求人情報に未経験・無資格でも可などと記載しています。
しかし、この場合では基本給が低く設定されていることが多く、良い条件の求人情報は少なくなってしまいます。また、就職してから介護職員初任者研修や実務者研修の受講を推奨されることが多いです。

・介護職員初任者研修、実務者研修等を受講してから、介護事業所に就職

資格欄に介護職員初任者研修修了等の記載がある求人情報が多くあります。そのため、良い条件の求人情報を探しやすく、無資格と比較すると給与面で優遇されることがあります。
また、就職前に研修を修了することで、採用にあたってアピールするポイントになります。

・福祉系専門学校や福祉系大学を卒業し、資格を取得してから介護事業所に就職

福祉系専門学校や福祉系大学に入学、卒業し、資格を取得してから就職する方法ですが、この方法では卒業までに時間とお金がかかるため、なかなか難しいと思います。

7.まとめ

介護業界の男女比率は、圧倒的に女性が多くを占めていますが、男性介護職員の割合は徐々に増えてきています。多くの介護事業所でまだまだ男性職員が不足しており、需要が高い状況だと言えます。

しかし、男性でも女性でも介護職員として就職すると、介護の知識・技術が求められますので、就業前に基礎的な研修の受講、実務を積みながら更なる資格の取得等をおすすめします。まだ研修の受講がお済みでない方は、ぜひ研修を受講していただき、皆さんが望む介護事業所へ就職できることをお祈り申し上げます。