男性介護職員の強みや弱みって?男性介護職員の活躍方法を解説!
介護従事者の男女比率は、「令和4年度介護労働実態調査」によると女性が7割以上を占めています。男性の介護職員が少ないのは、活躍できる場面が少ないからでしょうか?いいえ、男性介護職員が活躍できる場面はたくさんあります。
ここでは男性介護職員の強みと弱みについてご紹介しますので、介護業界へ就職を検討している男性の方はぜひご一読ください。
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男性でも介護職員になれる?
結論から言うと、もちろん男性も介護職員になることができます。むしろ介護業界は、男性介護職員の需要は高く、男性介護職員の割合は徐々に増えてきています。しかしながら、冒頭でも触れましたが、介護職員の7割以上が女性であり、2割程が男性というのが現実です。
男性介護職員は10年前より増えている!
それでは、平成25年と令和4年のデータをもとに男性介護職員の比率の変化を見ていきましょう。
平成25年度 | 令和4年度 | |
---|---|---|
全種別の介護労働者 | 19.2% | 22.2% |
訪問介護事業所の介護労働者 | 7.6% | 12.5% |
通所介護事業所の介護労働者 | 24.8% | 26.5% |
参照元 公益財団法人 介護労働安定センター:平成25年度 介護労働実態調査結果 公益財団法人 介護労働安定センター:令和4年度 介護労働実態調査結果
男性介護職員の強みと弱み
では、実際の業務の中で男性職員の強みや弱みがどこにあるのかを説明します。
男性介護職員の強み
女性よりも力がある!
ご利用者は、体重が重い方から軽い方まで様々です。小柄なご利用者は女性職員でも適切な介助方法により移乗動作や起居動作ができます。しかし、大柄なご利用者には、ある程度の力が必要な場面があります。無理をして介助を行うことで、ご利用者や介護者の怪我につながる場合があるため、力が必要となる場面では、男性職員が頼りにされます。
同性介護を行うことができる!
ご利用者の中には少なからず「異性に介助されるのは恥ずかしい」という気持ちを持っている方がいらっしゃいます。入浴介助、排泄介助だけでなく、他の介助でも身体を密着することがありますので、同性による介護が推奨されています。また、認知症の周辺症状として性に係る問題行動がある方に対しても、同性による介護で落ち着く場合があります。
男性介護職員の弱み
人数が少ない
強みで記載していますが、介護の現場では男性介護職員が頼りにされる場面があります。
しかし、男性介護職員が少ない事業所では男性介護職員への依頼が増え、1人当たりの負担が大きくなってしますことがあります。
女性が多い職場の雰囲気がストレスになることがある
介護労働実態調査からわかるように、職場には女性介護職員が多く働いています。女性と男性の考え方、感じ方の違いは、多くのメディアで話題にされています。気にならない男性介護職員も多いですが、男女間の考え方、感じ方の違いにストレスを受ける方もいるようです。
未経験の男性介護職員が現場で活躍する方法とは?
これから介護職を目指す男性の方へ、男性介護職員が活躍するポイントをご紹介します。
男性目線からの意見
女性介護職員が多いということは、どうしても職場での意見が女性からの目線に偏りがちになってしまいます。このような場面で、男性からの目線ならではの意見が参考になることがあります。より良いケアを提供するためには、様々な角度から意見を出し合い、検討することが必要です。
男性ならではの話しやすさ
男性のご利用者の中には、「話しやすい」「わかってくれる」などの理由から、男性介護職員に対して信頼を寄せる方も多くいらっしゃいます。
男性の介護職員が女性を介護する時の注意点って?
介護職はまだまだ人材不足という現実があります。同性介護が理想ですが、十分な人材確保ができない介護事業所では、なかなかその理想を実現することは難しいです。そのため、多くの介護事業所が同性介護だけではなく、異性介護をせざるを得ない状況にあります。
介護をする際にはどんな状況であれ、ご利用者の尊厳を守り、介護をすることが前提となります。そのため、誤解を招くような動作や発言は避けましょう。
男性が介護職員になるための方法は?
介護職員は性別による就職の制限はありませんので、ここでは男性に限らず介護未経験、無資格の方が、介護職員として就職する方法をご紹介します。
介護職員初任者研修の資格を取ってから介護事業所に就職する
介護業界では、未経験、無資格の方でも就業できる介護事業所が多くありますが、介護職員初任者研修(以下、初任者研修)修了者と比べると介護の基本的な知識やスキル面で劣ることが多く、待遇面にも差が付く場合があります。 より良い条件を求めて就職したい方は、就職前から初任者研修を受講することをおすすめします。初任者研修は履歴書にも書ける資格ですので、採用にあたってアピールするポイントにもなります。
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福祉系専門学校や福祉系大学を卒業する
福祉系専門学校や福祉系大学に入学、卒業し、資格を取得してから就職する方法です。この方法は、そもそも学校の数が少なく、入学できたとしても卒業までに時間とお金がかかるため、特に社会人にとってはハードルが高いでしょう。
まとめ
介護業界の男女比率や男性介護職員が活躍する方法を説明しました。お伝えした通り、男性介護職員の割合は徐々に増えていますが、まだまだ男性介護職員は不足しており、男性介護職員の需要は高いままです。
男性に限らず介護職員として就職すると、介護の知識・技術が求められますので、就業前に初任者研修を受講し、基礎的な介護の知識とスキルを習得することをおすすめします。
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この記事の監修者
カイゴジョブアカデミー
編集部
- 介護専門の資格講座学校「カイゴジョブアカデミー」の編集部です。
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