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介護職はホテル業界からの転職に向いてるって本当?実は介護に超役立つ!ホテル業界の○○スキル!

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介護職はホテル業界からの転職に向いてるって本当?介護に役立つホテル業界の○○スキル

ホテル業界からの転職で注目されているのが介護職です。なぜ介護職が選ばれるのか、今回はホテル業界から介護職へ転職して活かせるスキルや転職するメリット、活躍の事例などを紹介します。ホテル業界から介護職へ転職を考えている人は、ぜひ参考にしていただき安定した介護業界への転職を成功させましょう。

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ホテル業界から介護職の転職者が増えている背景

ホテル業界で働いていた方が、コロナ禍をきっかけに転職先として注目したのが介護業界です。

介護業界は人材不足で求人も多くニーズが高いことが特徴です。また、10代から70代までと幅広い年代の方が働いているため、年齢を重ねても長く安定して働けることがメリットと感じられたようです。

ホテル業界から介護職へのキャリアチェンジ!生かせるスキルは?

これまでホテルや旅館で働いてこられた方は、未経験の介護職に不安を感じているでしょう。しかし介護職は未経験者の採用も積極的で、安定した求人があります。

また、ホテル業界で身に着けたスキルやノウハウが生かせる仕事なので、スムーズに仕事にもなじむことができるでしょう。

では生かせるスキルについてみていきましょう。

接遇

ホテル業界出身者が介護職へ転職する際、最も重宝されるスキルは接遇スキルです。介護現場における接遇とは、利用者へ寄り添いニーズを把握すること、そして相手を尊重し自立支援や生活の喜びにつながる支援を行うことです。

ホテル業界出身の方は研修や実践を通じてお客様への配慮が身に着いているので、介護現場においても自然に接することができるでしょう。

マナー

介護の現場では利用者はもちろん家族への対応のほか、医師や看護師、ケアマネージャーなど様々な職種と関わりをもちます。介護職は挨拶や言葉遣いといった社会人としてのマナーが求められます。

ホテル業界出身の方は相手への心配りを兼ね備えたマナーを身に着けている方が多いため、介護現場でも活躍することができるでしょう。

コミュニケーションスキル

排泄介助や食事介助、入浴介助といった直接的な介護だけではなく、人とのコミュニケーションが大切な介護現場。相手の気持ちを汲み取り、居心地よく過ごせるような言葉かけは介護職として重要なコミュニケーションスキルのひとつです。介護職の関わりや声かけひとつで利用者のやる気を引き出し自立支援につながるケアが行えるので、コミュニケーションスキルに秀でている人は強みになります。

例えばホテル業界出身の方は、
どんな風に話しかけたらいいかな
花柄の服を着ているから花の話をしてみようかな
挨拶は目線を合わせてゆっくりしよう
等のコミュニケーションのノウハウを持ち、指導せずにできる方が多いことが特徴です。

ホテル業界で働いてこられた方は、お客様との接客の中で自然にコミュニケーションスキルが養われています。

利用者と良い関係を築き、日々笑顔で過ごしていただけるような対話ができる方は、介護職としての大きな強みになるでしょう。

ホスピタリティ

介護の仕事は人が人をケアする仕事で、サービス業のひとつです。そのためニーズを満たすサービスだけでなく、+αのケアが求められます。

例えば入浴介助の目的は、身体の清潔保持や感染症予防といった意味を持ちます。入浴を実施すればサービスをしていることになりますが、入浴によって精神的な安定を図ったり入浴中のコミュニケーションによって気分転換していただいたりといったことが+αのケアになります。しかし自分が入浴介助をされる立場になったとき、ただ身体や髪の毛を洗ってもらうケアに魅力を感じるでしょうか?やはり入浴を通じて気分転換したい、落ち着いた気持ちになりたい、介助者と楽しく会話したいといった付加価値を求めると思います。

利用者の安全で安心できる暮らしを支えるとともに、生きがいや楽しみをもって生活していただけるような言葉かけや気配りが大切ということです。介護職には基本的な介助(ニーズに合ったサービス)+付加価値が求められますが、ホテル業界で養った高いホスピタリティ精神が大いに役立つでしょう。

介護の職場には特別養護老人ホームやデイサービスなど多岐に渡りますが、高級感を重視した高級ホテルのような有料老人ホームも増えています。このような職場ではホテル業界出身の方は採用に有利になるでしょう。

ベッドメイキング

ホテル業界、介護職に共通する実務にはリネンの仕事があります。介護現場では定期的に利用者のシーツ交換を行いますが、自分の身体よりも大きなシーツを取り扱うのは難しいものです。初めて行う方が素早く丁寧に行えるようになるまで時間がかかるでしょう。

前職でリネン管理を経験された方は、枕やベッドのシーツ交換を行うベッドメイキングのスキルを介護の仕事で活かすことができます。

マルチタスク

介護現場では利用者のケアをしながら見守りや介護記録を行い、職場によっては送迎や電話・来客対応など様々な仕事をこなさなければいけません。特に見守りでは、他の利用者の食事介助や排泄介助をしながら、フロアーにいる利用者が安全に過ごしているか、異変がないかを確認しなければいけません。ホテルの仕事でも一つのことをしながら他の仕事に配慮したり、接客をしたりといったマルチタスクをされてきたかと思います。

業務をこなしつつ利用者への配慮が求められる介護の仕事では、広い視野をもちマルチタスクで仕事ができるスキルは大いに役立つでしょう。

ホテル業界から介護職への転職にメリットはあるの?

ホテル業界で培ったスキルやキャリアを介護の仕事に活かせることをお伝えしましたが、やはり道の世界に飛び込むのは不安…といのが本音でしょう。きつくて賃金も安いし…と介護職への転職を不安に感じている方に、介護職で働くメリットについて紹介します。

求人が多く転職しやすい

団塊の世代が75歳を迎える2025年は、全人口の18.1%、2,000万人を超える方々が後期高齢者となります。そして前期高齢者となる65歳以上の高齢者数は3,677万人となり全人口の30.3%が高齢者となり高齢者大国となる予測がされています。これは介護が必要な方に対して介護人材が約38万人不足する事態に陥る「2025年問題」といわれ慢性的な人材不足に悩む介護現場では、さらに人手不足が深刻化することが懸念されています。

そのため介護業界の転職市場では売り手市場で、求職者にとって有利な状況となり、求人数が多く職場を選びやすい状態になっています。

ニーズが高い介護職は、未経験・無資格でも転職しやすいというメリットがあり、その中でも有資格者は無資格者に比べて正社員として採用されやすい傾向です。

介護未経験・無資格の方は、介護職員初任者研修を修了することで正社員登用と資格手当による給料アップが望めるでしょう。

キャリアアップを目指せる

介護職は資格取得と実務経験によるキャリアアップ・給料アップが明確な「キャリアパス制度」が確立されています。まずは介護の基礎的なスキルや知識を身に着ける介護職員初任者研修からスタートし、実務者研修を受講、実務経験3年で国家資格である介護福祉士を目指すルートが一般的です。そして、介護福祉士を取得した後は認定介護福祉士やケアマネジャー(介護支援専門員)へとステップアップし、仕事の幅を広げることができます。

未経験・無資格から介護職になった方も、段階的に資格を取得することで仕事の幅も広がりますね。

雇用の安定性

高齢社会を突き進む日本では、これから先も安定した雇用が望めるのが介護職です。コロナ禍を機に、安定して働ける環境を望んだ方達が、異業種から介護職に転職したケースが多くみられました。

全国的に求人数が多く、年齢を重ねても働き続けられる介護職は、今後も雇用に対する不安が少ない職種です。

給与水準

厚生労働省が発表した『令和3年賃金構造基本統計調査 結果の概況』によると、ホテル業界と介護職の給与水準の差がわかります。

第5表 産業、性、年齢階級別賃金及び対前年増減率では以下の通りです。

  • 宿泊業、飲食サービス業(約258万円)
  • 医療、福祉(約293万円)

給料が安いといわれていた介護職は過去の話となり、近年では介護人材定着や介護職の待遇改善が推進され給与水準は年々上昇傾向にあります。

介護業界全体で待遇改善の動きがあり、働きやすい環境づくりに力を入れています。また、介護職は資格取得や実務経験を積み重ねることでキャリアパスをクリアし、資格手当や役職手当などの加算も期待できます。

努力が給料に反映する、という目に見える形でキャリアアップ・給与アップできるのが介護職のメリットです。

筆者の体験談 大手ホテルから介護施設に転職したAさんの事例

ホテル業界出身の方が介護職として活躍されている事例をご紹介します。

以前働いていた介護施設で、大手ホテルで働いていたAさんが転職されてきました。基本的な介護については指導しましたが、利用者とのコミュニケーションや接遇、ホスピタリティ精神はこちらが学ばなければいけないほど高いスキルを持たれていました。利用者への声かけや挨拶は相手と同じ目線になり、聞きやすい声のトーンで。利用者の表情や動作をよく観察され、すぐに気づき言葉をかける。なによりも動作が丁寧で“そよ風のように業務をこなしていく”姿が印象的でした。Aさんが通った後はきれいに仕事が片付いている、利用者がいい顔をしているといった感じです。

そして「すごいな」と感じた業務のひとつに、先述したベッドメイキングがあります。今では介護施設でもボックスシーツを使っているところがありますが、この当時はフラットシーツが一般的でした。ボックスシーツはベッドにゴムをひっかけ、しわを伸ばせばOKなのですが、フラットシーツは四方の端をマットレスの下に入れ込み整える必要があります。この際、マットのコーナー部分をお菓子の包装のように三角に仕上げるのですが(三角折りといいます)、これがなかなか難しいのです。コツさえ掴めばできるようになるのですが、新人介護スタッフには難関スキルです。

Aさんはさすがホテルで働いていたこともあり、素早くきれいにシワなく仕上げていきました。Aさんが仕上げたベッドは利用者が体交してもシワができにくく、しっかりとシーツを伸ばして織り込んでいることが分かります。また接遇にも優れ、利用者家族からも「丁寧で気持ちがいい」と評判が良く、しばらく働くと家族の対応も任せられるようにホテル業務で培ったスキルなのでAさんは「できて当たり前よ」と言っていましたが、「やっぱりプロの技は違うな」とスタッフ一同で感心した事例です。

関連記事:一流ホテルでコンシェルジュを経験後、介護職にチャレンジした20代女性が思う、「介護ならでは」のやりがい

まとめ

今回はホテル業界から介護職へ転職して活かせるスキルや転職するメリット、活躍の事例などを紹介しました。ホテル業界から介護職へ異業種転職する方が多い背景には、培ったスキルやキャリアが強みとなり仕事に活かせるから、ということがお分かりいただけたかと思います。

自分にできるか不安に感じる方もいらっしゃいますが、ホテルや旅館などの宿泊・サービス業で身に着けたホスピタリティ精神やコミュニケーションスキルはすぐに身に着くものではありません。介護現場では利用者の様子や変化を観察し、いち早く変化に気付けるかどうかが大切です。相手の表情や動作から気持ちを汲み取ることができるのは、ホテル業界でプロの接客をされてきたからこそ。

ご自身の強みを生かし、安定して働くことができる介護職は、ホテル業界からの転職におすすめの職種です。

カイゴジョブアカデミーで開講している介護職員初任者研修を修了すれば、介護の知識とスキルを身に着けることができます。ぜひ介護の資格を取り、介護職へ一歩踏み出してみませんか?

吉田あい写真
この記事の著者 吉田あい
プロフィール
大阪府出身。現役のケアマネージャー
専門は「高齢者介護論」「社会福祉援助技術論」「介護現場におけるリスクマネジメント」
特別養護老人ホームや居宅介護支援事業所などの現場で、介護職を10年以上経験。介護講師経験3年。
WEBライターとして、介護・医療・転職・健康などのジャンルで執筆700本以上。
カイゴジョブアカデミーにて、介護の仕事や資格について、実体験を踏まえたお役立ち情報をお伝えします。
保有資格
介護支援専門員(ケアマネージャー)、介護福祉士、社会福祉士、メンタル心理カウンセラーなど
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この記事の監修者 カイゴジョブアカデミー
編集部
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