訪問入浴とは?資格・仕事内容・やりがい・給料などを徹底解説!
訪問入浴は、心身状態や障がいなどで、自宅浴槽での入浴が難しい方に対して入浴介助を行う介護保険サービスのひとつです。
訪問入浴の仕事を検討されている方の中には、実際に自分が働けるかどうか気になっている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、訪問入浴の特徴から必要とされる資格、仕事内容、働き方、お給料、訪問入浴で働くメリットなどについて解説します。訪問入浴の仕事に関心のある方は、ぜひ参考にしてください。
※都道府県によって価格が異なります
- 約1 ~ 4ヵ月
- 通信 + 通学
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目次
訪問入浴とは?
訪問入浴は、介護が必要な状態になっても、できる限り自宅で日常生活を過ごせるように、自宅での入浴をサポートする介護保険サービスのひとつです。
参照元 厚生労働省:訪問入浴介護
では、特徴や利用できる人についてみていきましょう。
訪問入浴の特徴って?
訪問入浴は、自宅浴槽での入浴が難しい方のために、訪問入浴車で訪問し簡易浴槽を持ち込み、入浴介助を行います。
身体の清潔保持や心身状態の維持、リラックス効果を目的に、介護士2名(ヘルパー・入浴オペレーター)と看護師1名の3名で介助を行う、入浴に特化した介護保険サービスです。
訪問入浴を利用できる方は以下のとおりです。
- 要介護1~5の認定を受けた方
- 主治医から入浴許可を得ている方
※要支援1.2の方については、自宅に浴槽がないなど特別な事情がある場合に介護予防訪問入浴介護を受けることが可能です。
訪問入浴での仕事内容
訪問入浴の主な仕事内容を5つ紹介します。
- 健康チェック:意識・体温・呼吸・脈拍・血圧の測定
- 浴槽の設置:訪問入浴者で運んだ簡易浴槽を自宅に設置
- 入浴介助:安全な入浴介助
- 着替えの介助:衣類の着脱をサポート
- 浴槽の片づけ:浴槽の排水・洗浄・消毒や物品の片づけ
それでは具体的な仕事内容について、それぞれ詳しく見ていきましょう。
健康チェック
入浴をする前に看護師が「意識・体温・呼吸・脈拍・血圧」などの健康チェックを行い、体調に異常がないか確認をしたうえで入浴を実施します。
体調不良時や数値に異常があった場合などは、必要に応じて主治医へ連絡し、入浴の可否を伺います。
当日の入浴が難しい場合は、延期や清拭に変更する場合もあります。
浴槽の設置
健康チェックで入浴可能とされたら、簡易浴槽を組み立て、入浴準備を行います。
お部屋の床に防水シートを敷き、その上に簡易浴槽を設置し、自宅の浴槽や水道から水を引き、訪問入浴車のボイラーで適温になるよう沸かします。
訪問入浴車から給湯できない場合は、利用者様の自宅の設備を使って給湯し、ヒートショックを防止するために室内の温度も調整します。
入浴介助
浴槽の準備ができたら、介護士と看護師が身体を抱きかかえ簡易担架を用いて、浴槽内へ移動し、洗身・洗髪・洗顔を行います。
体調が安定しない利用者様もいるため、顔色や呼吸などに注意しながら入浴介助を行うことが重要です。
洗身、洗髪が終わった後は、湯船につかっていただきます。
着替えの介助
入浴前後は、バスタオルをかけるなどプライバシーに配慮して着替えの介助を行います。
入浴後の着替えの際に、保湿材や軟膏の塗布、褥瘡(じょくそう)の処置、シーツ交換などを実施する場合もあります。
着替えが終わったら看護師が入浴後の健康チェックを行い、体調に問題がないかを確認します。
浴槽の片づけ
看護師が健康チェックをしている間に、介護士は浴槽の排水・洗浄・消毒や物品の片づけを行います。
室内の片づけが終わったら訪問入浴車へ浴槽を片付けます。
訪問入浴での働き方
訪問入浴は、利用者様の生活リズムに合わせて日中に実施される場合が多いため、介護士の働き方は日勤が中心です。
働いている方は、仕事と家庭を両立させたい方や夜勤、変則勤務が難しい方などが多く、常勤職員だけでなく非常勤パートの雇用もあり、短時間勤務や曜日固定勤務も可能です。
訪問入浴での1日の流れ
訪問入浴での1日の流れは、勤務時間や利用者様の状況によって異なります。ここでは、一例をご紹介します。
訪問入浴で役立つ資格について
ここでは、訪問入浴で役立つ資格「介護職員初任者研修(以下、初任者研修)」、「介護福祉士実務者研修(以下、実務者研修)」、「介護福祉士」、「普通自動車運転免許」について説明します。
介護職員初任者研修 (旧ヘルパー2級)
「初任者研修(旧ホームヘルパー2級)」は、介護職の入門資格です。
介護士として働くために必要な知識や技術を身につけるためのもので、学歴や年齢、資格の有無などの制限がなく、介護職が未経験・無資格の方でも学びやすいカリキュラムが組まれています。
初任者研修では、健康の維持と心地よさを提供する入浴・清潔保持の目的や方法を学びます。
初任者研修を受講することで、仕事への不安なく訪問入浴の介護士として活躍できるでしょう。
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資格の取得方法
厚生労働省または都道府県知事が指定した養成校で、厚生労働省が定めたカリキュラムを修了し、修了試験に合格することで初任者研修の資格を取得できます。
学歴や年齢などの制限や、受講するために必要な資格はなく、知識ゼロから介護職のキャリアパスを歩むことができます。
厚生労働省が定めた初任者研修の研修科目及び研修時間は、130時間です。
カリキュラムは全国共通ですが、各スクールによって内容や修了試験の内容は異なる場合があります。
また、スクールによって様々なコースが設定されており、カイゴジョブアカデミーでは自宅学習とスクーリングの2本柱で資格取得を目指します。
テキストをもとに自宅で通信課題に取り組み、基礎知識を身につけていきます。
次に15日間のスクーリング(通学)が始まり、介護の基礎知識や実技演習で実践的な介護技術を学びます。
最終日には学んだことを確認する修了試験が行われ、合格者には修了証が発行されます。不合格の場合は無料で何度でも再チャレンジできます。
修了試験は、これまでの受講内容を確認するための試験ですので、難易度はさほど高くありません。
資格の取得費用
一般的に初任者研修にかかる費用は5万円~10万円とされています。
カイゴジョブアカデミーは、関東・愛知が42,900円(税込・テキスト代込)、関西・広島・福岡が31,900円(税込・テキスト代込)です。
また、求職中の方を対象に初任者研修の受講料とテキスト代を当校が実費負担し、就職支援も無料でサポートする介護職デビューキャンペーンを実施しています。
介護のお仕事をご検討中の方はぜひお気軽にご相談ください。
-
受講費用*&
テキスト代 -
振替受講や
再試験代 -
就業
サポート
*初任者研修 または 実務者研修
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介護福祉士実務者研修(旧ヘルパー1級)
「実務者研修(旧ホームヘルパー1級)」は、介護現場の即戦力として実践的な知識やスキルを身につけます。具体的には、認知症ケアや介護過程の展開、医療的ケア(喀痰吸引や経管栄養など)を習得します。
訪問入浴の利用者様の中には、介護度の高い方や医療的ケアを必要とする方もいらっしゃいます。
実務者研修は、医療的ケアの知識やスキルを習得するため、看護師のサポートや幅広い介護の実践につながるでしょう。
受講するために必要な資格はなく、未経験の方や初任者研修を受講していない無資格の方でも受講できます。
また、2017年より介護福祉士国家試験の受験資格には実務者研修の受講修了が義務付けられているため、介護福祉士を目指す方には必須の資格です。
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資格の取得方法
厚生労働省または都道府県知事が指定した養成校で、厚生労働省が定めたカリキュラムを履修することで 資格を取得できます。
厚生労働省が定めた研修科目及び研修時間は、無資格者の場合、養成校で450時間の受講時間で、6カ月~1年の研修を含むカリキュラムを受講します。
基本的に学習内容やカリキュラムはどこのスクールで学んでも同じですが、実務者研修の受講時間や講座内容は都道府県の規定によって異なり、スクールによって様々なコースや通学日数が設定され、保有する資格でも受講時間が異なります。
資格の取得費用
一般的に実務者研修にかかる費用は、スクールや保有資格によって異なります。
無資格 | 10万円~15万円 |
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初任者研修取得者 | 8万円~15万円 |
カイゴジョブアカデミーの費用は以下のとおりです。
無資格者 | 110,000円(税込・テキスト代込) |
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初任者研修・ホームヘルパー2級修了者 | 90,200円(税込・テキスト代込) |
初任者研修と同様に、求職中の方を対象に実務者研修の受講料とテキスト代を当校が実費負担し、就職支援も無料でサポートする介護職デビューキャンペーンを実施しています。
介護のお仕事をご検討中の方はぜひお気軽にご相談ください。
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受講費用*&
テキスト代 -
振替受講や
再試験代 -
就業
サポート
*初任者研修 または 実務者研修
介護福祉士実務者研修(旧ホームヘルパー1級)の詳細はこちらから>>
介護福祉士
介護福祉士は、介護職員のスキルアップ資格であり、キャリアパス上位の国家資格です。
介護施設や訪問・通所介護事業所、医療施設など様々な場所で活躍し、介護現場での介助だけでなく、介護職員の指導や利用者様へのサポートなど仕事の幅も広がります。
訪問入浴では、介護福祉士の資格があれば管理者やリーダーとして活躍できるでしょう。
介護福祉士の詳細や受験資格などはこちらの記事を参考にしてください。
資格の取得方法
介護福祉士の資格取得までには、3つのルートがあります。
- 介護現場で3年以上・540日以上の実務経験を積み介護福祉士実務者研修を修了
- 養成校を卒業
- 福祉系高校を卒業
いずれかのルートを経た後に介護福祉士国家試験を受験し、合格を目指します。
介護現場で働きながら介護福祉士合格を目指している方は、(1)の実務経験を積んで取る方法が一般的です。
介護福祉士は介護業界でのニーズが高くキャリアアップ資格となるので、安定した仕事が確保できるでしょう。
資格の取得費用
介護福祉士の取得にかかる費用は、受験ルートによって異なります。
- 実務経験ルート
実務経験ルートでは実務者研修の受講費用が必要となり、カイゴジョブアカデミーでは、無資格者は100,000円、初任者研修やホームヘルパー2級保持者の場合は82,000円、そして介護職員基礎研修修了者であれば30,000円の受講費用がかかります。 - 養成校、福祉系高校ルート
養成施設ルートではおおよそ100~200万円の学費、福祉系高校ルートでは通常の高校を卒業するまでの学費と同程度の費用が必要です。
また、介護福祉士国家試験の受験手数料として、第35回(令和4年度)介護福祉士国家試験では、18,380円必要です。
参照元 公益財団法人社会福祉振興・試験センター 介護福祉士国家試験 試験概要
普通自動車運転免許
訪問入浴は、訪問入浴者を運転して利用者様の自宅を訪問するため、普通自動車運転免許が採用の必須条件になっている場合もあります。
訪問入浴の給料
介護職の施設別の給料が掲載されている、厚生労働省の「令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果」には、訪問入浴の給料について掲載されていませんでした。
そこで、実際の求人情報から訪問入浴で働く介護士の給料や年収をチェックしてみたところ、訪問入浴介護士の給料は以下のとおりです。
平均月収 | 平均日給 | 平均時給 |
---|---|---|
約265,000円 | 約10,486円 | 約1,322円 |
上記から計算すると、正社員で働く訪問入浴介護士の平均年収は、約3,180,000円です。
※年収は目安として平均月収×12カ月で計算しています。
参照元 カイゴジョブ:訪問入浴介護
ジョブタグのハローワーク求人統計データの施設介護職員の月額の求人賃金は、212,000円です。
参照元 厚生労働省:jobtag
施設介護職員と訪問入浴で働く介護士の給料を比べてみると、訪問入浴の方がやや高めといえるでしょう。
訪問入浴で働く介護士の給料は、勤務形態や給与形態(月給・日給・時給)によって大きく異なります。
また、職場により保有資格が給与に影響する場合もあります。
厚生労働省「令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果の概要」を参考に、資格がある場合と資格がない場合の給料の違いをみてみましょう。
介護資格なし | 250,600円/月 |
---|---|
初任者研修 | 286,530円/月 |
実務者研修 | 289,410円/月 |
介護福祉士 | 314,930円/月 |
資格なしと初任者研修を修了した方とを比べると、3万円以上の差がありました。
参照元 厚生労働省:令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果の概要 介護職員の平均給与額の状況(月給・常勤の者、保有資格別)
介護士は無資格・未経験から働くことができますが、収入アップを目指すなら、段階的に介護資格を取得していくことがポイントです。
訪問入浴で働くメリットって?
訪問入浴での仕事は大変なこともありますが、多くのメリットがあります。
ここでは、訪問入浴で働く代表的な3つのメリットについて詳しく説明します。
1.無資格・未経験者が働きやすい
訪問入浴は特定の資格が必須とされていないため、無資格・未経験の方でも研修や指導を通じて基本的な知識や技術を身につけて訪問入浴の業務に取り組むことができます。
しかし、利用者様の介助や心身状態の把握には、介護のスキルや知識が必要です。
そのため、初任者研修以上の資格を応募条件にしていることが多くあります。
介護の知識やスキルを学んでいる方は、それを活かして質の高いサービスを提供することができるため、資格を所持している方が優遇されやすいでしょう。
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2.寄り添った介護ができる
訪問入浴は、介護度が高い方や自宅の浴槽で入浴できない方、寝たきりの方、看取りの時期にある方、障がいがある方が主に利用されています。
介護が必要になっても「慣れ親しんだ自宅のお風呂でゆっくりと浸かりたい」という希望をもつ利用者様に寄り添い、入浴介助を行います。
訪問入浴のサービス提供時間中は、1人の利用者様に対してだけ介護サービスを行い、清潔の保持や感染症の予防だけでなく、リラックスや日々の楽しみにつながるサービスを提供します。
一人ひとりに合った湯温や入浴剤、入浴方法など利用者様のニーズに寄り添い、きめ細やかな介護ができることがメリットといえるでしょう。
3.夜勤がない
訪問入浴は、日中にサービス提供される場合が多いため、基本的に特別養護老人ホームやグループホームのような夜勤がありません。
日勤のみで働きたい方やお子さんが小さい方にとっては、働きやすい環境といえるでしょう。
訪問入浴の仕事の大変なところって?
訪問入浴の仕事はやりがいがありますが、同時に大変なこともあります。
ここでは、訪問入浴で大変なことについて2つお伝えします。
1.体力を使う
訪問入浴は、利用者様の移動・移乗や、狭い場所での介助、無理な姿勢、浴槽の運搬などで体力を使う仕事です。
一般的に、1件につき約50分前後で、1日に5件程度訪問します。
訪問車での移動や繰り返しの業務多いので体力に自信がない方はしんどいと感じることもありますが、訪問入浴はチームで行うため、協力し合うことで体力の負担をおさえて業務を行うことができるでしょう。
2.手が荒れやすい
介護士は感染症予防のために手洗いや消毒を頻繁に行い、入浴介助や清掃など水仕事が多いため手荒れに悩む方が多いです。
手袋の着用や、保湿効果の高いハンドクリームで手のケアを行うなど保湿に気を付けることで手荒れを軽減することができるでしょう。
コンパクトサイズのハンドクリームをポケットに入れておくと、ケアが終わったあとにすぐ塗れるのでおすすめです。
訪問入浴で働くやりがい
訪問入浴で働くやりがいについて、実際に訪問入浴で働く現役介護士の声 をご紹介します。
Uさん(35歳・男性・介護福祉士)
訪問入浴で働くやりがいは、利用者様の心のリラクゼーションと、人生に寄り添える仕事です。
在宅療養中のがん末期の利用者様A様のエピソードをお伝えします。
A様は、身体の状態が安定せず、しんどい状態が続いていましたが、本人と家族の希望は「家でお風呂に入りたい」でした。
主治医とも相談し、訪問入浴を利用されることになりました。
はじめは緊張した顔でしたが、温かい湯船に浸かり、身体を伸ばした瞬間に表情が緩み、「はぁー」と一息。
リラックスした表情で「気持ちいいなぁ」と話される表情を目の当たりにし、訪問入浴の仕事の醍醐味を感じました。
「こんなに穏やかな顔は久しぶりに見ました。あと何回入浴できるか分からないけれど、またお願いします」と家族からも伝えられました。
入浴の日を楽しみにされておられ、いつも鼻歌を歌ったり、昔の思い出話をされたり、リラックスした表情で入浴されるAさん。
亡くなる少し前にも介助させていただきましたが、家族から「最期まで身体を綺麗にしていただき、気持ちよく旅立てて良かったです」とお言葉をいただきました。
このように、入浴によって穏やかに過ごしていただけたることや、利用者様の希望に最期まで寄り添えることが大きなやりがいです。
訪問入浴の仕事内容に関するよくある質問
訪問入浴に関する、よくある質問についてお答えいたします。
訪問介護と訪問入浴の違いって?
訪問介護と訪問入浴、どちらも利用者様の自宅を訪問し介護サービスを提供しますので、何が違うのか悩む方もいらっしゃるかと思います。
訪問介護の入浴介助と訪問入浴には、次のような違いがあります。
浴槽の違い
訪問介護:自宅の浴室で介助や見守りを行います。
訪問入浴:自宅の浴槽が利用できない方のために簡易浴槽を持ち込み介助します。
介助するスタッフの違い
訪問介護:訪問介護員(ホームヘルパー)が利用者様とマンツーマンでサービスを提供します。
訪問入浴: 介護職員2人と看護師1名でサービスを提供します。
サービス内容の違い
訪問介護:入浴介助だけでなく、買い物や調理、掃除などの生活支援や排泄介助、食事介助などの身体介護を幅広く行います。
訪問入浴: 入浴と入浴介助に係る業務(健康チェックや着替えなど)に特化したサービスを提供します。
訪問入浴に向いている人って?
訪問入浴で働くことに向いている人は、以下のような人です。
1.協調性がある人
訪問入浴は先述したとおり、介護士2名、看護師1名の3名でチームを組み入浴サービスを提供します。
利用者様へのより良いケアを行うために、協調性をもって働ける人が向いているといえるでしょう。
2.寄り添った介護をしたい人
訪問入浴は、利用者様の心身状況や生活習慣への配慮だけでなく、湯温や、洗う順番など好みやニーズを尊重して介助を行います。
一人ひとりに寄り添い、きめ細かいケアを実践したい方に向いています。
3.気遣いができる人
訪問入浴は、清潔保持や感染症予防などの目的がありますが、+αのケアとして入浴を通じて喜びや生きがい、爽快感などを提供します。
入浴介助を受けている利用者様は、緊張されている人や不安感を抱いている人も少なくありません。
介護士は、このような利用者様に対して緊張がほぐれるような言葉かけや気配りが求められます。
「どうしたら気持ちよく入浴していただけるか」「不安なことやしんどいことはないか」など、気遣いができる人は訪問入浴の介護士として重宝されるでしょう。
訪問入浴でキャリアアップしていくにはどんな方法がある?
訪問入浴で働く介護士が、キャリアアップしていく方法を2つ紹介します。
1.資格取得
介護士の仕事は未経験・無資格からスタートできますが、資格取得や経験の積み重ねによってキャリアアップを目指すことができる仕事です。
介護士はキャリアパス制度が確立されており、資格取得や実務経験によってキャリアアップとともに給料アップも見込めます。
まずは介護職員初任者研修で基礎的なスキルや知識を身に着け、次に実務者研修を受講し、実務経験3年を経て国家資格である介護福祉士の取得を目指すルートが一般的です。
介護福祉士の資格取得後は、認定介護福祉士やケアマネジャー(介護支援専門員)などへとステップアップし、仕事の幅を広げることができます。
未経験や無資格から始めた方でも、段階的に資格を取得することで仕事の幅が広がります。
2.実務経験を重ねる
現場での経験を積み重ねることも重要です。
利用者様の生活を支えるためには、コミュニケーション能力や問題解決能力が求められますが、現場での経験を積むことで、介護職としてのスキルが向上します。
また、実務経験を重ねることで、所長や管理者として活躍することもできるでしょう。
まとめ
訪問入浴は、入浴を楽しみにされている利用者様に安らぎの時間を提供し、在宅生活を支える家族の介護負担の軽減にもつながります。
利用者様のニーズや気持ちを汲み取ったサービスを提供することで、一人ひとりに寄り添ったケアができるでしょう。
また、入浴介助に特化した介護保険サービスなので、入浴のプロフェッショナルとしてスキルアップを目指すことも可能です。
カイゴジョブアカデミーの初任者研修では、介護の基本的な知識とスキルを学ぶことができます。
初任者研修を修了すれば、不安なくケアに向き合うことができ、介護士として実務経験を重ねることで、自分自身のキャリアビジョンに合ったステップアップを目指せます。
また、カイゴジョブアカデミーでは求職中の方を対象に初任者研修の受講料とテキスト代を当校が実費負担し、就職支援も無料でサポートする介護職デビューキャンペーンを実施しています。
訪問入浴のお仕事に興味がある方はぜひお気軽にご相談ください。
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受講費用*&
テキスト代 -
振替受講や
再試験代 -
就業
サポート
*初任者研修 または 実務者研修
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- この記事の著者 吉田あい
- プロフィール
- 大阪府出身。現役のケアマネージャー
専門は「高齢者介護論」「社会福祉援助技術論」「介護現場におけるリスクマネジメント」
特別養護老人ホームや居宅介護支援事業所などの現場で、介護職を10年以上経験。介護講師経験3年。
WEBライターとして、介護・医療・転職・健康などのジャンルで執筆700本以上。
カイゴジョブアカデミーにて、介護の仕事や資格について、実体験を踏まえたお役立ち情報をお伝えします。
- 保有資格
- 介護支援専門員(ケアマネージャー)、介護福祉士、社会福祉士、メンタル心理カウンセラーなど
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この記事の監修者
カイゴジョブアカデミー
編集部
- 介護専門の資格講座学校「カイゴジョブアカデミー」の編集部です。
介護業界のプロフェッショナルが介護の仕事や資格に関するお役立ち情報をお届けします。