介護福祉士実務者研修は難しい?資格取得の難易度・合格率やスムーズに修了するコツ
介護福祉士実務者研修は難しい?合格率は?
2016年度から介護福祉士国家試験の受験資格の一つとして「実務経験ルート」での介護福祉士実務者研修(以下、実務者研修)修了が必須になりました。これは、介護業界で介護福祉士に求められる能力や役割がより増大していることを表しています。
この記事では、実務者研修の難易度や、修了試験に合格するためのポイントなどを解説します。ぜひ参考にしてください。
- 約2〜6ヵ月※
- 通信 + 通学
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目次
介護福祉士実務者研修とは
実務者研修は、介護職の入門資格である「介護職員初任者研修(以下、初任者研修)」より実践的で専門性の高い内容の研修です。介護の基本を学ぶことはもちろん、幅広い知識を身につけることで、現場に出た時にも柔軟に対応できる力を養います。また、医療的ケアとして「たん吸引」「経管栄養」の知識と技術も学びます。
働きながら研修に通う受講生が多いと言われており、通学で学ぶ「通学コース」だけでなく、自宅学習を中心とした通信と通学を併用したコースも設定されているのが一般的です。「通信+通学コース」は自身のスケジュールに合わせて学習を進められるため、働きながら受講しやすくなっています。以下に「通信+通学コース」の概要をまとめます。
受講資格 | なし 無資格・未経験OK! |
---|---|
カリキュラム | 全20科目(450時間) ※保有資格によって免除あり ※「実務者研修の保有資格別カリキュラムと免除科目」表参照 |
取得方法 | 通信+通学 (通学回数は7~10回程度) カリキュラム修了後に行われる試験の実施は義務ではないため、スクールによって修了試験の有無が異なる |
受講期間 | 無資格の場合は6ヵ月以上 ※保有資格によって異なる ※以下の表参照 |
実務者研修の全20科目(450時間)のなかには、保有資格によって免除される科目があります。以下に資格ごとの免除対象科目をまとめました。
科目 | 無資格 | ヘルパー3級 | ヘルパー2級 | 初任者研修 | ヘルパー1級 | 介護職員基礎研修 |
---|---|---|---|---|---|---|
人間の尊厳と自立 | 5時間 | 免除 | 免除 | 免除 | 免除 | 免除 |
社会の理解 I | 5時間 | 免除 | 免除 | 免除 | 免除 | 免除 |
社会の理解 II | 30時間 | 30時間 | 30時間 | 30時間 | 免除 | 免除 |
介護の基本 | 10時間 | 10時間 | 免除 | 免除 | 免除 | 免除 |
介護の基本 II | 20時間 | 20時間 | 免除 | 20時間 | 免除 | 免除 |
コミュニケーション技術 | 20時間 | 20時間 | 20時間 | 20時間 | 免除 | 免除 |
生活支援技術 I | 20時間 | 免除 | 免除 | 免除 | 免除 | 免除 |
生活支援技術 II | 30時間 | 30時間 | 免除 | 免除 | 免除 | 免除 |
介護過程 I | 20時間 | 20時間 | 免除 | 免除 | 免除 | 免除 |
介護過程 II | 25時間 | 25時間 | 25時間 | 25時間 | 免除 | 免除 |
介護過程 III(スクーリング) | 45時間 | 45時間 | 45時間 | 45時間 | 45時間 | 免除 |
発達と老化の理解 I | 10時間 | 10時間 | 10時間 | 10時間 | 免除 | 免除 |
発達と老化の理解 II | 20時間 | 20時間 | 20時間 | 20時間 | 免除 | 免除 |
認知症の理解 I | 10時間 | 10時間 | 10時間 | 免除 | 免除 | 免除 |
認知症の理解 II | 20時間 | 20時間 | 20時間 | 20時間 | 免除 | 免除 |
障害の理解 I | 10時間 | 10時間 | 10時間 | 免除 | 免除 | 免除 |
障害の理解 II | 20時間 | 20時間 | 20時間 | 20時間 | 免除 | 免除 |
こころとからだのしくみ I | 20時間 | 20時間 | 免除 | 免除 | 免除 | 免除 |
こころとからだのしくみ II | 60時間 | 60時間 | 60時間 | 60時間 | 免除 | 免除 |
医療的ケア | 50時間 | 50時間 | 50時間 | 50時間 | 50時間 | 50時間 |
総受講時間数 | 450時間 | 420時間 | 320時間 | 320時間 | 95時間 | 50時間 |
受講期間の目安 | 6ヵ月以上 | 約6ヵ月 | 約4ヵ月 | 約4ヵ月 | 約2か月 | 約1ヵ月 |
参照元 厚生労働省:実務者認定ガイドライン
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実務者研修に試験は必ずあるの?
実務者研修では修了試験の実施に関する規定がありません。そのため、スクールによっては修了試験を行っていない場合もあります。実務者研修の学習内容は介護福祉士の試験内容と重複するため、実務者研修で修了試験が実施される場合は介護福祉士の国家試験対策にもつながります。
介護福祉士実務者研修の難易度・合格率
実務者研修はきちんと課題をクリアし、全日程に出席すれば、ほぼ100%修了できる資格です。難易度はさほど高くなく、修了試験が行われる場合も合格率はほぼ100%と言われています。スクールによって修了試験の難易度は異なりますが、多くのスクールでは研修内容をしっかり復習していれば回答できる問題が中心です。実務者研修の目的は知識、技術を身につけることで、修了試験は研修内容の理解度を確認するものです。一般的な資格試験のようにふるい落としをする意図はなく、不合格になった場合も、補講や再試験が受けられます。カイゴジョブアカデミーでは無料で再試験を実施していますが、不合格の救済処置はスクールごとに違いますので事前に確認しましょう。
介護福祉士実務者研修が難しいといわれる理由
実務者研修が難しかった・修了できなかったといわれる理由は何でしょうか。3つのケースを紹介します。
ケース① 課題を提出しなかった
実務者研修は、自宅学習の際に課題の提出が求められます。提出していない課題があると実務者研修を修了できません。
ケース② 提出した課題が基準点に満たなかった
実務者研修は科目ごとに課題を提出し、一定の基準点を取ることで履修認定が行われます。基準点に達しなかった場合は、基準点が取れるまで再提出をします。基準点に達しなかった課題を放置すると修了できません。
ケース③ スクーリング(通学)日数を満たさなかった
実務者研修は通信課題を提出した後にスクーリングが7~10回ほどあります。全ての日数に出席しないと修了はできません。
働きながら受講する場合、スクーリングの日程調整が難しいこともあるでしょう。夜勤をしながら通学する受講生も少なくありません。そうした場合は、通学しやすい校舎で受講の振替対応を行ってくれるスクール選びが重要になってきます。
カイゴジョブアカデミーでは、すべての校舎が駅チカで、受講振替も無料で対応しています。働きながら研修を受けたい人にピッタリのスクールです。
介護福祉士実務者研修に落ちる人とはどんな人?
実務者研修は試験の有無と内容がスクールごとに異なり、合格率は公表されていません。ほとんどの人が研修を修了できますが、中には不合格になってしまう人もいます。実務者研修で不合格になってしまうのはどのような人でしょうか。具体的な事例を3つ紹介します。
①課題を提出していない
実務者研修では、理解度を確認するために課題の提出を求められます。とくに働きながら受講する場合、課題の提出が難しい状況になり修了要件を満たせない場合があります。
②スクーリングに参加していない
実務者研修で大事になるのがスクーリングです。通信講座を受講する場合でも、7回~10回程のスクーリング(通学)が必要となり、日程調整ができない場合は実務者研修の修了要件を満たせないことになります。
③修了試験の勉強をしていない
修了試験の難易度はそれほど高くないといっても、講義内容の復習をしなければ合格は難しいでしょう。勉強時間が取れずに不合格となってしまうことがあります。
課題提出・スクーリング・復習が大事
上記①~③が実務者研修で不合格になる代表的な事例です。実務者研修の内容は、介護の経験がない人にとっては多少ハードルが高くなります。とくに実技がネックになると言われていますが、実技講習の練習時間は十分に設けられているので、丁寧な復習を心がければ心配することはありません。
以上のように、研修の修了には「課題の提出」「スクーリングの出席」「復習」が肝心です。この3つをしっかり行っていればスムーズに修了できるでしょう。
介護福祉士実務者研修に合格するためのポイント
難易度は高くないと言うものの、やはり不安になるのが修了試験対策です。どのような点に気をつければ合格できるでしょうか。
学習を習慣づける
実務者研修に合格するためには、講義の復習がカギになります。平日夜、土日など時間を決めて復習しましょう。学習が習慣づけば、自分の学習ペースを把握でき、効率良く学習を進められます。修了試験の前には今までの講義内容全体を振り返るため、まとまった時間の確保もおすすめです。
提出課題で間違えた箇所の復習
各スクールで行っている課題には重要ポイントが満載です。課題で間違えた部分をしっかりと復習すれば、自信を持って修了試験に臨めます。
スキマ時間を有効活用
働きながら実務者研修を受講する場合、学習時間の確保が難しいこともあるでしょう。そのような人には、移動時間や仕事の休憩時間など、スキマ時間に15分でも勉強することをおすすめします。
介護福祉士実務者研修を受講するためのスクール選びのコツ
実務者研修の受講には自身に合ったスクールを選ぶことが重要です。スクールによってサポート体制やルールが異なるため、スクール選びのコツを紹介します。
①通いやすい場所にあるか
実務者研修は自宅学習での通信課題を提出した後に7~10回程度のスクーリング(通学)が必要な研修です。働きながら受講する場合、家や職場から通いやすい場所にあることが重要になってきます。スクーリングはすべての日数に出席しなくてはいけません。そのため、公共交通機関で通う場合は最寄り駅からの距離を、車で通う場合は駐車場の有無などを事前に調べておきましょう。
カイゴジョブアカデミーではすべての校舎が主要駅から徒歩10分以内の通いやすい立地にあります。お近くの校舎を検索して、ぜひご検討ください。
②受講しやすいコースがあるか
実務者研修は働きながら受講する人がほとんどなので、仕事が休みの日に通学できるコースがあるかどうかもスクール選びの重要なポイントです。
カイゴジョブアカデミーでは、シフトの調整がしやすいように、平日や土日で曜日を固定した週1回コースを用意しています。
(例:水曜日 週1回コース、日曜日 週1回コースなど)
コースの詳細は以下よりご確認ください。
③振替受講ができるか
働きながら受講すると、急な仕事や体調不良、家庭の都合などで通学が難しくなることもあります。そのような場合に備えて、スクールを選ぶ際には振替受講ができるかどうかを事前に確認しましょう。
カイゴジョブアカデミーでは電話1本で振替受講の手続きが可能です。他校舎での振替受講も対応しています。振替えはもちろん無料。安心して受講できます。
④サポート体制は充実しているか
振替受講の対応だけでなく、質問のしやすさや修了試験が不合格だった場合の対応なども事前に確認しておくべきポイントです。
カイゴジョブアカデミーでは、わからないことがあった際は随時質問を受け付けるなど受講生へのサポート体制が充実しています。修了試験はとくに設けず、修了評価に合格することで修了・資格取得となります。修了評価の合格基準に満たなかった場合は、補講も無料で実施しており、カイゴジョブアカデミーの実務者研修合格率はほぼ100%です。
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介護の資格取得なら、カイゴジョブアカデミー
カイゴジョブアカデミーの実務者研修は、通いやすい立地と講座日程、充実のサポート体制で合格率はほぼ100%です。さらに、受講費用の安さも魅力のひとつです。以下に実務者研修の一般的な相場とカイゴジョブアカデミーの費用をまとめました。ぜひ参考にしてください。
保有資格 | 費用の相場 | カイゴジョブアカデミーの費用 (税込・テキスト代込) |
---|---|---|
無資格者 | 約11~20万円 | 110,000円 |
ヘルパー3級 | 約10~13万円 | – |
初任者研修・ヘルパー2級 | 約8~12万円 | 80,000円~ ※エリアにより異なる |
ヘルパー1級 | 約5~9万円 | 55,000円 |
介護職員基礎研修 | 約3~6万円 | 33,000円 |
カイゴジョブアカデミーでは、介護業界での就職や転職を希望する受講生を対象に、実務者研修の受講料とテキスト代を当校が全額負担する「特待生キャンペーン」を実施しています。特待生キャンペーンを利用すれば、実務者研修を受講しながら完全無料で就業支援も受けられます。介護業界での就職・転職をご希望の場合は、ぜひ特待生キャンペーンをご活用ください。
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まとめ
実務者研修の難易度や合格するためのポイントをお伝えしました。実務者研修は、介護福祉士国家試験の受験資格を得るだけでなく、介護現場で役立つ知識と技術を身につけられる研修です。「課題の提出」「スクーリング」「講義の復習」を意識すれば、スムーズに修了できるでしょう。
カイゴジョブアカデミーでは、実務者研修の受講料を当校が実費負担する特待生キャンペーンを実施しています。転職をご検討中の方はぜひお気軽にお問合せください。
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この記事の監修者
カイゴジョブアカデミー
編集部
- 介護専門の資格講座学校「カイゴジョブアカデミー」の編集部です。
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