介護職員基礎研修があれば、実務者研修が免除になる?
介護職員基礎研修があれば、実務者研修が免除になる?
介護職員基礎研修を修了しているのに、社会福祉士及び介護福祉士法が改正となり介護職員基礎研修は廃止に。これから介護福祉士を目指すために、介護職員基礎研修の資格の取り扱いがどうなっているか戸惑っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は介護職員基礎研修を修了している方が、介護福祉士を受験する場合について、免除される科目や時間、学習カリキュラムについてご紹介したいと思います。
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受講費用*&
テキスト代 -
振替受講や
再試験代 -
就業
サポート
*初任者研修 または 実務者研修
介護職員基礎研修を取得していると実務者研修が免除される?
2016年度から「社会福祉士及び介護福祉士法」の改正により、実務経験3年以上で「喀痰吸引等研修」と「介護職員基礎研修」の両方を修了している場合、実務者研修修了者と同様に介護福祉士の受験資格となります。
介護職員基礎研修は、ホームヘルパー1級と一本化され、新たに「実務者研修」になりました。そのために、実務者研修の資格取得にあたっては、過去に受講している研修内容は免除されます。ですが、新しく加わった医療的ケア(喀痰吸引等研修)については、学習していない内容となるため受講しなければいけない科目になります。
介護職員基礎研修の修了者が実務者研修を受講する場合は、医療的ケア(座学)と医療的ケアの演習以外のすべての科目が免除されます。
介護の資格がなく、介護の経験もない方が実務者研修を受講する場合、すべての科目450時間+医療的ケアの演習が必要ですが、介護職員基礎研修修了者は、医療的ケア50時間+医療的ケアの演習だけが必要となるため、短期間で受講を修了できます。また、受講科目が少ないため受講費用も減額されます。
介護職員基礎研修とは
・すでに廃止されている
介護職員基礎研修は、施設・在宅を問わず介護職員の専門性・資質の向上を目的として2006年度に創設されました。こうして導入された介護職員基礎研修ですが、2012年度にホームヘルパー1級と一本化され、廃止されています。
2013年度以前は、様々な経験や資格から介護福祉士の受験資格が得られました。しかし、「介護福祉士としての水準を満たすほどの知識や技術が担保できているのか?」という批判が度々起きていたため、介護福祉士という資格の専門性を高めるため研修制度を整備し、ホームヘルパー資格と介護職員基礎研修を廃止し、「介護職員初任者研修」「実務者研修」を創設しました。
また、介護職員のキャリアパスを介護職員初任者研修-実務者研修-介護福祉士へと、シンプルでわかりやすい仕組みへと変更する目的もありました。
・学習カリキュラム
介護職員基礎研修は、講義と演習を360時間+施設等における実習を140時間で、合計500時間の受講が必要です。
学習カリキュラムの内容
- 生活支援の理念と介護における尊厳の理解(30時間)
- 老人・障害者等が活用する制度及びサービスの理解(30時間)
- 老人・障害者等の疾病、障害等に関する理解(30時間)
- 認知症の理解(30時間)
- 介護におけるコミュニケーションと介護技術(90時間)
- 生活支援と家事援助技術(30時間)
- 医療及び看護を提供する者との連携(30時間)
- 介護における社会福祉援助技術(30時間)
- 生活支援のためのアセスメントと計画(30時間)
- 介護職員の倫理と職務(30時間)
実習(140時間)となっています。
まとめ
介護職員基礎研修の導入・廃止の背景や学習カリキュラム等、おわかりいただけたでしょうか?介護職員基礎研修は廃止されましたが、みなさんが取得している介護職員基礎研修は無駄になるわけではありません。実務者研修を受講する際には受講時間が短くなり、受講費用もグンとお得になります。
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*初任者研修 または 実務者研修
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この記事の監修者
カイゴジョブアカデミー
編集部
- 介護専門の資格講座学校「カイゴジョブアカデミー」の編集部です。
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