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周囲の反対を押し切り、還暦で介護の世界へ!「セカンドキャリアは人の役に立つ仕事がしたい」

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初任者研修から踏み出した一歩

「みんなの介護転職ストーリー」、今回の主役は粟野(あわの)早苗さんです。これまで銀行窓口や着物販売員などの接客業に従事しコミュニケーションスキルを磨かれてきた粟野さん。60歳を迎えたころ売上重視の会社の方針に疑問を持ち、転職を考えたそうです。「次は人の役に立つ仕事がしたい」と思い立ち介護職に転職しようとしたところ、周囲からは大反対されてしまったのだとか。どのように介護職への一歩を踏み出したのか、粟野さんにお話を伺いました。

粟野(あわの) 早苗さん(61歳)

2024年4月~7月 介護職員初任者研修/大宮校
2024年6月 病院の看護助手として就職

売上第一の会社の姿勢に疑問

藤井:まずは、これまでどんなお仕事をされてきたのか教えてください。

粟野さん: 高校卒業後に銀行で窓口業務をしていましたが、もっと人と接する仕事がしたいと思い、営業や飲食店や宝飾店での接客業、着物販売などの仕事をしてきました。結婚して仕事をしていない時期もありましたが、40年間ほぼ接客業一筋でした。

藤井:すごいですね!粟野さんが仕事を選ぶときの基準のようなものってありますか?

粟野さん: やりがいを感じられるかどうかは大切にしてきました。お金を稼ぐのも大事ですが、仕事ってそれだけではないと思っているので。一番長く続いた着物販売の仕事は、着付けの資格も取ったしお客様とのお話も楽しくて、日本の文化を広めているという自負もあり、やりがいがありました。

藤井:その着物販売のお仕事からなぜ介護職へ転職を考えたんですか?

粟野さん: 「少しでも高価な着物を売った店員が評価される」という会社の姿勢に疑問を持ったのがきっかけです。もう60歳になるし、これからは売上など関係なく人の役に立つ仕事がしたいと思ったんです。人と話すのが好きだし、高齢のお客様ってこれまでのどの仕事でもたくさんいらっしゃったんですよね。それで介護職も良いなと考え始めました。

藤井:全く業界が違うわけですが、不安な気持ちはありましたか?

粟野さん: もちろんありました。まず「この年齢で求人があるか」と心配でした。でも自治体の就職窓口で相談したら「介護業界には年齢の高い人も就職していますから大丈夫ですよ」と言われたんです。

周りは「介護なんて大変だよ」と大反対

藤井:それからどうされたんですか?

粟野さん: 介護職についてインターネットで調べてみたら介護職員初任者研修という資格があると知りました。資格がなくても働けると思っていたのですが、経験もないしちゃんと勉強してから就職しようと思い直し、資格が取れる学校の資料を取り寄せたんです。一番最初に目にした資料がカイゴジョブアカデミーのもので、「あ、良さそう」って心が動いたんですよね。それで登録して、担当者から連絡が来て、という流れでした。

藤井:カイゴジョブアカデミーの対応はいかがでしたか?

粟野さん: まず、対応がすごくスピーディーでした。私についてくれた専任のキャリアパートナーさんが、介護の就職事情や資格取得などについて丁寧に説明してくれました。それまでまだ少し不安な気持ちがあったんですが、話を聞いて「よし、やってみよう!」と前向きになれたんです。

藤井:転職や資格取得には、勢いが必要なこともありますよね。

粟野さん: その通りですね。ですが友人や知人には大反対されました。「そんな年で介護職なんて腰を痛めるよ」とか「大変だからやめたほうがいい」とか、とにかく皆が「大変大変」って、大合唱でしたね(笑)。でも実際に介護職をしている友人に聞いてみたら、それほど大変じゃないよと言われたんです。

藤井:一般的に、介護の仕事は重労働だというイメージがありますからね。

粟野さん: どんな仕事でも、それなりに大変なこともありますから、ある程度の苦労は仕方ないとは思います。それで思い切って、キャリアパートナーさんに勧めていただいた初任者研修に参加することにしたんです。実際に受講してみたら楽しくて。思い切って良かったなと思いました。

初任者研修で学んだ技術が生きている

藤井:初任者研修を楽しく受講されたんですね。

粟野さん: はい。15日間、座学と実習で学びました。特にボディメカニクスは素晴らしい技術ですね。私自身、母の介護経験があるのですが、移乗や体位変換が大変だった記憶がありました。でも、ボディメカニクスを使うと本当に楽に介助できると知って、目から鱗でしたね。

藤井:ボディメカニクスをきちんと習得すれば、介護する側も体の負担を減らせますからね。

粟野さん: もし初任者研修を受けずに介護現場に出てしまったら、自己流で介護してきっと腰を痛めていただろうなと思います。そうしたら知人たちに散々言われたようになっていたかも……。なので初任者研修を受けて本当に良かったなと思っています。

藤井:クラスメートの皆さんとは楽しく過ごせましたか?

粟野さん: はい、お陰様で楽しく過ごせました。14人ほどいてみんなで助け合って乗り越えましたね。講師の方からも「このクラスは団結力がある」と褒められました。皆さん年齢も職業も経歴も様々でしたが、不思議と仲良くなりましたね。

藤井:研修の受講と並行して就職活動もされましたが、いかがでしたか?

粟野さん: キャリアパートナーさんに希望の勤務条件などをお伝えして、通勤可能な範囲で私に合いそうなところをいくつか紹介していただきました。自分でネットで探したりハローワークで相談したり方法は色々あったと思いますが、私はカイゴジョブアカデミーにお願いしたのが最善だったと思いますね。

藤井:それはなぜですか?

粟野さん: キャリアパートナーさんには履歴書の書き方を教わったり面接の練習をしてもらったり、すごく助けられました。介護業界のことや介護の求人事情など、わからないことは何でも質問でき、自分一人で転職活動していたらこうはいかなかったと思います。

セールスとは違う、いたわりのコミュニケーション

藤井:総合病院の看護助手として転職を決められたそうですね。

粟野さん: そうです。救急車も受け入れる忙しい病院なのですが、私が配属されたのは療養型病棟で、高齢の方が多くゆったりした時間が流れています。

ある1週間のスケジュール
ある1週間のスケジュール

藤井:実際にどんなお仕事をされているのですか?

粟野さん: 患者さんの食事介助や車椅子やストレッチャーでの移動介助など、看護師さんの補助的な仕事です。これまで接してきたお客様とは違い、病院で接するのは病気などで言葉がはっきりしない患者さんや、ゆっくりとしか動けない方ばかりです。これまでの接客スキルを活かして、相手のペースに合わせてコミュニケーションを取るように心掛けています。

藤井:粟野さんがやりがいを持って仕事をしている様子が目に浮かびます。

粟野さん: これまでのように「何かを売るため」ではなく、その人の価値観や記憶を大事にしながらケアするのは、本当にやりがいがありますね。あのまま着物販売の仕事を続ける選択肢もありましたが、今は思い切って転職にチャレンジしてみて本当によかったなと思います。

藤井:最後に、今後の夢や目標があったら教えて下さい。

粟野さん: 次は実務者研修を受けて、さらにキャリアアップしたいです。私は60代ですがまだまだこれからだと思えるので。今後も介護職として、高齢者の方が前向きに余生を生きられるようにお手伝いしたいです。

インタビューを終えて

還暦を機に介護職への転職を決意した粟野さんですが、周囲は大反対だったとのこと。そんな周りの声に流されず、自分自身で情報を集め、確かめて行動したからこそ、納得した働き方ややりがいを手に入れられたのだと思いました。同じように「自分はやってみたいけど、反対されている」「興味はあるけど、迷っている」という方がいたら、まずは情報収集から始めてみてはいかがでしょうか。何か糸口が見つかるかもしれません。

構成、執筆:秦佐起代

記事の監修者:藤井寿和(介護福祉士)


「みんなの介護転職ストーリー」でご紹介している方々は、無資格・未経験から介護業界に挑戦したカイゴジョブアカデミーの卒業生です。皆さんが活用された「特待生キャンペーン」なら、自己負担なしで「介護職員初任者研修」の資格を取得でき、さらに介護職専門のキャリアアドバイザーによる就職先の紹介も受けられます。資格が1つあるだけで、給与や待遇がアップし、就職・転職時にも大変有利です。下記リンクからそれぞれ詳しく説明していますので、ぜひ参考にしてみてください。

>>自己負担なしで介護職員初任者研修を取得できる!「特待生キャンペーン」についてもっと見る

>>介護の最初の資格といえばコレ!「介護職員初任者研修」についてもっと見る

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